(        )な人がいる (その1)

重陽の節句(菊の節句)、男色の日、救急の日
ドン(正午号砲の制)制定される(1871年)
朝鮮民主主義人民共和国が成立(1948年)
毛沢東没(1976年)

* * * * *

【イベント】
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マクロビコミュで教わったイベント、オーガニック農園のオープンハウスに行ってきました。

買い物こそ地元産の有機野菜を、とこだわっているワタクシではありますが、実際に育てる方の知識となると、無知どころか、マリワナ海溝並にマイナス状態でありまして。(胸を張る)
このオープンハウスでは、畑を見せてくれることと、自然農法についての説明がある、とのことだったので、少しはこのスッポヌケ頭に入れるものを探してこようと、お嬢と共に参加してみたのであります。

我が家から南に下ること、1時間ちょっと。海が見える山道を延々と下りながら、窓から入る風が一段爽やかになった辺り。
土と草と乾いた空と、群生になったひまわりの。そんな農園がありました。



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相変わらず鈍いことこの上ない私は、行ってからようやく知ったのですが。
こちらの農園、実はとある宗教団体(?)が運営しているものであるらしく。
実際、”手かざし”を行っているコーナーもありましたが、これ以外のその手の行為や勧誘などは、幸いなことに一切ありませんでした。
後で調べたら、元々この団体の創始者が、自然農法の提唱者であり、普及に努めていたとのこと、らしいのですね。

ベジタリアンやヴィーガンの世界に入っていくと、そのままスピリチュアルな方向に活動や意識を広げていく人が多いので、そういう意識で考えれば、際立った疑問や抵抗は感じることはなく。
イベントでは一貫して、自然農法への取り組みについてのみを語ってくださった方ばかりだったので、いつの間にかそのことは脳裏から消えていました。つまり、いつものごとく、スッポヌケ。(それもどうなんだ)


スケジュールに沿って、記録をば。

1. Native American Blessing
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アメリカ先住民の祝福・祈祷の儀式。これには色々とやり方があり、学校のキャンプなどでも行われたりします。
今回は東西南北の四方に向かって、それぞれ祈りを捧げました。


2. Lunch

農場で用意してくれたランチをご馳走に。実はこのランチも、今回参加した理由の一つ。(当然)
ベジタリアンランチだったのですが、これが美味しいのなんのって。
お嬢も私も大感激。集まった人達も絶賛の嵐。
ということで、これは別途記録します。


3. Children's Concert


4. Taiko Concert
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The Shumei Taiko Ensembleの和太鼓コンサート。迫力、の一言。
メロディーを奏でるわけではない打楽器が、どれほどの音楽的表現力を持っているか、ということを、この手のコンサートではいつも思い知らされます。


広い農場の一角で、子供ははしゃいで走り回り、大人はのんびり歓談。
コンサートのエリア、農場で育てた野菜を販売している場所、デザートや飲み物をもらえるところ。それぞれが好きなペースで、好きに過ごせるように。
この後に続く自然農法の説明なども、特に大きなアナウンスもなく、参加したい人が参加したいように、という雰囲気で。
何の強制も押し付けもない、とても解放感に溢れた半日を提供してくれた、楽しいオープンハウスでした。
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Natural Agriculture Presentation ~ Farm Tour

木の切り株を椅子とした、木蔭の涼やかなミーティングエリア。こちらで、Power Pointのスライドを使いながらの説明を受けました。
Shumeiの提唱する、Natural Agriculture(自然農法)のやり方と原理についてです。

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こちらの農場で行われている農法の基盤となるもの。
それは、光・土・水・空気という自然の要素とプロセスへの、絶対的な信頼と理解です。

光と水と、土と空気。撒かれた種は、それぞれの力に手を伸ばす。
雨が降り、地面に沁み込み、種から出た根が吸収する。
葉は光を浴びて力を蓄え、虫が受粉を行い、花が咲き、実が生り、次へ受け継ぐ種を持つ。
外部からの力の介入は、この完璧で自然なサイクルにとって、時には妨げにしかなりません。

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それでは、人の手の介在する余地はどこにあるか。
土の力を何よりの基盤とする自然農法では、土に化学的な肥料を与えることはありません。
与えるのはコンポストのみ。但し、落ち葉や枯葉、刈り取った草など、それ自身、肥料を与えられないで育ったものを使うこと、また、ローカル産であること、が条件。
役割は、土を適度な湿気・温度・柔らかさに保つことです。

畑見学の際にも、「土を信じる」という言葉を、ガイドの方から何回も繰り返し聞きました。
土が全てを担う、また担うだけの力を持つ、という信念の元、例えば雑草は、農作物の一番の貢献者であり、虫も動物も、大きな自然のサイクルの大事な要素であり。
何らかの原因によってバランスが崩れれば、それはまた自然の流れの中で、いずれ修復されていくものだ、という考えに基づいています。

いわゆる有機農法とは、共通するものは多くありますが、より人の手を省いて自然に任せた形が、自然農法の在り方です。
出来る限り自然の力に任せることで、作物の持つ力は増し、ひいてはそれを食べる人間にも、より大きな力が与えられる。
更には、その作物がつけた種は、育つ間の自然の力とのやりとりの記憶を持ち、次世代にその記憶を引き継ぐことで、そこの土壌との関係を深めていく。
土が、肥料が、水が、という農法の技術を越え、より精神的な、スピリチュアルな要素を増して、作物-人間-環境という大きな輪のバランスを高めていこう。
そんな考えに基づくものではないか、と解釈しました。

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例えば、子供を育てることにおいて。一番大事で、一番辛いのが、「黙って見守る」ということです。

家と学校と、先生と友達と。ぐるりと取り囲むあれこれと、関係という名の線で繋がった世界から、いろんなものを受けとり、味わい、体験しながら、子供は育っていきます。
その過程は、失敗さえも財産であり、あくまで子供が自身でこなして、昇っていかなければいけない階段なのですが、できれば少しでも楽に、そしてもっと良い形で、と望む親としては、ついつい手を出し、口を出し。
自分の子供の頃を振り返っても、それがどれだけ不必要なことだったか、とわかっているのですが。

自分の力で得たものでないものは、その身に根付く力もまた弱いものです。苦しみながらも自身で果たしたものは、得がたい力となって、子供の心と身体を支えます。
そういう力をより多く子供に得させたい、と願うなら、親がすべきは、ただ見守ること、身体と心に栄養を与えること。
子供をどれだけ信頼できるか、また、その信頼を高める為に、親としてできることをやっているかという自問自答を繰り返し。


自然農法への賛否は、色々とあると思いますが。
環境こそが作物を育てる、人はそれを生かす為に、最低限の手助けをする、という基本。
作物も人も、大きな流れの中の一つである、という信念。
何かを育てようと試みる人であれば、誰もが共感する思いであるのではないか、と感じずにはいられません。


Santa Cruz Farm
6040 Bonny Doon Road
Santa Cruz, CA 95060
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by senrufan | 2008-09-09 12:04 | Trackback | Comments(7)
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Commented by マミィ at 2008-09-12 15:01 x
良かったですねぇ、美味しいランチをご馳走になった後、気付いたら誰かに手をかざされていた・・・なんてことがなくて(笑)

自然農法による作物からはより大きなパワーをもらえる。私もそんな気がします。先日こちらフランスで農家をやっているという日本人女性から取り寄せた大根、それは土つきで無骨でがっしり力強くて。大自然の中でのびのびと育ったその大根は、いかにも喜び、何かを主張しているように見えましたねぇ。「どうだ、まいったか、おりゃ大根だ!」みたいなね。そんな野菜に元気をもらった今日この頃です。

追伸:その大根を見てまず思い浮かべたのがむっちりとした野生児エマの足。やはりエマは自然農法で行こう。
Commented by すれっぢ at 2008-09-12 22:26 x
wikiのリンクが行けなかった(陰謀か(笑))なので自分で調べて
みました~。あ~~あそこですかーーー。なんでも、今は皆さんご存知の駅前活動はやめて、積極的な布教はしてないそうですね~。
このリンクなら大丈夫そうなので貼ってみます。

宗教アレルギーなので、申し訳ないけどちょっと距離置かせて
もらいたいな~ってのが、自分のポジションであります。
Commented by すれっぢ at 2008-09-12 22:28 x
あ、追伸。文面にリンク入れようとしたら、スパムコメント扱いに
なったので、上のURLのとこに入れてみました。
上のコメントの名前「すれっぢ」をクリックしてみてくださ~い。
Commented by Miyuki at 2008-09-13 05:55 x
*マミィさん
わははは、妙に背中が重いと思ったら、とか!(爆笑) とまあ、笑ってすませてしまおう、ってなことで、ひとつよろしくです。

ほんとにあの大根さんには、一目ぼれでしたよ私も。力が満ちているのがわかる立派さでしたもんねえ。元気が出ましたか、そりゃあ良かった。ともさんの思いを受けとめて育ったんですねえ♪

エマちゃん、気にするな。足はね、太さはコントロールできるけど、長さはコントロールできないんだよ。短足を誇る私には、長いあなたの足がどれほどうらやましいことか…っ!(ぎりぎり) これからも伸び伸び育っておくれ~。
Commented by Miyuki at 2008-09-13 06:00 x
*すれっぢさん
ありゃりゃ、ほんとだ、リンク出ないじゃん! ご指摘ありがとうございます~(平伏) そうか、この手のもののリンクを貼ろうとすると、非難する内容のものじゃないと許されないんかなー(ニガワライ) あんまりそおゆうのは、と思ってるんですが。

あ、私もですよ~。>アレルギー おまじないとかも苦手です。
でもそれはそれ、で過ごせた農場見学、とても楽しかったし、買った野菜も美味しかったです。相容れるラインをどこに引くか、なかなか難しいー。むー。
Commented by ayumin_moo at 2008-09-13 13:32
まるで童話のような始まりの文章に、思わず引き込まれてしまいました。
そうでした。私はMiyuki教の信者でした。。。(笑)

「土を信じる」、なるほど。元々バランスが取れているはずの土に、つい人間は手を加えようとしてしまいますが、土を信じていればいいのですよね。強く育った作物に力をもらう、なんと有難いことでしょう。たしかに、うちの放任されたプランターたちが力強く生き抜いている姿を見るたび、いつもエネルギーをもらっています。(勘違い)
人間で言えば「環境を信じる」、子育てならば「家庭環境を信じる」、ということでしょうか。親は土台となる環境を整え、かといって手を加えすぎず、子供が自ら根を張り育っていくのを見守ることが大切なのかなぁ、とイメージしてみる。実際は難しいことなのでしょうが。。。
宗教とは一線を引くにしても、「土を信じる」という考え方は心に留めておきたい、感じていたい、そう思いました。
Commented by Miyuki at 2008-09-13 14:03 x
*ayuminさん
恐れず、迷わず、ついていらっしゃい。きっとその先には貴女を待っているものがあります……軽蔑という名の落とし穴。(Miyuki盟主の正体編)

放任と無責任、信頼と投げやり、その紙一重の分かれ目がこう、ジレンマでね~~。任せて手を出さないと、後で何かあった時に、後悔するような気もしちゃって、私のような万年未熟者には、ほんとに難しいです。植物さえも枯らす私、ましてや子供にはどうしたら良いやら、いつもワタワタと。
そう、教われるところはしっかり学ばせてもらいたいですよね。しかしここまで宗教アレルギーになってしまうのも、日本人ならではのことなのでしょうか……欧米で「無宗教です」なんていうのは、トンデモナイことなのにね。


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