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深い思考は良い思考

菜っ葉の日、なにわの日
第一次世界大戦勃発(1914年)
日本人がオリンピックで初の金メダル獲得(1928年)
江戸川乱歩没(1965年)


「Any man who reads too much and uses his own brain too little falls into lazy habits of thinking」
                                Albert Einstein

……私のことか、と思った夜。

* * * * *

【レストラン】
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朝食探検、今度は一人で。
お嬢は日本に、旦那は香港に行ってしまって、私は家で一人暮らしの間に。

行ってみたのは、随分前に訪れたきりの近所のカフェ。
初めて行った時に美味しくて、ウェイターさんも感じが良くて、友人と再訪したりしていたのだけど、それから2年ぐらい行ってない。貴重なランチの機会、ついつい新しいところばかり試してみたくなって、せっかく見つけた良いところをリピートしている時間がないんだよなあ、いかんなあ。

でも、身近で朝食が食べられる店を探していたら、ここが幸いひっかかってくれて。開店は9時、と遅めだけど、面白いメニューがあったので、今回はここに決定。
しかし、いつも6時には朝食を食べ終えている私、9時までぐーぐー鳴るお腹をなだめているのは、かなりツラかったです……




朝方が曇りのことが多い最近、9時まで待ったおかげか、太陽が顔を出してきて、店内はほんのり明るく、やや翳った雰囲気が良い感じ。
地中海系のフレンチカフェ、そちら方面から来られたと思われるウェイターのおじさま。以前と変わりない、穏やかで丁寧な応対に、まずは心がほっこりする。
最初に温かいラテをもらって、メニューをのんびりながめたよ。

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朝食メニュー、定番のオムレツやポテトやパンケーキなどが並ぶ中、Scramblesというのがあってね。言うまでもなく、スクランブルエッグのことなんだけど、これにベジタリアン・オプションがあるんだよ。
つまり卵ではなく、ハーブ入り豆腐のスクランブル。乳製品のチーズではなく、soyチーズ。これが食べてみたかったの。
家でも今ではスクランブルエッグというと、豆腐か雑穀で作るんだが。普通のお店ではどんなのを出してくれるのか、それも楽しみなんだな。

どれも美味しそうで迷ったんだが、結局キノコとパプリカのスクランブル。これの豆腐・soyチーズ版で。
ところが残念なことにsoyチーズを切らしている、とのことだったので、じゃあメニュー通りの普通のチーズで、というオーダーになったのさ。

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運ばれてきたのは、こんな色鮮やかなスクランブル。
Shallots, mushrooms, onions, bell pepper, garlic and jalapeño jack cheese
我が家流の豆腐スクランブルだと、もっと崩すんだけど、これは角切り豆腐のチャンプルーだね。実際、こちらの店ではこういうのになるんだろうな。

まず、野菜ときのこが美味しいよ。シャロットと玉ねぎのしゃきしゃき歯応え、ベルペッパー(パプリカ)の柔らか甘味。
豆腐も、こちら製のみっちり豆腐なので、肉に負けない食感で、満足感が大きいの。

失敗したのは、チーズのこと。ハラペーニョ・ジャックなので、ピリ辛なのは良いのだけど、炒めて溶けたら大部分が油に変わっちゃったもんで、それが油っこくって、なあ。
これはお店のせいでは全くなく、この手のチーズはこうなる、と読めなかった私の失敗。soyチーズがないと分かった時点で、別のチーズを使ったメニューに変えるべきだった。
炒め方が良かっただけに、なんか申し訳ない気になっちゃったよ。

しかし、付け合せのポテトは旨かった。軽く揚げてあるんだが、これがほとんど油を感じさせず、ほっこり・さくさくと大変よろしい。
やっぱりシェフの方の腕が良いのだなあ、とここで思う。そしてメニューの選択を誤ったオノレに、また心中で蹴りを入れ。(あいたた)

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他のお客は2組だけの、静かな店内。華美すぎない、素朴な壁画や内装の中、落ち着いた一時が心地よく。
次回こそは別メニュー、というか別チーズにチャレンジ。
表情こそゆったりと、ラテをのんびり飲んではいたが、内心はごーごーと燃えさかる、復讐、じゃないリベンジの野望でいっぱいでありました。


Cafe Brioche
445 California Avenue
Palo Alto, CA 94306
by senrufan | 2008-07-28 12:58


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