放蕩娘の帰宅

国連記念日、市町村制公布記念日、ギロチンの日
モンゴルフィエ兄弟が熱気球の実験に成功(1783年)
サンフランシスコ会議開催(1945年)

* * * * *

【学校】

お嬢、本日の夜10時半に、無事ワシントンからサンフランシスコ空港に帰り着く。
ゲートからぞろぞろと子供達が出てきた時、待っていた親達から、歓迎の拍手が沸き起こり。でも子供達に、というより、引率してくれた先生と、付き添いの親御さん数人への、労わりと感謝の拍手の意味も大きかったよなあ。




さて、今回の旅行について、ざっと覚え書など。
まずお嬢が今回行ったのは、彼女が所属する特別クラスでの旅行であった、ということ。

彼女のいる8年生は、学年全体で約300人。日本の大学と同じように、個々人で科目別に所属クラスが違い、自分の時間割に従って、毎時間教室を移動する。日本の大学と同様だね。
その8年生のうちの20数人が、English(国語ですな)とSocial Study(社会です)の授業を、特別クラスで受けている。これはこのミドルスクールのオリジナルプログラムで、レギュラークラスのカリキュラムとは別に、体験学習・グループワークを主体とした、独自のプログラムで進められるんだな。
あ、ちなみに、希望すれば誰でも入れます。むしろ大歓迎。

この特別クラスは、ミドルの3学年全て、つまり6~8年生まで用意されているのだけど、3年間続ける子供はやはり少人数。
体験型学習だけあってプロジェクトの連続なので、レギュラークラスより宿題が多く、その分負担も時間もかかる。実際、お嬢が始めた6年生の時は、合計60人ほどいた子供達も、7年生で1/3が去り、8年生で更に減り。
そして最後に残った20数人、先生が頭を抱えるくらいの、ちょー個性派メンバーの集まりとなっている。お嬢もその一人ということは、大いに変人の資格はあると思う。(大真面目)


日本の中学だと、今や海外への修学旅行もあったりするらしいが、この学校は教育予算の大幅カットで大変苦しい上(シュワちゃん知事のバカ…)、引率する先生の難しさもあって、今年はレギュラークラスの旅行は、先着順に男女各30名ずつという悲しさ。去年は希望者はほとんど行けたのに。

それに対してお嬢のクラス、8年生の最初から、この旅行は必須プログラムに挙げられていて。金銭的に苦しければ、学区の援助を申請してでも参加しなさい、というお達しになっていた。
そしてレギュラークラスとは日程は同じながら、完全に別行動の別スケジュール。親側も熱心な人達が多いクラスなので、付き添いもどんどん立候補。
改めて、このクラスに入ってて良かったなあ、と思う旅行でありました。って、行ったのはお嬢なんだけどね。

ちなみにレギュラークラス・特別クラス共通の事項としては、「以下の生徒は旅行に参加できません」という警告。
・旅行までの成績で、D以下をとった者
・教師からの呼び出しを受けた者
・遅刻や早退などが規定数以上に達した者
こんな感じで。実際、お嬢のクラスのある男子生徒も、寸前で行けなくなったという話。素行が悪くて呼び出しくらったせいで、だって。
結局、担任の先生が色々と頑張ってくれたおかげで、無事参加できることになって一安心。
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実は我が家、家族旅行で2回ワシントンD.C.に行っている。
あれは何年のことだっけ? 1999年と2001年?(最低)

幼児だったお嬢は、当然のことのように、ほとんど記憶がなく。「すんごく歩いたのだけは何となく覚えてる」と言ってたよ。
うん、あの時、ちょっとでもぐずると、すかさず鬼の母ちゃんに「コンジョーなしっ!」と罵られるもんだから、ちっちゃい足で、必死に何kmも歩いたんだよね……(そっと横を向く)

それぞれ2泊3日という短期だった我々の旅行と違って、今回のお嬢達の行った場所は、結構バラエティに富んでいて。
彼女が写真を見せながら色々と語ってくれたので、この際ざっと記録しておいて、今後行く機会があった時の参考資料にしようと思うんだ。
日本のガイドブックにはのってない場所も幾つかある、「アメリカ人が選ぶワシントンD.C.の名所」だよ。


[旅行スケジュールの概略&お嬢の解説]

4/20(日)
8:45  学校に集合、ボランティアの親の車に分乗し、サンフランシスコ空港へ
11:35 Virgin Americaの直行便にて、Washington D.C.のDulles空港に向かう
19:45 ダレス空港着、チャーターバスにて、ホテルのあるWilliamsburgへ
23:30 ホテル着


4/21(月)
9:00  Jamestown Settlement(ジェームズタウン)
    アメリカ大陸で初めての英国永住植民地の跡。ポカホンタスの伝説でも有名。

14:00 Colonial Williamsburg(コロニアル・ウィリアムズバーグ)
    ヴァージニアの植民地時代の街を復元した、歴史的保存地区。
    家々は勿論、郵便局や印刷所、薬局などまで。
    当時の銃剣やさらし台などもあり、道路には土埃よけの貝殻が敷き詰められている。
    お嬢達は、この中の裁判所で摸擬裁判を、会議所で偽ジョージ・ワシントンとの討論
    などを行ったそう。
    レストランも、建物や給仕は当時を再現。布ナプキンは首にかける、とか(…)
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19:30 Ghost Tour
    怪談でも有名な場所なので。
    しかしこの日、すごいどしゃ降りだったので、ツアーは中止で、建物内での怪談講話に
    なったとのこと。


4/22(火)
10:00 White House Visitor Center(ホワイトハウス)
    ホワイトハウスの前で、30年に渡って核兵器根絶を訴えているホームレスのおばあちゃん。
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13:00 Lincoln Cottage Tour
    リンカーンの別荘。うちの5倍の広さはあるのに、なんでCottageなんだ、とお嬢は
    言ってました。

      Arlington National Cemetery(アーリントン国立墓地)
    ジョン・F・ケネディの墓(”永遠の炎”)、無名戦士の墓、衛兵の交替式など 

      Vietnam Veterans Memorial(ベトナム戦争戦没者慰霊碑)
      Korean War Veterans Memorial Monument(朝鮮戦争戦没者慰霊碑)
    
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18:00 Lincoln Memorial(リンカーン記念館)
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4/23(水)
7:00  Breakfast with Senator Diane Feinstein
    カリフォルニア州選出のFeinstein上院議員が、D.C.で毎週開催している朝食会。
    しかしこの朝食、10人がけの丸テーブル1つにつき、マフィン・ベーグル・ドーナツが
    3個ずつのった皿。だけ。らしいですよ。まあ、国民の税金と思えばね……
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     Capitol Hill(国会議事堂)
     Library of Congress(議会図書館)
     Supreme Court(合衆国最高裁判所)
  

15:00 The Newseum(ニュージアム)    
    ニュースや報道といったジャーナリズムに焦点をあてた博物館。お嬢お薦め。

18:00 Jehherson Memorial(ジェファーソン記念館)
      FDR Memorial(フランクリン・D・ルーズベルト記念館)

    有名な「I have seen war」の壁文があります。
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4/24(木)
9:00  Gettysburg Battlefield Tour(ゲティスバーグ戦場跡)
    南北戦争で、北軍が決定的な勝利をおさめた場所。リンカーンの「人民の、人民による、
    人民のための政治」という演説でも有名。
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15:00 OCEANA
    海洋保護団体の本部の見学会。お嬢のクラスの保護者の一人が、こちらのメンバーなので。

      Iwo Jima Memorial(硫黄島記念碑)
    ガイドさんの説明はやはり米国贔屓だったし、数人から日本について言われたりして、
    またもやお嬢の負けず嫌い魂が昂然と頭をもたげた場所だったそうです。
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4/25(金)
9:00  Sidwell Friends School
    幼稚園から高校までの私立学校で、建物が環境に配慮した構造になっており、Green
    Schoolとして認定されているそうです。

11:00 Smithsonian Museums
    各自それぞれ好きなスミソニアンを選んで見学。
    制限時間が1時間半という短さの中、National Gallery of Art(国立美術館)に行った
    お嬢は、館内をマジで走って回らなくてはならず、知力・体力の美術鑑賞体験。
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19:25 ダレス空港からサンフランシスコへ
22:20 サンフランシスコ空港着
お疲れ様!

*-*-*-*-*-*-*-*-*

最後に、一番心配していた食事ですが。
事前調査で「ヴィーガンです」と申告していたのは、予想通り、何の意味もなかったそうで
空港で私の顔を見るなり、「野菜が食べたーい!」と叫んだ彼女、最後の方では、寝言で「味噌汁ー!」と叫んで、友達に起こされたとか。ほんまかいな。

しかし、基本がビュッフェスタイル、もしくはフードコートで好きな店を選んで、配布されたチケットで購入、という形だったので、出来る限り野菜が多いメニューを選んでしのいだそうですよ。
それでも並んでいる食べ物自体が、肉やデザートが大半を占めるものであったり、フードコートでも店ごとに買えるメニューが限られていたので(和食レストランがあっても、頼めるものは照り焼きチキン丼のみ、とか)、なかなかに苦労はしたらしく。
「もう一生、肉は食べなくていい」と、げっそりしながらぼやいてました。

この旅行で食生活を考え直すことになるかも、なんて半分期待(?)もしていたのですが。
頭の固い彼女には、変えるきっかけにはならないどころか、改めてアメリカンキッズの食べるものについて、衝撃に次ぐ衝撃を受けただけで終わってしまったようです。(ため息)


そして、娘のいない一週間。
母は何をしていたかというと、こっそり朝食探検などをしておりましたので、これについてはまた次回。
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by senrufan | 2008-04-25 07:41 | Trackback | Comments(14)
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Commented by しいら at 2008-04-28 16:31 x
写真は彼女が撮ってきたもの?・・・だとしたら母親譲りのスゴ腕だわ~。
この旅行って修学旅行的な意味合いなのかしら?
ワシントンへ行くって京都へ行くような雰囲気もあるのかなぁ?
でもほんと、アメリカの真正面の顔って感じだね。
私、山梨へきて驚いたのは「修学旅行安否速報」を地元テレビで流してることだったわ!

先日、ハワイから来た姪の食物に対する意識の低さ(ジャンクフードばっかり)に友人が「自分の体のこともっと考えてたべたら!」って頭にきてたの。でも考えてみたら人種も宗教も混在する国ではある方向性を持つ「食育」なんて無理なのかもね。みゆきさんみたいにママの意識が高い家庭の子は幸せね~。比率はどのくらい?日本だってひどいもんだけど、もともとの日本食文化がそれでも底辺を支えていてくれる感じはあるもんねえ。




Commented by peartree22 at 2008-04-28 18:20
お嬢様、無事のお帰り何よりでしたー!!
それにしても長旅で得る物は大人の想像以上に大きいでしょうね。
歴史で知っている名前は多いものの、中身はもちろん浅い私にとってはどこも行きたいところばかりです。

でも、食事が満足に取れなかったのは辛かったことでしょう。私も小学時代と中学時代の修学旅行では、「食事」が唯一のネックでありました。
私は肉好きではありましたが、「外の肉は臭いがする!」とか生意気にも思っていましたし、お嬢さんのように野菜が好きならともかく、野菜も嫌いでしたし、ご飯、味噌汁も嫌い、旅館の朝食なんて食べられるものが何一つなく(生卵、のり、ししゃも、漬物、お茶に到るまで・・・)。
1泊2日、2泊3日と短いものではありましたが。
あの頃の私って何食べていたんだろう?と今でも不思議です。(笑)。

もし我が家もワシントンに行くことがあれば、参考にさせていただきます!その代わり日程を長くゆったり取らねば・・(それが一番難しい?)
Commented by マミィ at 2008-04-28 21:33 x
な~んともないようなお顔をして、でも実はお嬢さんが帰って来てすご~く嬉しい母Miyukiさんの「隠れにやけ顔」が目に浮かびます←って、会ったことないってば。お嬢さん、食べ物の面でもそうでしょうけれど、何しろ母の存在のありがたさというものが身にしみた旅行だったのではないかしらん。寝言は「味噌汁~!」ではなくて、本当は「おかあさ~ん!」だったと見た。
Commented by やまばと at 2008-04-29 04:34 x
もし同じ日程・コースの旅行に参加したとしても、カメラに収めて帰ってくるのは、
バスのなかやホテルの部屋での馬鹿騒ぎ場面ばかりということが想像に難くない娘の
親としては、訪問地の選択からしてすでにその指導者やクラス全体の意識の高さに敬服、
それを3年間続けられたお嬢様にはもう、高い費用も「ご褒美!」といってポンと出せそうな、
そんな気持ちまでした、よいお話でした。

…もしわが子が6年生で同様のクラスを始めても、いちばんにドロップしたに違いない
という想像もオマケで。
Commented by frogfreak at 2008-04-29 10:53
お嬢様、おかえりなさいましー。
いやぁ、日本人観光客の行くコースとは全然ちがいますのねぇ。
歴史一杯のDCですものね。
大学生のころ6週間ほど、ELSコースを取りながら滞在しました。
スミソニアンを毎日通ったのが楽しかったなぁ。
でも、この修学旅行ちょっとだけ戦争関連スポットが多いのが気になる私。やっぱりアメリカの学校ですね。
お嬢様、優等生なんですね。育て方教えてください。
Commented by すれっぢ at 2008-04-29 11:45 x
やっぱりアメリカでの修学旅行っていうと、歴史の多少でもある
東になっちゃうのですかね~。

えーっと、日本で言うと、京都御所行って、桶狭間の古戦場めぐり、
ついでに東京行って、国会議事堂で地元選出の議員さんと食事・・・
って感じでしょうか?(笑)しかし、国内旅行とはいえ3時間の時差も
あり、結構身体には堪えそうですね。
Commented by Miyuki at 2008-04-29 12:08 x
*しいらさん
はい、彼女が撮ってきたのですけど、結構ボケ写真が多かったです(笑)
修学旅行、正にその通りですし、京都というのは鋭いご指摘! ほんと、そんなイメージですよね。やはり首都ですし。さすがに「安否情報」はありませんでしたが!(オオウケ)

うん、米国の食事情、私らからするとトンデモナイことがすごく多いです。健康情報としては、米国はとても進んでいるのに、それを知っても日常の食事の改善に繋がらないのですよ。なんで??と不思議だったのですが、最近思うには、日本の家庭の食事って、各国の食文化をあちこち取り入れて、バリエーションがすごく豊かですよね。ところが米国だと、米国食文化がほとんどメインなので、バリエーションが日本の数割もない。そしてそういう食卓で育ってないので、自分の子供にもそのまま受け継ぐ、というか、それが悪いというアイディアそのものがない。そんなことを漠然と思ってます。いろんな意味で、日本は特殊な国だなあ、と感じるですよ~。
Commented by Miyuki at 2008-04-29 12:13 x
*ちゃんさま
ありがとうございます! 彼女も、「生きて帰ってきたよ~」と、空港で抱きついてきました(笑) 文句も多かったですが、歴史オタクの彼女には、やはり楽しい旅だったみたいです。

おお、ちゃんさまも同様の経験が! つくづくお母様の手料理がすばらしかったのですねえ、うんうん。ちなみに子供達の食事への反応は、親の目がない→好きなものが食べられる→肉とデザートオンリーの食事、みたいなのが一番多かったようです(笑)

ワシントン、私もまたまた行きたくなってしまって。でもそなんです、スミソニアンだけで数日とられてしまいますからねえ……
Commented by Miyuki at 2008-04-29 12:17 x
*マミィさん
ふっふっふ、実は全然隠してないのです、思いっきり素直に「会いたかった!」「寂しかった!」を連発しまくり、週末は彼女にべったりとまとわりついてました。素直でしょ?(笑)
母のありがたさについては一言もありませんでしたが(……)、改めて玄米と味噌汁の旨さに涙ぐんでましたねえ。ほんと、家庭の食事って、人の根幹を成すものなんだなあ、と実感しました。って、自分で自分の首をしめる発言(汗)
Commented by Miyuki at 2008-04-29 12:20 x
*やまばとさん
いやいや、実は私はそのテの写真も期待していたのに、1枚もなく。相変わらずそういう時にも冷静さを失わない性格は、私の悩みの種でございます~(涙) 修学旅行ではしゃがないでどうする! 枕投げは必須だろう!みたいな!
でもほんと、コースは良かったですねえ。とにかく先生がすばらしい方なので、今回もまたまた感謝感謝です。

ドロップというのは、「脱落」ではなく、「選択を替える」ことであって、ちーーっとも悪くないですよ~。やまばとさんならわかってらっしゃるハズvv
Commented by Miyuki at 2008-04-29 12:26 x
*frogfreakさん
おかげさまで、無事帰りました~。
ええっ、スミソニアンに毎日!? な、なんてうらやますぃいいい~~。でもしっかり勉強されていた時だったのですよね、うーむ、改めて尊敬だわあ♪
戦争関連スポット、お、これまた鋭いご指摘。実は2~3ヶ月前から、社会で米国史の市民戦争から現代にかけての歴史を学んでまして、それの総仕上げの意味合いもあった旅行なのですよ。考えてみれば京都・奈良の修学旅行も、歴史を学ぶという意味がありましたよね。そう思えば納得のコースかなあ、とも思うです~。
育て方。えーとえーと……勝手に育ちました。親の理想と反した形で(涙)
Commented by Miyuki at 2008-04-29 12:29 x
*すれっぢさん
そうですね、あとはヨセミテ国立公園という学校もありますが、この辺りではD.C.行きが多いですね~。

そそそ、正にそんなコースで!!(大爆笑) 確かに時差はキツかったみたいです。加えて連日早起きだったので、余計にね~。私の場合、日本に行くより、米国内の1~3時間の時差の方が、身体にこたえるんですよ。
Commented by あつゆき at 2008-05-01 14:35 x
うわあー、なんとも盛りだくさんですね。
お嬢さま、お疲れ様でした。
3年間がんばってつづけてえらいね。
Commented by Miyuki at 2008-05-02 10:08 x
*あつゆきちゃん
えらいかどうかはともかく、色々と経験できて、やっぱり続けてよかったと思うですよ~。そちらのお嬢さんのフロリダはどうだった?


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