It's Swingtime!

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鎌倉で大地震、死者2万人(1293年)
武蔵と小次郎が巌流島で決闘、武蔵が勝つ(1612年)
モスクワで日ソ中立条約が調印(1941年)

* * * * *

【イベント】
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「スウィングしなけりゃジャズじゃない」
お気に入りの言葉なのですが、正確には、かの有名なデューク・エリントンの曲の題名で、
「スウィングしなけりゃ意味がない (It don't mean a thing if it ain't got that swing)」
でございますね。




以前、映画では「ハリウッドの黄金期」、つまり1930~40年代を中心にした時期のものが好きだ、と告白したことがありますが。
実はこの時代のスウィングジャズビッグバンドジャズにも、結構な思い入れがあるのです。
ベニー・グッドマン、カウント・ベイシー、グレン・ミラー、サッチモにシナトラ、エラ・フィッツジェラルドにビリー・ホリデイ……理屈抜きで、というか、音楽の理屈など全くわかりませんが(殴)、彼らの音楽が大好きで。フレーズをちらっと耳にするだけで、自然と身体が動いてしまうのです。

単純で、シンプルで、ひたすらにリズムを愛したswingの時代。
この30~40年代のナンバー専門のバンドが、週末に近くのホールでコンサートを開いたので、家族揃って行ってきたのでありました。


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会場に着いてみて、まず驚いたのは。
お客さんが、おじいちゃまとおばあちゃま、という年代の方しかいらっしゃらない。(愕然)

改めて、この時代の音楽を好まれるのは、そういう年の人達なんだなあ、とわかった次第。
そして、自分はそこに含まれる、ということなんですね……
そうだよね、MTVとか見たことないし……あめりかん・あいどるなんて、チャンネルも知らないし……(俯いて小石を蹴りながら)

でも、集まったおばあちゃま達の、随分とキュートなことったら。
小粋な帽子をかぶってたり、お揃いのショールとドレスでドレスアップしていたり。
すでに、ステップらしきものを踏んでいるおじいちゃま達もいたりして。

そんなほのぼの待ち時間はあっという間に過ぎ去って、いよいよ開演時間です。


California Pops Orchestraと、The Black Tie Jazz Big Bandの共演、というコンサート。
30~40年代のビッグバンドジャズをメインとした楽団です。
彼らがどのぐらいの知名度なのか、全くわからないのですが、今シーズンのシーズンチケットは完売、今回の土・日のコンサートのチケットもほぼ完売状態とのことなので、カリフォルニアではそれなりの人気のバンドかも。

オープニングは「In The Mood」。
曲目はプログラムに書かれているものの、順番は完全にアトランダム。合間合間に指揮者の軽妙なおしゃべりを挟みつつ、ぐんぐんとノリよく進みます。

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トランペットやトロンボーンの見事なソロに酔い、サックスの響きに身体は踊り、クラリネットの軽さにわくわくと。
無口でシャイなバリトンの男性シンガー、でも笑顔は絶やさず、骨太な響き。
いかにも明るいアメリカンレディの女性シンガー、踊って歌って、足も背中も見せますよ。

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この時代のジャズは、現代から見ると、どうしてもリズムやフレーズが単調になるのは否めないのですが、それでも全20曲、間に休憩を挟みつつ、飽きさせないようにアレンジや見せ場を工夫していたところ、なかなか見事なもの。
観客は年齢のせいもあって(多分)、派手に盛り上がったりの反応はなかったものの、良く見ると皆さん、身体を静かにゆすっていたり、手で終始リズムを刻んでいたりと、十分に楽しんでいた模様。

中には、曲に合わせてフロアで踊り始めたカップルもいらっしゃいまして。
ちょっとサクラっぽい?と思ったのですが、それにつられて一組の母娘が立ち上がって踊り始めたのは、とても微笑ましい眺めでしたよ。
お嬢にちょっと誘いをかけたら、気でも狂ったか、という目でにらまれた我が家に比べたら……いいんです、どうせ冗談だったし。(くそう)


20世紀の終わりから、21世紀の始まりにかけて、アメリカという国に住むことになりましたが。
住む前も、住んだ後も、この国で好きな時代も文化も、なぜか私が生まれる前のもので。母国との関係は最悪の時期にあり。
しかし、いまだ惹かれてやまないのは、あの時代の持つパワーに対してなのか、それとも真っ直ぐに前を向いた視点になのか、理由は自分でも良くわからないままですが。

辛い時こそ、堪えて笑おう。切ないからこそ、ジョークで流そう。
言葉にすれば、人々のそんな強さを、あの時代の映画や音楽といった娯楽に感じるから、なのかもしれません。


「American Patrol」、「Moonlight Serenade」、「Don't Be That Way」、「Jingle Jangle Jingle」……
最後は大好きな一曲、「Sing Sing Sing」で締めくくられた、楽しくて楽しくて、ほんわかと心温まる数時間でございました。
*-*-*-*-*-*-*-*-*

ところで今回コンサートに行って、パンフレットを見て。目の玉が飛び出るかと思うぐらいに、びっくり仰天したことがありまして。

出演者で、ですね。
男性シンガーの人、がですね。

うちの大家さん

ではないか、と思うのです。


しっかり同姓同名。しかも、今まで他で聞いたことのない苗字。
1年前に大家さんが変わった時、私とお嬢が数分間会ったきりで、顔も良く覚えてないのですが、なんとなくあんな体型と顔だったような。
旦那は会ったことがないのでわからないし、頼みのお嬢は「足が大きかったことしか覚えてない」と言うので(ちっ)、自信は全然ないのですが。

うーん、うーん、どうなんだろう。
とりあえず、チャンスがあったら尋ねてみようと思ってます。
その時まで、このパンフレットは捨てられませんな。だってサインをもらう為(違)
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by senrufan | 2008-04-13 12:54 | Trackback | Comments(14)
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Commented by すれっぢ at 2008-04-17 00:46 x
ほんでもって、あの年代のじいちゃん・ばあちゃんが踊りだすと
メチャクチャ上手かったりすんですよね~。そういうダンバ(私語)
状のところに何回か行きましたが、お年寄りの昔取った杵柄踊り
に感動いたしました。
Commented by あつゆき at 2008-04-17 03:32 x
うわあ、なんとも世の中せまい。
Commented by shina_pooh_at_sfo at 2008-04-17 05:19
「スウィングしなけりゃ意味がない」
Swing に限らず、真剣に好きではまっていることに言いまわせそうな素敵なフレーズですね。私、本当に音楽オンチで、なるほどジャズのなかでもこれらの曲がスウィングというカテゴリになるのかとお勉強。感謝です。行ってみたかったなぁ、こういうコンサート。最後のオチがまたなんとも。大家さんであられることを祈っています(笑)

追伸:
先のJimacaのコメント、聞き方が大変失礼でした。。Miyukiさんの舌を疑ったりしたわけでは毛頭なく。すみませんでした。
Commented by Miyuki at 2008-04-17 12:26 x
*すれっぢさん
それそれ、私も何度か見てますー! すっごいですよね~、歩くのもゆっくりなおじいちゃまが、音楽が鳴った途端に背筋しゃっきりのダンディさんになって(笑) 私も、若い頃にそういう特技を身に付けているべきでした……反省。
Commented by Miyuki at 2008-04-17 12:27 x
*あつゆきちゃん
だよねー! つか、すでに世間の枠を超えてるっ!(笑)
Commented by Miyuki at 2008-04-17 12:31 x
*大好きなshinaさん
確かに、他のことにも応用が利きそうだわ~。私こそ、ほんとに音楽知識はマイナス以下ですが、ただ聴いて体と心が喜べばそれでいい、と思っている単細胞でございます(笑) 大家さんなのかなあ、そうだといいというか、そうだと恐いというか!

いえ、ぜひ私の舌は、大いに疑って下さいまし。(きっぱり) そうでなくとも人それぞれの好みの味がある上、なんせ私の味オンチは保証付。どうかshinaさんご自身の舌で確かめて下さいね~♪
Commented by ayumin_moo at 2008-04-17 14:23
う~ん、いいですよね~、この時代のジャズ♪
私も決して詳しくはないですが、学生時代、卒論の指導してくださった教授がジャズとブルースを研究している方で、ときどきCDを借りて聞いていたんですよ~。
おじいしゃまおばあちゃまの嬉しそうな顔を想像して、にんまりしてしまいました。
(私も生まれる前の歌を好む性質で、オットに「歳をさば読んでる」とよく言われます。。。)

大家さんがシンガーだったとは!
先日友人がブラスバンドを見に行ったら、近所の魚屋さんが演奏していたそうです。
こういう偶然を発見すると、ちょっと嬉しくなっちゃいますね!(笑)
Commented by yumikodi at 2008-04-17 14:53
そそ、上を向いて歩こう!なのだ。
Commented by peartree22 at 2008-04-17 17:58
わー、私もこの時代のジャズ、好きです。なんてったって、最初に聞いた曲や中学時代のブラスバンドで演奏した曲が多いんですもの。
とはいえ、語れるわけではないですが(笑)。
写真のおじいさま、おばあさま、素敵ですねー。あー、もう足が踊ってますもの♪
夫とともにこうしたコンサートが夢ですが、なんせ野外ジャズコンサートで
寝てしまった人ですからぁ・・・。しかも有名な人だったらしいのですよ(私が行く前の話)・・・。
大家さんがシンガーとは、本当に驚きですが、なんだか次お会いするのが楽しみですね!
Commented by マミィ at 2008-04-17 18:54 x
気でも狂ったかという目で睨まれた・・・大受け。あははは、目に浮かびますぞよ、Miyuki母娘の様子。(会ったこともないのに!)

へぇ、凄い、大家さんが本当にそのシンガーだったらおもしろいな~。
Commented by Miyuki at 2008-04-18 11:59 x
*ayuminさん
わあ、その教授とのご縁、いいですねえ! ayuminさんも吹奏楽をやられていたから、この手の音楽も演奏される機会が多かったのでは♪ ぜひ私とタッグを組みませう、「年齢詐称ペア」!(大迷惑)

近所の魚屋さんーー!!(オオウケ) 思わず、ねじり鉢巻きで演奏されているところを想像してしまいましたがな。そう、こういう偶然って嬉しいし、知らない面を発見できるのがまた良し、ですよね~。
Commented by Miyuki at 2008-04-18 11:59 x
*ゆみたちさん
うん、涙がこぼれないようにねっ!
Commented by Miyuki at 2008-04-18 12:07 x
*ちゃんさま
それそれ、私も最初にはまったキッカケは、ブラバンだったのですよ~! わあい、仲間、仲間vv 私も語れることは全く持ってないのですよん。ただただ好き、それだけしかないっ。(胸をはる)
うちの旦那も似たようなもんです(笑) ジャズは好きなのでまだいいですが、他のジャンルでは爆睡してくれちゃってもーー。猫に小判とはこのことです。
大家さん、ぜひ正体が知りたいものでございます。どきどき。
Commented by Miyuki at 2008-04-18 12:09 x
*マミィさん
娘と私を思い描かれる時は、ぜひ猿が2匹じゃれあっている図に近いものを想像して下さいませ。決して美人を思い描いてはなりませぬぞ。でないと、実物とはとても会えなくなりますからね~。(大真面目)

事実は小説より奇なり。なんてほどのもんじゃないですな、あはは。


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