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当たり前のようでいて

国際子どもの本の日、図書館開設記念日、歯列矯正の日
文部省が東京湯島に「東京書籍館」を設立、近代図書館の始まり(1872年)
「週刊朝日」「サンデー毎日」が創刊(1922年)
五百円紙幣が発行(1951年)


児童文学者の石井桃子さん死去

著名な児童文学者であり、翻訳者であられた石井桃子さん。101歳でいらっしゃいました。

「クマのプーさん」を始め、「うさこちゃん(ミッフィー)」シリーズ、「トム・ソーヤの冒険」、「ムギと王さま」、「ひゃくまんびきのねこ」、「はたらきもののじょせつしゃけいてぃー」……石井さんのおかげで、私が巡り会った外国の物語は、両手・両足の指を使っても足りないと思われるほど。

中でも一番好きだったのは、石井さんご自身の著作、「ノンちゃん雲に乗る」です。
幼い頃に母が買ってきてくれた時は、随分と大人っぽい物語のように映りましたが、それでも引きこまれ引きこまれ、何度となく読み返し。
そのまま大事に持ち続け、現在も我が家の本棚、子供の本を集めた場所に、色こそやや褪せたものの、しっかりと立ってくれています。


質の良い物語を、出来る限りの良いタイミングで、小さい子供に与えることの大切さ。
自分が身を持って知った経験を通じて、お嬢にもそうすべく、至らないながらも努力はしてきたつもりです。
その土台を作ってくれたのは、私自身の母であり、その更に土台にあるのは、石井さんを始めとする、数多の、無数の、本という文化に携わる人々で。

母から私へ、私からお嬢に伸びる糸はたったの一本ですが、石井さんの手から伸びた糸は、一体どれぐらいの数になるのでしょう。
言葉や形にすることのできないほどの感謝を込めて、涙と共に、心からのご冥福をお祈り申し上げます。

* * * * *

【レストラン】
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地元ダウンタウン。目ぼしい店は大体行ったなー、なんて思っていたけど、まだあったよ、あの店この店。
そのうちの一軒を、グルメ師匠やまばとさんから、「なかなかいいですよ」とお薦めいただいたので、早速友達に付き合ってもらって行ってきた。




名前がとってもニューヨーク。でも中身はイタリアン?
ここのダウンタウンって、お店同士がくっついた作りだから、外見上は狭く見えるんだけど、どの店も入ったら奥行きがあるんだね。天井も高くてのびのびしちゃう。

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メニューをささっと見てみると、一見定番メニューが多そうなんだが、実は結構ユニークな作りのような。あまり見かけない食材の組み合わせが多いね。
うーん、どれもこれも試したいけど、残念ながら胃袋は一つだけ。(ため息をつくところ)
ここは一つ、オリジナルラビオリのペアでいきましょう。


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ということで、オーダーはラビオリ2種。
1つ目は、Black Ravioli
黒い皮のラビオリの中に、ロブスターとホタテ、エビとアスパラガスの詰め物。上からはトマトソース。

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2つ目はなんと、店の名前をもらってる。その名もMadison & 5th Ravioli
対照的に白く愛らしい外見で、アーティチョーク製のバラが華やかで。
緑色のラビオリの中はasiagoチーズ、それにくるみをパラパラとまぶし、ハチミツベースの甘いソースとヴィネガー、そして洋梨が添えてある。

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両方とも美味しい、美味しい。
トマトソースは適度なコクで、皮の歯応えもちょうど良く。これはイカスミに見えるんだけど、実際何が入ってるのかな。
シーフードの旨味に程好い塩気。

緑ラビオリも良い出来だ。チーズが主体の中身なので、しつこくないかと心配したけど、甘めのソースと絡み合って、チーズがいいコクを加えてる。
ただ、これ一品だけを全部食べるなら、最後はちょっぴりクドかったかも。別な味とペアにして、計らずも正解だったね。
時々梨を口に入れて、さっぱりめに戻せば、また次の一口が美味しい。


食事ラビオリとデザートラビオリ。そんな感じのペアでした。


周りのテーブルを見渡せば、それぞれのテーブルの上、また独得の外見の料理が並んでて。
中には、りんごが丸ごと1個のっかって、何やら白い詰め物がのぞいている、なんてお皿もあったりして。
ウェイターさんが忙しそうだったので、質問できなくて残念だった。
ここはリピートして、また別な料理を試したいのだな。


MADISON & FIFTH
367 University Avenue
Palo Alto, CA 94301
by senrufan | 2008-04-02 14:42


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