初夢の日、書初め、初売り、皇居参賀、箱根駅伝
スペイン、グラナダを占領(1492年)
ソ連、月ロケットの打ち上げに成功(1959年)
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【ベーカリー】
4月に日本に来た時は、ちょうどベーキングモード真っ最中。
だから頭の中は、
「パン」「ベーカリー」の二言が、結構なスペースを占めていた。
あれから地元ベーカリーを何軒も周って、少しだけだけど自分のパンの好みも固まってきて。
だから今回の里帰りは、それほどパンモードにはならんだろう。
そんな風に思っていたら、やっぱりそこはアタシ、つまり
食欲の権化だったので。
ベーカリーを見るたび、ふらふらっ、と。
ケーキ屋を見るたび、ウィンドーにべたっ、と。
大変幸運なことに、時間も胃袋も足りなかった為(……)、買うまでには至らなかったものの、探索したい気持ちが減るわけでもなく。
思わず本屋で平積みされてた
こんな本を買っちゃって、せめて目だけでも慰めた。
でもなあ、どこか一軒ぐらいは。ということで駆け込みで行ってみたのは、新宿のデパ地下にあるお店。
こちらは日本の人気パン屋さん、というと、大抵名前が挙がってくるような、世間に疎い私でも名前を知ってるお店だよ。
フランスの国立製パン学校で講師を務めたエリック・カイザー氏と、パリにある氏のお店、「ブーランジェリー・メゾンカイザー」。
ここで修行を積んだ木村周一郎氏が日本で開いた店は、本場カイザーの味をそのまま再現するべく、日本風にアレンジすることなく。カイザーの天然酵母を使用し、カイザー仕様の小麦粉とバターを使ったものとなっている。
ちなみにオーナーの木村氏のご実家は、あんぱんで有名な木村屋總本店だそう。
辿り着いたお店は、隣のアンデルセンも合わさって、かなりの混雑ぶり。
列の最後尾に並んで、首を伸ばしてパンを物色。うわあ、あれだけの中から、果たして選びきれるのか自分……(苦悩)
断腸の思いで(おい)選び抜いたのは、5種類。
プレーンクロワッサン、クグロフ、チョコチップ入りのパン、レモンピールとくるみのパンに、ゆずのパン。
大事に大事に持ち帰ろう。お嬢と一緒に食べてみよう。
翌朝、いそいそと温めて食べたパン。全部味見したくて、どれも少しずつ口に入れるよ。
これがもう、どれもこれも美味しくて嬉しい驚き。
ハードブレッドは、それでも地元産パンが好きだ、と思っていたんだよね。パサパサと皆が文句を言うけど、その乾燥具合もいいじゃないか、なんて。
でもカイザーのは、きめ細かさがやっぱり違う。もちっとした食感は確かにハードの部類なのに、舌を乾かせずにふんわりと。クラムも伸び伸びしているようで、でもしっとり感があるんだなあ。
そして待望のクロワッサン。なぜ待望かというと、
「日本で一番美味しいクロワッサン」との評判があったから。
なんでも以前、パリのフィガロ紙で、人気NO.1に選ばれたことがあるそうな。パリで味わったクロワッサンを探し求める私は、ドキドキ、なんてもんじゃない。
指でちぎって中の層を見たら、うん、何層にもなってるよ。この、中の層が厚いというのは、自分的には結構なポイント。
そのまま口に入れて、歯ざわりと味を確かめる。外側サクサク・パリパリで、中はむしろしっとり系。
噛むとぷしゅーっ、ってつぶれちゃうような薄っぺらいものとか、口の中に「油」の味が沁みてくるものとかが多い中で、これはさすがの仕上がり、とっても上質。
でもね、我ながらむちゃくちゃ不遜だと思うけど。私が欲しいものとは、ちょっぴり違っていたんだよ。
それは多分、バターの味と香りの差。生地は、素人目にもここまでのものはなかなかないと思うもので、舌触りも外側の焼き具合も申し分なく。
だからほんと、さくっとクロワッサンを割った時に漂う香りと、噛みしめた時に広がる味わい。これが、たまたま自分好みかどうかだけ。
そして幸い好みに合うものを、近くのベーカリーで見つけるに至っていたので、感動がそれほどでもなかったんだろう。
しかしフォローするわけじゃないけど、私にとって、ハードブレッドこそ毎日のパンなので。それがここまで美味しいものが食べられるなんて、やっぱり日本のパン市場はすごいもんだ。
しかもこれだけ有名店でも、値段はなかなかお手頃だし。まあアメリカのパンとは、大きさも違うんだけどね。
日本にいたら、自分でパンを焼こうなんて思うことはなかったかなあ。改めて考える、そんなこと。
メゾンカイザー (新宿店)
新宿区新宿3-14-1 新宿伊勢丹 地下1階
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ベーグル大好きで、家で良く作るのは、日本で人気のベーグルショップの
レシピ本からなんだけど。
今回の里帰りで、なんと地元駅の駅ビルに出店されていたことを発見して、お嬢と大喜びで行ってみた。おまけに関係ないけど、ビアード・パパも入ってる。
本を買ったわりには、食べるのはこれが初めて。実物は結構な大きさで、いかにも食べ応えがありそうな。
全部で15種類もあるベーグル。更にアメリカンサイズのマフィンもあり。
サンドイッチを頼むと、好きなベーグルが選べるの。
お嬢はオニオンベーグルで、豆腐ハンバーグのサンドイッチ。私は十五穀ベーグルに、バターとはちみつのスプレッド。
それぞれ、はちみつホットミルクとラテを付けて。
こちらのお店は、NYスタイルのベーグルと謳っているんだよね。
それがどんなものかは知らないし(だって結局店次第)、日本で良く見られるタイプのベーグルが、どんなものかもわかってないんだけど。私が日本にいた頃は、ベーグルはほとんど見かけなかったからなあ。(遠い目)
それでも食べてみて、最初に浮かんだのは、ああやっぱり日本式、ということ。
私が身近で買うベーグルや、自分で作るものは、どれももちもちで固いんだよ。
がぶっと噛みついた時に、生地が応える反応十分。みっちり・がっちり・もぐもぐ・まぐまぐ。それが私の知ってるベーグル。
ところがこちらのベーグルは、確かにもちっとはしてるんだけど、もっとずっと柔らかい。噛んだ時に、「ふかっ」と音がしたのかと思うぐらい。
なんというか、
低反発枕のような歯応えと言えばいいんかな。(食欲減退発言) 上手く言い表せないんだが。
でもこちらも、美味しいことには変わりなく。挟んだ具やスプレッドもうまうまで、あっさり1個食べちゃった。
いいなあベーグル、大好きだ。これで実物の味がわかったことだし、家に帰ったら早く作りたいよ。
後でつらつら思ったんだけど。
もしかしてパン生地の違いに、日本の水も関係あるのかな、とか。
だってカイザーはともかく、BAGEL & BAGELの原材料は米国産だそうだし、それでNYのレシピを参考にしてるんだよね。
勿論、お客の好みに合わせて改良するわけだから、欧米ではパサパサに、日本ではもっとふわふわを目指すんだろうとは思うんだが。(この辺り、人種の唾液量の違い)
帰宅した翌朝、洗顔したら、
以前よりずっと柔らかくしっとりした自分の肌(あくまで当社比)に驚いた時に、そんなことを考えたのでありました。
って、もしかして詳しい人は、とっくに知ってらっしゃることかもしれないことを……(恥)
BAGEL & BAGEL