【学校】
お嬢の所属する、ミドルスクール8年生のジャズバンド。
選択授業で音楽を選んだ子は、それぞれ弦楽器、コーラス、吹奏楽に分かれて、更に希望すればオーディションを受けてジャズバンドやHonorバンドなど、結構多岐に渡った活動の道が。
学区内の他のミドルスクールにも、当然こういうバンドはありまして。今日の夜は、市内ダウンタウンの別々な広場で、学校ごとのミニコンサートが開かれました。ま、クリスマスということで。
お嬢の学校はピザ屋の前の広場で。良く政治集会とかやってるとこ。
前半はコーラス部が、後半はジャズバンドが、数曲ずつ演奏して、最後はクリスマスの曲で締めくくり。
親や身内や友達がそれなりに集まって、演奏の前後にピザ屋で夕食、という光景が盛んに展開されてました。おかげで今日は、なかなか儲かった日でありましょう。>ピザ屋
夜間に屋外という、迷惑この上ない1時間。(殴)
ダウンジャケットと雪山用ズボンで武装して出かけ、
半袖を着ている親御さんの横で、しかめっ面で鑑賞した一時でありました。(……)
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【パン作り】
今月のパン教室。今日からは生徒2人で、しかも恐らくあと3回で終わり。
そう思うと、今のうちにもっと習っておかなきゃ!という焦りも出てくるなあ。
先生が今日の為に選んで下さったメニューは、クリスマスらしい2種類のパン。
一つは豪勢に、パンの中に豚フィレ肉の塊を包んだもので、もう一つは憧れのリースパンだよ。
全粒粉パンの豚フィレ肉包み焼き。
生地自体は通常通り、でも油脂が入ってない分、かえって楽なぐらい。しかしその分、中身を用意する手間がある。
塩・胡椒をすりこんだ豚フィレの棒状の塊肉を、オリーブオイルで焼き付けて。そして玉ねぎを炒めたものと。
発酵→ベンチタイムを終えた生地を伸ばして、炒め玉ねぎを一面に敷いて、その上にマスタードを塗った豚肉を置く。それを生地でえっちらおっちら包むのさ。
包丁で模様をつけて、オーブンでじっくり焼き上げる。
ちなみに中身は、先生がクラスの前に仕上げて下さっていてね。だから私達は、「いい匂い~!」「早く食べたい!」と言いながら、包むだけですむんだけど。
先生はこの肉を、なんと今月だけでもう4つのクラスに用意されたということで。しかも1クラスにつき、生徒の人数分の本数を。(ええーっ)
おかげで家中、焼き肉の匂いがとれない日々だったそうですよ……(あ、涙がこぼれる)
リース形の
飾りパンは、先生の御宅の玄関のドアにもかかっていて、目にするたびにいいなあと思ってきたけれど。まさかそれを自分で作ることになるなんてなあ。
これは、作っても食べないの。ずっとずっと飾り用なの。
だからカビとか生えないように、気をつけていかなきゃね。なんて、結局ほっときっぱなしだろうけどね(殴)
一字発酵を終えた生地を分割して、三本のひも状に。それを編み編み三つ編み、最後は輪っか状に繋げるよ。
取り分けておいた別な生地で、大きなリボンを作って、天辺に飾るんだ。
更に残った生地で、ちっちゃなオーナメント状の飾りをあれこれと。型抜きしたり、ちまちまと指で作ったり。
ああ、ここにお嬢がいればいいのに。母ちゃんはこおゆうのは、センスがなくてダメなんだ。厳密に言えば、こおゆうのも、だったな(くそう)
ツリーや壁に飾れるように、それぞれに穴を開けて、焼いている間に塞がらないよう、アルミホイルをさしておく。
卵を塗って、いい色に焼き上がりますように。
オーブンの中で、ぐっと大きく膨れた包み焼き。
冷めたところで、ざっくりと包丁を入れたら、おお、中からいい色の肉が顔を出したよ。スライスをお皿に置いて、これまた教わったキノコのソースを添えて、ナイフとフォークでいただきます。
うーん、さすがフィレは柔らかい。玉ねぎの甘味、肉の旨味、それに生クリーム入りのソースが絡まって、いかにもディナーにふさわしい一品。今は昼だけど。
パンも、心なしか甘めに感じたり。これはタレを吸ったから?
外側はさくっとした焼き上がりで、中身のしっとり感に良いアクセント。パイで包むのも美味しいけれど、油物が苦手な人には、パンで包む方が優しい仕上がりで良いよね。
どきどきの飾りパンは、こんな仕上がりと相成りました。これで我が家にもパンリースが(喜)
あとのちっちゃいオーナメント、残念ながら今年はツリーを飾らないので下げられないけど、来年まで大事にとっておくね。
さてさて、次回は来年で。メニューは変われど、今度もリース型のパンの予定。
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【個人的事情】
今日の試食タイム、もう一人のメンバー&お嬢ちゃまは、残念ながらお誕生日会の為に早退だったので、先生と私の2人で、じっくりゆっくりおしゃべりを。
パンに関するあれやこれや、今まで知らなかったあんなことこんなこと。いっぱい色々教えていただいて。彼女がいないのは寂しいながらも、充実した嬉しい時間だったよ。
パンって、個人的にはお菓子より敷居が高いイメージがずっとあって。だって発酵とか温度管理とか、そんな段階があるからね。
だからお菓子は何とか作るようになっても、パンはなかなか手が出せなかったんだ。
先生は今まで、ご自分でも学校に通われたし、沢山の生徒さんを教えてこられたし。パン作り、というものを通して、ほんとに大勢の人を見てこられた経験をお持ちであり。
今教えておられる生徒さん達を見ていて、その人が今後、どういうパン作りを日常でされていくか、それなりに見えてくるものなんですよ、とおっしゃった。
そういう中に、「センス」が違う人達がはっきりいる。
それは経験とか練習量とかじゃなくて、持って生まれたものなのか。とにかく技術的なものや生地の扱い方、やっぱり他の人と違う人達がいるんだよね。
私は先生のクラスで、基礎コース→応用コースと進ませていただいて、今はお楽しみコースで月一回習っていて。それなりの間、続けてはきたものの、他の人より下手だという劣等感を、ずっと抱えてきたんだよ。
だって今まで一緒になった人達、全員ほんとに手際が良く。特にあの人とあの人はすごく上手で、そういう人達と一緒にやってきて、それが全く普通だったから。
それを先生に話したら。
特に私が今まで一緒になった人達は、皆レベルの高い人ばかりで、更にあの2人は正にその、「センスがある」人達ですよ、とおっしゃった。
ああ、そうだったのか、と、ほんわりと温かくなる胸の内。
そんな人達と一緒にやってこれたこと。それが普通だと思ってこれたこと。これが幸運でなくてなんだろう。
私が先生に続いてパン師匠と仰ぐ2人(Mかしゃん&Kよちゃん)など、思わず見惚れて自分の手をとめてしまうぐらいで。
彼女達も、私がどうしたって真似できない「センス」を、パンに限らず自然に持っている人達で。
そんな彼女達の手の動き、アイディア、力を入れるポイントなどを、そばで見られて、直接聞ける。これって実は、分不相応なぐらいの贅沢だよね。
それでもやはり先生は、私にとってはどんな時でも頼りになる、それこそ先が見えないぐらいの先にいらっしゃる方だけど。
ご自身がおっしゃるには、自分にはそういう「センス」はない分、大変な努力をされてきた、と。さらっと一つの言葉だけでも、それは相当なものだったんだろうと想像する。
そしてここでも、また側にいられる幸運を。
誰も彼も、いつもより少しでもいいから幸せを感じてほしくなる、クリスマス前の日々。
大事な人に喜んでほしくて、いろんなギフトを探しに走る時期。
それでもやっぱり皆のそばに、必ず青い鳥がいる。