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どこかで誰かが見つけてる

Independence Day (Mexico)


読書ブログ更新 : 「憑神」

浅田次郎さんといえば、義理・人情・ヤクザの世界。お涙頂戴が上手いったら。
日本独特のクサさが苦手で、国内小説を避けてきたのに、なぜか浅田氏の小説は読んでしまうのです。

敬愛するusayamamaさんのブログで、感想を目にして以来、読みたいな~と思っていたこの本。なんともタイムリーに友人から借りることができ、一気に読んでしまいました。当然最後は涙と鼻水。くそう、また泣かされちまったぜ……!

日本では映画化もされたのですね。

* * * * *

【買い物】
普段食料品の買出しに行くストアは、メインで3軒。
どこもオーガニック商品が多い店で、勿論オーガニックを選んで買う。なので、数年前までの安売り商品をねらって買出ししていた頃より、食費は高くついている……にしてもかかりすぎじゃないのかうち、肉を買わなくなったのになんでだ(ぶつぶつ)(やりくり下手と呼んで下さい)




その中で、全米でも人気店な大手オーガニックストアがあり。あ、カナダとイギリスにもあるんだね。
ここのところの健康志向の高まりにより、ぐんぐんと売上を伸ばし、店を拡張してきたのだけど。そのうちの一軒が新店舗を建設、先月末よりオープン。今のところ、西海岸一の大きさという話。

この店舗、お嬢のスイミングの場所のそばなので、その合間についつい寄ってしまう。そして、はっと気づくとすでに迎えの時間がきてたりするほど、商品チェックが楽しくてしょうがない。
行くたびに色々買ってたら、それこそ我が家のエンゲル係数はすさまじいものになるので、そこは必死に自制するんだが(成功率75%)、棚に並んでいる、見たことのない商品を一つ一つ手にとって、裏の表示を読んでいるだけでも、あっという間に時間がたってしまうんだ。

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そして先日、冷蔵品コーナーで見つけた、こんな商品
餅です。Mochiです。おもちです。
例え日本の常識からは考えられないものでも、どうやらこれはモチらしい。

プレーンも勿論あるけれど、他にはシナモン&レーズン、カシューナッツ&デーツ、セサミ&ガーリック。うわあ、これは結構いいかもしれない。
なので、思わずお試しで、チョコレート味を買ってみた。あーあ、また買っちゃったよアタシ……


材料を見ると、
Organic sweet brown rice(玄米餅米ですな)、organic evaporated cane crystals(砂糖の遠回しな言い方だな)、walnuts、unsweetended cocoa、sea salt
これをまとめて、くるみ入りチョコレート・ブラウニー・モチであると。ふむふむ。

後ろに書いてある「食べ方アイディア」を読むと、焼いた餅を
・はちみつかメープルシロップにつけて
・乳製品以外のアイスクリームか、ソイ・クリームチーズとチョコレートチップを詰めて
・乳製品以外のチーズを詰めて、チーズが溶けるまで焼いて
・クリームチーズか乳製品以外のクリームチーズと、はちみつを一緒に混ぜて、餅の上にフロスティングして
食べたらどうか、とな。


……や、日本人ですから。まずは日本流に食べようかと。

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パックを開けて、包丁をあててみる。お、混ぜ物が入っているせいか、普通の餅より切りやすい。
これこそもっふるに!とも思ったんだけど、まずはオーセンティックに焼こうなー(おい)

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オーブントースターで焼くこと、7~8分。ぷ~っとふくらんだところは、おお、色々入ってても、やはり素性は餅であった。(少し疑ってたらしい)

どこかで誰かが見つけてる_b0059565_12414472.jpg熱々のところをばりっと裂けば、中はうにーっと伸びること。
一口噛んでもぐもぐと。うん、もちもちしてる、って当たり前だろう。はふはふ、もぎゅもぎゅ、焼き立ては格別に美味しいよ。
ココアの味はそれほど強くないけれど、細かいクルミを確かに感じるのと、甘さもほんのりついていて。他のものを添えても良さそうだし、このままでも十分、おやつにもデザートにも。

これを食べて思い出したのが、このエリアの日本人間でロングセラーのレシピ、もちケーキ。餅粉にココナッツミルクや砂糖を混ぜて、小豆味にしたり抹茶にしたりと、いろんなケーキがあるんだけど。
食べた感じはちょうど大福もちのようで、誰が食べても美味しいレシピ。
しかしこのMochiはすでに色々混ざっているので、後はそのまま焼くだけ、という手軽さが良いね。組み合わせさえ気に入れば、手頃なスナックにちょうど良い。


例えばカリフォルニア・ロールというのは、米国で生まれて。
日本人が思ってもみなかった、アボカドと寿司飯の組み合わせを考えついてくれて、おかげで知らなかった味と食材の世界を学んだよね。
そんな感じで、こんな風に日本を離れたところで、自分達流の食べ方や作り方を考えてくれるということが、嬉しくもありがたくもあるんだな。

私みたく、創造性のカケラもない人間は思いつくこともない、また既成の枠の中だけ見ていたら考えることもない、新しい見方と捉え方。思いがけない選択肢。
それが自分に合うかどうかの取捨選択は、その後、自分ですればいいことだから。

やっぱり食材巡りはやめられない。という言い訳でありました。
by senrufan | 2007-09-16 12:34


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