生物育成講座(子供編)

モンスターペアレント

こんな言葉ができていることをようやく最近知ったのですが、すでにWikipediaに登録されてて2度びっくり。
遅すぎですか。時差のせいと思って下さい。(殴)

つらつらと説明を読んでみたところ、年代的には私と同世代の親御さん達だと思うんですが。
それは私の希望的観測であって、彼らからは私及び私の価値観は、すでに化石扱いなんでしょうか。

子供に注力し、やたらと学校側に文句や注文をつけるというのは、こちらでは良くあること。
でもそれは教育問題に限ったことではないので、そういうものだととりあえず理解もできようというもので。加えてその分、学校側の対応も、かなりシビアなものがありますし。

とにもかくにも、そういう親御さんの元で育てられる子供達、将来どういう人材に育つことやら、楽しみというか不安というか。
まあ私はその頃生きてないでしょうから(ええっ!?)、同世代のお嬢の奮闘を祈るのみです。(放任主義)

* * * * *

【パン作り】
夏休み中に撮った写真の整理をつらつらと。
一応、料理やパンの写真は適当に撮っておいたのだけど、使わないままディスク容量ばかりくっているので、この際捨てられるものは捨てていかないと。
ちなみに最近、ますます写真が下手になって、ピンボケ確率が右上がりの急カーブ。これ以上ヘタになってどうするんだ……




敗者復活戦なども試みる。
しばらく前に練習していた、二色生地で作ったパンのうち、3種類を残しておく。

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石澤清美さんのレシピで、にんじんブレッド
捏ねた生地のうち、1/4量ににんじんのすりおろしを混ぜたもの。

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門間みかさんの生地で、抹茶のうずまきパン
これは生地を半々に分けて、抹茶パウダー使用。

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同じくみかさん生地で、オセロブレッド
今度は生地を一旦2分割、片方にキャロブパウダーを混ぜてから、それぞれを2分割。

この手のパンは、最後は「切ってみるまでわからない」ので、焼き上がって冷めるまで、かなりドキドキが続く。私のような小心者には、心臓の鍛錬に良い具合。(大嘘)

* * * * *

【学校】
今日から学校。新学年、新学期。
お嬢達は8年生、つまりミドルスクール最上級生となって、初日の今日、全ての先生から共通して言われたことは、
「全校生の良い模範となりなさい」
だったそうだ。おお、なれるもんならなってみんさい。


毎年、新学年初日には、結構な枚数の書類を用意しなくてはならない。
それは住所・電話番号などであったり、かかりつけの医者の情報であったり、購入するものの申込書であったりする。
更に夏休み中に郵送されてくる色々なハンドブックや書類、それらを「ちゃんと読みました」「これらの規則に従います」という旨のことを書いて、子供も親もサインする書類があり、これを初日に持参しないと授業が受けられない、というルールになっている。
当然のごとく、ぎりぎりまでそのテのことをやらない私は、2~3日前にうんざりしながら書き込むのだけど、これで終わりじゃないんだな。

今日帰宅して、お嬢から手渡された書類の束。
今度は各教科担任からのもので、今年度習う内容や、成績のつけ方に関するルール、宿題や課題についての説明用紙。
おまけに、またもや「ちゃんと一緒に読みました、このルールに従います」証明のサインをして、翌日に持って行かせなければならない。でないと授業が受けられ(以下略)


こういう書類を相手にするたび、「責任回避」という言葉が浮かぶ、私の中の性悪部分。(つまり98%)
テストの採点や成績表について、親がクレームをつけてくることも多いので、勿論全面にではないけれど、それに対する防護策という一面があるのは間違いない。

お嬢の通う学校では、成績についてはかなりクリアなシステムをとっている。
学校のWebサイトに、個人IDとパスワードでアクセスするページがあり、そこでその日の宿題が何であるかから始まって、提出した宿題の成績、テストの結果などがずらりと記録されており、トータルで計算された、現時点でのその四半期の成績が表示されている。
生徒はこれを時々チェックして、自分の評価が細かく追える上、目標に対して、あとどれぐらいがんばらなくてはいけないかを把握できるようになっている。

ここで見られるトータル成績は、元々初日に説明された成績の内訳、例えば「テスト75%・宿題15%・授業態度10%」などの方式で自動計算されているので、そのルールに同意した身にとっては、「最初に言ったでしょう、何も間違ったことはしてませんよ」という意味も多分に含まれている気にもなる。

こういうやり方に対して、味気ない、冷たい、と言った人もいるけれど、大変アメリカらしくて頷いてしまう、というのが正直なところ。
多民族を抱えて、統一するには法律が頼り、だから裁判に訴える。そういう国であればあるほど、学校でこういうシステムを採択する理由が増す。
日本の教育にはそれなりの良さと価値があるけれど、保護者側への対策を考えていくなら、いつかこういう方法を取る学校があらわれてくるのかもしれない。
それは、「先生には敬意をはらう」ということが大前提であった私には、何かが失われていくような寂しさや、どうしてそうならねばならないのかという、呆れに似た感情を抱かせるのだけど。

* * * * *

ところで、今日そういう書類を前にしての、お嬢と私の会話など。

娘:「数学と理科、こんなこと習うんだよー。見て見て、嫌いなもんばっかりー(涙)」
母:「え、見ないよ。(ばっさり) 英語で言われてもわかんないもんさ」
娘:「辞書引けばいいじゃないかー」
母:「やだよ、そうしたって、どうせ明日には忘れてるし。ということでがんばれよ。サインだけはしておくから(かきかき)」

娘:「ダイアナ、このクラスをとりたかったのに、どうしてもお母さんが許してくれなかったんだって」
母:「えー、そりゃかわいそうだねえ。これ、いいクラスなのにね」
娘:「あのうちはお母さんが強制することが多いんだって、ダイアナが言ってた」
母:「そうか、ママは強制しないから、アンタは好きなようにやんなさいね」
娘:「うん、ほんとにママって強制しないよね」
母:「当たり前でしょ。本人が選んだことじゃないと続かないし、納得もできないでしょ」
娘:「確かにそうだ」
母:「第一、そうやって強制して、嫌なものだったら、ママのせいになっちゃうじゃん。冗談じゃない」
娘:「それが理由かっ!!

娘:「8年生、勉強でわかんないとこがあったら教えてねー」
母:「無理だって、何回言ったらわかるの? 自力でやれ」
娘:「だって数学、苦手だよー。理科だって、今年は嫌いな物理だし」
母:「ママも苦手だ。だからパパに聞いて。いないけどね」
娘:「じゃあ国語や社会は?」
母:「あのね、ママの得意なのは、国語と日本史なの。国語って、こっちでは英語でしょ、無理でしょ。日本史はこっちにはないでしょ。だから全部自分でやるのがアンタの運命なの


現地校でも日本語学校でも、
「あんなに自立している子は珍しい」「一体どうやったらあんな子に育つの?」
と言われることの多いお嬢。
その秘訣は、私というモンスターペアレントを持ったことにあるんです。
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by senrufan | 2007-08-28 11:23 | Trackback | Comments(14)
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Commented by まきりん♪ at 2007-08-30 13:03 x
モンスターペアレントって初めて聞いた言葉でした。
調べてみたら、こんな記述もありました。

「アメリカでは、彼らはヘリコプターペアレント(Helicopter parent)と呼ばれている。これは、学校の上空を周回するヘリコプターのように常に自分の子供を監視し、何かあればすぐに学校に乗り込んでくることからきている。」

干渉過多の親のことですね。子どもにとっては災難ですね、こういう親を持つと。

Miyukiさんのお嬢さんは自立を母から生活の中で叩き込まれているのですね。
生きた教育とはこのことですね!
Commented by シーラ at 2007-08-30 13:11 x
はははっ、そうそう子供って何にも強制しないと、自分でやり始めるのよね!
お嬢さんの自立ぶり、素敵な感じ!拍手喝さい!!
家の息子も私の洗濯のできばえが気に入らないっていう理由で、6年生以降自分のものは自分で洗ってましたっけ。
彼は白いものはあくまで真っ白く!派。私は、出来れば白く派。
Commented by マミィ at 2007-08-30 15:35 x
いやぁ、パンたちがアートしてる!いいな、いいな、楽しいな~!

私もモンスターペアレントって初めて聞きました。ヘリコプターペアレントというのもすごいな。下から子供にライフルで一撃されて落下しそうだけれど。

母娘の会話、傑作ですなぁ。うん、うん、いいねぇ、私も拍手喝采!
Commented by shina_pooh_at_sfo at 2007-08-30 15:50
はははっ。私もお2人の会話、笑っちゃいました。これは素晴らしい自立っぷりにつながりますね。教育方針ですからねっ。(影でこんなに後押しされてるとは、お嬢様つゆ知らず・・・。)私はどちらかというと気になって気になって何でも手を貸したくなっちゃう性格なので、ある程度は放任しなきゃいけないんでしょうね。Miyuki さんのモンスターっぷりを見習って(笑)

んでもって、パン美味しそうーーー♪外側もいい焼き色♪やっぱりお嬢様は幸せ。
Commented by peartree22 at 2007-08-30 17:32
モンスターペアレンツ、数年前から教師である友達から聞いたことがあるので、最近のことではないのでしょう。
放任とおっしゃいますが、Miyukiさんの場合はちゃんと見守っていらっしゃるわけで。それにこれだけ色鮮やかな手作りパンがお家にあるんですものね♪お嬢様の自立はこうした食の豊かさに支えられていると思います。
なんだかMiyukiさんと娘さんの会話は昔の私と母の会話に似ています。部活でも習い事でも進路でも強制されたことがなく。もちろん相談したら話は聞いてくれたり、頑固な父への説得方法を教えてくれたりはしましたが(我が家は父が稼いでいたので、最終承認者は父でありました)。
私も違う意味で娘にとってモンスターペアレンツ。最近些細なことでも「あーお母さん怒るかと思ったよぉ」と言う娘なので、ちょっと気をつけなくては。
Commented by Miyuki at 2007-08-31 09:11 x
*まきりんさん
随分前から言われてた言葉らしいのですが、とんと疎くて知りませんでした~。ヘリコプター・ペアレント、私も検索してた時に知って、アメリカ人数人に聞いてみたのですが、彼女たちは「聞いたことがない、でもそういう人はいるよね!」という話になりました(笑) 子供にとっては災難と思いますが、問題は子供がそれを災難とわかっているかどうかですね。

生きた教育……や、そんな立派なものでわ……(汗)
Commented by Miyuki at 2007-08-31 09:14 x
*シーラさん
そうそう、やっぱり親が助けちゃいけませんな!(力強く)
しかし息子さん、すんばらしいではないですか~。我が家は掃除・洗濯・送迎と、全て親がやってるんだから、せめて自分の仕事は自分でしろ!ってなもんですからね。よおし、シーラ母子を目標とさせていただこう!
ちなみに私は白物洗濯、「清潔なだけありがたく思え」派でございます(殴)
Commented by Miyuki at 2007-08-31 09:16 x
*マミィさん
わあい、アーティストにほめられたっ♪(舞い踊る)
んでもって、ライフル撃墜っすかーっ!!(爆笑) 心中密かに願ってる人々もいるとみた!

拍手ありがとうござい~♪ おひねりも歓迎です~。
Commented by Miyuki at 2007-08-31 09:21 x
*shinaさん
ほんと、もしこれを娘が聞いたら、「みんなわかってくれない!」とぶーぶー言いそうですね~(笑) いえいえ、私こそ本当はあれやこれやと手出しするタイプなので、それを避ける為に彼女を視野に入れないことにしているのです(おい) 一人っ子なので、アテンションが全て向けられても、逃げ道がない彼女がかわいそうですしね。特にモンスターペアレントからは(爆)

うう、パンに優しい言葉をありがとうです~! ご飯派の彼女はあまり喜んでくれないのでございます……くそう、ぐれてやる。
Commented by Miyuki at 2007-08-31 09:29 x
*ちゃんさま
ああ、やっぱり以前からあった言葉なのですね! 学校や教師への批判がますます多い昨今ですが、個人的にはこういう親が一番の問題、と思っておるですよ。先生も大変ですよね~(涙)
お母様とちゃんさまの関係、なんかじ~~んときてしまいました。いいなあ、いいお母様だなあ~。そういう、普段はまかせてくれて、でもいざという時には絶対頼りにできるというお母様の姿、理想の一つであります。私こそ、大いに見習わなくては!
お嬢さんとの関係も、年々変わっていくですよ、ダイジョブ! 子供の意思を尊重したい、でも叱るべきところは叱らなければ。そのバランスがいつまでも子育ての悩みの最たるもので。それをどちらかを怠るか無視するかして、片方に極端に偏ると、モンスターのできあがり、なのでしょうなあ。
Commented by mikamika at 2007-08-31 14:59 x
お、こっそりと写るペストリーボード発見!
あのね、実は私、今日買ったのよ。
それでビニール袋を開けた途端に、「今すぐオイルを塗るのがベスト!」って書いた紙がぱらりと落ちてきたのだけど、そこに書いてあった専用のオイル、塗らないとだめなのかしら?
塗ってる?


いやはや、書類のサイン、疲れますよね。
うちは「これで最後の教科」と本日またサインしました。
長々とルールが書いてあって、最後の最後に「最後になりましたが、一年間楽しくやりましょう。みなさんのこと、よく知りたいわ。」って書いてあって、力が抜けました。
Commented by Miyuki at 2007-09-01 00:58 x
*みかしゃん
わあい、お揃いねアタシ達♪ オイル、そういえばそんな紙があったような、ってすでに忘却の彼方(汗) えとね、確かに使っていくうちに表面が薄くはげてきたので、塗った方が長持ちすると思う。水気にも強くなるだろうから、終わった後の手入れも楽だろうと。ただね、ボードに生地がいっぱいくっつくから、カードでこそげとりながら進めていくのだけど、そのたびにオイルが生地の中に……と思うと、ちと抵抗も感じるですが。

うん、毎年のことながら疲れるよね~~ペーパーワーク。「皆さんのことをよく知りたい」、ってなんか先生からのお見合い釣書のようだー!(笑) 数学の先生の紙には、「お子さんについて知っておいてほしいことがあったら書いて」という欄があったので、「数学大嫌いです、色々と質問すると思いますが許してやって下さい」と書いておいただよ~。
Commented by mikamika at 2007-09-02 01:13 x
そうよねぇ、オイル、生地に入り込みそうよね。
バターが入った生地をこね続けて、オイルの代わりになるといいなぁ。。。でも洗っちゃうしねぇ。

ペーパーワークで何が悲しいってね、
いざって時の親以外の連絡先を何カ所か書かなければならないでしょ。毎年、毎年、入れ替わるの。。。えーん。
Commented by Miyuki at 2007-09-02 10:06 x
*みかしゃん
わはは、いいなあそのバターのアイディア! 白状すると、私は最近固くしぼった布巾で拭くだけで、洗ってないの~。はげてきたのと、以前木製のまな板が水がたまって黒カビ生やしたのを思い出しちゃってさあ。だからオイルはいいんだろうけど、でも、ねえ。やっぱり欲しい、大理石ボード(おい)

そ、その連絡先、悲しすぎるうう……!!(ぶるぶる)(うるうる)


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