素晴らしきかな、彼らの人生

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【映画】
b0059565_13204547.jpg映画「Pirates of the Caribbean: At World's End」を観に行って来ました。
シリーズ3部作、いよいよこれで完結です。
最後にふさわしく、上映時間2時間45分という長さ。用心の為、鑑賞中の飲み物は控えました。(……)



前作ラストで「え、まさか!?」と思わせた、ジャック・スパロウ船長。しかし物語はそこからではなく、次々と海賊が処刑されていくという場面から。
ディヴィ・ジョーンズの心臓を奪い、配下に引き入れた東インド貿易会社のベケット。その恐るべき力による世界征服をはばむ為、世界に名だたる9人の船長を集めて対抗しようとする海賊達。エリザベス、ジャックの代わりに船長に返り咲いたバルバロッサらは、彼らに協力すると共に、ジャックを救出する為に”世界の果て”への地図を求めて、シンガポールからその冒険が始まります。


1・2作目に負けないスピードで突っ走り、場面転換も目まぐるしい今作。特にストーリーも最後だからなのか、あれもこれもとぎゅうぎゅうに詰め込んだようで、見ている目も眩暈、必死に話を追っていく頭もくらくらです。
まあ、頭の悪さを差し引いても(いいのか)、英語の聞きとり辛さを考慮しても(……)、それにしてもついていくのでアップアップ。こんなに色々見せたい設定があったんだー、と終わった後はかなりぐったり。

元々豪華だった俳優陣に、更なるご馳走が加わって。
シンガポールの海賊、サオ・フェンを演じたチョウ・ユンファ。そしてなんとジャックの父親役として姿を見せたのが、あのローリング・ストーンズのキース・リチャーズときたもんだ。
ジャックの老け版のお姿でしたが、セリフもほとんどないのにあの存在感はさすがと言うべきでしょう。むしろチョウ・ユンファの方が、熱演にも関わらず、どこか影の薄さが感じられて、少々残念だったかも。

キーラ・ナイトレイ演じるエリザベスは、いつのまにやらどんな海賊も顔負けの立派な海賊になっちゃって。華奢で美しい姿に関わらず、中身は大層沸騰してます。
オーランド・ブルームのウィル・ターナー。前作で三角関係にもつれこみ、旗色も悪かった彼ですが、お父さんを救う・エリザベスを守るという意志を、命をもって貫くという、この上ない男らしさを見せつけてくれました。
ジェフリー・ラッシュのバルバロッサは、今までで一番持ち味発揮。ジャックから奪い返した船長の座を堂々と勤め上げ、立派に頭として君臨します。
他のキャストもいっぱいいっぱい、良い演技がてんこ盛り。それが見事な映像とタッグを組んで、素晴しい臨場感溢れる海賊映画となってます。

むしろ気になったのが、我等がジョニー・デップのジャック船長。
今作は前半の出番が少なかったことや、他のキャラの見所が多かったりして、主役、というには些か物足りず。加えて、”変わらないジャックらしさ”が、余計に今作での軽さを強調することとなったのか。
ただ、お茶目なジャックがわらわらと分身の術を使うシーンが幾つかあって、そんなところの可愛らしさはこたえられませんでしたがね。

でもラストに近づくにつれ、ああ、やっぱり彼はこうでなきゃ。と、思う気持ちが強くなり。
裏切り・陰謀・どんでん返しが矢継ぎ早に襲う中、あくまで彼が彼らしく在り続けてることが、実は彼の本当の強さの証であり、彼の海賊としての本質そのものであるのでしょう。


しかし思いっきり反省したのが、前作の復習をしていかなかったこと
チェックしたら、前作を観たのが去年の8月。大丈夫、覚えてるさー、なんてタカをくくっていた自分がつくづくバカだった。3秒前に思いついたことさえ忘れる身で、10ヶ月前のことを覚えていられるわけがなかろうがーっ!(逆ギレ)
おかげで観ながら「え、え? どうして?」というシーンが幾つかあり、そのたびにお嬢にこそこそと聞いては、「覚えてないの!?」と軽蔑される羽目になりました。自業自得ながら悔しすぎる。

とまあ、そんな都合の悪いことはすんごく遠くにおいといて
アクション満載、恋愛色も濃く、楽しい映画でありました。色々不満の向きも批判もありますが、確かな勢いは誰にも否定できないことと。
海賊というものは、決して”善”の側に分類される存在ではなく。裏切って画策して翻弄されて、高みに昇ることは冷酷さをも意味します。
いい海賊や義賊というのは、物語の中のこと。彼らは独得の価値観でもって、彼らなりに世界という場所で生き抜いていく、海賊もまた、そういう存在の一つであるということを、改めて思わせてくれた映画です。


少女の歌う、「Yo ho, yo ho, a pirate's life for me」で始まったこのシリーズは、最後もこの歌で締めくくり。劇場を離れた後も、いつの間にやら口ずさんでおりました。
そしてラストの”おまけ”がありますので、これから観に行かれる方は、どうぞ最後まで席を立たずにお待ち下さいませ。

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<追記>

人間のみならず、タコやウツボや猿もオウムも大活躍の映画の中。
今回特にフィーチャリングされることになったもの。


カニ。 。 かに。



白いのとね。黒っぽいのとね。
えーとね、えーとね、スクリーンにいーーーっぱい。



前夜の味が、胃袋から逆流してくるシーンでございましたよ。
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by senrufan | 2007-06-10 13:20 | Trackback | Comments(4)
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Commented by まきりん♪ at 2007-06-13 14:21 x
昨日の日記の予告編から今日も蟹尽くしの夕食だったのかと思いきやそういうことだったのですね。(笑)

この映画はまだ一話も見てない私。全偏揃ったらDVDで見ようかな~。
でも、忘れないように一気に借りてこなきゃ。
Commented by マミィ at 2007-06-13 23:31 x
あぁ、あの蟹の話はそういうことだったのかっ!この映画をMiyuki嬢が観たことも知っていながら、それに思い至らなかった私・・・修行が足らん。しょんぼり。
Commented by Miyuki at 2007-06-14 11:50 x
*まきりんさん
や、2日続けてのカニはちょっと遠慮ー! おごりなら別ですが。
これはシリーズ一気に観ると楽しいかも~。ただ全部観ると相当な時間なので、どうぞ一日の時間・食料を確保して、万全の体制でのぞんで下さい(笑)
Commented by Miyuki at 2007-06-14 11:51 x
*マミィさん
そなのです、そおゆうことだったのです~。あの白いのがカニにうごうごと変わっていくところですでに、娘と私ははっ!と向き合ってしまいましたですよ。


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