高みを見据えて進むのさ

Restoration of Statehood Day (Armeria)
Memorial Day (U.S.A.)
Bank Holiday (U.K.)

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【映画】
b0059565_12594291.jpg映画「Shrek the Third」を観に行って来ました。
待ちに待って期待に胸を膨らませ、でも同時に3作目ということで、不安も抱えながらの鑑賞です。




今回の話の始まりは、またまたFar, Far Away Kingdomから。あらら、まだswampに帰ってなかったのねこの2人。と思いきや無理もない、フィオーナのお父さん@カエルが死にかけてるので、その間の代理として、慣れないお仕着せや儀式にヘトヘトになってるシュレックです。どこまでもお人好しなオーガです。
しかしお父さんの遺言で後継者に指名されても、さすがにそれだけは受けられず。次なる継承者であるフィオーナの従兄弟、アーサー(アーティ)を見つけて王座を継がせるべく、シュレックはドンキーと猫と旅に出ます。
妊娠が判明したフィオーナは、プリンセス友達に囲まれて留守番ですが、その裏で実は進みつつある陰謀が。首謀者は前作での敗者、金髪輝くプリンス・チャーミングでした。


人気があるからといって次々と作るのは、大体あとでコケてくるわけで。でもシュレックに関しては、今のところその心配の必要は全くなかったようで、今作も絶好調に笑わせてくれました。
画像も変わらず素晴しい出来。チャーミングやアーティの風になびく髪は、1本1本までリアルです。そして衣装も、皺まで手を抜かずに作られていて、思わず見惚れるシーンまで。

シュレックやフィオーナ、ドンキーといった主人公クラスは勿論のこと、ジンジャーブレッドやピノキオも力強くバックアップ、更に新しいキャラがまたまた良い味出してます。
特に白雪姫・眠りの森の美女・シンデレラのプリンセス軍団。楚々としたお伽噺を踏み台にして、ムキムキ筋肉で肉付けした迫力と勢い。悪役集団に見事に張り合います。

お伽噺といえば、主役と悪役がいて。最後には悪は滅びて、「そしていつまでも幸せに暮らしました(And happily ever after)」となってめでたしめでたし、が常道。
でも大人になるということは、それで終わりでないことを知るということ。実際、その後はほんとに幸せになったの?継母はどうなったの?等々、想像したり考えたり。現実ってそういうものだから。

今回チャーミングがつけこもうとしたポイントも、そこにあります。物語から敗者として追いやられた悪役達に、自分達のHappily-Ever-Afterを成し遂げようとそそのかす。行き場もなくくすぶっていた彼らの自尊心に、いともたやすく火がつきます。
誰であっても、自分が自分らしくいられる場所が欲しいし、自分が正しいと思えるところを求めている。それは他人にとってどうこうではなく、自分という基準によってのみ計られるものであり。世間で正義や悪で分けられている、そんな立場に関わらず。

学校のいじめられっ子であったアーティは、そんな卑屈な自分をシュレックによって引き揚げられることで、確かに自身で何かを掴み。だからこそ最後に悪役集団に訴えかけるのは、彼の役割であったのです。
「こうなりたいと思う自分があるなら、それになれるよう、ひたすらに努力するべきなんだ。もしできないとすれば、そうしているのは誰でもない、自分自身でしかないんだよ」
お伽噺という清く正しい虚構の世界で、響いた彼のこの言葉。幼い頃の物語で語られるものが永遠の基本であるごとく、この言葉もまた揺るぎない存在として加わるべきものでしょう。
マイク・マイヤーズ、エディ・マーフィといった個性派の声優陣に囲まれて、やや存在が薄い感のあるジャスティン・ティンバーレイク@アーティ役。しかし彼のその頼りなげなところが懸命さをも醸し出して、また新しいシュレック・ファミリーの一員の誕生となりました。

赤ん坊という存在に心底怯えていたシュレックも、三つ子に囲まれてすっかり幸せなパパに。オムツも代えるしミルク(?)も作る、愛妻と共に、その目尻は下がりっぱなし。
でもこのお伽の国では、常に頼りになるリーダーであることに変わりはなく。
「Step aside, Disney」
そんなセリフがマイヤーズの声で脳裏に響いてくる、誠に愛すべきシリーズです。
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by senrufan | 2007-05-28 12:58 | Trackback | Comments(8)
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Commented by まきりん♪ at 2007-05-30 14:08 x
本当は今日、私たちも見に行こうとしていたのです、「シュレック3」をところが、都合が付かなくなって取りやめに。

Miyukiさんの映画評を読んでやっぱり見に行きたくなりました。
Commented by マミィ at 2007-05-30 14:33 x
見に行く予定ではあったけれど、絶対に早急に観に行くぞ~!と誓いを新たににさせられましたぞよ。3作目で期待を裏切らないというのは、映画界では本当に珍しいことですよね。

いじめられっ子アーティの言葉がエマの心に響きますように。「あたし、こうなりたいというものないもん。」と言いそうだけど・・・。
Commented by あつゆき at 2007-05-30 22:48 x
こどもたちがみてきて「今まででいちばのもしろかった」といってました。
Commented by さく at 2007-05-31 01:15 x
私自身はあまりアニメやこのタイプの映画に興味がないので、今までのも見ていないのですが、子供達はお父さんと見て来たみたいです。
子供達がうれしそうに話す内容を理解してあげられないのは悲しいですが、どうしても乗り気になれないのでそんな自分も悲しいです。
Miyukiさんの映画評を読んで、子供達もこんな風に一緒に映画を楽しんでくれるお母さんだったら、嬉しいだろうなあとちょっと反省。
Commented by Miyuki at 2007-05-31 10:30 x
*まきりんさん
そうでしたか! お揃いじゃなくて残念(笑)
じゃあ観に行かれたら、楽しんできてくださ~い♪
Commented by Miyuki at 2007-05-31 10:34 x
*マミィさん
そですよね、3作目まで良いというのは貴重! あ、でもマミィさんご一家はどう思われるかしら。マミィさんの映画評は的確なので楽しみですvv
エマちゃん、それは今の自分が一番好きと解釈していいかい?
Commented by Miyuki at 2007-05-31 10:35 x
*あつゆきちゃん
お、お墨付きが出た! 何よりのセリフだねえ、スタッフに聞かせてあげたい。お嬢と私は3もいいけど、一番は2、という意見です。
Commented by Miyuki at 2007-05-31 10:41 x
*さくさん
いいのよ、それで。それがさくお母さんの意見だもん。
私も、他のアニメには興味なし。特にディズニーはいろんな意味で好きじゃない。娘が「子供はこうすれば喜ぶと決め付けているところがイヤ」と、4歳にしてディズニーを嫌いになってくれたので(…)、ギャップもなくてありがたいです。
でもシュレックはね、そんなディズニーや他のアニメの姿勢をも皮肉って笑い飛ばしてるように感じられて、そんなところも含めて好きなの~。日記に書いた最後のセリフは、勿論ほんとにあったわけじゃなくて、あくまで私個人の感想です。


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