底辺を覆うもの

【学校】
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約10ヶ月やってきた高校の日本語クラスのヘルプも、そろそろ終わりに近づいた。
こんなダメダメ人間も含めて、今年度に当高校でボランティアした人一同へ、今日は感謝のランチというものが催され。この類のものは今までスルーしてたのだけど(だって感謝されるほどのことはできてないー)、何となくこれがもう最後かなと思って、これも思い出と思って、出かけてしまったのであった。

アメリカという国では、高校までが義務教育。そして高校まで公立は学費タダときたもんだ。
とはいっても支給される予算だけではどうしようもないので、保護者に色々と寄付のお願いはくるのだけれど、それ以外の出費は大したものではなく、うまくいけば高校卒業までお金をほとんど使わずにすむんだな。
それを支えているのが、保護者が中心となったボランティア。授業のヘルプからイベントのコーディネイトまで、ありとあらゆる場面で登場する。
そんなボランティア全員にThank youを言う為のこのパーティも、当然ボランティアの人達でまかなわれているんだな。

会場の入口のすぐそばにはテーブルが2列あり、各種料理とそれをサーブしてくれる人達が立っていて、こちらが差し出すお皿に盛ってくれるというサービス付。BGMは、生徒による木管五重奏の生演奏。
好きなテーブルについて、歓談しながらランチをいただいて、その後ではいろんなボランティアへの感謝状の贈呈が延々と。それぞれの人が寄与した内容を述べていってくれるので、どれだけの規模をボランティアメンバーがカバーしているか、改めて実感する。

私は、世界平和は子供への健全な教育から、と思っている極端な人間なので、国が学校をどれだけサポートしているかが、その国の豊かさをはかる基準の一つだと考える。
アメリカという国は、その点でも大国と呼ばれるにふさわしいのかもしれない。内実は場所によって激しい差はあるものの、高校まで無料をモットーとしてきたことは、素直に賞賛に値すると思う。

移民を多く抱えるこの国で、次世代は共通項=言語を得るべく学校に通う。その国の一員となる為には、その国の言語と文化を通過・体得しなければならない。それは自国文化の継続とは、また異なる意味合いを持つものだ。
たまたまこの国での教育をも受ける機会を持った我々の子供達にとって、ここの学校で学んだことはどういう形で実っていくのだろうか。



* * * * *

【時事】
米上院、移民改革法案を賛成多数で可決。
滞在期間が2年を超える不法移民には、一時労働者として法的地位を認め、さらに5年以上の滞在者には、一定の条件を満たせば合法的な滞在資格や市民権を与えるとの条項を含む。
同法案には、国境警備や外国人労働者プログラムに関する項目などが盛り込まれており、約1200万人の不法移民の大半に米国市民権獲得への道を開くことになる。


しばらく前のことになるけれど、アイフルのことで幾つか報道ニュースを見たが、どれもアイフルを責めるコメントばかり。借りたお金を返さない人への批判発言は聞かれなかった。
分不相応に気軽に借りて返さない人もいただろうに、そんな報道はどこかであったのか。私が見てないだけなのか。

友人でグリーンカードを取得した人達は、皆真面目に手続きし、会社や移民局の不手際に泣かされつつ、諦めずに決して短くない月日を待った。
正直にやることの何が悪いかわからない。
言ったもん勝ち・ごねた者勝ちなんて、どんな教科書にも載ってない。
それは社会に出てから思い知ることであったり、幼い頃から見てきた両親の姿勢であったり、周囲の態度であったりする。

いけないことはいけないんだ。約束は守らなきゃだめなんだ。
子供に日々そう繰り返す自分が、まずめげそうになる現実が転がっている。
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by senrufan | 2006-05-25 11:21 | Trackback | Comments(0)
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