時を超えて続くもの

【映画】
b0059565_1652268.jpg映画「The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe」を観に行って来ました。

原作の「ナルニア国物語」全7巻は子供の頃の愛読書の一つで、何回も何回も読み返し、それでも全容が掴めたような掴めなかったようなという、時間と場所の両軸が複雑に絡み合った壮大な物語です。ええ、決して完全理解できないことを言い訳しているのではなく(見苦しい)(目が見られないし)

中でも一番のお気に入りがこの「ライオンと魔女」で、4人兄弟の活躍とアスラン、白い魔女、フォーンやケンタウロスなどなど、私がその頃思い描くファンタジーの要素が全て詰まっていて、何度読んでも飽きることなく。
何より、入口が洋服箪笥ということに夢をかきたてられ、家の箪笥にもぐっては背面を押してみたものの、そこにはただの板があるのみ。やはり毛皮のコートが満載でないといけないのかもしれません(真顔)

冒頭いきなり戦争シーンからという予想外の始まり方で、全編に渡って非常に迫力のある映像の連続。CGのシーンも実に自然で、技術の高さはさすがと唸るばかりでした。
ナルニアの創始者であり神のような存在である、ライオンのアスラン。彼がどれだけ映像化できるかが大きなキーポイントだったと思うのですが、私の目には十二分に見事で、細やかな表情と雄大な動きが素晴らしい出来。ディズニーが今までで最高の制作費をかけた映画なだけはあります。

子役陣も大健闘で、特にルーシーを演じたGeorgie Henley、とてもこれがデビューとは思えないほどの愛らしさと強さ。
しかし何と言ってもかっこよかったのが、敵役である白い魔女のTilda Swinton。美しさと残酷さを併せ持ち、戦いのシーンでは誰よりも勇ましく剣を操っていました。この魔女はシリーズ内の別な本でまた登場するので、その時も彼女なら嬉しいなあ。

シリーズは順に映画化される予定で、次は私のお気に入り二番手の「カスピアン王子のつのぶえ」。ここでもまた兄弟が活躍するので、このまま俳優陣はしばらく続くのかも。

しかしこの「ナルニア国物語」を始め、「メリー・ポピンズ」「ドリトル先生」「不思議の国のアリス」「ピーターパン」「床下の小人たち」……挙げていけばきりがないほど、私が子供時代に愛読し、今でも機会があれば読み返したいと思い、娘にも必読として薦めてきた話のほとんどがイギリス産であるというところに、何か感慨を覚えます。きっとその辺を分析したら、私なりのなにがしかの見方が導き出されるのではないでしょうか。しませんけど。
お嬢と私がナンチャッテ英国ファンを名乗るのは、こんなところに理由があったりするのです。



* * * * *

子供向けファンタジー、シリーズ物、イギリスなどというキーワードから、どうしても比較してしまうのが「ハリー・ポッター」。

「ハリー・ポッター」の場合、あくまで原作に忠実にという条件がまずあるので、あの長い話のあちこちを削らざるをえなくなり、観客は原作を読んでいないとストーリー全部を理解することはまず無理。ある意味、映画ならではのエピソードや意外性というものを求めて観ることは諦めていたりします。
が、「ナルニア」については、一話完結であること、ハリーほど長くはないこと、原作者がすでにこの世を去っていることなどから、原作のイメージや筋を壊さず、更に映画として独立した面白さがあったというのが個人的な印象です。

しかしお嬢の軍配は「ハリー」の方に。
彼女も原作は全て読んでいて気に入ってはいるのですが、まず原作そのものの勝負でハリポタの方が好きな上、映画もそちらの方が楽しめたと。
何故かと問えば、至極簡単。「ハリーの方が笑いがあるから」
意外なところで現代っ子な彼女の側面を見ました。精神年齢は近くとも、やはり母とは世代が異なるようです。悔しくなんかないですけど。(つーん)

ハリポタは教会から読んではいけない本と非難され、ナルニアは教会推薦の書とされています。その決定の根拠が単純すぎると思ってしまうのは、一重に私が特定の宗教をもたないから理解できないだけなのでしょうか。
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by senrufan | 2006-01-16 16:51 | Trackback | Comments(6)
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Commented by みほ at 2006-01-20 02:32 x
わーーー、いいな! ナルニアもう見たのかー! 私も息子も絶対にこの映画は見に行く!! 子ども時代に一番好きな本がナルニアシリーズだったよ。冬の女王が出してくるプリンがおいしそうだったなあ(笑)
Commented by Miyuki at 2006-01-20 05:46 x
みほさん、そうだそうだよ、あれはプリンが一番の楽しみ所!「ふわふわでどっさり入ってて、芯まで甘い」んだよね~(うっとり) ところがあれは、原作と映画ではターキッシュ・デライトというお菓子でね、そうじゃない…って呆然としてしまいましたがな。映画観てね~。
Commented by ちゃん・りー at 2006-01-20 13:38 x
お久しぶりです。ナルニア!私も子供の頃の愛読書で全巻持ってます。最初にこの本に出会ったときはほんとうに、ほんとうに我が家の扉のある古い衣装入れをどきどきしながら開けたものです(あぁ、あの頃はなんと純粋だったことでしょう!)映画ももちろん期待しています。引越ししてシネコンが近くになったので娘は実家に預けて見に行きたいと思っています(笑)。あ、その前にもう一度読み返そうと思っていたのまだでした!
Commented by みほ at 2006-01-20 15:20 x
なんと、プリンじゃないんだ! ターキッシュ・デライトを検索してみたら、これもまた美味しそうで…(笑) たしかどこかの巻で、お兄ちゃんとお姉ちゃんが大きくなったので、もうナルニアへは行かなくなるって所がなかったっけ。小学生の頃、その事が悲しくなってぼろぼろ泣いたんだった。私ももう一度読み返そうと思って、1巻の途中ですー。
Commented by Miyuki at 2006-01-21 11:55 x
ちゃん様、お久しぶりです~!(ハグハグ) やはりちゃん様も愛読されてましたか。そう、あの衣装ダンスを信じていた頃が懐かしいですよねえ。映画、ぜひ行ってみて下さい。ありちゃんが愛読してくれるようになった頃には、この映画は何巻まで完成しているか楽しみだなあ。
Commented by Miyuki at 2006-01-21 11:58 x
みほさん、ターキッシュ・デライトは食べたことあるけど、なかなかくどめのお菓子っすよ(笑) そなの、ピーターとスーザンはいずれ行けなくなってしまったんだよね。「今のスーザンの頭の中はファッションのことばっかり」とか言われてたなあ、私も寂しかったよそこんとこ。ああ私も原作を読み返したい!(日本に置いてきてしまった…)


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