霧の中を手探りで

スターバックスでのオーダー。
「ノンファットミルクで」と注文する人が、同時にケーキやスコーンをオーダーするのはいかなるものか。

ということで、日本のスタバで一番ややこしいオーダー

* * * * *

【学校】
朝、学校が始まったばかりの、まだ冷たい空気の中。僕はポケットに手をつっこみ、風に耐えるように前屈みになって、しかめ面で学校に続く道を歩いてく。
街路樹は段々とその瑞々しい緑を脱ぎ捨て、華やかな、しかしどこか寂し気にも見える秋の色に変わりつつある。

そうして足を踏み入れたキャンパスの中、ガラス窓からほんのり見える授業中の生徒達。そんな風景を横目で見ながら、僕はゆっくりとオフィスを目指した。
ドアを開けると、一瞬で変わる空気の温度。受付に座る、まだ学生かと思うような女性。きっと慣れきっているのだろう訪問客の一人に、目を上げて、笑顔と共に挨拶の言葉を投げてくれた。
これから行かねばならない場所がある僕は、彼女とのほんの一瞬の逢瀬を楽しみたい気持ちを押し殺し、ただ場所を聞くにとどめる。それはちょうどオフィスの右側に進んだところだと教わった。

緊張を隠せないまま、深呼吸をしながらドアの前に立つと。そのドアには、「カウンセラールーム」と表示があった。
僕は動揺した。確かに彼女はこの部屋を指定してきたのだ。もしやこの部屋を借りて密会しようというのだろうか?
そんな時にバタンと開いたドア。中から出てきた女性が、僕のとまどった表情を目にしたのだろう、「何か御用?」と優しく尋ねてくれる。
隠しても仕方がない。こういう名前の女性と、ここで会う約束をしたのだというと、その女性は眉をひそめ、「そんな名前の人は知らないわ」と。

そんな。そんな馬鹿な。
これからどこに向かえばいいんだ。僕に一体何をさせたいんだ。
目もくらむ思いで頭を巡らすと、遠くの方にぼんやりと霞むシルエットと明るい話し声。
もしやあれが--------

そうして僕は一歩踏み出す。彼女との距離を縮める為に。
あの光に辿り着いた時、僕は手を差し出してこう言うだろう。


「あのうすみません、Ms. Mですか? お嬢の母ですー。いやあ、場所がよくわからなくて、どうしようかと思いましたー」




といった挨拶でようやく始まった個人面談。ミドルでは初めてなので、やっぱり色々と緊張緊張。
お嬢の先生は未婚の30歳、背も高く知的な感じの美しい女性。美人を前にするともれなく舞い上がる傾向を持つ私、今日も必要以上に笑顔だったかもしれない。

今回はStudent led conferenceで、生徒が自分の親に向かって説明、先生が補足する形。
各教科ごとに、自分のいい点・悪い点を列挙し、さらに今後の目標を宣言するのだね。
お嬢は自分がやった課題やテストの結果を見せながら、ああだこうだと語ってくれた。

プロジェクト主体のスペシャルクラスに入ったので、常時2つ以上のプロジェクトを抱えている状態。プラス、レギュラーな宿題、補修校の宿題、スイミングなどなど、やらねばならぬことは沢山で。それがやりたいことと一致した時にはめでたいのだけど。
とにかく、楽しいスクールライフであるといい。


ちなみに面談の最初、お嬢は「Welcome to the student conference, Madam!(宮廷風のお辞儀付)」から始めやがりました。
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by senrufan | 2005-10-27 15:17 | Trackback | Comments(2)
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Commented by pannaGO at 2005-10-30 14:20
おおお、どんな様子かわかって嬉しいっ。くすくす。実は父ちゃん一人で行かせるつもりだったんだけど、太郎の担任の先生と一昨日初めて握手しちゃってから、あたしも行くことにしたの♪るんるんるん。ふふふのふ。(はあ、おばさん入ってきてしもうた)。
Commented by senrufan at 2005-10-30 14:39
お父さん、行ってくれるのが素晴らしい!うちはこの日も出張で、今までキャンパスに足を踏み入れたことすらありませんがな。(けっ)
るんるんしているってことは、これは若い男の先生と考えてよいのかな?ふふふふ、報告待つ~♪(わくわく)


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