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透視力5.0

【スイミング】
お嬢のスイミングのクラス、今日から一つ昇級。

今年の1月から新しいクラブに入り、今までと段違いのコーチと良い友達に恵まれて、楽しくやっていた。
しかし一番下のクラスと言えど、競技会でBレベルタイム以上を出す子が半数以上。夏休み前に、特に仲良しの子3人を含む6人が上のクラスに上がり、まだCレベルの彼女は残留。
おそらく寂しかったと思うし、焦りもあったはずだが、一度も口に出すことはなく。
夏休み中ということで休む子も多いレッスン、ほとんど欠かすことなく通って練習した。
クラブ自体が夏休みに入った8月頭からの3週間は、朝のジョギングを休まず続け、今は寝る前に必ず、腕立て・背筋・腹筋と一通りやってからベッドに入る。

なんかこう列挙していくと、さぞかし巨人の星的・ガラスの仮面風・アタックNO.1味・出汁は根性な感じですが、実際は大したことはやってません。
「スイミング大好き!」と、楽しく楽しく好きなこと一途にやってるだけです。
それ以外のものへの手抜きがひどいので、母の血管は毎日切れまくりです。


ただ、ちょっとだけ。
才能があるわけじゃなく、ただ真面目に続けるしかできないけど。
それでも、ちょっとだけでも報われたらいいのになあと思ってた。


今シーズンの練習が始まって2日目。練習が終わった後、コーチに呼びとめられた。
「上のクラスに上がってみない? とても良くやっているから、十分やれるわ」との言葉に、お嬢は両手を挙げて喜んだ。

オフィスの承認も降りて、今日から参加したクラス。今までの仲良しの子たちが、飛びついて歓迎してくれた。
レッスン時間は45分間から1時間へ。内容的にも一段厳しくなったらしい。
その分もっと上手くなれるね、良かったね、と言葉をかけたら、彼女はしっかりと私の目を見て言いました。
「だって私はオリンピックに出るんだよ。2000年のいつか、オリンピックのプールでちっちゃいのが泳いでいたら、それが私なんだよ」
まっすぐすぎる瞳を、とても見返すことはできませんでした。
その時の私の目に浮かんでいたのは、決して嬉し涙ではありません。

彼女が生まれてから、しみじみ自分の遺伝子を持つ子だと思ったことは、一度もないかもしれません。

ちなみに2008年のアテネは、残念ながら無理っぽいそうです。



* * * * *

【ナンバープレートフレーム】
「If you hit my car, May you lay in peace」
自分がぶつけた時はどうするつもりなんだろうか。
by senrufan | 2005-09-13 13:30


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