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6月の空の下

補修校の運動会。どの子も楽しみにしている、1年に1度の行事。
私のイメージってやっぱり秋の大運動会なんだけど、ここではいつも6月初旬。

練習する時間があるわけではないので、ダンスとか組体操とかの華やかな出し物はなく、全てぶっつけ本番だ。最初にあるラジオ体操も、大半の子がぎこちなく。それでも表情は最初から明るいよ。

徒競走、綱引き、低学年の玉入れ、中学年のスプーンリレー。今年から高学年のお嬢は、騎馬戦に初参加。学年でも5本の指内に入るほど小さいので、絶対上かと思いきや、重いので下になったと言う。(…)
全学年を紅白の2組に分け、赤勝て白勝ての歓声がひっきりなしに響き渡る。
そして最後は全員に参加賞。企業や店の寄付、保護者会が用意した物、それぞれが1つの袋の中に収まって。勝ち負けに関係なく1人に1袋。特に今年は豪華で、お弁当箱や双眼鏡まで。
そして保護者会の役員の皆さんの素晴らしいアイディアによる、LiveStrongのリストバンドを模した、補修校のリストバンド。グラウンドを離れる時、嬉しそうに腕につけている子供を沢山見た。

懸命に走り回る先生方、競技を手伝う大勢のボランテイアの保護者。どちらが欠けても補修校の行事は成り立たない。
日本の学校の運動会はいまだに知らないままであるけれど、ある意味ささやかで手作り感あるここの運動会、年々楽しい思い出と感謝の気持ちが積み重なるばかりである。
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運動会の間、家族はグラウンドの外をぐるっと取り巻いて観戦しているわけだが、我が家は毎年2家族と一緒に楽しく過ごしている。1年生の時に同じクラスになったことで親しくなって、私のごく稀な夜遊び時の貴重な仲間でもある。
そのうちの一家族が、とうとう今月下旬に日本に帰国する。最後の一緒の運動会だったのに、なんと子供が熱を出し、欠席となってしまった。楽しさの陰の、涙の一幕。
by senrufan | 2005-06-04 11:34


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