集うは我らの旗の下

「世のため、後(のち)のため」
   ----- 塙保己一
       (日本人、国学者、1746年6月23生まれ)



SNSのおかげで、世の中、いろんな人がいるんだなあ、ということを認識させられるようになりました。
って、もうほとんど、ナニ当たり前のことゆってんの、ってなセリフでありますが。

でもね、自分のリアルな世界では、自分と価値観が近い人や好意を持つ人のほうが、嫌いな人よりずっと多いではないですか。
SNSをやってない友人もいますしね。
それなのに、SNS上のあれやこれやによって、心が受けたものが、
確実にリアルな世界を色付けして、目に映るものや耳に入る言葉への印象を変えていく以上、
これらはもうすでに別個の存在とは言えなくなってます。

SNSの短い文章に、コアとなる価値観を期待通りに詰め込むのも、
また的確に読み取るのも、なかなかに技術のいることで。
光のように流れていく情報の一つに、脊髄反射的に抱いた感想に対して、
ちょっと立ち止まって考えてみることが必要だなあ、としみじみ思います。
↑ にリンクさせていただいた記事はSE向けとなってますが、そうでない方にも十分通じるものであることと。

自分の中にある、差別感情や特定の偏見。
それは歪みだ、早くなくせ、ということではなく、まずは自分の中に歪みがあるという自覚を持つところから、ですよね。

* * * * *

【映画】

Black Panther 1

(※映画の画像は全て公式サイトや公式Facebookページからお借りしました)

随分前になってしまいますが、映画「Black Panther」を観に行って参りました。
映画が公開になってから随分経つので、もう感想書いてもいいかな? いいかな?
うん、ほんとはサボってただけですけど(爆)

公開後、爆発的な人気を呼んだこちらの映画、5月30日時点の歴代興行ランキングで、なんと9位に入っています。
映画は飛行機内でまとめて観るもの、となりつつあったワタシでさえ、それこそSNSでの熱狂ぶりを目にしたり、批評家の手放しの絶賛振りを読んだりするうちに、これは久々に映画館に行くか!となったのでございます。
ハッピーエンド厨なワタシにも大丈夫、という確信を胸にして、行ってきたですよ。




さて、ストーリーは。

アフリカにある王国・Wakanda(ワカンダ)。表向きは小さく貧しい国なれど、その奥に入ると、現代世界を凌駕する高度な文明と技術を持つ国だ。
その秘密は、ヴィブラニウムという鉱石。この希少鉱物を利用することで、高い科学レベルを維持・発展させてきたワカンダにとって、ヴィブラニウムを守ると同時に、他国に渡さないよう秘密にしておくことが使命となっている。
その為、代々の国王の務めは、ヴィブラニウムの秘密を、引いては世界の平和を守る為、Black Pantherとして活動することだった。
しかし新国王として即位したT'Challa(ティ・チャラ)が治めるワカンダは、ヴィプラニウムを狙う武器商人Kraue(クロウ)が引き起こした騒ぎにより、危機的状況に陥る。
果ては、先代国王によって起こってしまった過去の傷を負うErik "Killmonger" Stevens(キルモンガー)に、王座を奪われてしまうのだった。

……ってなところで勘弁してください。(誰に向って)

ハラハラ・ドキドキ・ワクワクの連続で、力強くて、わかりやすい。
正統派ヒーロー映画、なんですが、実はそう単純ではないのですね。


Black Panther 3

それには幾つか理由があるのですが、例えば1つ目は、観ている最中も、観終わった後も、とにかく「女性陣がスーパーかっこいい!!」
ワカンダの有能なスパイでティ・チャラの元恋人のNakia(ナキア)も、国王親衛隊隊長のOkoye(オコエ)も、ティ・チャラの妹で天才科学者のShuri(シュリ)も、凛々しくて強くて勇ましくて、本当にたまらない魅力に溢れてて。
あ、ティ・チャラのお母さんのRamonda(ラモンダ)もそうでした。

主人公のブラックパンサーもかすむほどに、素敵な女性キャラが勢揃い。
今まで、こんなヒーロー物はなかったと思うです。
私は特に、シュリちゃんの大ファンであります。ちょー可愛いのーー


2つ目は、「黒人による、黒人のスーパーヒーロー映画」であることも。
黒人監督のライアン・クーグラーの手による、登場人物のほとんどが黒人である映画。
書くと、それだけ?に見えるかもしれませんが、実は本当に画期的なこと、なのですね。

2~3年前から、アカデミー賞は白人の為のものであるとか、女優の出演料が男優に比べて不当に低い、といった批判が沸き起こってきている米国映画界。
そういう中、この映画がこれほどヒットしたということが、どれほどの意味を持つことか、想像に難くないのでございます。


Black Panther 2

そしてワカンダのキャラ全員が話すのは、アフリカ部族訛りの英語です。
俳優陣も、アメリカ生まれの黒人から、アフリカをルーツとする移民の黒人まで、バラエティ豊かにキャスティング。
アフリカ文化へのリスペクトの表明の一つでしょう。

痛快だったのは、オコエがワカンダの公用語らしき言葉を話している時に、白人のCIA捜査官であるエヴェレット・ロスが、
Does she speak English? (彼女は英語を話すのか?)」
と別の人間に聞いたところ、オコエが
「Only when she wants to. (話したい時だけね)」
と英語で答えるシーンがあって、おおおおお。
白人の、非白人に対する、無意識にせよ持っている差別感情の表れと、それに対してのクールな反撃シーンでした。
ワタシもこんな風に答えられたら、と、じ~んときちゃったです。


Black Panther 10

加えて、米国の黒人層に多く見られる貧困問題にも、さりげなく切り込んでいるのが、この作品です。
さすがにネタバレになるので書きませんけれど、敵役のキルモンガーが背負った悲劇の発端。
彼が違った環境に育てば、また違った未来が待っていたはずでしょう。
在米のハシクレとして、日々人種や経済格差による問題を体感させられている身として、アクションヒーロー映画でありながら、確実に胸に迫るものを覚えます。

そういう意味で、プレラストシーン、そしてラストシーンには、感動ひとしおでありました。
あ、一つネタバレというか、これから観る方は、絶対最後まで席を立たないでくださいね。
でないと、ラストシーンが見られないですぞ。


Black Panther 5

Black Panther 4 Black Panther 6

私でさえこう思うのですから、黒人の方々は、どれほどこの映画に熱狂されていることか。
それは、ワカンダの国民が行う最敬礼・「Wakanda Forever!」を、スポーツ選手達が公の場でやっていることからもわかります。

また、じっくり観直したい映画です。
次に飛行機に乗った時に(爆)


Marvel Studios' Black Panther - Official Trailer



Black Panther (Official Site)


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by senrufan | 2018-06-23 09:54 | Trackback | Comments(0)
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