私を作るものだから

「『何かをやろう』ということじゃなくて、普段『何を思って生きているか』
『何を感じて生きているか』がキーだと思う」
   ----- ヒロ・ヤマガタ
       (日本人、洋画家、1948年5月30生まれ)



日大のアメフト部の事件について、最近会う人会う人、みんな言いたいことが沢山あるので、あちこちで活発な議論が発生いたします。
アメリカの一部メディアでも取り上げられている理由は、「日本スゲー」じゃ全然ないことはおわかりいただけるかと。

日本の大学に入学したお嬢、少しだけ、体育会のとある部に仮入部してたことがあるのですよ。
ほんの短い間でしたが、彼女が感じたことは、

・具体的に技術を教える人が少ない(見て学べ、盗め)
・でも、できないと叱られる
・しかし、できてもあまり褒められない
・授業よりも部活を優先することを求められる(先輩に留年生ぽろぽろ)
・夜遅くまでの練習の後、2年生が担当して1年生の反省会を毎日
・文字通り”反省会”であって、その日に目についたあれこれをひたすら叱る
・その日に1年生がやった良いことには言及なし
・明確な理由がないこだわり事が多く、理由を聞くと叱られる
・そして、外部から見たら理不尽なことでも、内部の部員達はそれを当然と受け入れている

ってな感じでございましたね。
日本育ちの私からすると、あるあるある、なことばかりですが、
日本を知りたくて日本の大学に行った彼女、ある意味、
一番早く文化の一旦を垣間見ることができた体験でありました。

部活を離れたところでは良い先輩が多かったそうで、入部を辞めた後も、
キャンパスで会うと、色々おしゃべりしてくれたのが嬉しかった、とのこと。
あと、体育会系が就職率が良いのはわかる、とも言ってましたな、そういえば。

* * * * *

【読書】

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最初に知ったのはどこだったか忘れてしまったのですが、結構前から拝読させていただいているブログです。
ブログを書かれているのは、現在カリフォルニアのUCLAで助教授(になるのかな?)を勤められている津川友介氏。
最近ますます真に役立つ情報かトンデモ情報か、素人目には見分けがつかない情報が氾濫している昨今、こちらではきちんと論拠を示して説明してくださっていることを、とても頼もしく感じ、以来フォローさせていただいているんですね。

その津川先生(と呼ばせていただきます)が発行されるというご本、タイトルからしてわくわくと期待していたのは私一人ではなかったようで、なんと発売10日で、累計4刷・10万部という大変な売れ行きです。
Kindleも出ているので、そちらで買おうかと思ったのですが、ほかにも読みたい人がいるかなあ、と思い、紙の本で購入したですよ。





購入前、すでに読んだ方々が、2時間以内で読める!とおっしゃっていたのを目にしたのですけど、ほんとにその通り。
車の点検中の1時間半で読了できました。
ワタシ(猿)でもわかるかなー、という杞憂は、全く必要なし。
ブログでもわかる通り、すごくシンプルに、コアの部分に絞って、きちんと書いてくださっているので、しっかりと理解できるです。

ベストセラーゆえ、あちこちで紹介記事や感想ブログがアップされているので、ご存じの方も多いかと。
一番最近目にした記事のリンクは↓です。


このバターコーヒー、「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事The Bulletproof Diet)」という本で紹介されたもので、私がフォローしている日本のローフーディストさん達が絶賛していらっしゃるんですよ。
で、物は試しでやってみたのですけど、気持ち悪くなっただけで、1回で止めてしまったです……
私には残念ながら合わなかったこの方式、とりあえず津川先生は薦められてなくて、安心しましたです。


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タイトルがキャッチー(編集者さんの薦めとのこと)なので、本を出版するにあたり、以前からのフォロワーの方々から苦情がでていた模様ですが、中身は期待を裏切らず。
要は、
特定の食品について、身体に良い/悪いというエビデンスが多い/少ない
ということをまとめてくださっているんですね。
ですので、

・○○は身体に良いというエビデンスが多いので、食べると健康に良いと言える
・△△は身体に悪いというエビデンスが多いので、避けたほうが良い

こういうことが淡々と記述されております。
エビデンス、というだけあって、本の後ろに参考文献&論文リストがあるのですけど、これだけで20ページ以上です。すげー!
こんなん間違ってる!と主張する方は、その根拠となる研究を引用しているので、ご自分でお読みください、ってことですな。


数多のエビデンスから、津川先生が挙げられていたのは、以下の通りです。

健康に良いという科学的根拠がある食べ物
・オリーブオイル
・ナッツ
・野菜・果物
・魚
・茶色い炭水化物(玄米、蕎麦など)

身体に悪いという科学的根拠がある食べ物
・ジュース類
・白い炭水化物(じゃがいも含む)
・赤い肉(牛肉、豚肉)、加工肉(ハム、ソーセージ)
・バターなどの飽和脂肪酸

その他
・大人は乳製品は控えめに
・グルテンフリーは、アレルギーの人以外には、健康になれるという根拠に乏しい
・オーガニック食材は、そうでない食材と比べて、栄養価に変化はない
 但し、残留農薬が多い食材には注意
・栄養はサプリメントではなく、食べ物から摂るべき
・食べるものの「量」よりも「質」が重要

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こういう事柄について、それぞれ大変わかりやすく説明してくださっているので、なるほどー!と楽しく拝読いたしました。
や、実際今までも、その手の記事は読んでいるはずで、だから挙げられた内容についても、正直、目新しいわけではないのですが。

今まで、なんとなく、とか、そう書いてある記事を読んだ、ぐらいだったものが、
これこれこういう理由がきちんとあります、というのを自覚的に読むことで、自分の中にようやく具体像ができた感じがいたします。

この、なんとなく、というのが、実は危険なのですよね。
そういう、ふわふわ~、な自分の姿勢が、フェイクニュースにだまされる原因になるのでありますから。
私のようなすっぽ抜け頭のヤロウこそ、人の2倍・3倍、気をつけなくてはいけません。
そういうことを改めて思わせてくださったことも合わせて、津川先生には感謝・感謝でございます。

もう一つありがたかったのが、「高圧的でない書き方」です。
○○を食べるな! から、食べるヤツはバカだ! に至る道筋をつけてしまう本や講座も色々あるんですよね。
マクロビや菜食が叩かれがちなのも、そういう一部の人の声が大きいこともあり、その手の意見を目にするたび、いつもげんなりしております。

それがこちらの本では、たとえ身体に悪いというエビデンスがあっても、それを全面的にヤメロ、とは書いてないのです。
あくまで、選ぶのは自分次第。
そうであろう、そうでなくば。(深く頷きながら)


ということで、お薦めのこちらの本。
近くのお友達の方々、読みたければ言ってください、いつでもお貸しいたしますぞ。
理不尽な罪悪感なしに読んでいただけると思うです。

最後に、津川先生が寄稿(インタビュー)された以下の記事もぜひ。





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by senrufan | 2018-05-30 02:39 | Trackback | Comments(4)
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Commented at 2018-06-01 03:53
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Miyuki at 2018-06-01 08:40 x
*非公開コメントKさん
お元気ですかー?
げげ、Kさんもそういうご体験を(汗) そうですよね、今になって、あの頃は当たり前に思っていたけど、というのが多いですよねえ。そういう私達世代が沢山いて、自分達はこれでやってきたんだから、と下世代にやろうとするのが原因の一つでもありますので、ほんと自戒を込めて、この手のニュースを受け止めてしまいます。
バターコーヒー、Kさんもでしたか~。私は小さい頃、甘いホットミルクにバターをちょっと落として飲むのが好きだったので、これもいけるかと思ったんですが、ダメでした。これも加齢かしら(涙)
ソイは発酵したもの以外はいろんな危険がある、というのがアメリカで広まりつつあるんですよ。おうちヴィーガンな我が家からは、貴重なたんぱく源の大豆が、と泣けますわ……
https://www.huffingtonpost.com/dr-mercola/soy-health_b_1822466.html
Commented by こっぺ at 2018-06-01 11:56 x
内容をありがとうございました。まっとうでわかりやすい栄養学の本てあるようでなかなか少ないかも。インタビューも面白かったです。
私は最近ぐるっと回って、出されたもんは食べなさいになってて 反省です。
Commented by Miyuki at 2018-06-01 13:20 x
*こっぺちゃん
そうだよねえ、数字で計れない何かがあるんじゃ、という気持ちにつけこんでるような本も多いからねえ……
出されたもんは食べなさい。人として真っ当な気もするよー。


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