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貴方と私の交差点

「あなたを心配させるものが、あなたを支配する」
   ----- ジョン・ロック
       (イギリス人、哲学者、1632年8月29生まれ)


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Whole FoodsがAmazonの傘下に置かれることが決定したニュースが発表された時、正直すっごくほっとしたんですよ。
丸ごと食品が前々から買収先を探しているのは耳にしていたのですが、
その候補として挙がっていた企業が、どう見てもコンセプトが違うんじゃね?というところが多く、
お店の方針ががらっと変わりかねないのでは、と心配していたところだったので、
Amazonならとりあえず大丈夫だろう、と安心したんですね。
まあ、私の二大依存先が一緒になることがあろうとは、みたいな感慨もありき。

そして、その正式スタートの第一日目。
15品目が定価を値下げして販売されることになったです。きゃっほーい!

うちは青果はほとんどファーマーズマーケットで買うので、丸ごと食品で買うのはそれ以外の食品なのですが、
それでもオーガニックのアボカドやりんごの値下げは、大変嬉しゅうございます。
特にオーガニックのFujiりんご、$1.99/lbなら、マーケットより安いじゃないですか。

このニュースに対して、今までどんだけぼってたんだよ、という類のレスも見受けられ、
オーガニックムーブメントを含むあれこれへの批判を背後に感じたりするのも、
また興味深いところでございます。なんつってなー。

* * * * *

【家庭内事情】

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さて、お嬢と一緒に2泊3日で、サンディエゴのfrogfreakさん宅に行ってまいりましたです。
お嬢は国際免許は持ってきたものの、高速は未経験なので、運転手は私一人。
460マイル(740km)の道のり、一体何時間かかるかなー、でしたが、
蓋を開けてみれば、往き帰りとも1回ずつのランチ休憩を入れて、7時間半と8時間で終了したので、まあまあだったかな。

これはお嬢のおかげも大きくて、ですね。
助手席でほとんど眠らないまま、ずっと私とおしゃべりしてくれたので、あまり眠気を感じることなく、退屈することもなく、運転を楽しめたのですよ。
親孝行な娘でございます。
まあ、ヤツも自分の命がかかってましたからねー。(身も蓋も)

で、どんなことを話したかって、そりゃもうあれもこれもそれもいやどれだよってなぐらいにとりとめもなかったんですが、
そのうちの一つについて、ちらっとだけメモしておくですよ。
つーでも、絶対うまくまとめられない話題なんですけどね。




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お嬢も大人になって、子供の頃、アレについてどう思ってたの?という質問ができるようになってきたのが嬉しいところ。
勿論、そんなん覚えてない、という答えも多発されますが、
逆に、あれはイヤだった、と言われて、私の方が、そんなん覚えてねーよ、というのも幾つかあったりして、面白いんですよ。

ぶっちゃけ、私が必死に心を込めて伝えた言葉がヒトッカケラも届いてなくて、
何の気なしにぽろっと言った言葉を、ずっと根にもたれていた、
なんつーことが判明して、ほんとに親の心子知らずというか、その逆も真なりというか。
あんなことを言ってしまった、子供を叱りすぎてしまった、と自分を責めてしまうお母様方に、
あーそれ、本人は全然気にしてないかもしれませんよ、と、こそっと囁いてみたりしたいです。

と、今になって、私が間違ってましたごめんなさい、と謝ったり、え、そんな風に解釈されてたの……、と膝から力が抜けたりということを聞きながら。
これはあくまで私の場合ですが、理由がどうあれ、本人が辛かった、悲しかった、と言ったことに対しては、無条件に謝ることにしております。
あの時はこうだったでしょう、ときちんと説明して、子供に過去を消化させてあげられるお母さんだったら良かったのですが、
大変賢くないダメ母ちゃんは、とりあえずできるのが謝って、その時の娘の気持ちを少しでもやわらげることだけなのですよ……

あの時、ママはああ言ったよね。あれは悔しかったよ。
うあー、そうか、それはほんとにすまんかったーーー

そんな図式。
でもね、こういう話ができるようになったのが、こういうことをお嬢が言ってくれるようになったのが、素直にとても嬉しいので。
悪かったら謝る、そこに下手なプライドは一切いらない、と思えるのでございます。


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先日、お友達から聞いた話なのですが。
彼女の友人で、シングルマザーで一人息子さんを大切に育ててきたお母様が、息子さんから辛い一言を言われてしまったと。
生活は決して楽でない中、それでも彼の為になると信じて、学費が高い私立校に中学卒業まで入れておられたそうですが、
高校から公立に移ったところ、幸い何の問題もなく馴染んで、高校生活をエンジョイすることができたそう。

ですが、大学選びの際、残念ながら学費が高い大学には行かせてあげられない、と告げたことに対し、
息子さんに、だったらあんな高い学校に行かせないで、そのお金を貯金しておいてくれれば良かったのに、と言われてしまい。
お母様は深く傷ついてしまわれたそうです。
これはもう、想像するだけで胸が痛んでなりませんし、実際私の友達は、子供として言ってはいけない言葉だと思う、と言ったんですね。

でも、彼女には大変申し訳ないのですが、これは「子供として言ってはいけない言葉」というのには、手放しでは賛同できなくて。
この会話の状況も背景もわかってないので、何かを言える立場ではないのは重々承知なのですけれど。

逆にこの一言は、「子供だからこそ親に言いたい言葉」の一つだと。
辛くてもまずは受け止めて、謝りの言葉を口にするのも手だったかも。
そうすれば、彼が自分なりにその悲しさ・悔しさを、消化してく助けになったかも。
そんな風に思ったりしたのですけど、うーーー、うまく言えないのがもどかしい。馬鹿ってツライなあ……(定番の呟き)


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ここ数年、色々考えて、でも結論は絶対出せないことが一つあり。
それは、親が子供の為を思ってやったことに対して、子供が将来感謝するか、それとも恨むか、その線引きは一体どこにあるんだろう、ということ、だったりいたします。

世の親御さん達の大半は、真剣にお子さんの為を思って、学校のことや食生活などの環境を整えられていると思うのです。
それが、お子さんが大きくなってから、本当にありがたかった、と言われれば嬉しいですが、実は嫌だった、と言わたれり、否定されてしまう可能性も、半分の確率でありますよね。

極端な話、新興宗教に家族揃って入信する場合も、親御さんはそれが素晴らしいものだと信じて、
自分の為だけでなく、子供にも与えたいと真摯に思ってる場合もあるはずでしょう。
ヴィーガンやベジタリアンにしたって、それが子供の心身の健康の為になると願ってる親御さんの方が多いのでは、と思います。
でも悲しいかな、それを子供が感謝するとは限らない。
実際、ネットで自分の意見をオープンに発することができる現在では、子供時代の環境について、親御さんを責めている意見は数多に散見することができて、
親のハシクレとして、またまたグダグダ考えてしまったりするわけです。

虐待は論外として、親が子供に自己投影している場合も除くとして。
じゃあ、同じような環境を与えて、どうしてこちらのお子さんは感謝して、こちらのお子さんは辛かったと言ってるの?
それはもう、お子さんの性格、親御さんの与え方、親子の相性、時代、ありとあらゆる要素が絡むことですから、到底共通する答えがあるわけがない。
でも、できたら嬉しかったと思って欲しい。良かったと言って欲しい。
その為には、どうすれば。そう思ってもらえる確率を上げることができるのか。

どうか幸せであれ。一生笑顔であれ。
そう願う親の一人として、またあーだこーだと考え続ける、決して答えの出ない命題。
それが結局、子育ての試行錯誤に繋がって、子供を振り回すことにもなってしまったり。
自分自身が発展途上でありながら、人間を一から育てるというのは、こんなにも深いこと、だったりするんだなあ。


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子供が願う、自分を全面的に受け入れて欲しい、という気持ち。
これは親も、一人の人間として、当然抱く感情で。
なので、例え何年も前のことであっても、大人になった子供から、または他人から、
自分がやってきた子育てを否定されるのは、大変辛いことでございます。
あれで良かった。あれが正解だった。
そう言ってもらえると信じて、親業に従事する方々は、日々頑張っていらっしゃる。

子育ての話題や意見が簡単に炎上したり反感を招いたり、というのは、そこに自分の価値や生き甲斐を置く方々が多いから、に他なりません。
それはただの一意見であって、その人個人への攻撃では決してないのに、自分を否定されるような気になって、強く反発してしまう。
子育てに関する神経は、皮膚に非常に近い場所にあるんだなあ、と常々感じております。

こんな、友人以外、ほとんど訪問する人もいないような日記でさえ、今までもらった反論コメントは、全てお嬢についての話題ばかりであったこと。
私ごときがここで何をつぶやいたって、誰に何も届くわけではないんだけどなあ、と思いつつ、それだけ過敏になってしまう気持ちも十分わかること。
誰にも否定されたくない。自分のやっていることが正しいと思いたい。
子育てに限らず、あらゆることの根本に、特に争いの根本に、この気持ちがあるのではないか、としみじみ感じます。

それだけ多くの人が悩むことなのに、いえ、だからこそ、唯一の正解などありえないですし、また、それを求めてはいけない事、なのですね。
だからもう考えるなっつーの、と自分に日々言ってるのですけど、やっぱり、その線引きはどこにあるのよ!とまた出発点に戻ることの繰り返しでございます。
ふう、やれやれ。


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心を込めて子育てしていれば伝わる、とか、愛情が決め手、とか。
ううむ、ほんとにそうだったら良いのですが、その愛情の形が子供と合ってなければ、結局伝わらないわけで。

最初の方に書いた通り、お嬢に一生懸命言い聞かせたつもりだったことが、
こちらの思うようには受け止められていなかったり、意図していなかったことが響いていたりと、
当たり前ですが違う人間同士、親子といえど、感じることが同じではないのでありまして。
お嬢が色々話すようになってくれたからこそ、そういう齟齬があったら、
その場で大抵は言ってくれるようになり、私も説明したり謝ったりできるようになって、だいぶ楽にはなりました。

ということで、一般論としての線引きの結論は決して出ないものの、陳腐なようでありますがうちの場合、
お互い素直に言い合える仲でいたいということと、親がもっと大人になれよ、ということですね。

んなこと、お嬢が生まれた時から思ってたよ……!(泣き崩れる)(つか、子供が先に大人になっただけだった)


お嬢がいるうちに、日本に行ってどんなことを思ったのか、などなど、色々聞いてます。
そういうおしゃべりの機会が増えたということでも、やっぱり二人旅は良いものでございますね。
来週、また2人でふらっとお出かけするので、その時には何が聞けるかな、と楽しみにしているところです。



by senrufan | 2017-08-29 16:17


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