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単純こそ継続の条件

昨夜からの雨。
また天気がしばらく悪いんだって。うちの大家さん、「雨季が完全に終わった4~5月ぐらいに屋根の張替えをする」って言ってたけど、この分だと夏になったりして。
あまりに雨が多くて、レタスの出来が悪く、高値の予想だって。

そら豆そら豆、まだ飽きない。今日は洋風にしてみました。そら豆とチキンのソースがけ
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厚手の平鍋にイタリアンパセリをちぎって広げ、鶏ささ身・アスパラ・そら豆をのせて、白ワインと水で蒸し煮にします。アスパラとささ身は一口大に切り、そら豆は皮をむいて皿に盛り合わせます。その上に、オリーブオイル・アンチョビ・生クリームなどを煮詰めて作ったアンチョビソースをかけて出来上がり。
残ったアンチョビソースは、野菜の温ディップにも使えます。

岩城宏之著「棒ふりの休日」を読む。ずっと昔に母の本棚から手にとって読んだ岩城氏のエッセイの中で、一番印象に残っていた本。これまた父が罪滅ぼしの為か、ブック○フで見つけてきてくれたもの。105円なりの値札がついたままだった。
なんで一番覚えていたかというと、言い方は悪いが、一番下世話な話が多かったからと推測する。「わがヰタ・セクスアリス」に始まって、CM出演の話とか、鼻のかみ方の日本と西欧の違いとか、検便についてとか、まだまだ青い頃に読んだ自分にとっては、一番わかりやすくとっつきやすかった話の数々だったからなのだろうな。高尚な話についていけないのはこの頃から変わらないまま。(威張るな)

中でも、「ぼくの自慢料理」という章が何よりで。岩城氏にとってのおふくろの味・パカーン。この名前を聞いただけでどんな料理か当てられる人が果たしておられるか。こんな単純の極みのような料理で、NHKの「私の自慢料理」に出演なさった氏の度胸。それが好評で、さらに2回目の出演まで果たしちゃった太っ腹なNHK。呆れた口調ながらもこの一品が忘れがたかった自分も、相当なもんである。
セキララな話というのは、いつも時代も庶民の娯楽。それでいていやらしさを感じないのは、岩城氏の語り口調のおかげだな。
by senrufan | 2005-04-23 06:00


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