The World Says I'm a Miracle

「人に対してはただその人を見るのがよい。身分や経済力を見てはいけない。
お金と貧しい人が流す感激の涙とは比べられるものではない」
   ----- 緒方洪庵
       (日本人、蘭学者、1810年8月13日生まれ)


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お友達から、すごいメイク用品を見せてもらいました。
花王のAUBEの「オ=ブ クチュール」ブランドから発売された、
50歳からのメイクパレット、「ブライトアップアイズ」です。

老眼対策に、ミラーは拡大鏡、用途を大きな字で記載したシート、
シャドウはブラシにさっとつけて、さっと一塗りするだけで大丈夫。
もういいわー、メイクなんてメンドくて、という私のような人間の気持ちに、細やかに配慮した商品に驚愕です。

昨年の検査ではなんとか大丈夫だった私の目も、いよいよ老眼鏡の必要性をひしひしと感じ始めた今日この頃。
舞台を観に行っても、遠くからでは役者さんの顔が良く見えません。(しくしく)
メイク用品も、こういうのが嬉しくなってくるんでしょうなあ。

「オーブ クチュール」から、50代以上の女性に向けたメイクアイテム 新発売

* * * * *

【舞台】

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うおー、ミュージカル鑑賞、久しぶり。
サンフランシスコに「Matilda」を観に行ってきましたですよ。

ロアルド・ダール原作の、この舞台。
お嬢がダールをとにかく好きで、私もがんばって英語の原作本を読んだ中の1冊です。ええ、児童書です。

ダールの中では個人的ベストではなくとも、やっぱり好きなことに変わりなく。
英語の本のくせして、後半はページをめくる手が止まらなかった覚えがあります。英語の本のくせして。(りぴーと)

その本がミュージカルに、それは観たい、観なくては、と思ったのですが、
いざチケットが発売になってみたら、予想よりずっと高くて、ですね。
数年前だったら、NY発の人気ミュージカルで、一番高くて$90とかだったのに、
「マチルダ」はなんと、$210。
2階席でも$110って、どんだけ鳴り物入りなんですか。
ベイエリアで高騰しているのは、不動産だけではなかったのか……(愕然)

さすがにすぐ買うことはできずに、うだうだ様子見してたら、意外とチケットが余裕があったというか、どの日もそれなりに席は残っていて。
夏休みで、しかもダールのミュージカルなのになあ、やっぱり高いからかなー、などと考えておりました。
自分がド庶民だからって、ほかの人までそうだと思うな、ってなもんですが。

この分なら多分、と思って、ディスカウントチケットサイトのGoldstarをチェックしたところ、
金~日以外の平日は、全日ディスカウントチケットありで、やっぱりね。
旦那が少し仕事が減る今週を待って、平日の夜にGoldstarのチケットで、2人で行ってきたですよ。




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さて、ストーリーは。
中古車販売業を営むMr. Wormwoodの一家に生まれた女の子、Matilda。
5歳にして大人の本を読み、計算もできる天才少女でありながら、ほとんど詐欺師の父親、ダンスにかまけて子供をかえりみない母親、父の影のような兄の中にあって、生意気だと虐げられている毎日です。
日々の慰めは、図書館に行って本を借り、司書のMrs. Phelpsにオリジナルストーリーを聞かせることぐらい。
そんなマチルダも、学校に行くように。担任のMiss Honeyはマチルダの才を見て取り、上級クラスに入れようとしますが、校長のMiss Trunchbullに阻まれます。
この校長こそ、学校に君臨する独裁者で、子供の身も心も恐怖に陥れることを使命と心得た、悪の権化。虐待される子供達やミス・ハニーを目にして、正義感の強いマチルダは、真っ向から校長に立ち向かうのですが……

ってなところで、後は本でも映画でも。
日本語訳も出てますね。タイトルはちとアレですが。


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舞台、面白かったですよ。
原作派の私からすると、そこ大事だろ、という部分がはしょられたり、そこ些細だろ、という部分に力が入ってたりしたものの、それは個人の感想の範疇として。
今まで観たミュージカルのうち、決してベストではありませんが、十分に楽しめた舞台でありました。

当然のように、原作にはないエピソードも幾つか。
例えばマチルダが、ミセス・フェルプスに語って聞かせるアクロバットパフォーマーとエスケープアーティストのストーリーは、本ストーリーに沿って進む形で、本作を補う力強いサイドストーリーの役を担ってます。
ミセス・ワームウッドのダンス狂やパートナーも、そうですね。

あと、ミュージカルでありますからして、歌に語らせるものも多いわけで。
元気の良い子供達&大きな子供達のパフォーマンスも、かなりのもの。

主役のマチルダは、キャスト表によると、3人が交代で勤めているんですね。
私が観た日は、Mabel Tyler嬢。
子供らしい、舌足らずな英語でわかりにくかったですが(私のせいだ)、元気いっぱいの演技と絶妙な間、透明感のある歌声で、堂々たる主役ぶり。

Jennifer Bloodの優しいミス・ハニーも、Quinn Mattfeld & Cassie Silvaの素っ頓狂なワームウッド夫妻も、いやはや、プロだなー、という感じで感嘆です。


Matilda
                       (画像はこちらからお借りしました)

中でも絶賛を浴びたのは、なんといっても↑のミス・トランチブル。
演じたのは男性(!)のBryce Rynessなんですが、上半身に思いっきり詰め物をした体型といい、無表情に見事なリボン演技をこなすところといい、
一挙一動に場内から笑いと拍手が沸きましたよ。
思いっきり悪役のくせして、なんなんですかもう。(思い出しオオウケ)

ただね、彼女(彼)はともかくとして、元気で一生懸命な子供達に混じっての大人達の演技は、ともすればそのプロっぽさが鼻につきがちだったり、ちょっとあざとく感じたりも。
ストーリー上、大人の愚かさを前面に出さなくてはいけない分、ある意味ハンデでありますな。

ダールが皮肉を込めて描く「人間の愚かさ」は、児童小説だと更にわかりやすいんですよね。
中心となるのが純真な子供であることから、余計にその差が際立って。
それを真正面から、「馬鹿だよなー!」と描くことで、子供は喜び、大人は苦笑したり、肩を縮めたり。
ミュージカルは、それを更に拡大して演じるわけですからして、どこか空虚というか、上っ面っぽくなってしまうのが難しいところ。
こちらの舞台も、ややその傾向が見られたものの、エンターテイメントに徹した作りの効果で、十分私的許容範囲内に収めてくれました。

それもこれも、全編を通して貫くマチルダのキャラクターあってこそ。
なんていじらしくて、なんて健気で、なんて愛おしい女の子。
虐げられても、決して曲がることのない彼女の強さ、心から惹かれてやみません。


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サンフランシスコでの公演も、残すところ、あと1日。
本が好きなお子様がいらっしゃるご家庭には、お勧めのミュージカルでございます。
……だから最終日の残りチケットぐらい、半額で売ってくれたらいいのに、なー。


Matilda The Musical: TV Spot




Matilda 1996 Official



悦ちゃんに映画があることを今頃教わった無知な私です。(大感謝!)
絶対観るぞーーー


Matilda the Musical (オフィシャルサイト)
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by senrufan | 2015-08-13 08:17 | Trackback | Comments(2)
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Commented by ustomi at 2015-08-17 13:56
miyukiさん;そちらは暑くないですか?なんということでしょう
LA はここ2.3日90度近いです、マアー夜になると海の涼しい風が吹いてきますから 何とかしのげますがね。

サンフランシコに ミュージカルを観にゆかれたのね、マメですね
私など10分も車を走らせたら オペラ座、デズニーコンサート ホール、それから小ぶりの劇場などが有り、又 Hollywoodも10分で地下鉄で行けますのに この頃はとんとご無沙汰です。

今また フアントムオペラ を Pantage Thater で上演しています、あの舞台装置は素晴らしかった、イギリスのいかにも おどろおどろしい感じが出ていてね、又観にゆきたくなりました、もう先に観たのは10年以上前だから 俳優も変わってきっと新しい発見があるかも。
Commented by Miyuki at 2015-08-18 13:23 x
*tomiさん
暑いですうううう~~~(ぐったり) 昨日はあっさり90度超えでしたよ……我が家はクーラーがないので、ひたすら耐え忍ぶしかないんですよ(涙)
前は熱波はインディアンサマーだけだったのに、今は普通に何回も来ますよね。

いやいや、娘がいた頃に比べれば、ぐっとお出かけは減りました。すっかり出不精になってしまってもう。
tomiさんの環境、うらやましいですー!! うちからSFは結構運転しなくてはいけないので、10分程度というのはすごいですね!

あ、こちらにも「オペラ座の怪人」、来ますよ! LAの後なのかしら。私は実は生では観たことがないので、行きたい気もするのですが、まーた「マチルダ」と同じぐらいのチケット代なんですよ。なんなんでしょう、このインフレ。
tomiさんがご覧になったら、ぜひご感想を聞かせてくださいませー。


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