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自然が許す範疇は (下)

「平和は戦争よりもよい。
というのは、平時において息子たちは父親たちを埋葬し、
戦時において父親たちが息子たちを埋葬するからである」
   ----- フランシス・ベーコン
       (イギリス人、哲学者、1561年1月22日生まれ)


エボラ出血熱を始め、世界各国で医療活動に従事されている、「国境なき医師団」の方々。
医療といえば思い浮かべるのが、フローレンス・ナイチンゲール、って、どんだけ単純なのワタシ。
近代看護の母と言われ、「白衣の天使」の象徴のように思われている向きもありましたが、
実際はかなりの実際家であることが周知されるようになってきましたね。

日本版Wikiの彼女についての記述に、以下のような文があります。

「ナイチンゲールは赤十字活動には関わっておらず、むしろボランティアによる救護団体の常時組織の設立には真っ向から反対していた。これはマザー・テレサと同様、“構成員の自己犠牲のみに頼る援助活動は決して長続きしない”ということを見抜いていたためである」

すごく大切なことだと思うのです。

* * * * *

【アクティビティ】

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オーガニックライフスタイル・ジャーナリストの吉度日央里さんの講座体験、第2弾。
今回のテーマは、「ココロとカラダをきれいにする!マクロビュッフェ&トーク」
日央里さんお手製のマクロビランチをご馳走になりながら、色々お話をうかがおう&相談させていただこう、という企画だよ。




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最初は前日と同じく、簡単な座学から。
前日とほぼ同じ内容で、マクロビオティックの基礎となる知識を、分かりやすく。
お話が上手でいらっしゃるので、あっという間に時間が経っちゃうね。


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さて、この時は、少人数でのアットホームな話やアドバイスが中心だったので、
ここでは基本、お料理の記録といきましょう。
まずは炊き上がったよ、黒豆入り玄米ごはん
小豆と同じく、腎臓をケアしてくれる黒豆は、女性に強い味方だね。
ほっこりと美味しそうなご飯を、天地返しする時のやり方を見せてくださった。


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ビュッフェ形式ということで、テーブルに並べられたメニュー。
うおおぉ、どれも美味しそうで大変です。何がって、私のヨダレ的な(ヤメロ)


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彩り野菜の吹き寄せ漬けは、名前通りカラフルな。
大根、にんじん、セロリ、グレープフルーツを具として、醤油&ヴィネガーに漬けてあるのだけど、
和風にも洋風にも合う素敵な一品。

前日に日央里さんがおっしゃっていたのが、こちらの大根は辛い!ということ。
日本と違う材料なので、調味料の加減が難しそう。
そうだよね、私も日本のレシピばかりにお世話になっているけど、やっぱり味見して確認しないとね。


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青梗菜とわかめのしょうがおひたし
これは美味しくて、すぐ作れて、早速お気に入りになったメニューだよ。
青梗菜は、こちらではオーガニックも手軽に手に入る、ありがたい野菜の一つなので、もっと使いたいんだよね。
カルシウムが豊富だし。


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かぼちゃの豆乳クリームペンネは、途中からの作り方も見せてくださったよ。
蒸したかぼちゃにホワイトソースが絡んで、優しいお味でありました。

乳製品を使わない豆乳ホワイトソースは、いろんな方がレシピを作っておられるのだけど、
なかなかこれ、というレシピに出会いにくいものの一つでもあり。(個人の感想です)
メインとして使えるものだけに、私ももうちょっと工夫してみたいなー、と思うことが多いね。


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どーん!と鍋一杯のボリュームメニューは、大根と車麩の粒胡椒煮
素揚げした車麩と、油でしっかり炒めた大根は、ほんとに身体を温めてくれるよね。

冬に嬉しいこちらのメニュー、早速家でも作ったよ。
味付けする時のコツも教えてくださったおかげで、不器用な私でもなんとかなりました。うま。


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汁物は、根菜と梅干のポトフ
大根、れんこん、玉ねぎ、にんじん、お芋と、盛り沢山。
梅干の酸味が柔らかく加わって、これも優しい味わいの。


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お皿に盛り付けてみると、こんなに華やかになるなんて。
マクロビご飯はどうしても茶系に統一されがちだけど、それって実は、食材に幅がないだけだったり。
季節野菜を上手に選べば、目にも嬉しいご飯になるんだよね。
海の物・山の物を揃えて、とか、赤・黄・青の色が揃うように、とか、いろんなやり方があるし、
1日~数日単位で考えた時に、調理法&食材がバラエティ豊かに揃っていたいよねえ。(個人の希望です)


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デザートの、お芋とりんごの天板タルトをいただきながら、一人ひとり順番に、自己紹介を兼ねて、自然食に興味を持った動機や家族事情をお話ししたよ。
やっぱり、ご自分や家族の誰かが病気になった時というのが、一番のきっかけになりやすいんだな、と聞きながら思ったよ。
そうだよね、私だって、激務の旦那を何とかサポートしたくて、マクロビを知ったんだもんね。

そうやってみんな、自分にできる何かを探してて。
日本で習ったりしてみたいのに、海外在住だから、できなくて。
だから、pyonさん達がこうやって、いろんな方を日本から招んでくださることに、どれほど感謝していることか。
その裏で払われているご努力に、毎回頭が下がりっぱなしです。

おかげで、いろんな先生方と出会えたけど、うん、やっぱり最後は相性だなあ、って。
どの先生方もとても良い方で、だけど、再びクラスを受けたいかと言われれば、正直言って、限られる。

それは、お料理の腕や知識の量は勿論のこと、先生から感じる姿勢とか、生徒への接し方とか、
いろんな面から感じる何かで、思うこと。
決して批判ではなく、自分がより居心地良く学べるクラスというのがあるよね、という話。

そう考えると、「教える」って本当に大変なことだよなあ……と、改めてしみじみ。
更に、たとえば初めて出たマクロビのクラスで、たまたま自分と相性の良くない先生に当たったら、
当然、マクロビへのイメージもそうなってしまうわけで。
料理のみならず、クラスも一期一会であるけれど、逆にそうやって思いつめると、それはそれで逃げ道がなくなるし。

柔軟性、ということについて、改めて考えさせられたワークショップ体験でありました。
by senrufan | 2015-01-22 12:48


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