貴方が大きくなった時 (4)

「教育とは、学校で習ったすべてのことを忘れてしまった後に、自分の中に残るものをいう。
そして、その力を社会が直面する諸問題の解決に役立たせるべく、
自ら考え行動できる人間をつくること、それが教育の目的といえよう」
   ----- アンネ・フランク
       (ユダヤ系ドイツ人、1929年6月12日生まれ)


カップヌードルCM 「サムライ in ブラジル 」



サッカーのワールドカップが始まりましたねー!
といっても、追っかけてるわけではないのですが(おい)、とりあえず日本チーム、頑張ってーーー

そんな中、とあるサッカー少年が辿り着いたのが、フリースタイル・フットボールという競技。
このCMを教えてもらうまで、そういう競技があったことすら知りませんでした。

サッカーからフリースタイルへと転身して、史上最年少の世界チャンピオンに輝いたのは、徳田耕太郎さん。
口をあんぐりと開けっ放しで、動画を拝見したですよ。いやもう、凄過ぎて言葉になりません。
興味のある方は、以下のインタビュー記事もご覧くださいませ。

一人のサッカー少年から世界チャンピオンへのぼり詰めるまで 
フリースタイル・フットボーラー徳田耕太郎選手インタビュー : 前編 後編


* * * * *

【雑事】

3. それは忠告か、雑音か

IMG_0233

JAL事件論争もアレでしたが、それ以降も現在に至るまで、いろんな子育て議論を目にしております。
多すぎて、一々メモってないのですけど、例えばこんなのとか。

 ホリエモンに辻希美…子連れの新幹線マナーの炎上はなぜ起こる?

 「ベビーカーマーク」国交省が作成  車内でも使用可能に 畳む呼びかけはNG

 電車内のベビーカー利用論争まとめ

 「迷子ひも」がとくダネ!で特集されネットで物議「ペットみたいだ」「マジ便利」などと賛否両論

どのあたりから”炎上”と呼ばれるのかわかりませんが、小心者の私には、これだけでも十分にビビっちゃいますよ……
いやあ、皆さん、怖いわあ……




IMG_0239

でもまあ、上記トピックは、それでもまだマシというか。
以下のものを読んだ時、マジでこめかみで血管が切れた音がしたような。(ぶっちーん)

 無痛分娩、賛成? 反対??--反対派の大半は男性「子供に対する愛情が薄れる」

 働きながら母乳育児をしたいと伝えると「陣痛も知らないくせにすぐに働こうなんて最低だね。母乳は無理だからうちに通う資格なし」と烙印を押された。

上の記事で、無痛に反対コメントしているのが、ほとんど男性というところに、また激怒。
陣痛を経験してないと、子供に愛情を持てない云々って、じゃあ男性はどうするんですか。
養子は愛せないというんですか。

男性からも腹が立ちますが、上世代の方から言われるのも、どうかと思う内容もたまに見受けられ。
勿論、本当に大切なことは、ずっと変わらず受け継いでいきたいものですが、
時代は刻々と変わってきているのですから、それを考慮しないでの発言は、現在育児に励むお母さん達を傷つけこそすれ、励ましにならないことが多いです。

女性の社会進出を、と言うわりに、保育園に預ければ、子供がかわいそうと言われる。
保育園がうるさいから、と地域から追い出そうとする人達がいる。
ベビーカーが邪魔者扱いされるので、抱っこひもで抱いていれば、前が見えなくてかわいそうと言われる。
子供の安全を考えてのハーネスなのに、動物扱いの虐待だと言われる上、ハーネスをつけてない子供が事故にあえば、親がちゃんと見ていないからと批判される。
何をしても、どこに行っても、必ずそれにイチャモンをつける人がいる、というのが、育児の世界なのか、と思ってしまうほど。

そして中には、前回にも書いたように、それによって自分を責めてしまうお母さんが、何人もいらっしゃるのです。


IMG_0249

個々人の意見を言ったり聞いたりするのは、良いのです。
人それぞれの視点があって、人それぞれの経験からの意見があって当然です。
何かにつけ賛否両論入り乱れるのは、それだけ育児という分野が、多くの人にとって関心が高いものだから。
子供という、未来に向かう存在と環境を、それだけ真剣に考えることは、歓迎こそすれ、決して否定すべきことではないのです。

問題は、その内容以上に、「自分の考え以外は認めない」という不寛容な姿勢の方なのだ、と思います。

誰だって、自分が正しいと思っていたいです。
そして、自分が正しい、と相手にも思ってほしい。相手が違う意見だと、腹が立つ。
「多様な価値観の共生」が理想ですが、それのなんて難しいことか。
我が身を振り返るたび、情けなさでいっぱいになることばかりです。

ましてや「子育て」については、自分自身が手探りで悩みながらの状態であるわけで。
人から聞いたことや本に書かれたことに振り回されたり、その通りに行動しない子供に泣きたくなったり。
何が「正解」かわからない中、せめて自分がやっていることが「正解」だと思いたい。
色々と試行錯誤して、これだ、と思った自分なりのやり方を、直接批判されなくとも、
それに反するような意見を目にしただけで、自分の多くの部分を否定されたような気持ちになることもあると思います。

例えば無痛分娩に声高に反対する人の中には、そうでないと、自分が陣痛に苦しんだ経験が否定されるようだから。
ベビーカーに反対する人の中には、自分が気を使って電車の中で小さくなっていた苦しみを否定されるようだから。
無意識にどこかに、そんな思いを抱えて、反対意見を表明している人もいる、かもしれません。

宗教や政治の話はしない方が良い、とは良く言われますが、育児についても似たようなところがあるよなあ、と思います。
譲れない一線を強く持ちがちで、それを他人に押し付けがちで、反する立場の相手を批難しがちになる、という点で。
意見を押し付ける強さと、当人の自信の無さが、実は正比例する傾向にある、ということには目を向けず。


IMG_0242

って、こんなことをグダグダ言ってたら、いつまでたっても終わりませんがな。全く、年寄りというものはいかんです。
なので、その年寄りから、今の時点で言いたいことを書いて、それで終わらせます。
勿論、ただの戯言なので、読まないでくださって全然結構です。(力説)

うちは一人っ子なので、子育てはいつもその時が”初めて”ですから、そらもう必死だったりするわけです。
後になってから振り返れば、なんであんなことで、と呆れることがほとんどなのですけど、その時はそんな先のことはわからないですからね。

で、そんなおばあちゃんが振り返って思うのは、「何か一つのことで、その先全てが左右されることなんてない」という、ごく単純なことです。
や、命にかかわるような事は別ですよ。
でも例えば、母乳かミルクか、とか、おむつが紙か布か、とか。
ある日、すごく叱ってしまったとか、仕事で忙しくて、一緒に過ごす時間が足りないとか。
そのたった一つをしたから、もしくはしなかったから、全部が悪い方向に進むということは、ありえない。

ある方向に舟が進む為には、いろんなことが積み重なった”重み”が必要でありますから。
お母さんが考える、「良いこと」を。
色んな「試行錯誤」、「悲しいこと」や「失敗と思ったこと」と一緒に、少しずつ積み重ねていけば良い。
そんな風に、自分に言い聞かせております。


IMG_0240

大きくなったお嬢と、昔どんなことを思っていたかを話すと、面白いですよ。
私が必死で言い聞かせたつもりのことが、全然心に残ってなかったり、彼女がすごく辛かったと覚えているのが、私のごく何気ない一言だったりして。
ほんとに、どんなにこちらが考えに考えたつもりでも、それが子供にどう作用するかなんて、ほとんど賭けじゃないか、とため息です。

しかも、またその感想が変わるんですよ。
それは、自分自身を振り返ってもわかることで、母への気持ちも、母との間柄も、年を経て変わってきて。
お嬢と私も、今は仲が良いと思っていても、これがずっと続くなんて、なんの保証もなくて。
この子育てが「正解」かどうかなんて、私が、お嬢が、死ぬ時までわからないんですよね。

子供もお母さんも、家族だけで生きているわけじゃない。いろんな人に会って、いろんな経験をして、その人生は作られる。
なので、陣痛の果てに産んだかどうかで、その先の子供の人生の方向が決まってしまうはずがないでしょう。
お嬢なんて、私が育てたと思う部分より、環境に育てられたと思う部分が、どれほど大きいことか。

今は幸か不幸か、とにかく情報が溢れてて。それに伴う意見も溢れてて。
なので、一々気にしていたら、キリがない。でも、情報が多いのはありがたい。
色々聞いて、調べて、自分がこれ、と思うものを選んでいけば良い。
だから、「気にしながら、気にしない」。と、最初に戻ってくるわけです。
こんなこと、改めて書くことでもなんでもないですよね……マジですみません。


年の離れたお友達の皆さんのおかげで、こんな年になっても、赤ちゃんに接することができたり、
新しい育児情報を教えてもらったりできることを、とても幸せに思います。
母を見ていて、上の世代の方の若い世代への批判を聞いていて、
「その時の自分が信じていたこと」に留まってしまう危険性について、感じずにはいられなくて。
だから、前にも書いたように、変わっていく間柄に対応していく自分でありたい、と思った時、
今の新しいことに触れさせてくれるお友達に、感謝の気持ちを覚えます。

代わりに、私に何かできることといったら、彼女達の信じることを精一杯応援すること。
私がやってきたことを、決して「正解」として押し付けないこと。
お嬢と私の経験を、聞かれれば、ただの一例にすぎないこととして話すこと。
こんなことすらも、まともにできているとは思えなくて、いつも反省ばかりでありますが。(しくしく)

どうか、楽しい子育てを。
自分を含めて、周囲のお母さんと一緒に、舟を進めていけたらいい、と思ってます。


 「あんたのお乳は腐っている」―医療関係者のトンデモ助言に泣く母親たちよ、立ち上がれ!

 素敵なお母さんになれませんでした。
[PR]
by senrufan | 2014-06-12 15:54 | Trackback | Comments(4)
トラックバックURL : https://senrufan.exblog.jp/tb/22781778
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by さく at 2014-06-15 00:20 x
私も偉そうなことはいえないんだけど、ひとつだけ言えるのは、振り返れば子育ては楽しいものでしかないこと。そりゃ腹の立つことも不安もいっぱいあるけど、あまりにもしつけ等にとらわれすぎて、かりかりしてたのが残念。もっともっと楽しんでおけばよかったなあ、と終盤になって思うわけです。おおらかに、おおらかに。正解なんてひとつもないわけです。だった個々の人格にひとつの正解なんてないでしょう。

ちなみに無痛分娩に限って言えば、究極の無痛、帝王切開で産んだ長男も、早すぎて無痛が間に合わなかった激痛次男も、感じる愛情は同じですからご心配なく。てかタネ提供しかできないオトコがいう事じゃないです。爆
Commented by Miyuki at 2014-06-15 03:05 x
*さくさん
そうなのよね、振り返ったら、なんであの時もっと楽しんでおかなかったんだろう、と思うことばっかりで。二度とない時だから、と楽しむことより、二度とないから、と必死でどうにかしようと思っていたことが多くて、ほんとに残念だー(涙) こおゆう時、もう一人子供がいたらどうだったかなあ、と思ったりするんだけど、きっと次の子はまた違う悩みや喜びがあるんだよね。「正解」なんてないから。

んだんだ、だったら自分で産んでみろって思うよな! 誰かが「じゃあ奥さんがいきんでる間、自分も肛○を思いっきり広げてろ」と言ってて爆笑よ。下品ですまん。ちなみに女性性を聖視する社会ほど、女性蔑視が強いという統計もあるそうだ。
Commented by いー at 2014-06-15 10:33 x
はじめまして
長い事隠れファンとして読ませていただいていました。
今子育て真っ最中、自責の念真っ最中ですが、
本当に楽しいです。
こんなに考えさせられる機会をもらって感謝です。
子育てに関しては、皆さん育てられたものとして、育てているものとして熱くなりますね。
その熱が人を批判する方向にではなくて、前に向かう原動力になって行けたらステキです。きっとなりますね。
これからも記事を楽しみにしています。
Commented by Miyuki at 2014-06-16 09:42 x
*いーさん
初めまして! コメント、本当にありがとうございます、うるうる。
今、子育て真っ最中のお母様からのお言葉は、特にこの老体(…)に染み入る気がいたします。
ほんとに、多くの方々にとって大切なテーマであるがために、これだけ紛糾してしまうのか、とは思いますが、
子供に、仲良くとか人に優しくと言う立場であるなら、大人がまずは実行していけたらいいですよね~。
しーさんもブログをお持ちなのですね。今度ぜひおじゃまさせてください!
子育ての毎日はお忙しいことと思いますが、いっぱい楽しんでくださいねー♪


<< それは宝探しの感覚で 貴方が大きくなった時 (3) >>