焦がれていたのは、その空と (その4)

「幸運には説明がいらない」
   ----- シャーリー・テンプル・ブラック
       (アメリカ人、女優・外交官、1928年4月23日生まれ)


「我が国と いきりたつなよ 我が星だ」

毎日新聞の連載、「仲畑流万能川柳」で紹介された、よんぼさんの投稿作でございます。
至言なり、ですわ。

* * * * *

【旅行】

3. Horseshoe Bend (HP

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年頭のグランドサークル巡り、3日目です。
先にお断りしておきますが、今回は更に良い写真がございません……理由は後ほど。

この日は、我々的メインのアンテロープキャニオン行きの日だったのですが、その前にちょっと寄り道を。
馬につける蹄鉄の形をしていることから名づけられた名所、Horseshoe Bendでございます。

前夜に宿泊した町、Pageから、車でそれほど遠くないところ。
アリゾナを流れるコロラド川が、一部蛇行して、岩壁と川が蹄鉄型を作り上げた場所でございます。
正に自然のアートと言うべきところなのですけど、ワタクシの中では、行きたい気持ちと行きたくない気持ちが大変せめぎあっておりました。

なぜかというと、どの記事を見ても、「高所恐怖症の人には大変」と書いてあるんですよ。
どころか、「高所恐怖症でなくても大変」と書いてあるんですよ。
ブライスキャニオンですら恐怖したワタシが、果たして耐えられるのでありましょうか。
決死の覚悟を胸に、現地に向かったのでございます。半分しか嘘じゃありません。




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道路際にひっそりと看板が立っているので、そこを入っていけば、駐車スペースが。
オレンジとテラコッタの風景が広がってます。


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なだらかな坂を上ると、東屋みたいな屋根が。
遠くに見えるは、Glen Canyon。このキャニオンの一部にホースシューベンドがあるのですね。
ここから下って、それなりの距離を進みます。


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別に「ここがホースシューです」みたいな看板が立ってるわけではないのですが、幸い先の方に人が何人かいるのが見えたで、そこを目指して進みました。
朝日が当たるホースシューがお勧めと聞いていたので、この時は朝の8時半ぐらい。
でも、ちょっと早すぎたかな、という感も。


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オレンジ色の岩々は、Navajo Sandstoneというそうです。
アメリカで一番巨大な砂岩層、だとか。
最下層は、ジュラ紀に形成されたものだそうですよ。


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ざくざく、と砂と草を踏みしめながら歩いた先に、ありました。
そこには、素晴らしい道具で撮影しようとされていらっしゃる方々が何人も。

で、すでにこの時点で近づけないウサギ=ワタシが一匹。
この距離から見ても、すでに怖くて、足がすくんで動けない。
なんで皆さん、平気なんですか! なんで笑顔なんですか!


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怖くて怖くて、じりじりと亀の歩みでしか進めません。
だって! 落ちそうで! 目がくらむとか! 心臓が!
自分でも、もはや何を言ってるのかわからない。


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で、涙の張った目に、ようやくホースシューの一部が見えてまいりました。


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怖くて怖くて、だったので、カメラを調整する余裕もなく。
震えながらなんとか撮った写真は、なんて色の薄い駄作、と、あとで別な涙。
なんの為に命を賭けたのだ……(賭けてません)

ここでコロラド川が描いている弧は、270度。
向かって右から左へ流れているそうです。


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ほかの皆さんは、と見ると、ひえええ、あんなぎりぎりのラインに立っていらっしゃる。
カメラマンって、心臓も強くなければやっていけないお仕事なのですね。

ここでも、旦那は平気で崖っぷちに立って、私の手を引っ張ってくれようとしたのですが、どうか気持ちだけでご勘弁。つか、断る為に口を開くのさえ辛いぐらい。
腹ばい姿勢が良い、という話を聞いていたので、試してみようとしたのですけど、それすらも怖くて無理でした。我、負け犬。


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皆さんはおそらく、朝日が当たりきる時をねらっていらっしゃるのでしょうけれど、我々は残念ながら時間切れ。
去るとなると、名残惜しいものでございます。
いや、ほんとに。崖でなければ。


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崖から離れれば、私の大好きな風景が広がるばかり。
乾いた空気と風、砂と石の音。そういう場所が好きなのです。


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逆にお嬢は、昔から砂漠が苦手。
なんでかなー、と思ってたら、彼女の肌は乾燥に極度に弱いということがわかって、
なるほど、本能が拒否してたのか、と納得したことがありました。


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往きが下り、ということは、帰りは登りであるわけで。
よっこらしょ、と上りきった後で振り返ってみても、ホースシューはすでに見えませぬ。
近づかないと見えない場所。
勇気を試されるポイントでありますな。(オマエにはな)


さて、いよいよアンテロープキャニオンに向かいます。

(続く)
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by senrufan | 2014-04-23 11:53 | Trackback | Comments(4)
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Commented by tomi at 2014-04-25 15:03 x
miyukiさん; Hose Shoe bend に行かれたのですか;いいな~
この辺りは何回か行ってるんですが なぜか縁がなくて 近いうちに
ゆかなくちゃ、 私は高いところは平気です が 閉所恐怖症ですから
エレベーターが嫌いです、小さいトイレモ(笑)。

ところでお聞きしたいのですが前回の サラダの中に 味噌和えが有りましたね、その作り方お教え下さい。
この日曜日に 日本から沢山の信者さんが教会に見えられます それで持ち寄りの何かを持って行くのですが あの 味噌和え大体わかるのですが 砂糖は入って居るのですか、宜しくお願い致します。
Commented by Miyuki at 2014-04-26 12:02 x
*tomiさん
私もこの辺り、もう一回行きたいんですよー。Glen Canyonがすごく良さそうだし、川沿いにも見所がいっぱいありそうで。
高いところが平気ならぜひ! 怖くなければ絶景です、ええ、ほんとに。私がtomiさんの代わりにトイレにこもってる間に(違)

味噌和えはレシピというものはなくてですね、先生もその場で豪快に作っていらっしゃいました。炒り胡麻を良く摺ってペーストにして、砂糖、酢、味噌を、味を見ながら加えていらっしゃいましたです。ほかに辛子を入れてもいいし、お酒を加えてもいいし。あとはお好みの野菜を和えてみてください。あー、いいなー、tomiさん製の味噌和え……(食べたい)
Commented by ustomi at 2014-04-26 15:15
miyukiさん;どうも有難うございました。
そうですね 料理は 計量でいくらかと言われると 私も困る。
なんでも 適当と感です、これは長く主婦と女を生きてきた証しですね、

明日に下ごしらえしておきます、朝は9時に 礼拝で 私は朝の早いのは苦手で、早起きすると一日不機嫌になります、家人によく寝るな~と言われます 大体夕方寝 を2時間はします そして6時半ごろ起きて
いつも文句です 何でこの家は夕食が遅いのかと 家人は あんたが夕方寝をしているからとね、疲れて仕事から帰宅すると眠くてたまりません。
Commented by Miyuki at 2014-04-27 11:29 x
*tomiさん
適当に作ってしまえるtomiさん、尊敬します! 私ももっとテキトーで美味しく作れるようになりたいなあ。

日曜でも朝寝坊はできないのですな……やはり私はクリスチャンにはなれない(今更)
お休みの日に早起きしなきゃいけなかったら、私もちょー不機嫌になるですよー。眠いのは身体が疲れている証拠。しっかり夕方寝してください、って旦那様に叱られるーー


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