小さな足が、海を越え (3)

「物語の知られざる側面を明かすとき、
崇高な道徳心が最高の知恵であることに気付くであろう」
   ----- アーサー・コナン・ドイル
       (イギリス人、推理小説作家、1859年5月22日生まれ)


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日本滞在中、母娘デートを楽しんだのは、お嬢とだけじゃないのです。
久しぶりに母と私で、代官山デートもしたのでございます。

TSUTAYAさんのお名前、良く聞くなー、と田舎モンは思っていたですが、
こういう本屋&その他の施設まで営業していらっしゃるとは、全く知りませなんだ。
本やCDなどが買えて、店内での鑑賞もゆっくりできて、カフェやレストランまで提供されている。
本屋とカフェの合体は、それこそ米国では珍しくありませんが、日本でここまでの規模でやってらっしゃるというのは、いいですねえ。(感嘆)(羨望)

本屋内のカフェでランチをとったのですが、メニューはiPad。
雑誌のバックナンバーに囲まれたラウンジで、昔の記事を楽しみながらいただいたご飯は、美味しゅうございました。
あああ、近かったら、毎日のように通いたい……立ち読みならぬ、居座り読み。


代官山T-SITE
蔦屋書店:〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町17-5
GARDEN:〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町16-15

* * * * *

【学校】

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さて、ぐだぐだシリーズの次は、その蔦谷書店の写真と共に。
店内は撮影禁止だったので、大した写真もないのですが。

えええと、今度は何にしようかな……
前回が学部のブランド志向なら、今回は大学のブランド志向、でも?(なぜ疑問形)
まあ、目新しい話でもないのですけども。




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お嬢は、日本の大学に行きたい→行くなら母ちゃんの母校に、という流れで始まりまして。
専攻したい分野も、この学校が良さそう、ということで、志望校を一旦決めていたのですが。
それはやはり、こちらにいるということで、わからないことも多いだろうし、他にも良い大学があるかもしれないし。
なので、予備校に入ったら、進路カウンセリングも受けられるかなあ、と漠然と思っていたんですよ。

それがアサハカであったことは、入るなり、わかってしまったことであり。
学部選択においての発言を聞けば、推して知るべし。
むしろ、先生や周囲の親御さん方からすれば、そんな期待を抱くこと自体が、おかしいことであったのございましょう。変人親子ですみません……

大学の偏差値、大学の知名度。学部や専攻でなく、どの「大学」に入るかが問題。
極端に言えば、文系においては、その大学であれば、学部はそれほど大きな問題ではない。
そんな姿勢がはっきりわかって、思った以上にショックだった、というのが本音です。

や、私だって日本の大学を出た身ですから、偏差値重視ということは、よーく知っていても、
それが問題になってン十年ですから、いい加減変わってきたんじゃね?という気持ちと、
帰国子女受験では、さすがに違うかも、という期待があったんですよね。

それがまあ、見事なまでの大学名重視主義。一般受験より激しかったりしたら、どうしよう。
帰国子女枠を設けている大学が多くないので、限られた数の中で、より格差が見えやすかったのでしょうか。


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顕著だったのが、大人気の私立W大。
願書は学部ごとに出すのですけど、帰国子女は一部学部を除いて、一斉に同じ学科試験を行い、
その中でたとえば、政経学部は○○点まで、法学部は××点まで、といった具合に、当日試験の点数で切っていくのだそうで。
学部によって別試験があったりしますし、年度によって規定点は異なるでしょうが、
大枠としてそういうやり方、と聞きました。

まあ、一般受験にしたって、点数で切っていくわけですから、オオゲサに騒ぐことでもないんですが。
むしろ、それを元に予備校の先生が言ったことが、ですね。
「W大必勝法! まずは、トップの政経学部をねらう! それがだめなら、次に法学部! その次は商学部! その次は……」

なので、当然子供達も、一つの大学で、幾つかの学部を併願するパターンをとるわけで。
そしてますます、「文学部は滑り止め」扱いも強くなるのでございます。偏差値が低いから。

あ、厳密に言えば、帰国子女受験に偏差値はなかったか。
何を基準にしているか、というと、SATなどの各国統一試験・TOEFLの結果が主体、かと。
○○大学の××学部は、SATとTOEFLが何点あるのが望ましい、という目安があるのですよ。
センター試験の結果で大学を選ぶ、みたいな感じですね、これは。
この、あまりにSAT重視というのも、お嬢が驚いていたポイントでありましたな……機会があれば、これについてもまた。


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話を戻しまして、大学ブランド志向。
日本に行く前に、すでに決めていた大学については、個別大学宛の推薦状や成績表を、ハイスクールに依頼して用意しておりましたが、
一旦日本に行ってしまった後で、別な大学への書類をお願いしようと思えば、物理的な距離が壁となって、なかなか頼みにくいのが実情です。
これも、日本の大学を受験する生徒が沢山いるハイスクールでは、学校側も慣れているのかもしれませんが、お嬢のハイスクールではそうではなかったので。
お嬢の予備校のクラスメート達も、日本に行った後の学校とのやりとりは、ハイスクールにいる兄弟や後輩に頼んだりして、色々と苦労していたそうです。

それでも、予備校で薦められる良い大学(文学部)があったら、その時は頑張って、ハイスクールに交渉するつもりであったのですが、
結局受けたアドバイスらしきものは、「W大を受けろ」の一本やり。
お嬢は希望専攻の内容から考えて、W大には願書を出さなかったのですけど、
たまたまお嬢が、W大模試で一位をとった後は、更にそのプレッシャーがハンパじゃなかったらしいです。
それも、お嬢の志望に合わせて、ではなく、一人でも多く、この予備校から合格者を出したいが為、という姿勢が見えてしまい。
周囲のクラスメート達からも、なんで受けないの!? と、またもや変人扱い。うん、実際、変人なんだけど。(おい)

自分が勉強したい分野は、別の大学の方が充実しているので、と何度説明してもわかってもらえず。それは間違ってるよ、という話なら、こちらも聞かなきゃ、と思うのに。
授業ごとに各先生に、「受けなさい」と言われ続け、ある時など、たまたま乗ったエレベーターの中にいた先生につかまえられて云々、というシーンもあったとか。
お嬢が受けたところで、受かると決まったわけじゃないのにねー。(身も蓋も)

先生は、有名大学に入ることが幸せ、という観点で。
お嬢は、やりたい勉強ができる学校に入りたい、という希望から。
最初に立つ位置が違うので、簡単に折り合えるわけがないのですよね。

ちなみに、大学ブランド志向・学歴主義については、米国もその傾向が顕著です。
ただ、選考方法や進学した後の勉強量、専攻の選び方など、日本とは諸々が違うので、ねー。


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そういえば、日本の私大の受験料って、高いんですねえ。
願書一通につき、35,000円とかですよ。私の時代は、10,000~15,000円だったのに。
それが皆さん、願書を10通とか珍しくなかったそうですから、合計金額は……(考えたくない)
入学金を納めた後、別な大学に進学することにした場合、そのお金が申請すれば戻ってくるようになったから、その分受験料が上がったんだよ、と友達に教えてもらいました。なるほどなあ。

笑ったのが、お嬢のクラスメートのエピソード。
親御さんは海外在住で、日本の予備校の寮にいた彼が、受験料について連絡したら、
「35,000円!? そんなに高いわけがないだろう! お前、嘘を言って、余分にこづかいをせしめようとしてるな!?」
と信じてもらえず。
結局、お父さんが大学に電話して、
「すみません、△△(偽名)と申しますが、受験料がおいくらか教えていただけますか?」
「はい、35,000円になります」
という会話をして、絶句されたそうでございますよ。(うぷぷ)

それでも、学費的にはアメリカの大学より、ずっと安いですからね……
絶対おかしいですよね、米国大学の学費。年間3~4万ドルとか、おかしいというレベルじゃないですよね、すでに。

お嬢が志望校をしぼってくれたおかげで、受験料も節約できて、親孝行。
と、また脇道にそれて終わってしまうのでありました。
いろんな点で各トピックが繋がっているので、なかなか絞って書けないノーナシです。(しくしく)


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by senrufan | 2013-05-22 07:30 | Trackback | Comments(6)
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Commented by KawazuKiyoshi at 2013-05-25 13:32
TSUTAYA
山口にも出来ました。
専ら図書館で用を足しています。
お元気で。
今日もスマイル
Commented by Miyuki at 2013-05-26 14:29 x
*Kawazuさん
山口にもありますか、いいですね~。
図書館はもっともっと利用したい施設の一つです。
はい、今日も先生宅のお花を拝見してスマイルです♪
Commented by tomi at 2013-05-27 11:44 x
miyukiさん;
日本の大学も大変ね、しかも予備校の先生が我が校の受験生の合格率を上げる為に 生徒のことなどお構い無しのようで、昔は良かった私世代そんなプッレシャーも無くね。
大体予備校なんて無かったから、自分で必死に勉強するだけでしたね。
でも 日本はそんなに学費が安いのですか? 今日の月刊誌では
UCLA は と 言いますか UC ですね、ここに今年は州内の学生の合格率が最低だそうと書かれていましたが、それは違い
州外の学生だと年間の学費が州内の学生より2万5千ドル高くなるのだそうです、ましてや外国籍の学生はもっと高いです。
州立の UC は州のお金で運営しているんですよ、それなのに
州内学生を成績に関わり無くはじくんだそうです、学費が安いから(怒)。
Commented by Miyuki at 2013-05-28 14:58 x
*tomiさん
日本滞在、楽しんでいらっしゃいますか?
受験は今や「産業」ですからね~。おかげでありがたいことも沢山あるので、一概に否定する気はないのですけども。
日本の大学の学費は、米国に比べれば半分以下ですね。国立になれば、0が一つ少なくなりますし。
小学校から大学に至るまで、カリフォルニアの教育破綻はひどいです。前知事の責任は本当に大きいです(怒) 私立の方が寄付などでまかなえる為、かえって州立より安くなったりするぐらいですからねー。
でも学費が高い留学生を欲しがるのは、日本の大学も同様かもしれませんね。一般生か留学生か。帰国子女は難しい位置にいるんだなあ、としみじみ思いました。
Commented at 2013-05-29 00:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Miyuki at 2013-05-29 03:20 x
*非公開コメントHさん
あああ、やっぱりそうですか……がっくし、ぐったり。

なんというか、みんなきっとおかしいと思ってるんだよね、でもいっせーのせ!で全部変えないと変わらないから、諦めてるだけなんだよね、と信じていたいのに、全然そうじゃない方々がいらっしゃるんだ、と目の前につきつけられて打ちのめされる。そんなことを繰り返しております、しくしくう。


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