高らかに歌うは、その願い

「老いてからの欠乏を補うのに十分なものを青年時代に獲得しておけ。
老年が食物として必要なのは「知恵」である。
そのことを知る者は(知恵の)栄養不足にならぬよう、若いうちに努力せよ」
   ----- レオナルド・ダ・ヴィンチ
       (イタリア人、芸術家、1452年4月15日生まれ)


ボストン爆破事件、大統領がテロと断定 内部に金属片

とあるコミュニケーションについてのワークショップに出席して、帰宅した後、
Twitterで、ボストン・マラソンでの爆破事件について知りました。

大切な友人が出場していたので、瞬間、頭が真っ白になりました。

震えながらFacebookを見たところ、トップのポストがちょうど彼女の、「My sister and I finished safely!」
良かった、良かった、と安堵した後で、ようやく事件についての報道を読むことができたのでございます。
9.11の時の自分の傷が、いまだ癒えていないことを実感致しました。

日本を往復することの多かったこの一年、空港の様々なチェックや管理体制を目にしてまいりました。
その時に、決して良いとは言えない体験も、幾つかありました。

それでも、テロ防止の為なら、と思ってきたのを嘲笑うように、実際に起こるテロは街中で。
きっとこれ以降、またもや空港のチェックは厳しくなる一方でしょうし、更なる人種差別等がおこりかねない現状に、素人の私でさえも、頭を抱えてしまいます。


ちょうどコミュニケーションのクラスで、例えば事件が起こった時、
加害者と被害者という見方はしないようにする、
あくまで、各々の感情とニーズにフォーカスして分析すべき、それが早く立ち直ることにも繋がる、
と習ったばかりでしたが。

大切な誰かが、こういった事件にまきこまれるのは、自分以上に辛くてやり切れず。
いくら理屈で言い聞かせたところで、到底そんな態度を貫ける自信はないなあ、と思ってしまうのでございます。

* * * * *

【旅行】

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帰りましたー。

3週間強という、今までで最長の日本滞在となりました。
いつもせいぜい10日、長くて2週間ぐらいでしたからねえ……いやはや。




滞在中に、お嬢の女子寮への引越し、大学への入学準備、入学式、その他諸々をすませて参りました。
6月にハイスクールを卒業して、数日後には日本に渡り、以降10ヶ月に及んだ、受験と勉強の日々。
ようやく終わったなあ、というか、これから始まりだなんだよなあ、というか。
肩の力が抜けきった感じで、早くカリフォルニアに帰りたい思いと、お嬢のそばにまだまだいてやりたい気持ちを抱えながら、過ごしておりました。

終わったら、帰国子女受験体験について、幾つか書きたいことがあったのですけれど。
なんか、あれー、何を書きたかったんだっけ、というボケボケ状態。(殴)
まあ、日本滞在記録の合間をぬって、ゆうるりとやっていこうと思います。


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とりあえず、入学式の記録など。
実はお嬢、私の母校に入学したのでございます。
ちょうど私達の学年が卒業25周年目ということで、大学で大きな同窓会が開かれたりしたのですが、
まさかその年に娘が入学することになるとは、卒業の時には思ってもみませんでしたとも。(当たり前だ)
なので入学式の日に、久しぶりにキャンパスを訪れるのを、私自身がすごく楽しみにしていたのですね。

新しい校舎が建っていたり、汚かったクラブ棟が改築されたりしていて、うおぉ、ひえぇ、とひそかに歓声を上げながらのキャンパスツアー。
あの頃は広いと思っていた敷地が、思いがけず狭く感じられたのは、アメリカの広いキャンパスを見慣れてしまったから、なのかも。

そして、入学生の姿に、ちと驚きも。
なんかね、推定98%の子が、シンプルな黒いスーツだったんですよ。就活中の子達かと思ったよ。
昔はもっと華やかだったのになあ……それこそ、就活のことを考えて、なんですかねえ。(フクザツ)

お嬢の受験の面接でも、同様に皆、判で押したような黒スーツばかり。
お嬢が私の母と一緒にデパートに買いに行った時、お嬢が気に入ったチャコールグレーのスーツに対して、母も店員さんも、「目立つから」と大反対されたそうで。
中に着るブラウスすら、極力シンプルなシャツにしろ、と強制アドバイス。
お嬢から後で話を聞いて、2人してため息をついたことを、彼らの姿を見ながら、思い出したのでございました。


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入学生として、そして、卒業生として。
大きな節目に座った講堂内に、今度は父兄として、参加してまいりました。

最後に校歌を歌う際には、父兄も起立して歌うのですけど、意外と覚えているものですね。
元々入学式では、校歌を聞くのが初めてな学生達より、卒業生である父兄が大声で歌うんだよ、とは、先輩から聞いてはいたのですが。
実際、あちこちから歌声が響いてきた上、なんとお隣の方も卒業生だったようで、2人して視線を交わして、にっこり微笑みあってしまったり。

母校を大切に思いつつも、特に声を上げて名乗るようなことはしておりませんが、
それでも、誇りに胸がいっぱいになったこと。
お嬢のおかげだなあ、と感謝する一方で、彼女が卒業後に、この学校で良かったと思えるようになってくれれば良い、という願いで、不覚にも涙がにじみましたです。


日本の大学に行く、と決めて、その時にはすでに、この大学が彼女の志望校になっていて。
それは、母である私が、何度か話したことがある大学だから、というのが、やはり大きかったであろう、と思うのですよね。

しかし、それで本当に良いものか。
将来やりたいことがはっきりしている彼女に、ほかに良い大学を紹介してもらえたら、というのを、日本の予備校に期待していたのですけれど。
それどころか、帰国子女コースでさえ、偏差値とブランド志向が健在であることが判明しただけで、全くそのあたりの収穫はありませんでした。他力本願はいけません。(あう)

まあ、帰国子女受験ができる学校自体、それほど数がない上、お嬢が希望する文学部は、更に数が少なかったですからねえ……
仕方がないと言えば、仕方がなかったんですが。

だから尚更、行って良かった、と思える大学生活を送ってほしい、と切に願わずにはいられない母ちゃんです。
自分次第と頑張りつつ、良い運もいっぱい巡ってきますように。


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私が帰る1週間前から、すでに始まっていた、お嬢の学校&寮生活。
実家に滞在しつつ、放課後に彼女と待ち合わせては、足りないものを買いに行ったり、スカイプで話したりしてました。

帰る前夜に、一緒に外で夕食を食べて、そのまま別れる予定だったんですが。
別れがたくて、えいやっ、と寮に外泊届けを出し、一緒に実家に帰り、一晩一緒にいたですよ。

前の時は、3ヶ月後に会える、という救いがありましたけれど、今度はほんとに、しばらく会えないわけで。
スカイプで話せる時代にいられる幸せを噛み締めながらも、でも、互いに触れられるところに、ハグできる距離にいられたら。
いっそ、どこでもドアがある時代に生まれたかった、なんて無茶をゆっちゃったり。助けてドラえもん。

今はともあれ、勉強もサークルも寮生活も、めいっぱい楽しいことが続くように、
母ちゃんは、海を越えたところから応援するのみ、なのでございます。

*-*-*-*-*-*-*-*-*

というところで、日本滞在記は、また後日。
まずは、3月の残ってる日記を書くのだよー。
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by senrufan | 2013-04-17 11:44 | Trackback | Comments(6)
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Commented by じゃっきぃ at 2013-04-17 14:09 x
いつも感心しながら拝見させていただいています。多分ちょっと近所に住む者です。
あまりに懐かしい建物の写真に興奮して初めてのコメントです。
33年前に卒業しました。数えてみてビックリです。意外と地味な校歌、好きでした。
学部は違いますが、お嬢様が楽しく充実した学生生活を送られることを、さらにお母様同様に、誇りをもって語られることを願っています。
Commented by lizzyco at 2013-04-17 22:46 x
あらためて、ご入学おめでとうございます。私も陰ながら、「この学校で本当に良かったなー」と思える4年間を娘さんがお過ごしになられますようにと祈ります。
しかしながら、何度読んでも、私も涙が滲みました。私も長男とは同じ大学の卒業生となりますが、が、こちらは同級生。なんだかまた全然違うそのみゆきちゃんの心持ちに、ちょっとだけ自分のも重ねて共に泣けるのかもしれません。
絶対に楽しかった4年間になる事でしょう。そして、誰が何と言おうと、良い具合に未来は開かれて行くのだと信じています。
本当におめでとうございます。
Commented by Miyuki at 2013-04-18 10:53 x
*じゃっきぃさん
初めまして、先輩! コメントをいただけて、とても光栄です。
誰にもわかるまい、と思って載せた写真ですが、さすが先輩の目は欺けませんでしたね(笑)
そうなんですよね、私も卒業からそんなに経ったのかと愕然としました。月日はあっという間ですねえ。私もあの校歌は好きでした~。なんか胸が熱くなってしまうのでございます(単純)
温かいお言葉、胸に染みます、本当にありがとうございます!! 彼女を通じて、今の母校の姿を知るのが、子供が巣立った後の母の楽しみの一つになりそうです♪
Commented by Miyuki at 2013-04-18 10:59 x
*lizzycoさん
ありがとうございます~~。lizzycoさんの祈り、とても心強いですうvv
そうでした、同級生! そう考えれば、ますますlizzycoさんのすごさが実感できるというか。私なんて、娘と一緒に勉強なんて絶対無理だもんなあ。息子さんと一緒の卒業式が、今から楽しみでございますぞ♪
そう言ってもらえて、ほんとに本当に嬉しいです~~。色々あった受験期、心が何度も弱くなってしまったりしたので、じーんと感動してしまうです。次のゴールに向かって、楽しく進んでほしいものですなあ。
Commented by tamachan at 2013-04-18 15:33 x
同じ学校選んでくれて感激だね。色々心配していた分以上のハッピーな展開ですね。日本という育った環境とは違うところを選んでのチャレンジ、彼女が実のりある体験が出来ることを心より祈っています。
しっかりしたお嬢さんので心配はないと思うけど、親から見たら心配だよね。そんな心配をしているみゆきちゃんが心配だ(笑)
Commented by Miyuki at 2013-04-19 10:46 x
*tamachan
うん、感激だあぁぁぁ(感涙だーだー) そして、またまた優しいお言葉、ありがとう! tamachanパワーで、どうかエンジェルさんの導きがあるように、祈ってやっておくんなせえ。
そなの、一生心配よ……あ、また白髪が増えてきた。これはtamachanご飯でないと癒されないわきっと。(両手を出す)


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