「マナーというものは、ソースをテーブルクロスにこぼさないことではなく、誰か別の人がこぼしても気づかぬふりをしているところにある」
----- アントン・チェーホフ
(ロシア人、作家、1860年1月29日生まれ)
Footprint Calculator
お友達のこっぺさんが、学校で習った貴重なサイトを教えてくださったですよ。
出てくる質問に順に答えていけば、
「世界中の人が、今の自分と同じレベル・内容の生活をしたとすれば、地球が何個分必要か?」
の答えが出てくるようになってます。
こっぺさんに教わったのですが、
世界がアメリカの一般家庭と同じ消費生活をしようとすると、
地球が5個必要、なんだそう。
私の答えは、
地球3.9個分。
最初の質問が、「どのぐらいの頻度で動物性食品を食べるか?」というもので、ほぼヴィーガンを選んだりしたのですけど、それでもやっぱり、地球4個分。
最後に出た内訳によれば、私の消費生活の半分を占めたのが、
Service。
車の使用頻度やガソリンの消費量などの質問があり、それに順当に答えた結果が、これでございます。
車なしでは生きていけない(と勝手に思い込んでる)この生活が、どれだけ大きな消費を行っているか、ということを、改めて認識致しました。
逆に言えば、食生活やリサイクル、消費電力など、ちまちまと頑張っても、限界がある、ということでございますなあ……
こっぺさん、本当にありがとうございました!
色々、沢山考えさせられましたです。
* * * * *
【レストラン】
数ヶ月前に転職して、サンフランシスコの職場に通うようになった阿梨ちゃん。
なので前のように、ランチ時に会おう!と気軽にはいかなくなって、なかなか会えなくなってたの。
だったら暇人の私が、SFまで行けばいいじゃない。
ということで、彼女お薦めのお店で、久しぶりに会おう、となったのだ。
選んでくれたお店は、SFはFinancial Districtにあるイタリアン。
ミシュランの星を獲得しているイタリアンの
Quinceと、隣り合わせで繋がっていて、シェフのMichael Tusk氏が兼業する形で開いたお店、なんだって。
ディナーだけのQuinceと違って、こちらはランチを提供してくれていて。
Quinceにはとても行けないけど、という私のような人間には、とてもありがたいお店ができた、ということだよね。
人気に違いないこちらのお店、阿梨ちゃんが予約してくれていたおかげで、すんなりとテーブルにつけ。
Heath Ceramicsの食器が、お店の雰囲気と合って、良い感じ。
また、お店の人が良いんだなあ。
担当してくれたお姉さんも、説明も明快だし、さりげなく気の利いたサービスが良かったよ。
前に来たことのある阿梨ちゃんに、色々お薦めも聞きながら、なんとかかんとか選んだよ。
こちらのお店も良さそうなメニューばかりで、本当に悩んだよ。
Prefixのメニュー($24)もあって、それも魅力的だったんだけど、今回は単品をシェアする形で。
最初に出されるパンから、こんなお洒落なスタートで。
自家製のフォカッチャなんだけど、まずこれから気に入った。
もっちり・ふんわり生地で、良い香りのオリーブオイルを使ってて、旨いのだ。
前菜メニューから、
Ricotta della casa。
Little Farmというところの菊芋(Sunchoke)と、ヘーゼルナッツを使ってるんだって。
焼いたリコッタチーズの上に、菊芋とヘーゼルナッツがぱらぱらとのせられていて。
こってりチーズかと思いきや、ホワイトソースのような感じでさらりとしてて、塩味も控えめで、美味しいよ。
そしてナッツと菊芋のこりっ、かりっ、の歯ごたえも面白く、パンにのせて食べれば止まらない。
こちらも前菜から、
Crespelle alla Valdostana。
蕎麦粉のガレットの中には、プロシュートとパルメザンチーズが入ってる。
これも、味が落ち着いてる。見かけは十分カジュアルなのに、さりげなく洗練されている。
プロシュートは結構味が濃いのに当たって、辟易することもあるんだけど、これは、入ってることはしっかりわかっても、しっとりしたクレープに包まれて、ちょうど良いアクセントになるぐらい。
Primiメニューから、
Chestnut tagliatelle with porcini mushroom。
なんと、栗を練りこんだ自家製パスタだって。
これが、一番感動した一品。
タリアテッレって、パスタの中でも好きな種類だけど、アルデンテで滑らかで、するするといくらでも入ってしまいそうな絶妙さ。
それにポルチーニ茸が、クセが一切なく、茸の旨さだけを出しているような味わいで、混ざり合っていて。
滲み出ているスープが、これまた穏やかな旨味をたたえていたんだよ。
ここなら、デザートも絶対試したい。
ということでお願いしたのは、
Apple-quince crostata with rum-raisin ice cream。
りんごと花梨のクロスタータに、ラムレーズンアイスをのっけてる。
阿梨ちゃんによれば、クロスタータは定番メニューで、フルーツとアイスの組み合わせが、季節によって変わるらしい。
こちらもまたまた、んまかったー。
甘いんだけど、フルーツが適度に歯応えが残ってて、素材の甘さも残してて。
バターがたっぷり使われている生地は、なんというか、カジュアルをはみ出さない程度に素朴さを残した、みたいな。
量は、アメリカサイズよりは少な目で、でもお値段はそれなりで。
なので、チップを入れれば、かなり贅沢なランチ(当人比)であることは、否めない。
おまけに、お店のそばの路上駐車のメーターったら、コインしか入れられない古いタイプで、しかも1時間$3ときたもんだ……
だから、何回も通うことは、とてもかなわないのだけど。
サービスと味と、居心地と。
高級なレストランディナーには尻込みしてしまう私でも、ゆったりと心地良く居られた上、本当に美味しい品ばかり。
阿梨ちゃんと一緒にいられたことも加わって、しみじみと良いお店、と思ったよ。
ランチでこれだけカンドーしたのは、結構久しぶりのことかもなあ。
近くで働く方々なのか、どんどん席が埋まってきて、やっぱり人気のお店だね。
素敵なお店を教えてくれて、本当にありがとう!>阿梨ちゃん
いつでもSFまで遠征するから、時間のある時に、のんびりおしゃべりできると嬉しいな。
COTOGNA
490 Pacific Avenue
San Francisco, CA 94133