私を聴いて、私と歌って (6)

「子どもに一度も憎まれないのは親とはいえません」
   ----- ベティ・デイヴィス
       (アメリカ人、女優、1908年4月5日生まれ)


Oakland Veg Week

ベイエリアのベジィな皆様、オークランドで、↑というものが開催されるそうですよ。

4月15日(日)~21日(土)の間、
菜食クッキングのクラスやデモンストレーション、栄養学の講義などのイベントが開かれるほか、
地元の様々なレストランで、オリジナルな菜食メニューが提供されるなど、盛り沢山な内容。

New York Timesが、「2012年に行くべき45の都市」の中で、5番目に挙げたオークランド。
サンフランシスコ、バークレーに次いで、ベイエリアの食文化を担ってくれる市でありますな。

The 45 Places to Go in 2012

Leave your heart wherever, but eat in Oakland

* * * * *

【雑事】

     IMG_6975

Hand in Handにおけるガイドラインを、少しずつ書いていく試み。
内容が多岐に渡るので、どこから記録すれば良いのか悩むところでありますが、まあ気にしないでいいだろう。(2秒で解決)

※ これから書いていく内容は、尊敬する友人であるゆかさん、そして書籍からの伝聞です。
ですが、一々伝聞形式で、「~だそうです」と書いていくのは限界がありますので、さも自分が言ったかのような断定調になりますが、どうか平にご容赦下さいませ。
そして、何か間違いなり、未熟な説明なりがあった場合の責任は、全て私にありますことも、どうぞお心に留めておいていただければ、幸いでございます。




さて、子供と向き合う時のガイドラインとして、以下の4つのツールがあります。

1. Special time 

日本語では、「ボスの時間」とも訳されているこの時間。
文字通り、子供がボスとなり、何をしても何を言っても良い、という特別な時間を設けます。
5分でも良いし、時間がとれるなら、30分や1時間でも構いません。
電話や食事の支度にわずらわされることのない、完全にその子と向き合える時間を作ります。

この時間は、子供が望むこと全てに付き合うことを伝えてあげましょう。
そして実際に、子供が言ったこと全てに、楽しく付き合ってあげましょう。途中、親がリードしたくなっても、ぐっと我慢。
そうやって子供に、「自分は無条件に受け入れられている」という思いを実感させてあげる為の時間なのです。

時間は、タイマーなどをセットすることも良いでしょう。
「Special time」という名前をつけて、時間という枠を設けることが、また大事です。

普段は怖い親でも、この時間は自分の言うことを聞いてくれる。馬鹿にしてもいいし、命令してもいい。
子供より弱いという役割を、親が笑いでもって引き受けることで、親としての責任を放棄することなく、子供に日常からの深呼吸をさせてあげることができます。
また、普段煮詰まっていたものがある場合、適度なカンフル剤の役目も果たしてくれるのです。


2. Play listening

子供との時間に、笑いと遊びを取り入れることで、子供の緊張をほぐします。
食べ物をいやがる子供に、「飛行機が飛んできた~」とふざけて食べさせたり、歌いながら服を着せたり。
何が子供の笑いを誘うかを良く観察し、身体を使いながら、愛情を込めて遊びます。

子供を怖がらせたりすることのないように、しかも、子供のリードに従って遊びを取り入れることで、子供は自信を深めていくのです。


3. Setting limits

楽しいPlay listeningの最中でも、「ダメ」と言わなくてはならない時があります。
その場合、むきにならず軽やかに、遊び心のある「ダメ」であることがベストです。
大げさに困ってみたり、言うことを聞かない子供をおもむろに追いかけ、ぎゅっと抱きしめて頬ずりしてあげるなど、子供の様子を見ながら、良い方法を考えてみましょう。

それでも悪いことを繰り返す子供は、大人がはっきり「ダメ」と言ってくれるのを望んでいることも。
心の中に、辛い気持ちが溜まっていて苦しい。その為には、親に「ダメ」と言われて、思いっきり怒れる機会を得て、辛い気持ちを一気に吐き出してしまいたい。
一見、非合理的に見える行動が、実はそういう気持ちのサインであったりします。

子供が大きくなってから、自分も他人も大切にできる人になってほしいのであれば、子供自身がずっと一人の人間として、尊重されて育てられていることが必要、と考えます。
その為に、家族内でのルールを決めておくのも良いでしょう。
「1日1回は、お互いのどこが好きか、口に出して言い合おう」
「お互いを傷つけないこと。誰かが誰かを傷つけているのを見たら、止めること」
などなど。


4. Stay listening

子供が非合理な行動をとっている時、一体子供の心に何が起こっているのか、まずは話を聞いてみます。
手引きを欲しがっているのかもしれませんし、大人側の期待が合わないと感じているのかもしれません。

そういう時に「ダメ」と言われた子供は、泣いたり暴れたりすることも。
その時にすべきことは、ひたすら「耳を傾ける」こと。
どれだけ子供が抗っても、君のそばにいたい、大事に思ってる、と、行動と言葉で伝え続けることが、大変重要です。

些細に見えることでヒステリーを起こし、泣き喚く子供。
その子を抱きしめ、身体で優しく抑え、そばにいるよ、と伝え続けることで、子供が感情を吐き出すのを手伝います。
泣いて喚いて、最後には、「○○ちゃんが学校でこんなひどいことをした!」と、本当に心にひっかかっていたことを吐き出したりします。

子供が泣きながら親をなじっていても、それは親への侮辱ではなく、
親との関係を壊しかねない、様々な思いや態度を、自分の中から追い出そうしているサインです。
子供が辛い気持ちを外に吐き出す間、そばにいて、愛情と信頼をしっかり示すことで、子供がそれを乗り越えられるように手伝うこと。
親の優しさが実感された時に初めて、子供は傷を外にさらけ出し、癒すことができるのです。

例えば、誰かにおもちゃをとられた時の感情。
子供に向かって、「悲しかったんだね」という言葉をかけてあげることによって、子供はその感情に、名前を与えてやることができます。
名前と正体がわかれば、子供はそれを理解します。理解した上で、消化することが可能になります。

愛情と思いやり、そして正義を求める子供達に、適切な枠を示し、子供達の気持ちをきちんと聞くことで、それらを与えることができるのです。


以上4つが、親や大人が、子供に対して使うツールですが。
大人同士、親同士には、以下の2つのツールも用意されています。

1. Listening partnership

2. Support group


再評価カウンセリング(Re-evaluation Counseling、Co Counseling)。
フェミニズムから出てきたサポート形態で、代表的なものでは、アルコール依存症の会(AA)や摂食障害などのグループカウンセリングがありますね。
それを子育てに使ったのが、Hand in Handでの上記2つのツールです。

泣き喚く子供のそばにいて、ひたすら黙って、じっと気持ちに寄り添うこと。
これがどれほど難しいことか、小さい子供に接したことがある人であれば、どなたでも想像がつくことと思います。
子供が泣いたり、行儀が悪かったりすると、親の躾が悪い、と周囲からは思われる。もしくは、思われているのではないか、と不安になってしまったり。

子供に気持ちを吐き出させる為に、まずは親自身が、自らの辛い気持ちを吐き出し、安定する必要があります。
その為に、親が2人一組となり、互いの辛い気持ちを打ち明けあうのが、Listening partnershipです。

この時に大事なルールがあり、リスニングパートナーは、
相手がしゃべっている間、口出ししないこと、
アドバイスをしないこと、
根掘り葉掘り聞かないこと、
秘密厳守、
という決まりに則り、ただ相手の気持ちを尊重し、深い思いやりだけを示します。

そして例えば20分間のうち、各自10分ずつ話す、といったように、あくまで対等に行うことが大切です。
グループカウンセリングも同様で、時間がきたら、聞き手と話し手の役割を交代していきます。
子育ての悩みや不安を聞いてもらい、深い同情を示してもらうことで、親としての自信を取り戻し、心に余裕が生まれ、子供により愛情深く関わることができるようになるのです。

黙って聞くうちに、話し手が泣いたり笑ったり、震えたり怒ったり、という状態が現れてくるかもしれません。
それは、身体が心の傷を癒そうとするプロセスなので、決して止めないでください。
むしろ、「もっと泣いていいよ!」と励ましてあげてくださいね。

子供が大きくなるにつれ、自分自身が子供だった頃の様々な思い出がよみがえることがありますが、それが必ずしも、良い思い出だけとは限らず。
むしろ、実は気づかなかった悲しみや、押し殺していた辛さを表面化させてしまったりして、それが子育てに反映されてしまうことも多いのは、何度も書いている通りです。

パートナーシップやグループカウンセリングの良さは、過去の出来事を、自分で他人に語ることによって、その事柄を対象化することができる、という点にあります。
以前に挙げた4人の親の事例にあったように、物語として他人に語る為には、自身がその過去と直面し、もう一度客観的に見直すことができる必要があります。

自ら語り直すことによって、もう一度その経験を生き直す。
そしてその時、リスナー(聞き手)が、「その時、助けに行けなくてごめんね」と言ってあげる。
その時から、過去は過去として、すでに終わった物語として味わうことができるようになるのです。


Hand in Hand Parenting

親の時間
 親同士の再評価カウンセリングの会です。
 互いに聞き合うことを学ぶクラスから、ピアカウンセラー養成クラスまで、
 様々な講座を開催されています。

*-*-*-*-*-*-*-*-*

まだ続きますが、一旦、通常日記に戻ります。
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by senrufan | 2012-04-05 13:41 | Trackback | Comments(6)
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Commented at 2012-04-08 08:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Miyuki at 2012-04-08 12:41 x
*非公開コメントゆかさん
ふええん、そう言ってくれて、ありがと~~~(うるうる)
ゆかさんの説明があまりに素晴らしかったので、ほんとはそのまま動画にしてアップするのが一番いいんじゃないかと思いつつ。うんうん、そなの、ずっと考えていたから、余計にねえ。
マジでインストラクターになってほしいよ! ゆかさんの言葉で救われるお母さんが沢山いると思うんだ。
Commented by KawazuKiyoshi at 2012-04-09 17:23
We shall overcome.
あの中で
hand in hand
のフレーズがありましたね。
今日もスマイル
Commented at 2012-04-09 22:04
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Miyuki at 2012-04-10 10:48 x
*Kawazuさん
懐かしーー!! と思って、Youtubeで聴き直してみました。
やっぱり良い歌ですねえ♪
おかげさまで、今晩はこれをリピートしながら、スマイル続きで過ごせます。
Commented by Miyuki at 2012-04-10 10:53 x
*非公開コメントさん
こんにちはー! 親次第、そう思いたくもあり、思いたくなくもあり、フクザツな愚母でございます、とほほ。
うわあ、それは辛いシチュエーションでしたね~(汗) と言いながら、子育てしていると、どうしても互いの育児観や価値観を常に出していくことになるので、ほんとに難しいところです。子供のおかげで、母同士も素晴らしい友達になれたり、子供がいないところで巡り会えたなら良い友人になれたのに、という間柄になってしまったり。でも互いのことに口出しはやっぱりできないので……子供は子供、親は親同士で、と割り切っていけたら、一番良いのですけどね。
そう言っていただけて、本当に嬉しいです! 大好きなお友達から習ったことなので、なんとか上手く伝えていきたいと思ってます~。


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