「迷ったら前へ。苦しかったら前に。つらかったら前に。
後悔するのはそのあと、そのずっと後でいい」
----- 星野仙一
(日本人、プロ野球監督、1947年1月22日生まれ)
「まずいコーヒーは町で最も忌み嫌われる。
うまいコーヒーは町で最も褒め称えられる」
----- 1902年のコーヒー年鑑より
「人の人生をコーヒースプーンで測ることができるのであれば、コーヒー豆の品質には注意を払うべきである」
----- T.S.エリオット
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【レストラン】
ベイエリアに、新しいコーヒーブームが来ている、というのは、薄ぼんやりと知ってはいたけれど。
ricomameちゃんから教わったのは、今、
サンフランシスコの4大コーヒーと言われるブランドがあって、
Blue Bottle、
Ritual、
Four Barrel、そして
Sightglass、なんだって。
その中で一番新しいSightglassが、
Sourceに近いので、ランチの後で行ってみませんか、と言ってくれたのだ。
入ってみて、広い店内に驚いた。
入り口に立って、目の前にはゆったりとしたカウンター、右側には大きな焙煎機、左側では、焙煎した豆を詰める作業中。
1階には、通りに面したカウンターやテーブルが少しだけど、2階にはもっと沢山の席がある。
メニューを見せてもらったら、どうやら日替わりらしい。
ラテやモカなどのエスプレッソドリンクが並んだ下に、
Individually Prepared Coffeesとして、3つの名前が並んでる。
この日のSingle Originのコーヒーは、
Dos Payasos, Colombiaと、
Nyeri, Kaiguri AA Kenyaの2種類。
そして、
Blueboon Blendが1種類。これは常時あるのかな。
ブレンドは$3だけど、コロンビアは$4.25、そしてケニアは$5.75と、今まで見てきたコーヒーハウスの中でも、トップクラスのお値段だ。
でも、メニューに書かれたProcessの説明やTaste Notesが、今まで見たことのないもので。
これは、きちんと飲んでみたい。ブラックで、しっかり味わいたい。
何の疑問もなくそう思ったので、私はコロンビアを頼んだよ。
エスプレッソを淹れるマシンと、コーヒーを淹れるミル&ドリップのコーナーと。
ricomameちゃんのラテと、私達3人のコーヒーが、それぞれ個別に準備だよ。
挽いた粉をフィルターに入れて、一旦蒸らして、それからまたゆっくりとお湯を注ぐ。
私の好きなChemexで淹れてくれている間に、コーヒーマグも温めて。
lizzycoさん達のコーヒーを待つ間、先に2階へ上がったよ。
2~4人がけのテーブルと、数人が座れるカウンター。
そして、2つの大きなテーブルは、大木をそのまま切ったように、ナイスなひび割れがあるんだよ。
皆が揃ったところで、口にしたコーヒーは。
オオゲサではなく、今までの好みをひっくり返すものになったのだ。
コーヒーをブラックではなくて、ほんの少しのミルクやソイミルクを入れて飲んでいたのは、あの酸味が苦手だったから、なんだけど。
このコーヒーで初めて、酸味が美味しいと思い。
コーヒーが果実であることを、初めてきちんと体感し。
上手く言えないのだけど、酸味というのは酸っぱさではなくて、もっとこう、すっきり・さっぱりした味わいのことを指すんだなあ、と知ったのだ。
コーヒーを判断する基準の一つに、”酸味”があることに、初めて納得した瞬間。
きっかけをくれたricomameちゃんに、付き合ってくれたlizzycoさんとtamachanに、感謝・感謝であったのだ。
この時の感動が新鮮であったのと、皆とのおしゃべりがとても楽しかったこともあって、すっかりお気に入りの場所となり。
以来、すでに3回も訪問してるのだ。遠路はるばる、車でな。
行くたびに、違うコーヒーに出会えるのが嬉しくて。
その中では、
Rwanda, Kibuyeが特に気に入った。あの軽さとすっきり感が、薄さを意味しないというのがすごいなあ。
ただ、私は友達と一緒だから、コーヒー&おしゃべりを楽しんでいるけれど。
一人でもこういう場所にいたいので、そうなったら、読書かPCか、となるよね。
でもどうやら、Free Wifiではないらしい。スタバが全店Free Wifiにしたのとは、逆を行く。
それについては、また後日、別なお店の日記の時に、と思ってる。
ところでこちら、焼き菓子も試してみたのだよ。
最初の時、
Savory briocheというのが目について。2種類あったうち、Chevre(Goat cheese)/Chiveの方を買って、お嬢へのお土産にしたんだけど。
これが相当美味しくて、2人で喜んだの。
なので次に行った時は、もう1種類の方、Bacon/Cheddarと、甘いのも試したくて、カヌレを買ってみた。
トップにちょこん、と渦巻きでのったベーコンは愛らしかったのだけど、結構油っこかったのが残念。
カヌレはねえ、今まで1~2種類しか食べたことがないから、良くわからないのだけど。
中が、クリーム?それとも生焼け?という状態だったの。や、クリームだったらいいんだけどね……
むらさきちゃんが買ったマフィンも、ハズレ感があったらしい。
ゆみたちさんが買ったチョコレートクロワッサンが美味しかったそうだから、次に買ってみる。
そしてブリオッシュは、パン作り名人のむらさきちゃんに、開発を一任する。(ちょー無許可)
コーヒー豆も、勿論売ってます。
その場で焙煎・袋詰めにした豆が、1袋あたり$20弱。
現在は、カフェやグローサリーストアにも卸してて、私が行ったことのある場所では、
Outerlandsや
Hapa Ramen、
Rainbow Groceryで出会うことができるそう。
ほんとは豆を買って、ケメックスを買って、もしくはフレンチプレスでも、家で上手く淹れられるようになれたらいいんだが。
いかんせん、コーヒーは毎日は飲めない体質なので(しくしく)、宝の持ち腐れになっちゃうし、せっかくの豆が美味しくなくなっちゃうし。
なので、たまに飲みたい時は、時間が許せば、こういった美味しい場所で飲めたらいいな、と思うんだ。
思うんだけど、実際はすごく贅沢な話で。
やっぱりこちらの一杯は、結構なお値段であるのは事実だし、路上駐車のメーターが、小銭オンリーなのもイタイのだ。(1時間$2)
だから、ほんとーーに特別な一杯にしなくてはな。なー。なー……(言い聞かせ中)
コーヒーテイスティング(Cupping)も、毎日のようにやっているらしい。
こちらのコーヒーを、改めて全種類、説明付きで飲み比べることができたら、さぞかし楽しかろう。
エスプレッソドリンクもなかなかだけど、私はソイミルクを頼むので、その質にも左右されてしまうのが辛いところ。
今度はせめて、マキアートにしてみるか。
バリスタさんが、フォームミルクを垂らしながら、ゆっくりラテアートを描いてくれるのだ。
バリスタさんについては、やや当たり外れがありそうな。
ほとんどの人は問題ないと思うんだが、1人だけ、困ったお兄ちゃん発見。
注文を何度も間違えるわ、作ったばかりのコーヒーをこぼしちゃうわ、掃除は見るからにやる気ないわで、あれはせっかくのお店の評判を落としかねん。(心配)
元々コーヒーハウスという場所が好きで、ところどころ訪れてみているけれど。
ふくろうがマスコット?と思われる、こちらのお店に出会えたおかげで、もう少しだけ、コーヒー自体についても知りたくなったので。
とりあえず4大コーヒーのうち、すでに訪問済みのBlue Bottle(
SFと
Oakland)以外で、未訪のところを楽しんでみるんだな。
またまた、ricomameちゃんの素敵記事も、ぜひご一読。
the rest is still unwritten : SFの素敵カフェ Sightglass
次回は、現時点で教わったことを羅列してみるか、それとも先に、別なお店についてかな。
Sightglass Coffee
270 7th Street
San Francisco, CA 94103