天まで響くはその歌の

「人は、人生が公平ではないことを悟れるくらいに成長しなくてはならない。
そしてただ、自分の置かれた状況のなかで最善をつくすべきだ」
    ----- スティーブン・ホーキング
        (イギリス人、物理学者、1942年1月8日生まれ)


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七草粥の日でございましたね。
召し上がった方々は、一体世界で何人ぐらいおられるのでありましょうか。

我が家は1日遅れで、8日の夜に七草粥。7日に宴会があったので、それが終わってからと思いまして。
家にあるグリーンをかき集めて、なんとか7種類。
大根菜、水菜、ケール、チャード、ブロッコリーレイブ、それになぜかイラクサとスプラウト。
パープルケールとイタリアンパセリ、ディルがあったのですけど、お嬢から却下をくらいましたので、苦し紛れです。(ちっ)
こんないい加減でいいんか、と思ったら、ゆか師匠も同じようにやってらっしゃったので、無問題。

消化を良くする為に、玄米を炒って、10倍がゆに。
多めに作って、お粥の半分は、玄米甘酒にしてみましたぞ。


冬休みに入ってから、松の内が終わるまでの3週間弱、宴会と外食が多くてですね。
中日は極力粗食にしても追いつかず、口の中はボコボコに腫れ、唇も荒れ(胃腸が荒れてるサイン)、途中、久しぶりに胃痛を覚えた一日も。
そういう時の締めとして、疲れた身体を労わる為の七草粥というのは、理にかなって生まれてきた習慣なのだなあ、と思います。

それでも思い返しても、楽しい楽しい冬休みでございました。
後々辛いことになっても、こういう時は、どんな食べ物も美味しくて、どんなお酒も楽しくて。
お付き合いくださったお友達の皆様、本当にありがとうございました!!

旦那とお嬢も、ありがとねえ。
お嬢が進学で家を出る前に、もっともっと家族で遊ぼうね。(今年も教育不熱心)

* * * * *

【イベント】

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クリスマスシーズンには、せめて1つはコンサートに行きたいのです。
生の音楽を聴きたいのです。

今年ナニゲなしに選んだのは、男声コーラス。Chanticleerというグループです。
スタンフォード大学構内のMemorial Churchで行われる、ということも、大いに魅力があったのですね。
大好きなfrogfreakさんをお誘いして、2人でのんびり、夜のお出かけとなりました。




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席は決まってないということだったので、早めに着いたのですが、すでに場内にはかなりの人。
チケットも早めに売り切れていたようだし、実は相当人気のグループなのかも、と高まる期待です。

その間にプログラムを見てみると。
サンフランシスコを拠点とした、12人の男性から成るグループで、カウンターテナーからコントラバスまでの音域を誇り、またそのレパートリーは、ルネッサンス音楽からジャズ、ゴスペル、現代音楽まで、非常に幅広いものであるそうで。

グラミー賞受賞暦があることだけは目にしていましたが、2000年、そして2002年には2部門受賞と、1回だけにとどまらなかったのですね。
2011-12年のシーズンは、100以上のコンサートが予定されているそうで。
米国内にとどまらず、今年はヨーロッパにも遠征し、かのウィーン楽友協会ほか、10ヶ国でのコンサートを行うという彼らへの評価は、相当に高いものであるようです。

演奏活動だけでなく、高校や大学での指導やワークショップ、コーラス・フェスティバル開催など、若者向けの教育活動の功績も大きく、2010年にはChorus AmericaのEducation Outreach Awardをも受賞しているそうです。


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場内がふっと暗くなり、手に手にキャンドルを持って、ゆったりと登場した彼ら。
素晴らしいアカペラを聴かせてくれた後、1人のハゲたおじさまが進み出ます。
そして、にこやかにご挨拶なさったのですけど、その声がソプラノで驚いた
ハンプティ・ダンプティちっくなおじさまが、一気に愛らしさを増しました。(ほめてます)

1曲聴いた後でわかったのは、男声コーラスではあるものの、女声部までカバーするグループなんですね。
そして、全曲アカペラ。曲の最初に、音叉で一瞬調音した後は、ひたすら見事なハーモニーを広げてくれるのです。

で、実はこの時点で、ですね。
どっかで見た、どっかで聴いたぞこのグループ、はてどこで?と、頭の中にクエスチョンマークが飛び交っていたのでございます。


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かなり長くなってしまうのですが、記録の為、曲目一覧を。


Plainsong : Rorate coeli
Tomas Luis de Victoria : O magnum mysterium


Andrea Gabrieli: Quem vidistis, pastores
Francisco Guerrero : Pastores loquebantur


Anon. English, 15th C. : Hail Mary, Full of Grace
Anon. English, 14th C. : Mater Christi nobilis
Anon. English, 16th C. : E la don don
Anon. English, 16th C. :


William Walker : The Babe of Bethlehem
Anon. Appalachian, 19th C. : Star in the East


Alfred Desenclos : Salve Regina
trad. Polish Carol : Lulajże, Jezuniu from Cradle Songs
Jaakko Mäntyjärvi : Die Stimme des Kindes


Franz Biebl : Ave Maria
Benjamin Britten : A Hymn to the Virgin


trad. English Carol, arr. Reginald Jacques : God Rest Ye Merry, Gentlemen
trad. Basque Carol, arr. David Willcocks : Gabriel's Message
trad. American Carol, arr. Mark Keller : I Wonder as I Wander
trad. English Carol, arr. Reginald Jacques & H.W. Davies : The Holly and the Ivy
Adolphe Adam/John Sullivan Dwight, arr. Joseph Jennings : O Holy Night


Traditional, arr. Joseph Jennings : Christmas Medley


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もう、圧巻と言うしかないコンサート、でございました。
全く下知識なしで行ったので(個人的常識)、こういうグループだと知らなかったというのも大きかったのですが。
それにしても、なんという歌声。
バリトンからソプラノまで、これだけの音域をカバーして、聴衆を完全に引き込むだけの力量を持っているグループにお目にかかれるとは、予想しておりませなんだ。

曲数が多かったおかげで、メンバーそれぞれに”見せ場”があり、そこで品定めなぞ。
といっても、どの人も「上手いーー!!」に尽きるのですけどね。
名前がわからなかったので、frogfreakさんと勝手にアダ名で呼んでは、絶賛を繰り返す私達。


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コンサート終了後、メンバーがチャペル内に出てきてくれて、気軽におしゃべりしていたので、思わず何枚か盗撮。

どのパートも素晴らしいのですが、最初に目を瞠ってしまったのは、やはり高音部の方々。
ハゲのおじさまも愛らしかったのですが、私達のイチオシは、おヒゲさん。(↑)
透き通るようなハイトーンボイスは、他のメンバーと比較しても光っていて。
なんというか、声がすごく柔らかく遠鳴りするんですよ。

ハゲさんといい、おヒゲさんといい、私達が思い出したものは、「カストラート」でございました。
男性のファルセット、じゃない、カウンターテナーがここまで美しいものだとは、とうっとりするしかありません。

と思ったところで、ああっ!と思い出したのですよ。
そうでした、ずっと以前にこちらの日記のコメントで、カウンターテナーについて教えていただいたのですけど、その時に貼って下さった動画が、このChanticleerだったのですね。

エルモさん、お元気でいらっしゃいますか?
まだこんな僻地を見てくださってるかどうかはわかりませんが、その節は本当にありがとうございました!



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アフロさんとアーガイル(模様)さんは、それぞれソプラノとテナー。
アーガイルさんはソロも多く、聴かせてくれた歌声は、いかにも中核を担うにふさわしい力量で。


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彼が一番の重鎮か、と思われるのは、バリトンを担当されてたから。
体格とおヒゲの立派さで、縁の下の力持ちは、びくともしない土台を作っておられましたぞ。

それ以外にも、テナーのイギリス紳士(風)とか、笑顔がチャーミングな黒人の彼とか、一見アジア系かと思われる坊主頭の彼もいて。
こう書いてると、オトコの品定めをやってるようにしか写りませんが、違います。多分(殴)


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キリがないので、この辺で。
最後に、Youtubeで見つけた、彼らの歌を。
アメリカン・クラシックのかの名曲を、どうぞお聴き下さいませ。


Shenandoah




Chanticleer : An Orchestra of Voices (公式HP)
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by senrufan | 2012-01-08 04:18 | Trackback | Comments(10)
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Commented by KawazuKiyoshi at 2012-01-10 13:23
いいコンサートでしたね。
バリトンからカウンター・テナーまで
すごい人たちがいるものです。
音域無視の私の曲も演奏する人がいるかもしれませんね。
ふふふ
今日もスマイル
Commented by マミィ at 2012-01-10 18:03 x
あ、七草がゆ…とほほほ、すっかり忘れていました。
手に入る野菜で作ったMiyukiさん、さすがです。

Youtubeではげのおじさん(笑)のソプラノに聴き惚れました。この方たちの歌声をこんな素晴らしい教会で聴けたとは良いですねぇ。想像しただけで興奮してぞくぞくっと鳥肌が立ちます。

おせちも素晴らしかったですねぇ。(全部読ませてもらっているのですが、なかなかコメントが追い付かず、時差ぼけコメント)
Commented by Miyuki at 2012-01-11 11:03 x
*Kawazuさん
本当に、世の中にはなんて才能がある人が溢れてるんでしょうね~。
作曲をなさるKawazuさんも、また然り。
そう思うと、まだまだ出会える感動が山ほどあるということで、それだけでわくわく・スマイルです♪
Commented by Miyuki at 2012-01-11 11:08 x
*マミィさん
苦し紛れの七草(笑) 大根しか正しくないぞ、みたいな。

そう、この方ですよ、ハゲのおじさま(酷) すごく音響が良い場所だったので、柔らかく広がって、高く舞い上がって、おっしゃる通り、鳥肌モノでした。

ありがとうございます~。コメントはとても嬉しいですが、マミィさんの場合、手の力を楽しい日記アップに捧げてくださると、私はもっと喜びます♪
Commented by エルモ at 2012-01-12 00:49 x
Miyuki さん、こんにちは。
思い出してくださってありがとうございます。

カウンターテナーってソプラノの音域ですが、女声ソプラノのきらきらした響きとは違いますよね。高く突きつけてはいきますが、清冽で、静かな余韻が残る感じ。クラシック音楽に例えると、女声がモーツアルト的で、カウンターテナーがバッハ的というか。そんなことを思います。

ふふ、「ハゲのおじさま」って。確かにそうですが、その呼称が定着するとかわいそうかも。
といいながら、私もお名前を知らなかったので調べてみました。グレゴリーさんとおっしゃいます。
Commented by Miyuki at 2012-01-12 11:42 x
*エルモさん
ご無沙汰しております~! お元気でいらっしゃいましたか?
コメントありがとうございますvv

カウンターテナーを生で聴いたのは、今回が恐らく初めてなのですけど、確かに女声域であって女声でない、不思議な魅力のある響きですね~。
エルモさんの例え、すごく良くわかります! なんというか、ソプラノは華奢な軽やかさ、カウンターテナーは深くて、ベルベットみたいな柔らかさがあるのですね。

おお、いかんいかん、そでした、グレゴリーさんでした。
ぜひもう一度聴いてみたくて、春のコンサートに行こうかと家族で話しているところです♪
Commented by KawazuKiyoshi at 2012-01-12 14:49
ホーキング曰く。
<もっとも不可解なのは女性>
だそうです。
すごい人はすごい名言も残すのですね。
ふふふ
今日もスマイル
Commented by Miyuki at 2012-01-13 08:56 x
*Kawazuさん
うわっ、言われてしまいました!
というか、ホーキング氏をしてそう言わせるだけの女性に、むしろ会ってみたい気が(笑)
先生のスマイルも名言ですvv
Commented by Frog freak at 2012-01-20 12:51 x
久しぶりのコメント~
いやぁ、すばらしかったですね。ハゲもラモスもチャンドラーも。。。あだ名がちとちがう?。ストレスフルな年末にとできたひと時でした。ところであの時話題に出た、nhkの番組ですがbs のamazing voiceというものです。日本にいた際のは是非。
Commented by Miyuki at 2012-01-21 09:33 x
*Frog freakさん
ほんとにこの時はどうもありがとう! おかげで本当に楽しい時間だったよvv
おお、それだったか! なかなか見つけられなかった粗忽なワタシ。ありがとね~、うん、聴く聴く♪ あと、この前のケルト音楽のCDも教えてもらわなきゃ。


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