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それは身体が決めること(前)

「不平は人間にとっても、国家にとっても進歩の第一段階である」
   ----- オスカー・ワイルド
        (アイルランド人、作家、1854年10月15日生まれ)


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8月下旬に仕込んだもの。びわの葉の焼酎漬けなのです。
3ヶ月以上寝かせなくてはいけないので、まだまだ道は半ばです。

出来上がったらどう使うか、というと、止血剤であったり、消毒薬であったり。
粗忽なワタシの料理中のケガや、お嬢がアトピーでかきむしってしまったところになど。
ケガをのぞんでるわけではないですが、色々使いたいなあ、と楽しみに待ってます。


そして、これを教えてくださった方から、現在さらに素敵なことを教わっているのです。(感謝)

* * * * *

【アクティビティ】

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お嬢のアトピーについて日記に書いた後、とある方から非公開コメントをいただいた。
公開すると(おい)、ご自分もアトピーでいらっしゃって、自然療法で有名な東条百合子さんのご本が本当に参考になったので、良かったらスキャンして送ります、ということを書いてくださったのだ。

もう嬉しくて嬉しくて、ほんとに嬉しくて。
勿論、ソッコーでメールさせていただいて、ずうずうしくもお言葉に甘えてしまったことは、言うまでもない。
そして、そのやりとりの中で、お母様が作っていらっしゃるという、びわの葉の焼酎漬けのことを教えていただいて。
これまたソッコーで焼酎を買いに行って、びわの葉を収穫してきたことも、言うまでもない。
ちなみに夜中にお嬢と一緒に、近所の道路脇に生えているびわの木のところでこそこそと、「今だ、それっ!」とばかりに(これ以上は放送禁止)

そして、こんな僻地日記に来て下さって、こんなに優しい申し出をしてくださるって、どういう方なのか、すごく知りたくなったのだ。




その方のお名前は、Hirokoさん。アメリカの大学で学ばれて、今は作業療法士として、こちらでご活躍でいらっしゃる。
やはり小さい頃からアトピーがおありで、今は野菜中心の食事や鍼治療などで、日常からのケアを心掛けていらっしゃるそうなのだけど。
その時にもう一つ、Anat Baniel Methodのレッスンを通じて、自分の身体のサインをいち早く感知できるようにしてる、ということをうかがった。

ここ数ヶ月、日本のリハビリ事情について、少々調べていた私、作業療法士さんということで、なんとタイムリーなご縁、とまずカンドー。
そして、自分の身体の声をもっと聞けるようになりたい、と食養生をしている私、身体のサインに敏感になれる、という言葉に、またハンノー。
え、それはなんでございましょう?と、知りたがりの虫がむくむくしたんだな。

メールで簡単に説明していただいて、検索もして幾つか読んでみたりもしたのだけど、やっぱり実際にやってみないとわからない。
ありがたいことに、時々ワークショップを開催していらっしゃる上、ご自宅でレッスンもしてくださるとお聞きしたので、ぜひ一度体験させていただくべく、わくわくさんをお誘いして、おじゃましてきたんだよ。
しかもなんとレッスンの後は、Hirokoさんのすんばらしい手料理でのおもてなし付き、という……感動の余り、言葉がない状態。

その絶品お料理の写真をはさみながら、つらつらと内容を書いてみるんだよ。
わくわくさんと、もう一人のお友達の料理も。(ぢまん) えーと一応、私のも。(小声)


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フェルデンクライス・メソッド。日本でも少しずつ広まってきているようなので、ご存知の方もいらっしゃるのでは。
ロシア出身のモシェ・フェルデンクライス博士が開発した、動きを通して、身体能力をより高める為のトレーニングメソッド、と言えばいいのかな。
概要はWikiや、フェルデンクライス・ジャパンのHPなどでご覧になれるかと。

フェルデンクライス博士の助手をしていたAnat Banielのメソッドは、理論的にはほぼ同じ内容ながら、アプローチ方法を更に素晴らしいものに改善したもの、だそう。
Hirokoさんは、このアナット・バニエル・メソッドを修得されて、プロのリハビリ従事者や身体的に悩みを抱える人だけでなく、一般の人向けにもレッスンしてくださっているのだよ。


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わくわくさんと一緒におじゃました時、Hirokoさんのお友達で、理学療法士のヴィッキーさんもいらっしゃって。
彼女のお手本付で、マットに横になって、Hirokoさんの指示に従いながら、1時間のレッスンを受けたのだ。

まずは最初に横になった時、目を閉じて、自分の身体がどういう状態であるかを感じてみる。
わくわくさんも私も共通していたのが、右半身に比べて左半身の方がやや小さく、左肩の方が低く感じた、というのが、その時の体感。

それからHirokoさんの指示に従って、右足を上げて、少しだけ右に動かしたり、左に動かしたり。
この時に大事なのが、決して大きく動かしてはいけないこと。
筋肉トレーニングではないので、筋肉がひっぱられるような感じがするまで動かしてはいけない、というのが重要ポイント。
ゆっくりと、全く無理のない範囲で、が肝心だ。


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手で軽く足を支えてみたり、ゆっくりと曲げてみたり。
ごく軽めの動きを繰り返す間、Hirokoさんが、骨盤や腰骨、背骨の下部・上部などと箇所を変えながら、どのように感じますか、と声をかけられる。

ゆっくりと、ゆったりと、軽~く動かし続けた、その後で。
もう一度最初にやった通りに、右足を上げて左右に動かしたら、最初にやった時より、ぐんと可動幅が大きくなっていた

それは勿論、筋肉で動かしたのではなく、ストレッチなども全くいれなくて。ただ普通に上げて、普通に左右に振っただけで。
え、なんで!? 一体なにが起こったの!?
わくわくさんと私の仰天した顔を見て、Hirokoさんとヴィッキーはにっこり笑顔。

それから左足にも同じことをやって、また左足が大きめに動くようになって。
そういう一連のレッスンの最後に、もう一度寝た姿勢での身体の感覚を試したら、左右の肩の位置が、ほぼ同じところに修正されていたんだよ。

(続く)
by senrufan | 2011-10-15 10:51


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