予想と、覚悟と、衝撃と

「あなたの時間は限られている。ドグマ(他人が作った既存の常識)にとらわれるな。
他人の意見が、雑音のようにあなたの内面の声をかき消さないように。
最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気。それはどういうわけか、あなたが本当になりたいものを既によく知っているのだから」

「毎日、今日が人生最後の日かもしれない、と考えるとすれば、いつか、必ずその考えが正しい日が来る」

   ----- スティーブ・ジョブズ
        (アメリカ人、元Apple社CEO、1955年2月24日~2011年10月5日)


Cupertino quarry shooting suspect who killed 3, wounded 7 still on loose

朝、ヨガクラスに行ったら、先生がこの事件の為にブロックアウトされたエリアに御宅があって来られないので、クラスがキャンセルという貼り紙があって。
しかも、その後会う予定にしていた友達の家が、またその封鎖エリア内にあって、という事態。
友人が多く住む町で起こった事件、咄嗟に思い浮かべたのが、そのご家族達の顔でした。

現時点でまだ逮捕されていませんし、真の事情は、それこそ本人でなければわからないことなのでしょうけれど。
とにかく、どうか一刻も早く、と祈るばかりです。


米アップルのスティーブ・ジョブズ会長死去

それだけでも動揺していたのに、飛び込んできたジョブズ氏の訃報。
覚悟はしていたものの、まさかこれほど早いとは。iPhone4S発表の翌日とは。
口に出す言葉が見つかりません。

Apple社ホームページにて、ジョブズ氏への思いを綴ったメールを募集しています。
HPに大きく掲げられたジョブズ氏の画像をクリックすると、宛先が見られるようになっています。
これね、画像のファイル名が、「hero」になっているんですよねえ……

Steve Jobs (1955~2011)


 自分の為に、過去日記から
   Stay hungry, Stay foolish
   That day has come


* * * * *

【イベント】

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コンサートの2つ目は、San Francisco SymphonyとYo-Yo Maの協演コンサートでございます。
よよま! 念願のよよま!
あ、「よよま」はゆみたちさんの専売特許です。可愛くて大好きなので、無断使用です(殴)

ヨーヨー・マのチェロを初めて聴いたのは、確か大学3年だったかと。
ドボルザークのチェロ協奏曲だったのですが、その深くて豊かな響きに圧倒されて、一耳惚れしたのでございます。
SFにも、年に1回ぐらいは来られているのですけど、SFシンフォニーの会員優先予約で大体一杯になってしまうだろうと、去年までは諦めていたのですが。
今年のプログラムは、協演曲は1曲のみで、あと2曲はオーケストラ曲というプログラムだったせいか、一般販売開始と同時にねらえば、何とかなりそうな様子。
曲目にちと思うところもあったのですけど、これを逃したらもう取れないかも、と思えば、やってみるしかないであろう。

販売開始時刻にPC前で奮闘した結果、ベルリン・フィルの時より楽に予約できて、ガッツポーズでございました。
でも、10分後に改めて開いてみたら、もう一番高い席しか残ってませんでした。さすがのよよま人気です。




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演目は以下の通りです。

Beethoven Leonore Overture No. 3

Hindemith Cello Concerto

Brahms Symphony NO.1 in C minor, Opus 68
  Un poco sostenuto - Allegro
  Andante sostenuto
  Un poco allegretto e grazioso
  Adagio - Piu andante - Allegro ma non troppo, ma con brio

正直言いますと、私はSFシンフォニーはそれほど、でありまして。
技術的には米国内では高いレベルですし、金管はなかなかだと思うのですけど、木管が好みじゃないのです……(木管出身者)
そんな彼らが、私が交響曲の中で一番好きなブラームスの1番をどう演奏してくれるのか、ある意味楽しみでありました。


最初のレオノール序曲の前に、ディレクターがマイクを持ってご挨拶。
「今日の演奏はレコーディングされますので、皆様のご協力をお願い致します。
携帯電話の電源は切って、おしゃべりは控えて、咳は曲が終わるまで堪えてください
場内爆笑の後、MTTこと、Michael Tilson Thomas氏の指揮によって始まったのです。

これが、予想を上回る見事な出来。
特に金管の響きが素晴らしく、3階席で吹かれたトランペットが、また出色。
観客の皆さんも、大変良い子にしてましたぞ。


そして2曲目に登場、ヨーヨー・マ。
この時の会場の盛り上がりが、すごいのなんのって。すでにスタンディングオベーションで迎えてる人もいらっしゃるし。(早いよ)
改めて、彼が国民的スターだということを認識した瞬間です。大統領就任式に指名された時点で……って、地雷かもしれないからやめておこう。

念願のヨーヨー・マの生演奏は、ヒンデミットだけあって、彼のテクニックを惜しみなく見せてくれた、という印象。
うわ、あんな音飛びまで完璧、とか、えええ、あのテンポでこなしちゃうの、とか、息を呑む瞬間が色々と。

ただ、これも本当に個人的な思いで申し訳ないのですけど、やっぱりもっと古典の曲で聴きたかったなあ……
ずっしりと大らかな、それでいて繊細さも兼ね備え。弦楽器の中で一番好きなチェロを、もっと好きにさせてくれた、あの音を。
ゆっくりと聴きたかった、なんて、贅沢この上ないことを考えながらの鑑賞でありました。

終盤では怒涛のようなメロディーと、飛ぶように激しく動く弓が重なって、大変な迫力。
終わった途端に、ブラボーの大歓声と熱狂的な拍手の嵐。
アンコールこそありませんでしたが(ちっ)、何度か姿を見せてくれて、その都度オケのメンバーを讃えてくれた彼でした。


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休憩を挟んで、いよいよメインのブラームスの1番。
昔から大好きな曲で、しかも2年前にベルリン・フィルの演奏を聴いて、まだその余韻が耳に残る中、という、非常にSFシンフォニーには申し訳ない状態での鑑賞でありましたが。
残念ながら、やっぱりなあ、と肩を落としてしまったです。

アメリカの音は、「軽くて明るい」印象が強く、それが輝きにまで高められている場合もあるのですけれど。
SFはそこまで至ってないというか、どうしても「厚みが足りない」とばかり感じてしまうのです。
これも、ほんとーーーーに好き好きの問題であって、ドイツの重厚な響きが好みの私には、というだけの話なので、どうかご容赦くださいませ。(誰に)

そういう音の好みを別にしても、4楽章のあのテンポ、あれはないだろう……
主題テーマに入るところで、ひどくあっさりと流してくれちゃって、うっそぉ!と顎が落ちる思い。
といっても、勿論ひどくテンポを崩したわけでもなんでもなく、これも解釈の範囲内。

音楽って、芸術って。たった一曲だけを取り上げてみても、これだけ千差万別な味付けができるのですから。
その中で自分が好きなものを探す楽しみで、ますますやめられなくなる、ってなものですね。


     IMG_5025

今年が創立100周年という、SFシンフォニー。
好みド真ん中ではなくとも、自分の住むエリアに、これだけのレベルのオケがあることを、本当に嬉しく思います。
これはSFの音で聴いてみたい、と思えるプログラムの演奏会を、これからも楽しみにしている次第です。


The San Francisco Symphony

Yo-Yo Ma 公式サイト
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by senrufan | 2011-10-05 14:50 | Trackback | Comments(6)
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Commented by ノンノン at 2011-10-06 23:58 x
はじめまして。

よよま行かれたんですか?!! うらやましい!!!!

>主題テーマに入るところで、ひどくあっさりと流してくれちゃって
あ~~、それは残念です。
クラシックファンの友人が「ブラームスの1番って、4楽章のあれを聞く為にあるんだよねー。もし、1楽章、2楽章、3楽章って聞いて、4楽章のあそこの前で指揮者が倒れたりしたら、どうしてくれようと思うよね」と熱く語っていて面白かったのを思い出しました(笑)
Commented by KawazuKiyoshi at 2011-10-07 02:24
やっぱりブラームスの重厚さはドイツでなきゃいけないと
昔ドイツに留学していた私の友が言っていました。
私はドイツの地でブラームスを聴いたことがありません。
それにしてもSteveJobsの死は悲しいですね。
冥福をお祈りします。
でも
そっと
今日もスマイル
Commented by yumikodi at 2011-10-07 08:04
この人のところにいったら、Miyukiさんみたいにすてきによよまについて書いてあるのかしら、とリンクをたどったらどっこい森進一、、。
申し訳ない!
ほんっとううううっに申し訳ない!

Commented by Miyuki at 2011-10-07 12:56 x
*ノンノンさん
初めまして! コメントありがとうございますvv
そうなんです、よよま行ったんです~♪

おおおお、私と同じことを考えてくださっている方がいらっしゃるとは! そなんです、あの導入部でいつも鳥肌なのに、今回は鮫肌になりました……
それにしても、機会がありましたら、ぜひお友達をご紹介いただきたく! 思わずプロポーズしたい勢いです(危)
Commented by Miyuki at 2011-10-07 13:01 x
*Kawazuさん
ああ、そのお気持ち、わかります~。
ドイツのあの重く、質実剛健をうちだした音は、他に類を見ないものなのですよね。
彼の地でブラームスを聴けたら、その場で昇天してしまいそうです(真顔)

今、世界でどれだけの人が彼を悼んでいるかと思えば、ますます胸がふさがる思いです。
苦しい闘病生活から楽になられて、今は思いっきりスマイルされていることを祈ります。
Commented by Miyuki at 2011-10-07 13:03 x
*ゆみたちさん
おお、さっきおじゃまして、ほろりと涙させてもらったところでございますよ。
ダイジョブ、あれを読んだら全米が泣きますから。
そして、涙の後には森氏だぜ!


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