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北の優しい異国から(3)

「色は褪せ、寺院は朽ち果て、帝国は滅びる、しかし賢者の言葉は残る」
   ----- エドワード・ソーンダイク
        (アメリカ人、心理学者、1874年8月31日生まれ)


今年の半ば頃に教わったこと。

2011年はとても不思議な年で、
自分の生まれ年(西暦)の下2桁と、今年なる年齢を足すと、どの人も必ず『111』になるそうです。
全ての人が、「一からの再生」&「やり直す」事ができる、そういう年なんだそうです。

震災のこと、10年目を迎える9.11のことを思うと、感慨深いものがありますが。
それを、今年もあと3ヶ月の時に思い出したってさあ。(虚)>自分

* * * * *

【旅行】

5. ノートルダム大聖堂 (Notre-Dame Basilica)HP

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パリのノートルダム大聖堂は、本当に見事でございました。あのステンドグラスは忘れられませぬ。
が、ルーアンにもノートルダム、ルクセンブルグにもノートルダム、そしてモントリオールにもケベック・シティにもノートルダム、となれば、一体なんなのノートルダム。
関係ないけど、こちらにはノートルダム大学があちこちにあるですよ。

ググってみて、ようやく納得。なるほど、場所名ではなく、聖母マリア信仰の教会堂という意味だったのですね。
Wikiでもう一つ教わったのが、建築様式にカテドラルとバシリカがある、ということ。モントリオールのこちらは、後者です。




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さて、モントリオールのノートルダム大聖堂。完成は1829年、落成式は1830年、となってます。
といっても外郭のことでありまして、塔は1843年、内部装飾は1874年に完成、と時差がございますね。

この中に観光客が入る為には、大人$4・子供$2の入場料が必要ですが。
加えて現在、午後6時半と8時半には、Sound and Light Showが開催中で、こちらは入場料も込みで、大人$10・子供$5。
その「And then there was light」というショーに合わせて、6時ぐらいに到着。
入り口横のギフトショップで販売されていたチケットを購入して、入ります。


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入り口でヘッドフォン(英語or仏語)を受け取り、指定された席へ。
内部にはこんな風に幕があちこちに張られてて、幻想的な舞台設定。

大きなスクリーンで始まったのは、ノートルダム大聖堂の建築にまつわる再現ストーリーで、ヘッドフォンでセリフと音楽に聞き入ります。
クライマックスから最後にかけて、教会内にライトが踊り、内部装飾を華やかに彩ってくれました。


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ショーが終わった後は、思い思いに鑑賞したり、お祈りしたり。
正面祭壇がコバルトブルーにライトアップされているのは、ショーと関係なく、常からなんだそう。

そういえば、ケベック出身のセリーヌ・ディオンが結婚式を挙げたのは、こちらなんですね。
それにあやかってか、結婚式を挙げたいカップルからの人気はすごいもので、5年先まで予約が一杯という話をちらっと聞きましたが、えー、じゃあ私も考えなきゃ。(ナニをする気だ)


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1891年に作られたというパイプオルガンは、修復を経て、現在は鍵盤4つ・音栓99・パイプが約7,000本、という構造なんだそうです。
時折コンサートが開かれていて、特にモントリオール交響楽団の演奏会が有名だそうですよ。


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ステンドグラスも美しいですが、絵画や祭壇装飾もお見事。
正面には、旧約聖書で予言された4つの犠牲を、両側には天使の崇拝、最後の晩餐などが表現されています。


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箱に心づけを入れて、キャンドルを灯して。
私は特定の宗教は持ってない為、祈りたい時に、どこにでも行って祈ることができるので、それはありがたいというか、無節操というか。
でも本来宗教って、神様って、そういうものだと思うので。


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観光名所の人気ショーということで、チケットの売れ行きもなかなか好調のようで。
チケット売り場には長い列ができてましたし、私達が買ったのは30分前ぐらいだったのですが、すでにまとまって座れる席はなく、しかもかなり端の方しか残っていない状態。

映画そのものは、まあソレとして(おい)、様々なライトで鮮やかに彩られた教会内部は、なかなか美しい眺めです。
静謐で質素な雰囲気の求めには向きませんが、現代的な教会の楽しみ方の一つ、ということで。
by senrufan | 2011-08-31 10:22


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