風が呼ぶもの、運ぶもの

「三宝とは何やるやというに、第一に健康、第二に知識、第三に富の三つのものなり」
   ----- 西周
       (日本人、哲学者、1829年3月7日生まれ)

* * * * *

【買い物】

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今週のファーマーズマーケットで買ったもの。待望のStinging nettleです。
なぜ待望かとゆうと、去年Wさんに教わったのに見つけられなくて、今年は絶対、と思っていたものだったから、であります。大変個人的。
少しずつ冬野菜が姿を消して、春野菜が増えているマーケットです。




さて、このNettle、日本語ではなんと「イラクサ」なんですな。
正確には「西洋イラクサ」。それこそ、前に別件で書いた、「白鳥の王子」のお姫様が、指を傷だらけにして上着を編み続けた、というアレでございます。
なので、お嬢にNettleを見つけた、と言ったら、「え、それって触って大丈夫?」と聞いてきましたから、欧米の御伽噺にはつきもののような草。
私も、おおお、これが幼少の頃から噂の、とカンドーでした。なんのこっちゃ。

初めて手にするイラクサは、確かに細かいトゲが沢山生えてますが、気をつければ大丈夫。
葉をつまんで、そのまま口に入れれば、微かなほろ苦さと、鮮烈な香り。特に香りが爽やかで、なんというか、身体がキレイになりそうな。

春が近づくと、ああ、デトックスの季節だなあ、と思うようになったのは、菜食を志すようになってから。
日本における食養生の祖、石塚左玄が、
「春苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は脂肪と合点して食へ」
と唱えた通り、春に出回る野菜の苦味には、冬の間に体内に溜まった余分な蓄積物を、体外に出してくれる作用があるんだそうで。

早春ならではのふきのとうや筍、うど、菜の花など。
こちらでは、DandelionやSpring onion、このStinging nettleなどがいいんじゃないかな、なんて思ったりするわけです。
いや、本音では、ふきのとうの天ぷらがすごく恋しいのですが。(目をふせながら)


ふとカレンダーを見れば、今年は7日(火)がShrove Tuesday(懺悔の火曜日)で、8日(水)がAsh Wednesday(灰の水曜日)。
Shrove Tuesdayは、イギリスではPancake Dayというんだそうですが、それは冬の食材を使い切って、翌日から春の食事に切り替える為の日であるということを、ネットで教わりました。

そして、翌日からイースターまでの40日間(実際は46日間)が、四旬節
キリストが荒野で行った40日間の断食を模してのファスティング期間にあたり、この時期に冬に溜めたものを出して、デトックスするんだそうですが。
40日間丸々、というのは大変辛いので(え、私だけですか)、せめて好きなものや贅沢なものを断つ、と考えれば、卵や小麦粉、バターといった食材を、火曜日に使い切って、水曜からは食べないようにしよう、という習慣であったらしいです。

そういった宗教的なことがなくても、身体はこの期間に、確実に変わろうとしてるようで。
この時期、熱を出したり風邪をひいたり、という方が多いと思うのですが。
「季節の変わり目だからね」といいますが、正にその通りで、冬から春になることで、身体がそれに適応しようとしているんだなあ、と。
というよりむしろ、身体がそういう時期だということを、昔の人は良く知っていたから、こういう行事ができたということなのかも。

友達の息子さんで、毎年2月と10月に熱を出すという子がいますが、なんて丈夫な身体!と思っちゃうんですよ。
というのは、以前に書いた、野口整体で言われている、風邪をひいて身体の歪みを正す自浄作用
これからすると、季節の変わり目に必ず発熱する彼は、自然治癒能力が高いということになるんではないかなー。

昔は私も、変わり目ごとに、必ず熱&風邪にやられていたんですが。
菜食になって、とんと熱を出さない、どころか、風邪らしい風邪もひかなくなって。
逆にこれは、治癒能力の衰え?と不安になったりもしますが、できたら溜まった毒が少ないこと希望。(誰に向かって)
でもまあ今年は、しばらく頭痛が続いたので、それが季節的排毒であったのかもしれません。


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待望のStinging nettleですが、やっぱり私はグリーンスムージー。芸がなくてすみません。
やはり苦味のある春の素材、Purple dandelionも入れて、あとはケールとか水菜とか。


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苦味はありますが、これはどちらかというと、Dandelionによるもの。
Stinging nettleは、その香りでぐんと自己主張。爽やか・軽やかな青い香りが強いです。
トゲトゲも、砕いてしまえば何のその。毎日のスムージーに、どんどん入れていこう。


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ファーマーズマーケットの売り子さんに聞いたところ、スープやパスタがお勧め、と言われたので。
月森紀子さんのレシピをアレンジして、キャベツとカリフラワーのスープに加えてみました。
ドライトマトの出汁で煮込んだスープに、最後の方に刻んだイラクサを入れて、香りが飛ばないように。

でも、きのこパスタ(むしろ、きのこのパスタ和え…)の方は、最初から炒めてみて。どんなもんかと思えば、意外と香りが残ります。ただ、人によっては口触りが気になるかも。
関係ありませんが、初めて使ってみたJerusalem artichoke flourのフェットチーネ、なかなかぐっどでございました。

あとは、フレッシュ、もしくはドライハーブティ、でしょうかね。
風邪やアレルギーの諸症状(花粉症含む)、肌や尿のトラブル、関節炎などに良く効くそうですよ。
今のうちに沢山買って、日干しにしておこうかな。


陰陽五行でいえば、春は「木」で、肝臓・胆嚢が活発に働く季節だそうで。
「春一番」でわかるように、春は「風」で表され、外から入る病気である邪気は、春の場合は「風邪(ふうじゃ)」と言われるんだそうですね。
肝臓と胆嚢に疲れが出た時に、助けるのが「酸味」「苦味」
上記に挙げた苦味食材に加えて、梅やゆず、みかんなどもいいんですって。
いつも貴重な教えをくださるアケミさんのブログでも、苦いものは胃液の分泌を促して良い、と書かれていました。(感謝です!)

ごく短い季節しか見られない食材は、その時期ならではの理由があるから出てきてくれているわけで。
全く自然って偉大だなあ、と使い古された言葉なれど、感じるのはそれに尽きるのでございます。
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by senrufan | 2011-03-07 13:11 | Trackback | Comments(10)
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Commented by Sarah at 2011-03-09 14:45 x
あー、これこれ、ファーマーズマーケットの袋売りのサラダの中に入ってるんですよーっ。何かの新芽かなぁなんて想像していたのですが、トゲは全く気になりませんでした。(別の物を思っている可能性大)
そういえば、今日学校で至るところにAsh Wednesdayって書いてあったなー。納得です(笑)
Commented by shina_pooh_at_sfo at 2011-03-09 17:30
へええ、春の食べ物は解毒作用を持つ物が多いのですか。そして季節の変わり目に体の調子が悪くなるとは。ここ数日、偏頭痛が続いていて、そのせいもあるんでしょうか。(どう考えても私は季節らしい正しい食生活を送っているとは思えませんが。。反省。)今回のお題のネトルもさながら、ダンデライオンも食べたくなりました。ドライトマトの出汁でスープですか。トマトが干せる季節が待ち遠しいレシピです。キクイモのフェットチーネも美味しそう。

・・・いろんなところに話が飛んで、まったく私の頭の中らしいコメントですみません。それだけ魅力的な内容盛りだくさんということで。ネトル、ファーマーズマーケットで探してみまーす。
Commented by ぺんぎん at 2011-03-09 23:19 x
おお〜、刺草の香りって、どんなもんか想像もつきません。
そういえば、菜の花やたらの芽は売ってるけど、ふきのとう見ないなあ・・・春は天ぷらの季節ですよね。イラクサのかき揚げも美味しそうです。
揚げ物食べちゃデトックスもへったくれもないのに・・・

ではでは〜。
Commented by 初音 at 2011-03-10 07:48 x
西洋イラクサ・・・・知りません^^;
ふきのとうのテンプラは食べましたよぉ~~~美味しかったですぅ(^O^)/
上のペンギンさん(初めまして~)のおっしゃるように、テンプラとかを
食べたらデトックスにならないわね~(笑)
私、あの!青汁飲めないのよね・・・・バナナ入れたらどうかしら???
肝臓が弱ってる私なので、うんとこさ!Miyukiさんを見習って食べねば!!  (*^^)vがんばるぅ~☆
Commented by Miyuki at 2011-03-10 12:09 x
*Sarahさん
そうか、入ってるのかー、それはお得なパックだわ(笑) トゲは茎にあるから、サラダ用に葉っぱだけだったら大丈夫よね。
学校で、額に十字架描いてる人いなかった? 前に教会で一人ひとりに描いていく式の様子をTVで見て、この日のために教会に行きたいと思ったのよ~。というのは嘘でも、長い断食を皆でやるのは励みになっていいかも、というのは半マジです。
Commented by Miyuki at 2011-03-10 12:13 x
*shinaさん
昔は変わり目に熱を出して回復して、皆が季節の真ん中にげほごほやる頃は、免疫ができてて一人元気、ということを繰り返しておりました。協調性がないのは昔からのようです(違)
このスープだったら、自家製ドライトマトより市販品の方が良いかもです。自家製ってやっぱり干し具合が柔らかめだったりしませんか? なかなか数ヶ月持つほどの保存品ができないんですよ、我が家。なので、いまだにディハイドレーターへの未練が捨てられません~。
Commented by Miyuki at 2011-03-10 12:16 x
*ぺんぎんさん
手にとった時は微かな香りなのですが、口に入れると、ああハーブだ、と実感しますね~。
たらの芽もありましたね! ああ、ますます懐かしい~。
確かにこれ、かき揚げに良さそうです。デトックスはグリーンスムージーの時ということで、かき揚げねらってみます!(笑)
Commented by Miyuki at 2011-03-10 12:21 x
*初音さん
ふきのとう、召し上がりましたか。季節ならではのもの、沢山召し上がって、元気をつけてくださいねーvv
青汁+バナナ、全然問題ありませんぞ。や、すごく細かいことを言えば1種類の方がよい良いのかもしれませんが、ベストよりベター。両方の栄養を美味しくいただく方がずっといいと思います♪
あはは、肝臓のためならむしろ悪いものを減らす方がいいのですが、召し上がるものが肝臓に良くて美味しいものなら、きっと喜んでくれることでしょう。ボナペティ、でございます。
Commented by mifamilia at 2011-03-11 08:10
フレッシュなイラクサ、はじめて見ました♪

ちょうどネトルのハーブティを飲んでみようと思っていたところだったので、Miyukiさんの記事は、わたしにとって妙にタイムリーでした。 ^^
他の記事でも実はそういうことがなぜか多いです。(コメント残していませんけど)

妙に身体が柑橘系が欲っするときがあるのですが、そういうときって肝臓が弱っていたりするからだったのかな~なんて今になって思いました。
Commented by senrufan at 2011-03-11 11:44
*るしあママさん
ええええ、なんとタイムリーな!! 先ほど、るしあママさんにやっていただいたセッションの日記をアップしたところなんですよー!!
私も、るしあママさんとは本当にこういうことが多いのです! スピリチュアルなことはひき気味になってしまう私ですが、こと私達の間に関しては、かなり信じてます。るしあママさんの引き寄せる力なのかなあ……しみじみ嬉しいです~~。

あ、そうか、私も肝臓が欲しがっていたのかも。時々いつも以上に柑橘類が美味しく感じられる時って、食べすぎた後が多いかもです(笑)


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