「”長嶋茂雄”」(ホテルでチェックインする時、職業欄に)
----- 長嶋茂雄
(日本人、プロ野球選手・監督、1936年2月20日生まれ)
迷言が多すぎて、選ぶのに一苦労でした。もー、大好きですミスター。
【長嶋茂雄】の強烈名言集☆
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【雑事】
(前記事からの続きです)
我が家の旦那@喫煙者はちょー忙しく、午前2時3時帰りが通常なんですが。
アメリカに来て以来、運動量も減ったのに、元々食べることが大好きな人ですから、当然ぐんぐんと丸くなり。コレステロールや中性脂肪値が上がって、でも激務は変わらないので、私のハラハラ度は増すばかり。
それでも激務だからこそ、ダイエットや禁煙なんて考えられなくて、健康管理を訴える私の言葉を流すばかり。
子育ての一番辛い点は、黙って見ているだけしかできない、ということで。
ああすればいいのに、こうすればいいのに。そういう思いばかりが溜まっていって、でも吐き出しては後悔することの繰り返し。
距離を置きたくとも自分の日常は、娘という枠にがっちりと囲まれていて。
そして、私自身へのコンプレックス。
外見も中身も、どれ一つとっても自信がなくて、努力したところで、と端から諦めてばかり。
もしくは、人と会っても、後でああ言えば良かった、あんなことしなければよかった、と悔やんだり悩んだりの繰り返し。
そんな、あれやこれやを抱えた自分にとって、食事で身体を変えられること、そしてその成果(?)が日々実感できること。
続けられている自分を、初めてほめてやってもいいかも、と思えたこと。
結局私は、
何か完全に自分だけでコントロールできるもの、
自分がやったという達成感を得られるもの、が欲しかったのですね。
旦那にもお嬢にも、それはできないから。せめて自分を変えることで、家族にやってほしいことを自分にさせることで、その気持ちを消化したかったのです。
食養生の世界は、本当に奥深く、知らなかった知識に溢れていて。
頭でっかちの私は、まずその知的な刺激を得られることが、非常に快かったのですが、これも結局、一種の依存症。
知識という刺激ばかりを追い求め、頭の中で常に「食べ物」について考えていて、現実の「身体」から離れ始めていたのです。
と同時に、自分で何でも決めなきゃ、という気持ちが焦りを生んで、結局何かの”規範”に寄りかかっていたかった。これも、一種の依存症。
お嬢の一言に気づかされて、お嬢の気持ちをもっとわかりたくて。
そうやって探っていったことについては、
先シリーズで残した通りなのですが。
そのためにとった”策”の一つが、
あえて過食・暴食に走ったこと、だったのでございます。
なんて脈絡の無い、と食養生を真面目にやってらっしゃる方々からは、まっこと意味のないように思われるでしょうけれど。(恥)
太ってる人を軽蔑している、と言われたことの意味は、
自分の体型を気にしていたお嬢のそばに、ガリガリに痩せた私がいたこと。
自覚はなくとも、太っている=自己管理ができない人、という驕った気持ちが、自分のどこかにあったこと。
それらへの強烈な指摘であったので。
そして、拒食と言ってもおかしくない状況を、なんとか打破して、本当の意味で食を楽しめる自分になりたかったので。
それから、ががーっ、と始めましたよ、ジャンクメインの食べまくり。
それはもう、相当な反応が出ましたとも。耳下や腋のリンパが腫れる、口中は腫れて唇はボロボロ、肌が粉をふいて、歩くそばから下に落ちたり、アトピーのような湿疹がでたり。
爪が割れたり剥がれたりしただけでなく、食生活の荒れを示して、表面がガタガタに波打って。
そして、やめたいと思うのに、中毒のようになってやめられない。身体が悲鳴を上げてるのに、やめられない。
のりピーの麻薬報道を見ながら、やめられなかったんだよねえ、わかるよお、なんて呼びかけてみたり。(大変危険です)
砂糖や化学調味料、粉物、乳製品……肉や魚こそ家では食べませんでしたが、いかにこれらのものが身体に強烈か、つくづく思い知りました。
なんでジャンクか、というのは、変な話ですが、とにかく強制的に、
”身体に悪いもの”を入れたかった、というのがありました。
”良いもの”や”まともな食事”は、きちんと少量ですませられて、過食にはなかなかならないんですね。食べ物への感謝が、勿体無さ・ありがたさに繋がるので。
でも本来、食べ物に善悪はないのであって。それを食べる側との相性があるだけで。
どんなに”ジャンク”と見なされる食べ物であっても、それが広まっているのには、それなりの意味があると思います。
私はそれを”悪い”として食べなかったし、実際食べたら、相性も”悪い”反応のオンパレードであったんですが。
それでも、そういう食べ物も、自分の気持ち次第で受け入れられるはずだから。
「食べ物」全般に対して、偏見なしに受け入れて、考えて、選んでいくことができたなら。
ほんとに、馬鹿みたいなんですけど。つか、
ほんとーーにただの馬鹿なんですけど。(……)
家族や友達に対して、避けていた「食べ物」に対して、
贖罪、みたいな気持ちもあった、と思います。
中途半端に始めるのではなく、一気に一番悪いところまで落ちて、じゃない、堕ちてみて。
そういう「食べ物」がやめられない気持ち、そして必要と思う気持ち、それが有効である時の見極め、心身の反応と対処など。
最後には、その手の「食べ物」によって、自分の一番悪いところが引き出された時、それでも認めて受け入れていけるように。
なので、過食といえば、嘔吐などの排出行為が付いてきがちですが、私は決してしませんでした。
それこそ食べ物への、そして関わった人達への感謝の気持ちを、どんなジャンクに対しても捨てることはできなかったので。これこそ、マクロビオティックで教わった、大事な財産でしたから。
どんな悪いものでも、全部身のうちに取り込もう。それでも「消化」できる自分になれたなら。
中庸を良しとする食養生界では、到底考えられない荒療治。
と言えば聞こえはいいですが、要は
ただの馬鹿の暴走です。やっぱり私はB型でしたよお母さん……
それから2年ほど経ちますが、この間、本当にいろんなアップ&ダウンを経験致しました。
この間の経験については、折を見てぽちぽち書くかもしれません。ただのお笑い話なんですけど、ええ。(開き直り)
ちなみに、トランス脂肪酸の摂り過ぎと鬱病は関係がある、という研究報告もあるそうですね。
そして、いまだに時折襲ってくる過食の波と闘っております。
でも厳密には、「闘ってる」わけではなく、「おお、また来たか、んじゃどうしよっかなー」という感じで、その時に食べたいものを食べながら、今回の反応はどうかな、とお気楽に人体実験を楽しんでおります。
外食しても、今では持ち帰りBOXを手にすることは滅多にありません。お腹をいっぱいにして、心は友達と過ごす楽しさでいっぱいにして、愉快な時間をいただいております。
おかげで、お嬢へのお土産が減って、彼女からの恨めし光線が痛いです。(アタタタ)
マクロビオティックにしろ、甲田療法にしろ、最終目的は「何でも食べて幸せになること」だと私は思ってます。
その為に、まずは丈夫な心身を作ろうとする過程において、どういう生活を送ったらいいか、その方法を色々提示してくれているのが、食養生だと思うのです。
それらのうち、どれを選んで、どう試していくかは、本当に自分にかかっているわけで。
自分は自分、人は人。こんなに言い古された言葉であるのに、実行するのがいまだにこれほど難しいこと。
偏見なしに人を見ること。自分の価値観だけで人を判断しないこと。
それは公けに対してだけでなく、家族に対しても同様で。
ずっと昔から、ずっと自分に言い聞かせていて、少しずつできるようになっていると思っていたのに、まだまだ全然、であったこと。
人に受け入れて欲しいのなら、まずは自分が人を受け入れなくてはいけなくて。
そして、そうやって人を受け入れようとする為には、自分自身を受け入れるところから始めなければなりません。
食に限らず、何かにしがみつかずにいられないという状態は、理由の一つに、
「自己評価の低さ」があるように思います。
本来の自分に自信がないから、既存の価値や考え方に拠り所を見つけようとしてしまう。
その拠り所が、痩せられたという達成感であったり、食べている間の安心感であったり、
もしくはカロリーや栄養情報であったりするのが、摂食障害の一つの形であるのかなあ、と。
自信がないなら、自信をつければいい、じゃあ何か打ち込めることを探して、というのも勿論アリですが。
その前に、その「自信のない自分」であることを受け入れて、真正面からさらしていけたなら。
受け入れる、ということは、良いところも悪いところも全部ひっくるめて、ということを。
お嬢の思春期を通じて、いろんな場面で教わったことでした。
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補足その1
尊敬する
ぺんぎんさんのブログで、とてもタイムリーな記事を拝読することができました。
ご了承を得て、リンクさせていただきます。
摂食障害の自助グループ
「魂の監獄」という考え
自助グループの情報も勿論ですが、何よりぺんぎんさんの語られる言葉が、これこれ!これなの! と手を叩きたくなるぐらいに秀逸です。
ぺんぎんさん、いつも本当にありがとうございます。心からの感謝を込めて。
米国内の摂食障害の自助グループについては、
Eating disorder, anonymous, support groupなどで検索していただくと、色々出てきますので、興味のある方はぜひ、最寄の場所を探してみてくださいませ。
補足その2
私の記事内で、食べ物ではなく、
「食べ物」と書いている場合は、
食材に限らず、衣食住全般、家庭や職場など、取り巻く環境全てをひっくるめたもの、
とお考えいただければ幸いです。
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