上書きを重ねて實となる

「勇気とは、使うことによって強くなる筋肉のようなものである」
   ----- ルース・ゴードン
        (アメリカ人、作家・俳優、1896年10月30日生まれ)


実は嘘だった!? 外国の都市伝説「オオカミ少女アマラとカマラ」 

ミクシィ経由で見たこのニュースに、かなりのショックをうけました。

信じてたのに……!
「ガラスの仮面」にだって使われてたのに……!(関係ねえ)

* * * * *

【雑事】

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都市伝説
Wikiの説明を引用すれば、近代あるいは現代に広がったとみられる、口承の一種、だそうです。
が、それこそ現在では、口承よりネット経由の方が多かったりして。

人生の前半は終えたぜ(ふっ…)、という歳になりますと、信じている言い伝えは、かなりの数にのぼりまして。
そのうちの幾つが、都市伝説と定義されるものであるのか。
それはきっと、かなりの割合だと思われます。(ずーん)

そんな伝説に、未だそれほど染まってないお嬢が、面白いサイトを見つけてくれたのですよ。




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8 Famous Quotes That Were Never Actually Said

有名な引用句だけど、実際は言われてないんだよ、というもの8つ。
詳しくは記事を読んでいただくとして、概略と少々の補足を以下に記すですよ。


1. “Let them eat cake!”
マリー・アントワネット:「パンがないなら、お菓子を食べればいいのに」

ルイ16世の妻のマリー・アントワネットではなく、ルイ14世の妻のマリーが言ったとされる。
当時のフランスでは、パン屋でパンが売り切れた後は、高級なパンや菓子類を安く売って、庶民が買えるようにしなければならない、という法律があった。
つまり、王政の劣悪振りを証明するために使われているこの台詞は、実は国民を気にかけて言った言葉かもしれない。

ちなみにこのお菓子とは、ブリオッシュのこと、とどこかで読んだんだが、それはどうなんだろう。


2. “Elementary my Dear Watson”
シャーロック・ホームズ:「初歩だよ、ワトソン君」

シリーズを通して、ホームズがこのセリフを口にしたことはなく、最も近いもので、ホームズの見事な推理の後に、ワトソンが「すばらしい」と讃えたことに対して、
ホームズが「初歩だよ」と答えた、というやりとりがある。

この台詞がどうしてこれほど広まったか、という疑問に対して、我々が現在考えているところでは、
1929年のホームズの映画で、初めてこのフレーズが使われた、ということなのだが、
その映画の時には、すでに有名になっていた、という説もあって、未だ謎である。


3. “God helps those who help themselves”
聖書:「天は自ら助くる者を助く」

聖書の中にはどこにもなく、ベンジャミン・フランクリンの言葉であるとか、英国の政治学者、アルジャーノン・シドニーが本で使った、などと言われるが、どれも根拠がない。

面白いのは、聖書はこの引用に反する言葉、つまり、神は助けを得られない者も助ける、ということを、繰り返し述べている点である。

ちなみに英国の医者、サミュエル・スマイルズが、自著の「自助論」の序文で、この一文を書いている、という話。


4. “Beam me up Scotty”
スタートレックのカーク船長:「転送してくれ、スコッティ」

いかにもカーク船長が言いそうだが、実際はTVでも映画でも言われたことはない。スコッティという名の乗組員も存在しない。(転送する役の機関主任の名は、チャーリーである)
最も近いもので、シリーズ4で、「Beam me up, Mr. Scott」というセリフがあるが、ファンの間では、船長はスコットをスコッティなどの愛称では決して呼ばない、と強固に主張されている。

似たものとして、スターウォーズで、ダースベーダーがルークに向かって言うセリフがある。
「Luke, I’m your father」として有名であるが、
オリジナルは「No, Luke I am your father」である。
ほんの些細な差でも、ファンにとっては、大きな違いなのであろう。


5. “That’s one small step for man…”
アームストロング船長:「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな進歩だ」

というのが日本語訳として普及していたので、今まで疑問にも思わなかったのだが、
原語である英語の方では、これは文法ミスだという説が長く唱えられていたらしい。
つまり、「for a man(一人の人間にとって)」 とアームストロング船長が言ったところ、間の”a”が良く聞こえなくて、「for man(人類にとって)」と言ったとされてしまい、後から釈明する羽目になったそう。

ちなみに2006年、オーストラリアのコンピューター専門家が、船長の音声データを分析したところ、きちんと”a”が発音されていた、と発表した。
これにより、船長のセリフは文法的にも正しい名言であった、と37年ぶりに再認識されることになったのである。

……英語のaとtheに大層悩む日本人のワタシとしては、色々とフクザツな心境である。(誰も聞いてません)


6. “The ends justify the means.”
マキアヴェリ:「結果は手段を正当化する」

実際に彼が言ったのは、イタリア語で「常に結果を考えなければならない」、つまり「結果は必ずしも手段を正当化しない」であって、正反対の意味に訳されてしまっている。
その為、政治家は冷酷でなければならない、という形で広まってしまっているが、マキアヴェリの意図したところは、犠牲や努力に見合うだけの結果が得られるかどうかを、常に考えていなければならない、ということだった模様。

この誤訳が広まったせいで、彼は冷淡な現実主義者の典型のように考えられてしまっているが、
実際のところ、彼は賢明な思想家であり、啓蒙主義の推進者であったかもしれない。


7. “Religion is the opiate of the masses”
カール・マルクス:「宗教は民衆の阿片である」

これも、政治学者の言葉が誤って訳され、後世に広められた例の一つ。
元々はヘーゲルを批評して、「宗教は迫害された者のため息であり、心無い世界での心であり、魂の無い状況での魂なのである。それは、人々にとっての阿片だ」と言ったのが、誤訳されて伝わったと思われる。

マルクスはアヘンを、今日のような、人々の精神を曇らせる存在として見ていない、ということは明らかである。
当時アヘンは合法で、一般的に使われていたことを考慮すれば、マルクスは宗教を、人を現在の位置より高める助けになるもの、と考えていたことがわかる。


8. “Money is the root of all evil”
「金は諸悪の根源」

「The love of money is the root of all evil」というのがオリジナルで、新約聖書での聖パウロの言葉。
しかしこれは、元になったギリシア語の誤訳であり、正しくは「For the love of money is a root of all sorts of evil」であって、これを読む限り、これは金銭や富に関しての言及ではなく、強欲は様々な問題を引き起こす、という意味であることがわかる。

産業革命によって、社会が資本主義化し、人々が富を蓄積することに注力するようになった、という状況を批判した言葉といえるだろう。

ギリシャ語から英語への下手な訳として、これは唯一の例ではない。
聖書は二義的、多義的な言葉で溢れており、十分に注意する必要があるだろう。

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1.と5.以外、全て信じてました……

こおゆうことを突きつけられると、ざつがくってなんだろう、と思わず棒読みになりますが。
でもやっぱり大好きでやめられません、歴史のこぼれ話、裏話。
私が学校で習った歴史も、続々と異論が出てきているので、ここら辺りでもう一度、最新の教科書などを読めたら嬉しいなあ。

それでは皆様、Happy Halloween!
楽しい夜をお過ごしくださいませ。

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by senrufan | 2010-10-30 05:28 | Trackback | Comments(6)
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Commented by shina_pooh_at_sfo at 2010-11-01 07:28
都市伝説のことを英語で「Urban Legend」とそのまま訳せることを知ったときは驚きでした。それはさておき、雑学王のMiyukiさんのこういうネタ、知識薄の私には大変勉強になります。(10秒で忘れてしまうところが問題ですが。)

冒頭のオオカミ少女の最後の一言、

「そんな心優しいオオカミさんなんていないワケです。」

シュールです。
この物語の結末が「最後は人間に心を開いて、、」となるのであればおとぎ話としても多少面白いのかもしれませんが、結末が結末だけに創作だったことがわかった以上、それ以上どう扱っていいのか困るお話ですね。

というわけで、よいハロウィンを☆
Commented by みちこ at 2010-11-01 09:15 x
おはようございます♪日本は11月のスタートですよぉ~~^^
そちらでは、いろんなハロウィン物語があったのでしょうねぇ~
楽しそう!!我が家など”かぼちゃの煮物!”でした(^O^)/

オオカミ少女の話しは、うそぉーーーって感じです・・・
それにしてもMiyukiさんの知識の深さには、頭がさがりますです♪
本とかジックリでも結構早く読むほうでは?
私も本ドップリですが、こんなに知識は広くないですぅ~恥ずかしい(-"-)
これからも、Miyukiさんの所に通いづめお勉強、お勉強!!(本気!!)

下のハンバーガーも美味しそう~。ベジタリアンさん用のもいいですねぇ~
日本でも、一応ありますが、ここまでバッチリのメニューではないと思うわ~

今、ハロウィン真っ盛りかしら?楽しんで下さ~い♪(^_-)-☆
Commented by マミィ at 2010-11-01 15:15 x
いろいろと面白いですねー。楽しみながらお勉強ができるMiyukiブログに感謝です。

ちなみにこちらフランスでは、マリー・アントワネットが言ったとされる「パンがないのならブリオッシュを食べればよいのに」という台詞は実在しなかったと伝えられているようです。ジャン・ジャック・ルソーが著書「告白」に「ある偉大な王妃がそう言った」と書いたことが発端のようですが、マリーもマリー・アントワネットも時代的に合わない、しかもこのルソーという人、でっちあげの名人であったようであります…ウソーと改名したろか(怒)
Commented by Miyuki at 2010-11-02 10:54 x
*shinaさん
え、10秒も覚えていられるの!? す、すごいわshinaさん!(基本3秒人間) うちの雑学好きは家系らしく、祖父→父→私→娘と続いておるですよ。母方からはB型を受け継ぎましたが。

ね、キップリングの「ジャングルブック」とか、異種間の愛情交流って夢だったんですけどねえ。人間も動物も、赤ちゃんはあんなに愛らしいのは、どんな乱暴な動物に会っても、保護心をかきたてられるように、という理由からだそうですから、信憑性はあったのになあ~。

楽しいハロウィンでしたか? またお話を聞かせてくださいねー。
Commented by Miyuki at 2010-11-02 10:59 x
*みちこさん
おおっ、日本のかぼちゃの煮物! それはこちらにとっては大ご馳走ですよ~!
こちらのいろんなカボチャも美味しいのですが、あのほくほくさが日本産特有なのか、同じカボチャでも違うんですよ。たまに恋しくなるのです。

雑学は少々知ってても、人生で必須だろうということを全然知らないので、差し引きマイナスなんです……(そっとうつむく)
私はかなり速読で、じっくりは読んでないですね、あはは。
だからみちこさんのように、味わって読まれる方が、作者には嬉しいと思いますよ~♪

ベジバーガー、アメリカならでは、かもしれませんね。日本人にとってのおにぎりみたいなものですから(笑)

ハロウィン、まったりと過ごしましたvv
みちこさんも、元気に11月を過ごしてくださいね!
Commented by Miyuki at 2010-11-02 11:02 x
*マミィさん
来日の準備は順調ですか~?

お、さすが本場では、すでに常識であったのですね! そですか、マリーでもないんだ。ルソーの虚言ぶりについては、私でさえも聞いたことがありますよ~。それこそ日本の歴史の教科書では偉人扱いですけどね(笑) しかしこれだけ世界をだませた、という点は、彼の力量と言うべきか。ほんとにウソーに変えやがれ。


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