さては胡蝶の見る夢か

「君子は幅広く読書して、礼によって身を修めれば、道に迷うことはない」
   ----- 孔子
       (中国人、思想家、紀元前551年8月28日生まれ)


エキサイトブログでは現在、「アクセスアップ講座」というのを連載(?)でやっています。
ただ今アップされているのは、
「第2回 アクセスアップ講座:アクセスされやすい日記タイトルのつけ方」

■具体的な記事タイトルをつけよう!

例)
× 花火に行ったよ!
○ 隅田川花火大会に行ったよ!
「花火に行ったよ!」だと検索エンジンで「花火」で検索された方に見てもらうチャンスはありますが、「隅田川 花火」で検索された方には訪問チャンスを失う可能性があります。

■アクセスを誘う記事タイトルをつけよう!

例)今年の夏休み1番の思い出は?
「夏休み」など検索数の多い文言を盛り込みつつ、?で終わらせると、ついつい読んでしまいたくなるブログ記事になります。
具体的な「隅田川花火大会」などの具体的なキーワードは、記事中に入れるのは是非おこなってください。


……私の日記タイトル、史上最低見本の自信ある。

* * * * *

【映画】
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映画「Inception」を観に行って来ました。
夏休みで日本から遊びに来てくれた、Rogiさん母娘と一緒に。(歓喜)

例によって例のごとく、何の下知識も持たない鑑賞だったのですが、今回は珍しくそれを後悔しましたですよ……
勿論、英語がわかんねええ、という不治の病もあったんですが、それ以上に、なんじゃあこらあ!! (by松田優作)と叫びたくなるほどの複雑怪奇っぷりの内容に、あとで入ったレストランで、娘達の解説を一から仰ぐ羽目になりましたです。うう、不甲斐ない母ちゃん達を許して。
こんなことなら、ネタバレ歓迎で色々漁ってから行けばよかったよー。

しかし娘達はさすがというか、全く白紙で行ったにも関わらず、すごく楽しんでいた模様。
お嬢は、友達から勧められていた通り面白かった、とご満悦。ちくそう。




舞台は現代、と思われるんですが、主人公のDom Cobbは、人の夢の中に入り込み、その人物が持つアイディアを「盗む」、というスパイ。その特殊技能と、妻殺しの嫌疑ゆえに、世界的に指名手配されており、彼の2人の子供達にも会えないまま。
その彼に、とある大企業のトップであるSaitoが接触し、ライバル会社の息子の夢の中に入り込み、会社の解体というアイディアを「植えつける」、という仕事を依頼します。コブは、その嫌疑を抹消することを報酬として要求し、サイトーの依頼を果たすべく、強力なチームを作り上げるのです。

コブの元々のパートナーであるArthur、夢の中で他人になり代わることのできるEames、鎮静剤のエキスパートであるYusuf、夢の中の世界を造り上げるAriadone、そしてサイトーも加わって、ターゲットであるRobert Fischerと同じ飛行機に乗り込み、限られた飛行時間の中で、眠らせたロバートの夢の中に侵入し、依頼を果たそうとします。
が、ロバートの”防衛本能”であるところの兵士達が次々と襲い掛かり、更にコブの罪悪感が生み出した妻Malの妨害も受けながら、ロバートの潜在意識のより奥の層まで降りていき、必死に使命を果たそうとするのです。

……って、文にすればまだわかるんですけどね、ええ。
こおゆう説明を、事前に読んどけばよかった、つー話なんですよ。


ともあれ、すごく良く出来ている映画であることは間違いなし。
夢の中ですし、兵士達と戦いまくるわけですから、殴り合いから戦闘シーン、果ては雪崩まで色々と仕掛けがあるんですが、これらを極力CGなしで撮った、というところに凄さがあります。
俳優さん達は背中にワイヤーをつけて、あれやこれやの動きを自ら、というんですから大したもんだ。
そのおかげか、臨場感に溢れた場面の連続は、とても自然な迫力に満ちていて。
CGや3D満載の最近の映画にちょっと食傷気味、という人にももってこい。ほんと、これは3Dにしないでくれて良かったなあ。

そして、”夢”についての科学的裏づけがしっかりしてる、と思わせるところがまた良くて。
特に上手かったのが、現実から第三層部に至るまで、各階層ごとの「時間の流れ」の違い。
要は、下に降りるほど流れが早いので、現実では数分のことが、第三層では数年経ってたりするわけで。
映画の中では、各階層と現実が入れ替わり立ち替わり出てくるので、そういうギャップが物語そのものも多層化構造に仕上げて、どんどん深みに引き込まれ。
しかし同時に、それぞれの時間の流れ方をわかった上で観ていないと、それこそどれが現実なんだか夢なんだかわからなくなってくるので、要注意の点でもあります。


俳優陣では、まずはコブを演じるレオナルド・ディカプリオ。
永遠の童顔がちょっとかわいそうな彼、父親役が似合わず、離れている子供達に会いたいというのがどーも足りん、などとヒドイことを思われておりましたが(私にな)、妻役のマリオン・コティヤールとのしっとりシーンはばっちり。
コブがもっと割り切った人だったら、この任務のトラブルの半分は避けられてたであろう、という苦悩(つまりM体質)の人を、立派に演じておりました。

日本で話題沸騰の渡辺謙は、期待に違わず、堂々のハリウッドスターぶり。最初から最後まで、メインキャラの一人として出ずっぱりで、彼が織田信長を演った頃からファンであった私は、ほくほくとにやけっぱなしで観ちゃいましたよ。
と思いきや、バイリンガルな娘達からの反応は冷めたもの。
「英語が下手」「所々、なに言ってるのかわからなかった」「インド人よりひどかった」
「だから真っ先に撃たれて、あまりしゃべらなくてもいい役にしたんじゃないか
……あんまりぢゃありませんか。

逆に娘達に一番人気だったのが、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが演じたアーサー。
背も低めでちょっと華奢な感じなのに、エレベーターの格闘シーンでの活躍ぶりがすばらしく。
ほぼ同率首位だったのは、トム・ハーディ演じるイームスで、ちょい悪オヤジぶりがカッコいい。
どうでもいいけど、ハーディを見るたび、ジョン・トラボルタを思い出すのは私だけですか。


と、こんな風に書いていくにつれ、ようやくストーリーがわかってきたような……気になれないんですな、これが。
や、さすがに筋書きはわかったのですけど、いろんなシーンを思い出すに、全てに裏の意味があるような気になってくるんですよ。つまり、物語だけでなく、ありとあらゆるものが多層構造であるかのような思いにとらわれてしまうんですね。

最初と最後に出てきたあの人物は、私が思ってた人ではないかもしれない、とか、
あのエレベーターの降りていく先と昇る先の順番は、とかに加えて、
ラストシーンで回り続けるコマの続きが、何よりも気になったり。
こんな風に、どちらが夢でどちらが現実なのか、と思わせ、「現実を侵食する夢」の存在を強く意識させることが、映画の狙いの一つだったのかも。

何回も観たい映画か、と聞かれれば、実はそれほどでもないのですが。
この曖昧な疑問を一つ一つ、自分なりに解いていく為に、何回も繰り返して観たい気にかられるのも事実。
賛否分かれる映画かもしれませんが、私はかなりポジティブな評価を抱いた映画でございました。
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by senrufan | 2010-08-28 12:09 | Trackback | Comments(14)
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Commented by マミィ at 2010-08-30 15:54 x
Miyukiさんの日記のタイトルの付け方、奥が深くていつも感心しているんですよー。

観ました、観ました、Inception! 私の場合はフランス語吹き替え版で観て、は?と意味不明な場面が多かったので、是非もう一度観たい!と思いました。そんなわけで渡辺謙の英語は聞けずに残念。そーですか、下手ですか、あははははは。
Commented by すれっぢ at 2010-08-30 22:49 x
「インド人よりひどかった」
これ言われたらヘコな~。TV見てて、日本人が出て英語はなしてる
のにキャプション付き・・・ってのは悲しいです。で、すんげ~インド英語
話してるのにキャプション無し・・・ど~なってんだ。(笑)
Commented by akiumi at 2010-08-31 00:14 x
もっと詳しくネタばらしてください・・・個人的に・・・私の予習のために、ぜひ・・・・(笑)

みゆきさんが渡辺謙のふぁんなんて。ちょっと意外。あ、深い意味はなにもありません。失礼しました(笑)
Commented by Vivian at 2010-08-31 05:22 x
ほんと、複雑な筋立てですね。私は12月初旬(の予定らしい)のDVD発売を待って家でじっくり見よう! 

ちなみに、我が家では息子が封切りと同時に見に行ったのですが、感想「面白かった!」・・・相変わらず口数が少ない息子です(汗)。
Commented by Miyuki at 2010-08-31 11:16 x
*マミィさん
姉さまにそう言っていただけたらもういいやー♪(アメーバ並みの単純さ)

お、ご覧になりましたか! そですよね、フランスは吹き替えで公開なのですよね。ええ、下手だったらしいです……私からしたら、私の10倍は上手いじゃん、って感じだったんですけど(涙)
Commented by Miyuki at 2010-08-31 11:20 x
*すれっぢさん
ヘコんでください、泣いてください。(うわああん)
娘達の意見では、あのインド発音よりわかりにくいらしいですよ、日本人のカタカナ発音って。つくづく私、このエリア以外でアメリカで生きていける自信がありません……すれっぢさんはやっぱりすごいなあ~。
Commented by Miyuki at 2010-08-31 11:22 x
*akiumiさん
喜んで~。と言いつつ、私もいまだに何がなんだかもー、なんですけど(笑)

うふふ、芸能人にはまらないヤツなんで、ふぁんというほどでもないんですけど。とりあえず彼が人気が出る前から目をつけていた、ということでちょっと得意だったんですよ。
Commented by Miyuki at 2010-08-31 11:24 x
*Vivianさん
DVD、それが一番確実&正解ですね!(笑)

あはは、息子さんを持つお母さん方は、全く同じこと言ってますー。性格的には男っぽいだの女っぽいだの幅はあっても、基本の脳構造って共通してるものですねえ。
Commented by matsathome at 2010-08-31 12:53
満席のIMAXで酔いそうになりながら、観ました観ましたこの映画。私、アーサー役のジョセフ ゴードンレビットが大好きなんです!
うちの夫は楽しんでいたみたいですが、私は時間の流れが12倍になっていく遅さに、最後はちょっと飽きてしまいました。DVDが出たらもう一度観てみようかと思ってます。あ〜、私もバイリンガルになりたい(涙)
Commented by mifamilia at 2010-08-31 14:39
Miyukiさんのタイトルの付け方、味わい深くで好きです。
思わずアクセスしたくなるタイトルですよ☆

さて、映画のほうですが、観てみたいと思っている映画のひとつです。まだ観ていないので参考になりました。 こういうお話って1回目は話を理解するだけで精一杯で、2回目からやっと各個人のセリフを吟味できるものかもしれませんね。
Commented by Miyuki at 2010-09-01 10:45 x
*Sarahさん
うひゃあ、あれをIMAXでですか! そらあ酔います(汗) ああ、でもアーサーのどアップが見られるんですよね、だったらアリですな(断言)
Sarahさんなら十分バイリンガルを名乗れると思いますぞ! 私は映画でも舞台でも講演でも、娘がいなければ何にもできません……
Commented by Miyuki at 2010-09-01 10:46 x
*るしあママさん
慰めてくださってありがとうございますうぅぅ(うるうる)

そう、この映画は特に回数を重ねる必要があると思うです。でも逆に、見れば見るほど、どんどん新たな解釈ができそうで、それもワナかもしれません(笑)
Commented by akiumi at 2010-09-05 04:57 x
みゆきさん、見ました~昨日ついに。

う~ん、私は「何がわからないかがわからない」状態で終わってしまいました(涙)
消化不良を解決するためにもう一度みたいか??も、ど~かな~ってかんじ・・・・
予想よりもアクションシーンが多く、これは大きく減点ポイント・・・どんなにそのアクションがクールでも、私にとってアクションはアクションに過ぎない。はい、みゆきさんがおっしゃるとおり、3Dでなかったのが救い。
途中一瞬寝ちゃいました・・・

ほんと、渡辺謙は、レオさまにも引けを取りませんね~かっこよかった。そして、お嬢さんのいうとおり、何いってるか、全然わかりませんでした(爆) ひどいジャパニーズイングリッシュってわけでもないのにねえ、何がイケナイんでしょう。いや、まったくわかりませんでした。

細かい感想は、またお会いしたときにでも。お聞きしたいことがいっぱいありますけど、ネタなので。

同じ日に見た" eat, prey, love" よりはだいぶ見た甲斐があった、ということだけは間違いなく(笑)


Commented by Miyuki at 2010-09-05 13:25 x
*akiumiさん
おお、行かれましたかー!
そうか、アクションが苦手でいらっしゃるのですね~。じゃあ、娘たちが熱狂していたアーサーの活躍も、akiumiさんには「青い」で終わってしまったか!(笑)
でもそなんですよ、私ももう一回観たいやら、そうしたくないやら、なんですよねえ、この映画。

そでしょ、謙さん渋かったでしょ。永遠の童顔のレオは相手になりませんぜ、はっはっは(酷) あ、でもakiumiさんにもダメでしたか、彼の英語。私は、私が英語がわからないのはいつものことなので、それのせいかと思っていたんですが、うう。

ええ、お会いした時に色々と! それまで私が内容を覚えてればいいんですがー。自信がない。(鳥頭)

ジュリア・ロバーツのですよね、あまり良い評判ではないようですねえ(笑)
私は元々ロマンス系は苦手なので、やっぱり観に行くことはないでしょう。ジュリアは好きなんですけど。


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