継承すべきは形より

「美しい唇である為には、美しい言葉を使いなさい。
美しい瞳である為には、他人の美点を探しなさい」
   ----- オードリー・ヘップバーン
       (ベルギー出身・イギリス人、女優、1929年5月4日生まれ)

* * * * *

【雑事】

        [frameDSCF1125

お嬢の、中国系アメリカ人のお友達。
皆、親がこちらに移住してきた、いわゆる二世に当たる子供達なのですけど。

何人かいる仲間内で、日本語補習校のような中国語学校に通う子は、たったの2人。
それ以外の子は、ほとんど中国語は話せないか、もしくは会話はまだなんとかなるけど、読み書きはできない、とかなんだそうで。

現地校の教育では、非常に教育熱心な印象が強い中国系の家庭なのに、母国語の継承にはそうでもない家もあるのだなあ、と。
それは、米国に根付くという気概の表れ、という場合もあるでしょうし。
そしてその場合は、いつか帰るという思いが強い日本人の甘さを感じたり、そう思える母国があることの幸運を噛み締めたり。
家族それぞれの事情と考えと。言語環境は、そういうもので決まるもの。




以前書いた、バイリンガルについてのシリーズの中でも書きましたが。つか、多分書いたと思うんですが。(恥ずかしくて読み返せない)
バイリンガルであるかどうかは、上下の関係で評価されるものではない、と思っております。
親の考えは勿論のこと、子供自身の適性や意思がまず在りき。
アメリカで暮らすのであれば、英語オンリーも正解の一つですし。
親の母国語がマイナー言語であれば、英語から進みやすい欧州言語を学ぶのも良いと思います。

言語というのは、生きていく為の大切な道具の一つなので。
自分が進む先行きに、その選択の可能性を残しておくかどうか、だけでなく、
モチベーション維持をどうするか、関わりたいと思える文化や国はどこか、などなど、
一貫できれば望ましく、でも同時に、流動的な余地が多分にあるべきで。

その余地の中で、両親・祖父母・親戚との繋がり、という要素の扱いにおいても、
移民の家族は百家族百色なんだろうなあ、なんて思ったりしております。


移民の二世・三世、バイリンガルやセミリンガル。
そんなカテゴリーの幾つかを包括するような言葉を、お嬢の友達から聞きました。
「私たちは、Heritage speakerなのよ」

*-*-*-*-*-*-*-*-*

ところで、たまたまお嬢の中国系のお友達は、台湾出身が多くて、ですね。
面白いのが、言葉は親から教わってないにしても、しっかり受け継がれているのが、
中国本土への警戒心や反抗心、
Chinese Taipeiという呼称への憤慨、
そしてもう一つ、日本と日本人に向けた好意も、です。

嬉しいことですが、それを鵜呑みにしていいわけがなく。
実際に起こったことを知って、その上で向き合うべきことの一つでありますね。


あー、日本の大きい図書館に行きたいです。
読みたい本や知りたい事柄が、エベレスト並みに山積みになってます……
(だったら英語で調べろ、というツッコミは、イスカンダルの彼方へ飛ぶがいい)
[PR]
by senrufan | 2010-05-04 13:11 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : https://senrufan.exblog.jp/tb/13260015
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by マミィ at 2010-05-06 15:20 x
オードリー・ヘップバーンの言葉に大きく頷く朝であります。本当にその通りですよね。他人のことに関してぶつくさと不満や批判を言うことの多いマリオン(14歳)に「そんなことばかり言っていると顔つき変わるからやめんしゃい」とよく言っています。良いところを見ようとせずに悪口ばかり言っていると、目が濁って口角が垂れる!

「私たちは、Heritage speakerなのよ」
住んでいるアメリカという国に馴染みながらも、自分のルーツを決して忘れないという強い意志が伝わって来ますねぇ。

ちなみに、私の友達の中国人、フランス人の夫との間に息子が一人いるのですが。彼に対して常に彼女は中国語、父はフランス語で育てたので、かれは2ヶ国語完璧。数年前から英国に転勤になり、英語も流暢になったそうです。彼女(母)のことば「よし、これで息子は就職に困ることはなかろう」
Commented by Miyuki at 2010-05-07 12:22 x
*マミィさん
マリオンちゃんもですか~。ティーンのそおゆうところ、全く万国共通でございますな。ほんとに、早く脱・天動説人間(地球は私の周りを回ってる)して、清々しい顔になってほしいものですよねえ。って、年と共に目が濁って口角が垂れてきている私に言われたくないでしょうが。

うんうん、異国にいる子ほど、ルーツとなる母国へのこだわりが強かったりしますからね。

ちょっとそのお子さん、最強ではありませんか! 英語は共通語になりつつあるし、フランス語は植民地時代の名残で通じる国が多いし、人口世界一の中国語とそろったら、すでにフルハウス。ぜひ彼に、将来スペイン語を身につけてほしいものでございます。そうしたら就職どころか、世界の7割が彼のものですぞ!


<< 記憶は身にも心にも 家族志向を示すのは >>