花咲く理由は愛であれ

「誰かを本当に理解したかったら、その人の視点から物事を考慮しなければならない」
   ----- ハーバー・リー
        (アメリカ人、作家、1926年4月28日生まれ)

* * * * *

【学校】

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今年度前期、選択授業でFoodsという調理実習のクラスをとったお嬢。
後期も引き続きFoods2に進み、またまた期末試験は、「自宅で料理を作って、家族に食べさせること」なんだって。

前回、かなり和風な食卓を目指した彼女であったが、趣を変えたいのと、前回レシピの翻訳に苦労したこともあって(……)、今回のコンセプトはおフランス
ほら、パンがなければお菓子を食べなさい、というアレですよ。(激違)




前回はご飯だけは炊いた母ちゃんだけど、今度はおかずオンリーということで、なーんにも手伝うことなし。
それどころか、
「見ると、きっと血管切れるだろうから」
と、キッチン立ち入り禁止を言い渡され。うん、確かにそうかも。
ということで、見ざる・言わざる・聞かざる状態で待機したんだな。


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そして課題の4品を、またもや全て自分で仕上げた彼女、レシピを自分流にアレンジしただけにとどまらず、ガーニッシュまで作製、という懲り様。さすが、元・将来の夢はアーティスト。
更に、いよいよ食べるにあたっては、シェフから給仕にチェンジして、コース仕様でサーブしてくれたのだ
しかも、「次は○○、これこれを使って仕上げてみました」みたいな説明までつけてくれるので、たった一人のお客さんの母ちゃん、もーーむちゃくちゃ大照れです……


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最初はスープ、冷たいヴィシソワーズから。浅倉ユキさんレシピ参考。

彼女曰く、シンプルにじゃがいもと玉ねぎだけで作ったそうなんだが、すごくとろみがあって、まるでちょー柔らかめのゼリーみたい。
Vita-mixで仕上げたそうなので、もしかしてそのパワーのせい? だったら、やっぱりすごいなあ。
味は私好みの薄味、でも黒胡椒が効いていて、食欲増進効果まで。


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前菜で、豆腐のテリーヌ
これも浅倉ユキさんのレシピで、豆腐をベースに、ブロッコリーで緑、にんじんでピンクと、3色作って重ねたもの。

うんうん、これは一度食べてみたかったんだよね。
余計なものが入ってないので、とても優しいお味だよ。これなら私一人で、半分以上は平らげられる自信あり。つか、よこせ。
おまけに、大好きなアボカドまで添えてくれた日には、お代わり!と叫んでしまうのを必死にこらえたぞ。


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野菜の一皿、ラタトゥイユ
トマトをピューレ状にして、ズッキーニ、エリンギ、玉ねぎ、ベルペッパー、それに彼女オリジナルで、レモンを入れて煮込んだ一品。
思いがけない酸っぱさが、すごく新鮮だったよ。


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メインに出てきたのは、スズキの蒸し焼き・ディジョンマスタードソースがけ
Collardの葉にのせて蒸したSea bassに、マスタードや白ワインなどで作ったソース。
飾りのバラは、トマトの皮で。添えられた一口海草サラダが、また嬉しいね。


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締めのデザートは、ヴィーガン・ショートケーキ
パトリシオさんのマクロビ・スポンジケーキをちょっとアレンジ、プレーン・ココア・いちごと3種類作って、豆腐クリームをはさみながら重ねたもの。
上からココアパウダーをまぶして、いちごのガーニッシュ。
ここまでくると、すでに母ちゃん、言葉がありません。(うるうる)

パトリシオさんのスポンジは、むっちりしていて大好きなのだけど、クリームを重ねて時間を置いたせいか、更にもちもち感が増していて。
食べ応えがある生地を口に入れれば、クリームに加えられたラムの香りと共に、時間をかけて一口ずつを楽しめる。


さてさて、総括として、今回も大変見事な出来でございました。親バカ度を割り引いても、大したもんだと思うのさ。
しかして、ご本人のご意見は?

まず、ガーニッシュに不満が残る。
もっと懲りたかったのに、きちんと計画を立てなかったから、冷蔵庫にあるものでやるしかなくて。
豆腐テリーヌはもっと上手に作りたかったし、ラタトゥイユは、ちょっとレモンを入れすぎたかなあ。

でも、一番の悔いはSea bass。あんなに油っこい魚だとは思わなかった。
ほんとはヒラメを使いたかったけど、スーパーに売ってなかったし……

と、当人にすれば色々あるらしい。
まあ、その辺のところは遠くに置いといて、自画自賛路線でレポートを書くように。君はいつも謙遜し過ぎだから。
とりあえず母ちゃんは恥ずかしげもなく、親バカ丸出しコメントを書く予定。(ふんぞり返り)

ところで、規定は4品なのに5品作ったのは、エクストラ・クレジットをねらったの?と聞いたら、
「え」
と愕然としてしばしフリーズ。……気づいてなかったんかい。


Foodsのクラスはこれで最後なので、もうこんな機会は当分ないんだな。
返す返すも、これにありつけなかった父ちゃんが気の毒だ。
お嬢ったら、わざわざパパの出張中に実行するんだもん……誰の稼ぎで料理ができると思ってるんだね。(ため息)

料理のテクは上達したし、栄養学的な知識も増えたはず。ハズ。
そおゆうものがベースになって、毎日作るようになったらもっと上達して、いつかは食を含めた環境全般への感謝とか、食べさせたい人への思いとか。
そんな風に、本当に心が伴った料理を作るようになるのは、君が自分自身の家族を得た時なのかもしれないね。
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by senrufan | 2010-04-28 15:06 | Trackback | Comments(18)
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Commented by マミィ at 2010-04-30 15:55 x
す、すばらしい、凄すぎる!ブラボーお嬢!
そしてまた母ちゃんの「花咲く理由は愛であれ」というタイトルがいいですなぁ…じーん。
Commented by nikkeilife at 2010-05-01 00:51
すご~い!!!食材に、そして食べる人に対して思いやりのある料理ですね。授業で習うこともあると思いますが毎日Miyukiさんの料理や食材における姿勢を見習ってることも大きいと思いますよ。

シーバス、うんうん、脂っこいですよね、アレは。しかしコラードグリーンの上で蒸すなんて素敵。ウチもこんどやってみます。トマトの皮のバラにハートをズキューンとやられました。アメリカ人の先生、これのありがたみをわかってくれますように。A+間違いなし!
Commented by mifamilia at 2010-05-01 08:21
娘さんのフルコース、凝っていてとってもおいしそうです。
飾り付けも工夫がされていて素敵。

アイディア満載です☆

もうこのクラスが終わってしまうとはほんと残念ですけど、
これだけ作れるなら、親としては安心ですね。^^




Commented by Miyuki at 2010-05-01 10:49 x
*マミィさん
えへ、なかなかでございましょ? と、親バカ丸出しですみません~。
タイトルね、「つぼみが開く」とか考えたんですが、別な方向に考えてしまいそうでやめました(危ない妄想)
Commented by Miyuki at 2010-05-01 10:53 x
*アヤコさん
ありがとうございます~vv いやあ、このクラスで作るものってちょーアメリカンメニューばかりなので、いつも作っては友達にあげてしまうんですよ、彼女。果たして役に立つのか?なクラスと思ってましたが、それなりに学ぶところはあったようで良かったです。

最初は「ヒラメの縁側」とかぬかしたので、どんな高級料理するつもりかいとツッコんでしまいましたよ。バラには私もやられました。私がこの手のことが全くダメなので、素直に尊敬してしまいますね~。先生のおめがねにかなうといいんですが!
Commented by Miyuki at 2010-05-01 10:55 x
*るしあママさん
私はまずはレシピ通りにしか作れないヤツなので、これだけアレンジできるところだけでも花丸でした。レベル低すぎですか(笑)

はい、安心して、いつでも家出できます。私が!
Commented by ayumin_moo at 2010-05-01 23:51
はぁ、なんですかこれは!もうため息ばかりつきながら読んでしまいました。
メニューから盛り付けまで、ほんとうにおフランスのお料理みたい!
豆腐のテリーヌの色鮮やかさ、スズキの身のプリプリ感、すばらしいです!
いや、親バカを抜いても、他人から見てもとっても美味しそうです~。
こんなお料理をお嬢様に作ってもらえたら、それはそれは感動だろうなぁ。
デザートひと口でもいいから味見させていただきたかったです。
Commented by Miyuki at 2010-05-02 13:06 x
*ayuminさん
いつも優しいお言葉、ありがとうございます~!
普段でも料理は”見た目”にこだわる子なので、本領発揮というところでしょうか(笑)
はい、しっかりカンドーしまくりの、親バカ度253%の母ちゃんでございました。
もちもちスポンジケーキも、ハードブレッド好きなayuminさんなら気に入っていただけるかなあ♪
Commented by Vivian at 2010-05-03 05:07 x
う~ん、感慨無量でコメント欄では書き尽くせないです!
お会いした時にいろいろ感動を語りたい感じです。ただ一言書くならば、料理が趣味になりつつある夫の手料理をお嬢さんに食べてもらってぜひ批評を伺いたい!(これマジで言ってます!)舌が確かな若き女性の意見を聞くのは楽しみだわ。
Commented by Chico at 2010-05-03 15:24 x
素敵なフルコース、いいですねぇ♪
どれも手が込んでいて、レストラン並ですよ~。
併せてお嬢さんのアートの才能を感じました!
私も昔はアーチスト志望でしたが、そんな夢は崩れ落ち、、。(笑)
でもお菓子もアートの一部に入るのだろうか??

ほんとSea bassって、結構油がのってますよねぇ。(私も苦手、、。)
大きな魚だから、きっと油ものってしまうのでしょうね。
次回はヒラメでリベンジしてもらえるといいですね~。
Commented by usayamama at 2010-05-03 22:30
自宅でコースのお料理が出て来るなんて、羨ましい〜。
さてはみゆきさん、ブルジョワですな!
しかも本格的でどれも美味しそうで見た目も美しい。
愛情たっぷりですね♪
Commented by Miyuki at 2010-05-04 10:28 x
*Vivianさん
もったいないお言葉、恐縮至極でございます~。
いやいやいやいや、彼女の舌がアテになるかどうかは大いに疑問のあるところでして(大汗) 私よりは鋭いんですが、結構好き嫌いがあって、あまり一般的ではないかもです。なので、僭越ながら私がいつでも旦那様の試食役を勤めますので!(自己中)
Commented by Miyuki at 2010-05-04 10:30 x
*Chicoさん
お菓子はすんばらしいアートですっ!(どきっぱり)
それはChicoさんのお菓子を見れば一目瞭然じゃございませんか。ねえ、皆さん。
ということは、Chicoさんは夢をかなえられたということですな♪

そなんですよね、白身魚がその店にいいのがなくて。
しょーがない、今度ヒラメを買ってやるか……
Commented by Miyuki at 2010-05-04 10:31 x
*usayamamaさん
ふっふっふ、そなんです、実はブルジョワだったんです。
って、あれ、今日って4月1日でしたよね??
親バカな身には、どれもこれも美味しかったです。
が、愛の味はしなかったような……(あああああ)
Commented by peartree22 at 2010-05-05 18:20
夕飯前に見るではなかった!!!
はぁ~とため息でございます。トマトの皮でバラの花!?細部まで
きめ細かい盛り付けは、プロ顔負けですね。
お料理の味付けもお母様好みをしっかり抑えて、本当にうるうるです。
やはり蛙の子は蛙。いつも普段でMiyukiさんのお料理を食べている
お嬢さんだからですね。

あぁ、うちの娘もそうなって欲しいけれど、親がなぁ・・・。
Commented by Miyuki at 2010-05-06 13:20 x
*ちゃんさま
いーえっ、我が家の場合は、「親があっても子は育つ」。私の影響なんぞカケラもないでしょう、どころか、むしろ少しは言うこと聞けよ!と怒髪天をつくティーンですよ、とほほ。
や、嬉しい誤算も多々あるのですけどねー。
ちゃんさんママのあったかい翼の下、私の乏しい夢も背負って、どうかのびのび育ってね、アネネちゃあああんん!!(大迷惑)
Commented by ☆Coco☆ at 2010-05-16 13:26 x
すご〜い!!
私も将来、子供にこんな凝ったお料理を作ってもらいたいものです。
そういえば、、、私も両親の結婚記念日に初めてフルコースで料理を作ったことがあるのですが、ミユキさんの娘さんと同じ頃の、高校生の時でした。でも、私はもう少し、手抜きをしたような。。。笑 
テリーヌ、しかもベジ仕様なんて、うらやましい〜〜。
Commented by Miyuki at 2010-05-17 13:01 x
*Cocoさん
えーっ、なんて親孝行な娘さんなんでしょう、Cocoさん! そういうお母さんに育てられたら、そらあお子さんもそういう子になりますって!
え、うちですか? うちはどうやら隔世遺伝らしいです。(目をそらしながら)
うちにあるレシピ本が、今ではベジィのものしかないですからね。必然的にベジタリアンメニューになるわけです、あはは。


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