世界で一番必要な職業

「どこから来たかということは重要ではない。どこに向かっているかということが重要である」
   ----- エラ・フィッツジェラルド
       (アメリカ人、ジャズ歌手、1917年4月25日生まれ)

* * * * *

【学校】

        mailboxflame

我が家のお嬢、現在のEnglishの先生に、色々と言いたいことを抱えている模様。

今までも先生に対して、決めつけや偏りが多い、とたまに愚痴っていたのですが。
先日は、宿題で出された感想文の下書きが、あっさりとボツをくらったんですよ。それも、本提出の前日に。

内容を聞いてみたところ、うん、こおゆう解釈もあるよね、いいじゃん、というもので。
それが先生の解釈、つまりは正解と合わないからってボツにされるというのは、親という立場を離れても、国語の授業の進め方として残念だ、と思ったのですね。




本好きな私が好きだった科目といえば、当然のように国語と社会。
でございましたが、そんな私でさえ、あの頃の国語の授業の内容に、全面賛成しているわけでは決してありませんでした。
作者の言いたいこと、なんて、作者だってはっきりとわかってるかどうか。
読む人によって、無限に解釈が広がるのが読書の楽しさ、と思うのに、答えの選択肢が一つしかなかったり。
国語に唯一の正解なんてないだろう、といつも感じておりました。

結果子供達は、これも処世術とばかりに、割り切ってテクニカルに答えを埋めていく術を身につけることになり。
それで成績が上がったところで、その子が果たして本当に本の世界で遊ぶ術を身につけたどうかは、神のみぞ知る。

が、同時に、個人的感想だけでは、それがどれだけユニークなものであろうと、いや、むしろオリジナルであればあるほど、”評価を下す”のは大層難しい、ということもわかっているのですけれど。


お嬢がぽつりと言ったことは。
「理系の先生は、ある程度偏見があっても、まだ何とかなる。答えは一つだから。
でも文系の先生が、他の考えを受け入れないのは、いけないことだと思う」

先生と生徒というのも、出会いの一つでありますから。
タイミングと内容次第で、良くも悪くも、生涯を変えることにもなりかねないわけで。
そういう意味で、理系・文系に関係なく、より”良い”先生に会えることが望ましく。
まあ、それも結局は、相性と運の割合が高いことではあるのですけどね。

大きくなってみると、先生も人間なのだから、と思うようにもなり、自身の足場がゆっくりと固まっていくにつれ、教師に対する距離も心構えも変わっていくものですが。
それでも、「子供」という存在に何かを与えていく過程において、親と家庭という場に加えて、学校と先生という存在がどれほど大切で重要なものであるか、ということについての考えは、自分の経験を思い返してみても、揺らぐことはありません。

聖人であれ、とは全く望まないし、万人に好かれることなどありえない。
しかし可能な限り公平で、客観的で、共感性が高いことなど、備えていてほしい資質は確かにある、と思います。


私が昔から「絶対なれない」と思う職業の一つが、教師であったりするのです。
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by senrufan | 2010-04-25 12:24 | Trackback | Comments(6)
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Commented at 2010-04-27 13:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by akiumi at 2010-04-27 14:14 x
過去に起きたことについて「もし・・・たられば」を考えることはまずないんですが、義務教育期間に出会った「教師運」の悪さだけは、いまでも、けっこう恨みがましく思い返したりします・・・。
先生も人間、もちろんです。あのころの先生たちの年齢をはるかに超えた今、理解できることはいっぱいあります。
でも、その「理解」が出来なかったころに受けた理不尽さって、心に大きく残りますよね・・・・
ひとの個性を認めなかったり、ましてや殺してしまう大人には絶対なるまい、と強く念じながら生きてきた、という意味では、「反面教師」に恵まれたのかもしれませんけど。

お嬢さんは、単なる愚痴じゃなくて、客観的な批判をもたれてて大人ですね。
いや、実際、生徒のほうがずっと精神的に大人であるっていうケース、けっこうありませんか。
Commented by すれっぢ at 2010-04-27 22:23 x
いや、まさに同感です。こう書くと角立ちますが(承知で書いてる(笑)教師という職業されてる方で人間的に素晴らしいな~と思える人は少ないな~という感想が今まで生きてきての実感です。ひとつあるのは自分が常に生徒に対して命令する(できる)立場なので、生徒以外ととの関係性も同じようになってる社会的ずれの多い人が多いし。

日本の教師資格見直し制度も今の政権になって見事にぶっ飛んで
しまいましたね。あれ、いい制度だと思ってたのに。


Commented by senrufan at 2010-04-28 10:04
*非公開コメントさん
聖職、そだよね、聖人が担うものというより、職業自体がとても大事なものだよね。
うんうん、私もね、私から先生に聞いてみようかと提案したのだけど。かなりの子がリジェクトされたらしく、しかも彼らのほとんどがアジア人だったということから、別な手を考えているそうです。彼女が実行するなら、親としてサポートしたいなあ、と。
そうかあ、やっぱりあったのね……苦労談、ぜひ聞かせてください先輩!
Commented by senrufan at 2010-04-28 10:12
*akiumiさん
正におっしゃる通りで、今ならまだ理解できても、あの頃は到底無理な話で、傷として残ってしまうのが始末に悪いんですよね。
子供が自己中で青いのは当然として、そのレベルと目線を承知した上で向き合えるというのが、「先」に「生まれた」大人にとってほしい態度。
といいながら、今の子供達、そして背後にいる親達で、それに値しなくなっている人達がいるのも事実なので……仰げば尊しの世界はいずこに。

いえいえ、彼女もまだまだ自己中のティーンですが、でも確かにはっとするほど地に足がついてる子達、いますね。すごく頼もしく思います。
Commented by senrufan at 2010-04-28 10:17
*すれっぢさん
同感していただいて心強いです~。前にも書きましたが、とある旅行添乗員さんによると、一番困るお客さんは「先生」と呼ばれる職業の人達=教師・医者・弁護士・政治家だそうで。社会的バランスを身につけにくい仕事なんでしょうなあ。ああ、ビンボーサラリーマンでよかったです。

私も、あれはいいと思ったんですよねー! また審議してほしいのに。
同時に、お給料も見直してほしいですね。いい仕事をすれば、それだけ報われるべきお仕事だとも思うので。


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