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実現する道は様々に

「成功とは、自分が持っているものを活用することである」
   ----- ウッディ・ヘイズ
       (アメリカ人、フットボールコーチ、1913年2月14日生まれ)


ハッピー・バレンタイン、でございます。

米国では、バレンタインはGirl's Holiday
麗しいれでぃの皆さまは、旦那様やパートナーの方から、花束やプレゼントをお受け取りになったでしょうか。(にっこり)

んなこたあ、はなっから期待してねえよ……とやさぐれを通り越し、すでに悟りの境地にいる私にとっては、バレンタイン=新しいスイーツを作る日、という認識です。
今年はロースイーツに挑戦したかったのですが、とある材料の取り寄せが間に合わなかった為、それは後日のお楽しみとして。
とりあえず、ネットで見つけた、Fiery Red Devil's Food Cake(Vegan)を作りましたです。


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米国では大変ポピュラーなAngel Food Cakeは、シフォンケーキにちょっと似ていて、しっかり泡立てた卵白と粉で作るもの。それのチョコレートバージョンが、Devil's Food Cakeなんですね。
更にこれまた定番なのが、Red Velvet Cake。ビーツ、もしくは食紅で色をつけた赤いケーキで、なんとなくいつもスカーレット・オハラを思い出すワタクシ。
特に、天才パティシエのChicoさんの手によるRed Velvet Cupcakeときた日には、ガーネットのような美しさにうっとり。

で、今回私がトライしたのは、デビルズフード・ケーキのレッド・ベルベット版。といってもヴィーガンレシピなので、卵や乳製品は使いません。
工程は相変わらず至極簡単で、全粒粉、ココアパウダー、水、オリーブオイル、砂糖(パームシュガー使用)。膨らます為に、ベーキングソーダとアップルサイダーヴィネガー。
これに、摩り下ろしたレッドビーツをたっぷり入れます。

オーブンに入れる前の生地は、なかなか美しい深紅色だったのですが。
残念ながら、焼き上がりは見事な黒さ。まあ、覚悟はしておりましたが、これもパームシュガーや使ったココアのせいなどもあるのかな。
ちなみにココアパウダーについては、レシピに指定されていた通り、Dutchやalkali加工ではないものを使ってます。理由はこちらで教わりました。なるほど!

しかし、味の方は良かったです。すごくふんわり・しっとりで、後味も良く、砂糖も少ししか減らさなかったのに、ほろ苦さが感じられる控えめな甘さ。
豆腐クリームをのせましたが、これ無しの方が良かったかも。
や、フロスティレシピも一緒にあったのですけど、粉砂糖にマーガリンという、我が家にない材料だったので、あっさり諦めた次第です。

なるべく材料を自然にしたいと思い、イーストから天然酵母へ、ベーキングパウダーよりはベーキングソーダ+レモンorヴィネガーへ、と傾けるようにしている昨今。
といっても、どれも便利である上、お菓子に少々使うぐらいでは問題あるまい、という気持ちもしっかりあって。
どちらかといえば、子供の科学実験のノリで楽しむアレコレは、こうやって素敵なレシピが、本でもネットでも沢山公開されているからこそできること。
と、結局いつも帰りつくのは、感謝の思いに、ばかりです。

* * * * *

【お菓子】

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前回の日記の、冒頭画像のクッキーは。ここのところ、集中して作っている、なかしましほさんのご本のレシピから。

なかしましほさんのレシピで、以前に日記にのせたのは、例えばこんなビスコッティや、あんな豆腐マフィンなど。
こちらの日系書店で見つけて一目ぼれした、このご本にのっていたんだな。




なかしまさんのレシピは、ヴィーガンではないけれど。バターや生クリームなどの乳製品は使わず、なるべく安全な国産の粉と、オーガニックの卵、甜菜糖やきび砂糖、良質な菜種油使用、をポリシーとして組み立てられている。
色々人体実験を繰り返して、どうやら自分には、卵より乳製品の方が更にインパクトがあるらしい、と思うようになってきた私にとって、とてもありがたいレシピが並んでるんだよ。

何回もリピートして作ることを繰り返し、これなら大丈夫とばかりに、更に2冊の本を買い足した。
それぞれ、丸ごとシフォンケーキ丸ごとクッキーのご本であるのだよ。
2冊とも、写真やイラストで工程をわかりやすく説明してくださっていて、私のような万年初心者でも大丈夫。


まず、シフォンケーキの本。
日本レシピのシフォンだと、卵白が1個分多かったりして、卵黄が余る場合があるのだけど、なかしまさんレシピではそれがない。卵を4個用意して、両方同数使用する。
それに薄力粉、甜菜糖、菜種油を基本として、あとは何シフォンかによって、それの材料が加わるだけ。とてもシンプルで、作りやすい。
シフォンだけでも20種類のっている上、応用として、ロールケーキやカステラ、余った場合のラスクなどまで、大変充実した1冊。


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ファーマーズマーケットで買った、半ダースの卵。
うち4個を使って、家族全員が大好きな、プレーンカステラを焼いてみた。

薄力粉ではなく強力粉を使って作るカステラは、豆乳とメープルシロップも加わって、シフォンより重い仕上がり。
なのに、口当たりはすごくふわふわで、冷蔵庫で冷やせば生地がしまって、しっとり感が一段増し。
市販のカステラよりぐっと軽いので、物足りないと思われる方もいらっしゃるかも、と思うけど、我が家では大売れだった一品。

もっと作りたいのは山々なんだが、卵を頻繁に食べるのは、やはり身体に負担がかかるので。
月1~2回ペースで一品ずつ、ゆっくり作っていこうと思ってる。


クッキーの本は、といえば。
型抜き・天板・手びねり・アイスボックス・ドロップの、5タイプのクッキーを基本として、それぞれのアレンジレシピの紹介と、マコロンやビスコッティなどの応用スイーツへと広がってる。
お嬢がArtのクラスで作った、卵型の陶製の入れ物。これに入れるクッキーを焼きたくて、しばらく続けて色々焼いてみた。
ちなみにこの卵、外は真っ白で中は真っ黒。「腹黒エッグ」と呼んでいる。(酷)


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ベジィになる前は時折作っていた、バターたっぷりのナッツ入りスノーボールクッキー。
なかしまさんのコーヒーくるみボールは、バターを使わないのに、さっくり・ほろほろ感は負けてない。
薄力粉、くるみ、穀物コーヒー、デーツシュガーに菜種油。フードプロセッサーでガガッ、と作った生地を丸めて並べ、オーブンで焼けば、香ばしいナッツの香りが広がるよ。


カステラで余った2個余った卵のうち、1個はぼーろとマコロンで消費して、最後の1個はレーズンサンドクッキーに利用した。
中のレーズンは、酵母起こしに使ったものを流用して、ちょっとラム酒をふりかけるアレンジ。

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薄力粉とベーキングパウダー、あとは砂糖と塩だけ。あ、ちょっとシナモンも入ってた。
麺棒で伸ばした生地に、レーズンをのせて、折り畳む。それを更に伸ばして、オーブンで焼いて切り分ける。
しっとりレーズンとざっくりクッキーが合わさって、ちょっと大人向けのラムレーズンサンド。


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お嬢と私が至極気に入ったのが、ブルーベリー・クランブルのクッキー
この生地も、薄力粉、アーモンドミール、デーツシュガーに菜種油が基本。メープルシロップが追加材料。
半量を型に敷き詰め、冷凍ブルーベリーを散らして、残りの生地を上から押し広げる。オーブンで焼いて、粗熱がとれた後に切り分ける。

私が全粒薄力粉を混ぜるせいか、アーモンドミールが自家製で粗めなせいか、見本より崩れた出来になってしまうけど。
その分、ほろっと口どけの良いクラムが美味しく、ブルーベリーの果汁でソフトな仕上がり。


新しいレシピ本が手に入ると、今日は何を作ろうか、と、しばらくうきうきと嬉しくて仕方がないのだけど。
このご本に関しては更に、どのレシピも美味しいに違いない、という信頼感が大きいのは、今までハズレがなかったから。これって、すごいことだよね。
勿論、人それぞれの好みがあるので、これは我が家の場合、なのだけどね。

なかしまさんの本は、あと1冊、チョコスイーツを集めた本があって。欲しいのだけど、持ってる本と重なるレシピもあるので、購入を迷っているところ。
だってさあ、チョコだよね……チョコを前にすると、お嬢と私の理性は吹っ飛ぶんだよね……
チョコ中毒に拍車がかかりそうで、それも迷う理由の一つであるんだな。(情けない)
by senrufan | 2010-02-14 08:30


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