小さな足の、大きな一歩 (10)

Death of Qaid-l-Azam (Pakistan)
Coptic New Year

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とある店の本コーナーでこの雑誌を見つけて、表紙にふきました。
お時間のある方は、こちらの記事もどうぞ、です。

* * * * *

【雑事】

さて、これもいい加減終わらせなければいけません。
細かいことを書き出していたらきりがないので、抽象的ではありますが、そろそろまとめに入ります。

と言いつつ、そこはワタシなので、サイッコー!に長々・ぐだぐだと綴ります
どうかそれを受け入れてくださる方だけ、この先にお進みくださいませ。
ちなみに長すぎて、今回だけでは終わりませんでした……(あほー)(あほー…)(ドップラー効果)




*-*-*-*-*-*-*-*-*

7. ほんの一歩の例として (1)

「バイリンガル」がサブタイトルであったわりに、68億人のうちの、お嬢という1人の例では。
前回にも書きましたように、実はそれが最終目的ではなかったのです。
というより、バイリンガルになってくれたらいいなあ、という願いは常に抱いていたものの、その前に忘れちゃいけないことがある、とそのたびに言い直していたのですね。

このエリアは幸か不幸か、日本語学校のチョイスが数多くありまして。日本語補習校を始め、私立学校が小規模なものから大きなものまでそろっているという、大変恵まれた環境にあります。
なので、お嬢も3歳から、そうしたところの幼稚園に通わせることは可能ではありました。

いずれ日本に帰る駐在員仲間と話していると、皆の共通の心配事が、日本に帰ってから子供がいじめられたらどうしよう、というもので。
あの頃はそれを心配して、こちらでも日本語の環境を重視する、というご家庭が、私の周りでは多くて。日本に帰っても、言葉や勉強がわからなくて遅れることのないように、それによっていじめられることがないように、という親御さんの気遣いですね。

数年たってから、お嬢が英語ができるようになると、今度あちこちから言われたのが、「日本に帰ってから、インターナショナルスクールにいれたらどうか」ということで。
せっかく英語ができるようになったんだから、それをなくしてしまったら勿体無い。それにきっと、もう価値観的にも日本の学校には馴染みにくいだろうから、それでいじめられたらかわいそう。
これまた、「いじめ」を心配する気持ちからのアドバイス。

実際のところ、帰国して楽しく過ごしているお子さんの方が多いと思うのですよね。
日本にずっといたところで、出会う人によってはそういうことも起こりうるわけで。それは、いじめがないだろうからと期待してお受験しても、たまたま担任と相性が悪くてつらかった、ということが起こりうるのと同様で。
海外にいて、日本のニュースを見るだけの身には、悪いことしか報道されない分、余計に不安が大きくなるのですが、詰まるところはそういうこと。

だったら、環境選びにやっきになるより、どんな環境にいても、しっかり自分の足で立っていられる子に育てたい、と思ったのです。
で、その為にうちが選んだ選択は、「現地校中心」であったのです。
つまり「バイリンガルになる」ことを望んだのは、それを可能にする為の条件だったから、というのが大きかったのでありました。


その頃、とある日系幼稚園に子供を通わせているお母さん達から、時々聞いていたことは。
スカートをはいていかないと、皆と違うと言っていじめられる。
髪をたらしてないと、皆と違っておかしい、とからかわれる。
こんな内容のことが多かったのですね。

勿論、一部の子供のことでしょうが、そういう子のお母さん方はかわいそうだなあ、と思った覚えがあります。
こんな、「皆と一緒じゃなきゃいけない」なんていうアイディアが、3歳児の頭に自然に浮かぶとは思えないわけで。親がそういう価値観を教えている、ということなわけで。
人種偏見もまた然り。最初の出所は親にあることが多い、と考えます。自戒をこめて。

かわいそうだと不遜にも思ったのは、せっかく海外に来て、日本の価値観を見直せる環境にあるのに、肩の力を抜けないまま過ごしているのか、と同情してしまったからです。
まあ、それが大事で手放したくないものだ、と思った上での子供への教育だとしたら、全く余計なお世話なのですけれど。


お嬢は、日本の保育園にいる時から、「皆で一緒」というのに馴染めない子でありまして。
それは規律的なことではなくて、自由時間に、皆がおままごとで盛り上がっていても、その時にやりたい遊びの方に、たとえ一人でも向かうヤツ、という。
だから、集団行動重視の保母さんからは、うとまれる傾向にありましたです。
そして、彼女のこの性格は、現在に至るまで、母の心配の種で在り続けております……だって、他の子から離れて、一人でいるわけですからね。
友達ができないのか、それとも友達を必要としないのか、一体どっちなんだ。人は一人じゃ生きていけないんだよ、と何百万回繰り返したことか。

が、娘をかばうわけではないですが。少なくとも自由時間に、自分がしたいことがわかってて、それを選んでいるのだとしたら、悪いことはないはずだ、と思うのです。
自分がしたいことを抑えてまで、他の子に付き合わなくてはいけない時は、もっと別にあるはずで。
実際、安易なfollowerにならない娘を、誇らしく思うこともあるのです。

アメリカで暮らすことについて、良い点・悪い点がありますが、彼女のこういう性格に対しては、アメリカにいられることを素直に喜びました。
こちらで学校を探すに当たって、モンテッソーリやフリースクールに惹かれたのも、これがあったからに他なりませんでした。

だから、郷に入っては郷に従え、というのも勿論ありましたが。
何より彼女のこういう性格が、マイナスではなくプラスの力になるように、可能な限り伸ばしてやれたなら。
そう思った私にとっては、日系の幼稚園に行かせず、現地校を中心とすることを選ぶのは、ごく当然のように思えたのでありました。
*-*-*-*-*-*-*-*-*

続きます。
でも、この先どう続けたらいいか、わかんなーい。(肩をすくめながら)(殴る蹴るの暴行)
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by senrufan | 2009-09-11 11:14 | Trackback | Comments(6)
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Commented by ayumin_moo at 2009-09-14 12:20
私は思いっきり「皆と一緒」で生きてきた人です。その方が、先生も親も、そして自分も気が楽だったのだろうなと思います。「皆と一緒」というところに逃げることを覚えてしまったため、いざ自分で行動をしようと思うと何をしたいのかわからないときが、いまだに多々あります。協調性と言えば聞こえが良いですが、判断力の乏しさは相当なものです。
そんな感じなので、自分のやりたいことをわかっているお嬢様はすごいなぁと思うし、Miyukiさんがお嬢様の良い所を引き出すことのできる環境を選ばれたことが素晴らしいと思います。私がいつか親になることがあったら、「自分の価値観を押し付けない」を家訓にしなくては。(苦笑)
Commented at 2009-09-14 16:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Miyuki at 2009-09-15 03:45 x
*ayuminさん
私もです~。おっしゃる通り、そうしていれば自分も楽だし、他の人との摩擦もないし、生きやすい選択なのですよね。だから娘を見ていて、どうしてそんなめんどくさい方を選ぶんだ、と不器用さに歯噛みばかり。でも同時に、的確に自分の意見を持てないオノレには、ずっと自己嫌悪してます。
彼女の場合は、傍から見ればただのわがままかもしれないです~。実際、ほんとに今まで色々あったのですよ……先生方も、そんな彼女をかってくれる人と、否定する人と、はっきり分かれましたし。
自分の価値観を押し付けないを家訓としても、ayuminさんの場合は押し付けるべき価値観をいっぱい持ってらっしゃいますので、その辺はぜひ受け継いでいってくださいね!
Commented by Miyuki at 2009-09-15 03:48 x
*非公開コメントさん
っていうか、とうとう姿を……! 一応歓迎のむぎゅ。あ、逃げるな。つかさあ、オマエさん宿題は? こんなとこ来てるバアイかい、あぁ?(ごごごご)
……ハイ、早速直しましたデス……いつもスミマセン……
Commented by nikkeilife at 2009-09-15 08:16
外国人、特にアメリカ人が日本の学校生徒を見るとその統一性に驚くそうですね。「皆で一緒」って大事な面もありますが、やっぱり小さい頃から自分のやりたいことがわかってて、それを出来る度胸(笑)があるって凄いことだと思います。こういうのはクラスルームで学べることではありませんですしね。私も幼稚園は日本だったんですが、比較的開放的な園で自分のやりたいことをしても良かったように覚えてます。やはり環境は大事ですよね。

現地校中心でも日本人に引けをとらない日本語を話せて読めるお嬢さんの事をブログで読むたび、Miyukiさんがどれだけ頑張っているか分かります。しかし、最近の子育てにどれだけ「いじめ」に気を使われているのを目にするとちょっと悲しくなります。そういう時代になっちゃったんですね。
Commented by Miyuki at 2009-09-15 10:21 x
*アヤコさん
度胸というか、単なる意地っ張りなんですけどねえ、彼女の場合(涙) でもその統一性、うん、驚くかもしれませんね。体育祭の組体操とか見せたい(笑) 授業などの必要な時にはきちんとしてほしいですが、自由時間までそれを引きずるのは、と思うのでございます。

や、とんでもない、私は何もやってないのです~。つか、口を出したくてたまらないところをこらえてこらえて。そして時々爆発するという(殴) いじめ、私たちの時代にもありましたが、集団で、とか、次は○○をターゲット
というのはなかったですよね……想像するだけで胸が痛くなっちゃいます。


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