ずーっと ずっと だいすきだよ

Battle of Las Piedras (Uruguay)
Victoria's Day (Canada)

* * * * *

【家庭内事情】
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つい先日、訃報続きの日記を書きましたが。
実は、まだ続いていたものがありました。

我が家の息子達、インコ2羽。水色のセキセイインコ(♂)と、黄色のルチノー(やはり♂)。
黄色の方が、この週末に、急病で亡くなりました。




2羽を飼い始めたのは、2002年の11月。
夏に転校してから、なじむのに苦労していたお嬢を励ましたくて、家族そろってペットショップに行ったのです。
元々飼う予定だったのは、ハムスターでして。ほら、「あと2年」と思っていたので、寿命が短いのが良かったのですよ。(暴言)

しかし、ハムスターより手前に並べられた鳥コーナーで、お嬢と私の足はすっかり止まってしまったのです。


子供の頃、飼っていたのはインコでした。
トータルすれば数羽飼ったのですが、私の思い出としては、1羽の緑のセキセイインコにしぼられます。
彼(♂)がうちに来たのもそういえば、私が3年生の時、神戸に転校してしばらくした頃だったかと。

とある朝、父が庭を見たら、雨の中、木にとまっている彼が見えまして。
家の中に呼び入れたところ、すごく人間に懐いてて、えさも人の口から食べるような、本当に可愛いヤツだったのです。
外に出たがってせがんで、出れば嬉々として飛び回り、呼べばちゃんと手元に来て。
11年我が家にいてくれた、可愛い可愛い家族でした。

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お嬢と鳥コーナーにいた時に、ついついそんな話をつらつらとしたら、お嬢がすっかり「鳥モード」に入ってしまったという誤算は、果たして吉だったのか凶だったのか。
この手のインコの寿命は12~15年ぐらい、という話なので、日本に帰る時どうすべー、と危惧しながらも、再び味わった「鳥がいる生活」は、やはり嬉しいものであったのです。

ペットショップで羽を切られてしまった為に、家で放しても飛べなかった彼ら。
飛べない鳥の姿を見るのがつらくて、怯えておとなしい様子も悲しくて。
羽が伸びたら、懐いてくれなくてもいい、元気で楽しく過ごしてくれればいいと、ほぼ放し飼いにすることに決めたのです。
その思惑通り(?)、特に黄色は、最後まで懐くことはありませんでした。

手を差し出せば、いやいやながら乗るものの、基本的に人が近づけば逃げやがって、一体誰が世話してると思ってんだコノヤロウ、とか。
すっかり2羽で世界を作っちゃって、いつもどこでも一緒にいちゃって、人間だったら腐女子世界で人気だなコイツラ、とか。

口では罵りつつも、どうしても笑顔になっちゃって。
だって、元気でいてくれればいいのです。狭い世界であっても、人間依存であっても、いえ、むしろそれだからこそ、出来る限り自由に過ごしてくれれば、それ以外に望むものはなかったのです。


そんなこんなで、平和に過ごしてくれた6年半。
今年の初めから、たまに黄色の様子がおかしい時が見られるようになりまして。
それでも、しばらく後には取り戻して、元気に餌を食べ、元気に飛んで遊んで、とやってましたので、医者には連れて行かなかったのですね。

が、少しずつ私達の胸の中にたまっていった黒いものは、確かに不安という名で呼ばれるものでした。


先週の木曜の朝、止まり木にとまったまま、目をつぶって、じっと動かない黄色の姿。
昼まで様子を見たものの、どうにもこうにも変わらないので、獣医を探して、お嬢と一緒に行ったのです。

一通りの診察の後、ドクターの見立ては、恐らく何かの毒物を口にしてしまったのだろうと。だから腎臓にかなりダメージを受けている様子だと。
風邪などのウィルスか、それとも毒物か、治療、及び検査の為、その日は入院ということになりました。

病院のケースに入れられて、やはり目をつぶって動かないままの黄色に、お嬢と私は何回も声をかけて、病院を後にしたのです。
元気になるんだよ。がんばって。早く帰ってきてね。
……ありきたりの言葉、ばかりでありましたが。

金曜に受けた電話によれば、やはり毒物によるものだということと、レントゲンによれば、体内に毒物の破片が数個あるというのです。
それでも前日よりは元気になってきて、手を出したら攻撃したというので、いつもの黄色らしくなってきたか、と少し安心したのです。

ところが土曜日、また元気がなくなって、真っ黒い糞をして、明らかに毒が回っている印を示していると。
血液検査の結果では、予想よりは良い値が出たので、薬を変えて、週末はドクターの家で手当てしてもらう、という予定で決まりました。


そしてその日の夜に、ドクターがかけてきた電話で、手当ての甲斐なく、黄色の心臓は止まってしまったことを知らされたのです。


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今日、お嬢と一緒に、獣医のところまで遺体を引き取りに出向きました。
渡された小さな箱はひんやりと、保存の為に冷蔵されていたことを物語り。
家に帰ってから開けてみたら、中には紙に包まれた、小さな黄色い体がありました。

水色より一段と警戒心が強く、差し出した手にも簡単には乗らなくて。
放し飼いの部屋にカゴごと連れて行けば、扉を開けるなり飛び出して。
爪を切る時など以外は、頑として私達に体に触らせることはなかったヤツ。

最後の最後に、ようやく両手で包んで抱くことができました。
なでてみれば、あまりに華奢な体で、この体で毒や注射に耐えたのかと思うと、改めて涙が止まりませんでした。

せめて部屋の中だけでも自由に、とさせておいたことが、彼が毒を口にすることになったのかと考えてしまえば、自分を責める気持ちを止められず。
あの時、あの頃、あれもこれも。たら、と、れば、の連続は、すでに起こった過去を変えられるものではないとわかっていても。


庭の片隅に穴を掘り、彼の体を埋めました。
うちに来てくれて、心からありがとう。
生まれ変わったら、うちで良ければ、また家族になってほしい。
伝えたい言葉は多すぎるようで、実はたった一つの思いの繰り返し。

大好き、大好き、大好き。



鳥がいる部屋で、文字通り隅から隅まで飛び回り、とまらなかった箇所はないぐらいだった2羽ですが。
1羽になった水色は、黄色がいなくなって以来、ぐっと行動範囲が狭くなりました。
改めて、2羽いたからこそ、お互いに誘われてくっついて、あれだけの範囲を飛んでいたんだなあ、と知りました。

もし1羽だけだったら、もっと人間に懐いてくれたかも、なんてことも何度も考えて。
でも、2羽でいた6年半という年月のおかげで、1羽しかいない空間は、穴が開いたというにはあまりに広すぎて。

もう1羽飼った方が水色にはいいのか、それともこのまま1羽で、黄色の分まで大事にしていくか。
これからゆっくり、家族で相談していこうと思っているのです。


最後になりましたが、今まで2羽を預かってくれたKiyoちゃん、みかさん、わくわくさん。
こんなところで申し訳ありませんが、どうかもう一度お礼を言わせてくださいませ。
預かっていただいた後は、いつもツヤツヤになって帰ってきて、ほんとに黄色は幸せものでした。
本当に、本当にありがとうございました。

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by senrufan | 2009-05-18 16:02 | Trackback | Comments(20)
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Commented by mikamika at 2009-05-20 22:16 x
そうですか、黄色が。。。
わずか数日お預かりしたことのあるだけの私でさえ寂しいのですから、いつも一緒だったご家族の気持ちはさぞやと思います。
私の分も水色を撫ぜてあげておいてくださいませ。
Commented by さく at 2009-05-20 23:37 x
かわいがっていたペットとのお別れは本当に悲しいよね。
黄色ちゃん、綺麗な子だったのね。

でも6年間も喜びをくれたのだから、一生家族の心の中にいるよね。水色ちゃんは長生きしてね。
Commented by Miyuki at 2009-05-21 11:23 x
*みかしゃん
ご一家で大事にしていただいて、温かい冬を過ごせた黄色です。感謝の一言では足りませぬ。
黄色がいなくなってから、水色に話しかける回数がぐんと増えました。みかしゃんからよろしく、と伝えておきましたです。ありがとうねえ。
Commented by Miyuki at 2009-05-21 11:26 x
*さくさん
うん、親バカ丸出しだけど、ペットショップで他のインコを見るたび、うちの息子たちが一番ハンサム、などと思ってしまいます。

ほんとに、水色には黄色の分まで元気でいてほしい~。さくさんのところのまんごちゃんも、どうかますます健康で楽しく過ごせますように。
Commented by すれっぢ at 2009-05-21 11:36 x
ペットとの別れ、辛いですね~。でも家族に思われて亡くなって
庭に埋葬されたのは最後の幸せだったのではないかと。
うちもペットいるので、どうなるのか・・・ちょっと辛いですね~。
Commented by peartree22 at 2009-05-21 12:46
私も子どもの頃にインコを飼っていて。いえ、インコだけでなく、
じゅうしまつに、うずらにと、いったいここはどんな家?てな感じでした(庭に父が巨大な鳥小屋を建設したのでした)。
鳥の世話係は私と兄が交代に朝、小屋掃除をして水を替えて餌をやってました。その時のことを思い出しました。
飼っている最中にやはり病気で亡くなったこともありましたが、
ある日、猫が穴を掘っていて、そこから逃げたのか、それとも食べられてしまったのか、いっきにいなくなってしまったのです。
お別れも言えず、悔しくて。

その思い出があるので、ペットはそれ以来飼っていません。
黄色ちゃんは最後は優しい家族に抱かれてよかったですね。
水色ちゃんとの寄り添う姿がまたかわいらしいですね。


Commented by shina_pooh_at_sfo at 2009-05-21 15:22
「ずーっと ずっと だいすきだよ」という言葉を読み返すだけで胸が苦しくなります。忠実な犬のようなペットでない反面(だからこそ)、何をしても「仕方ないなぁ」と手放しでかわいく見えるようにも思います。そっけない猫にも通じるもので。

うちの子も変化を見逃さず、一日でもお互いが幸せでいられるよう務めたいと改めて思いました。水色クンが元気でいますように。Miyukiさんもお嬢様もゆっくりと少しずつ元気になりますように。
Commented by yumikodi at 2009-05-22 01:24
こうしてたら、ああすればって、思うと切ないですね。
黄色、幸せな子なのだ。
Commented by nikkeilife at 2009-05-22 01:32
ペットでも立派な家族の一員。それも6年半以上も一緒なら尚更です。その上、老死じゃなく亡くなってしまうと本当に辛いですよね。お悔み申し上げます。

>>伝えたい言葉は多すぎるようで、実はたった一つの思いの繰り返し。大好き、大好き、大好き。

このくだりを読むたびウルッと涙腺が緩んじゃいます。Miyukiさんって文章を通して心に強く訴えるのが上手で、尊敬しています。水色くんも含めてご家族皆さんお元気になりますように。
Commented by mame-honey at 2009-05-22 02:13 x
本当に、ペットとの別れはつらいですよね。Miyukiさん一家の悲しみを思うとどんな言葉をかけても違う気がしてしまいます。タイトルの”ずーっとずっとだいすきだよ”もう、本当にこの言葉につきますよね。ただ一番伝えたい気持ちはこれなんだよね、、と思いました。
Commented by kiyo at 2009-05-22 09:11 x
突然のことで、びっくりしています。もう黄色ちゃんに会えないのね、、、
手のひらに乗ってくれたことや、差し出したエサを食べてくれたことを思い出しました。
Miyukiさんお嬢様、元気出してくださいね。
水色ちゃん、黄色ちゃんの分も、長生きしてね。
Commented by Miyuki at 2009-05-22 14:13 x
*すれっぢさん
はい、うちに帰ってきてくれて、こちらも嬉しかったです。実は医者から、解剖して死因を調べようかと言われたのですが、きっぱり断りました。いらんわそんなもん! ペットを飼うには「死」は避けて通れないことですけど、でも一緒にいられる間の幸せを取りたいですよね。
Commented by Miyuki at 2009-05-22 14:17 x
*ちゃんさま
それは悲しいことでしたね~(涙) 一羽いなくなるだけでも切ないのに、一度に沢山なんて……お兄さんもつらかったことでしょう。
私も、どうしてもお別れの時のことを考えてしまって、今までペットは持たずにきたのですが、いざ持ってみると、やっぱり一緒にいられて良かったなあ、と思います~。
Commented by Miyuki at 2009-05-22 14:19 x
*shinaさん
うん、うちの息子たちはね、「馬鹿な子ほど可愛い」の典型なんですよ。懐かないわ、芸はしないわ、なんですが、媚びられるよりそれがいい、なんて思っちゃうんですよね。

優しいお言葉、ありがとうです~。shinaさんもデュリフ君との時間を、いっぱい楽しんでくださいね!
Commented by Miyuki at 2009-05-22 14:20 x
*ゆみたちさん
そう、後悔の気持ちがまたつらいのです。
黄色、少しはここを好きでいてくれたのならいいんだけどね。
Commented by Miyuki at 2009-05-22 14:23 x
*アヤコさん
ありがとうございます~(うるうる) いつも的確で温かい言葉をくださるアヤコさんにいただくお悔やみは、またじ~んと心に染みてきます。水色を、黄色の分までいっぱい可愛がろうと思ってます!
Commented by Miyuki at 2009-05-22 14:25 x
*mame-honeyさん
mameさんこそ、スチュワートとのお別れがまだおつらいでしょうに、こちらにまで優しいお言葉をありがとうございます~(感動) 動物って、理屈とかいらないんですよね。好きで好きで一緒にいたい、もうそれしかいらないんですよね。
Commented by Miyuki at 2009-05-22 14:27 x
*kiyoちゃん
ほんとにkiyoちゃんのお宅には散々お世話になりっぱなしで、何回お礼を言っても足りません。5つ星ホテルを利用させていただいて、幸せな黄色でございました。水色がおとなしくなってしまっているので、良ければ元気づけに来てやってくださいまし。
Commented by ayumin_moo at 2009-05-23 13:56
すっかり出遅れてしまったのですが。。。
本当に、涙をにじませながら何度も読んでしまいました。

私も物心ついた頃からインコを飼っていました。(多いときは8匹)3歳の頃から飼い始めたちーちゃんは私が高校生の時まで生きました。そんなちーちゃんが亡くなったのは、私が修学旅行へ行っていたときのこと。(涙)以前からかなり調子は悪かったので覚悟はしていたのですが、本当に寂しかったです。黄色ちゃんのお話を聞いて、つい思い出してしまいました。
でも、これだけMiyukiさん親子に愛された黄色ちゃん、本当に幸せだったはずです!きっと天国で微笑んでいますよ。黄色ちゃんがいなくなって、水色ちゃんも寂しがっていることと思いますが、少しでも長生きしてMiyukiさんご家族と幸せに過ごされることをお祈りしています。
Commented by Miyuki at 2009-05-25 00:23 x
*ayuminさん
いえいえ、いつもながら優しいお言葉をありがとうです~(愛)

鳥のベテランでいらっしゃったのですね~。死に目に会えないというのは、そのペットと長く一緒であればあるほど、つらいものになってしまいますから、それはさぞ悲しかったことでしょう。どんなに覚悟していても、その日は一日でも先にのびてほしいですもんね。黄色、今頃はちーちゃん先輩のそばにいるかな、それともちーちゃんは生まれ変わってるかな。水色、一層かわいがって、つまり構わないようにしてストレスを減らして(…)、長生きしてもらいたいです~。今度、水色に会いに来てくださいまし。人に懐いてませんが(涙)


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