生きているから種と呼ぶ

Independence Day (Zimbabwe)
St. Bededag (Denmark)


前の日記で、魚のことを書きながら思い出したこと。

先日、とある日系スーパーに行きまして。
ちょうど日本から空輸されてきたという魚が売っていたので、悩んだ末に一匹袋に入れたのですよ。またもや名前は忘れたんですがね。(殴)

私が並んだレジの担当は、ラテン系のかわいいお姉さん。
私が置いた商品を、手早く一つずつ通していったのですが、その途中で、
「きゃあ!!」
という悲鳴を上げたんですよ。

はっきりと震えながら、ビニール袋に入った魚を指差して、
「にらんでる、にらんでるわ~」
と、なんとか笑おうとしているものの、目は完全に涙目になってまして。
見かねた男性店員さんが手を出して、無事魚は勘定されました。(ちっ)


日本の若い子たちで、魚は切り身の形で泳いでる、と信じてる人もいると聞くたび、ありえそう、なんて笑ってましたが、まさか海外でその現場に巡り会おうとは。まあ、日本の人じゃないというのも大きいんでしょうけれど。
これで彼女は、ますます魚から遠ざかるのかもしれません。


実物を見れば、現場を見れば、動物食は減るのかもしれませんねえ。
屠殺場を見学したら、食べる気がなくなったから、という動機のベジタリアンもいることだし。

そう考えると、ファストフードの店で、可愛らしい牛や鶏のイラストを壁や看板に書いてるのって、一体どうよ、と思いますな。

* * * * *

【お菓子】

第1サイクルを終了し、次のサイクルに入っていたOtaku Amish Friendship Bread
6日目で粉などを加える時、ちと悩んだけれど、とりあえず今回も、全粒薄力粉と豆乳、そしてぐっと減らした甜菜糖を加えて育てたよ。
わくわくしながら迎えた10日目、今度はどういじってくれようか、と再び腕まくりしながらほくそ笑む。気分は「生娘を前にした悪代官」、なんつって。(極悪非道)(つか、これがオナゴの言葉かい)




ボウルにあけた種に、今度も粉と豆乳を加えて、甜菜糖は1/3量で。
この糖分を極力減らす・別なものに変える、のが目標の一つだけど、同時に、元々の種に近いものも、1つはキープしておいた方が良いと思うので。
種へのイタズラは、次回分からということで、ここから2回分の種を取り分ける。

そして残った種は、ブレッド2個分。本来は3個分とれるはずだが、途中で加える砂糖などを減らしたせいか、3個分にはいささか足りなかったのでね。


1個分の種は、バナナブレッドに。
今までだったら、バナナをマッシュして入れていただろうけど、Chicoさんのレッスンでいただいたバナナパウンドで、その美味しさに目覚めた私、今度はチャンクで入れるのだ。
それにキャロブやナッツを、と思っていたら、お嬢からストップが。シンプルにバナナだけのが良いんだそう。
しかし、ちょっとだけシナモンを。

前回の種では、砂糖を使わなくても十分な甘さだったけれど、今回は種から砂糖を減らしているので、ちょっとは加えた方が良いか。
と考えて、これの甘みは、オーガニックの100%りんごジュース。水分を加減して生地作り。

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焼き上がりは、ややしっとり。甘みが前回より一段控えめで、種から砂糖を減らした結果を感じるよ。
不思議なことにこのバナナブレッド、数日かけて食べていったところ、日々甘さが少しずつ増していったような。私の身体の変化もあったのかもしれないけれど、焼いた当日が一番甘くなかったように感じてね。
これは気のせいか、それともバナナや種のせい?


もう1つは、焼こうとした日がイースターだったので、これはキャロットブレッドしかないだろう。
人参のすりおろしをたっぷり入れて、レーズンも当然入れたいね。

ところで、このアーミッシュブレッドのレシピで、もう一つ気になるものがあって。
それは、ベーキングパウダーベーキングソーダが入ってることなんだ。

ベーキングパウダーは、もちろんアルミニウムフリーのものを使ってはいるけど、使うのは少量ではあるけど、なければそれにこしたことはない。
ましてや、これは種を使ってるんだから、膨らむ力もあるはずなので。

そう思って、ここで実験。種と材料を混ぜた後、型に入れて一晩置いてみた。
発酵を助ける為もあって、これの甘みは甘酒で。
翌朝見たら、無事1.5倍ぐらいの大きさになっていたので、そのままオーブンで焼いてみたよ。

b0059565_6123491.jpg

そうしたら、焼き上がったら逆に真ん中がしぼんでね。なるほど、膨らし粉がないとこうなるか。
生地も、みっちり・しっとりと。でもレーズンのおかげもあって、甘さは十分なレベル。(当社比)

これも、毎日少しずつ食べてみたら、やっぱり変化があってね。
生地の密度が増して、ブレッドプティング状になり。固くもなってきたので、蒸し直したところ、さらにプティング状で、これはこれで気に入ってしまったの。
甘酒入りだったせいか、甘い発酵臭が香って、これも日々増していった気が。


変化のあるブレッド、それも、劣化じゃない形での。
そんな生地ができたらいいなあ、なんて、今度のサイクルで思ったのだ。
だって、それが発酵という生きている力、だから。


さて、次のサイクルに向けて取り分けた、2回分の種。今度は種で実験中。
6日目で、片方は前と同じ材料で、もう片方には粉・豆乳・甘酒を加えたの。
両方とも今のところ、元気にぶくぶくと気泡が立ってるよ。

ということで、Otaku Bread(開き直り)の3サイクル目は、種の比較実験もする予定。
……というと聞こえはいいけど、やってる内容は幼児レベル、かもしれん。
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by senrufan | 2009-04-18 06:09 | Trackback | Comments(6)
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Commented by マミィ at 2009-04-20 15:13 x
楽しいなぁ、Miyukiさんの実験教室。白衣を着て立ち会って味見したい・・・と口いっぱいのよだれで写真を見つめながら。「当社比」には笑わせてもらいましたよ~。

タイトル「生きているから種と呼ぶ」で思い出したのが「命あってのもの種」、これ、まだ若い頃(←おおむかし)「命あってのものだネ」だ信じていた大馬鹿者であります。
Commented by ありす at 2009-04-21 02:38 x
Amish Friendship Bread、うちでも何回か焼きましたが、本当に生き物並に手が掛かり、超多忙期間突入後、可哀相に「えさ」をやり忘れて朽ち果ててしまいました・・・Miyukiさんの甘さ控えめバージョンの方がうんと美味しそうです!
Commented by kNachu at 2009-04-21 05:02
本当に、料理やお菓子作りは科学であり、数学であり、力仕事ですよね。そのうち力にだけは自信がありますが。見ていて楽しい~!!この種も使いたいときに使えればいいですよね~!!
Commented by Miyuki at 2009-04-21 12:12 x
*マミィさん
白衣を着たマイ女神さまがそばに……それは至福の一時に違いありません~vv そのヨダレさえも甘露の(妄想中)
や、私の味覚が一般的でないことには、絶対の自信がありますんで、”あくまで私の”ということを強調せねばなりませぬ。

実は私も「ものだネ」かと思ってたクチで、どわははは! 仲間がいたーっ、しかもマミィさんだーっ!(オオウケ)
Commented by Miyuki at 2009-04-21 12:14 x
*ありすさん
お忙しいありすさんが、何回か焼かれたことだけでもすごすぎる! ほんとに、時間の使い方を教わりたいですよ~。いや、むしろその気力を見習わねば! このブレッドをありすさん仕様にするとしたら、ブランデーかワインを利かせて、というのはどうかなあ♪
Commented by Miyuki at 2009-04-21 12:20 x
*Nachuさん
もうもう、おっしゃる通りです~! 数学を天敵としてきてン十年、料理の手強さにめまいばかり。レシピをおこすことができるNachuさんのすごさ、何回も実感してますよ~。この次の種、今日が10日目だったのですけど、また面白いことがわかりましたよ~。そう、また使いたい時に使えるように、冷凍種もストックしたいです!


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