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内輪で良しと思うべし

【パン作り】
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パン教室、本日はスウィートブレッドと、クリームチーズ入りくるみパン

スウィートブレッドとはハワイ生まれのパンを日本風にアレンジしたものということで、思わずパイナップルを連想したのだが、入っていたのはレモンの皮のすりおろし。これが成形している時などにふわっと香るの。

クリームチーズパンはとてもとても楽しみにしていたパン。
日本で、アンデルセンだったか北欧ベーカリーだったか忘れたのだけど、確かに何回か買って食べた記憶が。またあの味が食べられるのかと思ったら嬉しくて。
焼き立ては中のチーズが熱々でとろーりだったけど、少し冷めた方がチーズの味が濃くなって、周りの全粒粉とくるみとよく合って。1種類で2度おいしいのは全粒粉パンの特長かも。

二次発酵のことで、ちと無い頭を悩ませ中。まあ、あとは度胸なんだと思うんだがな。
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by senrufan | 2006-02-28 12:14 | Trackback | Comments(0)

一服の清涼剤

PTA役員、もしくはそれに関するお仕事をされた方々から聞いた話。

 髪の毛が薄くなりました。
 白髪が増えました。
 体を壊して寝込みました。
 激痩せしました。

大丈夫かあああMほさああああんん>思いっ切り私信

* * * * *
【読書】
b0059565_1429589.jpg阿川佐和子さんの本三冊を読み終わる。
「無意識過剰」「いつもひとりで」「どうにかこうにかワシントン」

本は一気読みすることもあれば、2~3冊平行して読むこともある。難しい本に手を出すと、合間に軽めのものを気分転換に読んだりするのだけど、そういう時に阿川さんの本は良い。
特筆したくなるような箇所はないのだけど(あくまで個人意見)、テンポの良い文章と、常に明るい視点が快い。自分を題材に、これだけの数のエッセイを書けるというのは、やはり並大抵のことではなく。沢山の経験とエネルギーと、確かな文章力がなければできないことであると思う。

それだけの文が書ける方であるのに、実は読書は苦手であるとおっしゃる。そんな阿川さんが、児童文学者の松岡享子さんとの会話を書かれていた箇所がある。
阿:「今の子供と昔の子供では、本の読み方は違うでしょうか」
松:「それは違いますよ」
阿:「ははあ、やはり読む時間がないのでしょうね」
松:「いいえ、読書の時間自体は短くても大丈夫なのです。でも本を読んだあと、読んだ内容について、ぼーっと考える時間が、今の子供にはないのです
読んだ直後のものは一過性の情報でしかなく、その後、自分の中で消化して膨らませ、本当に知識や知恵となる時間が必要だ……というお言葉だそうだ。そういう意味では、感想文というのは子供にとって苦痛であるが、もし本当にいい本に巡り会えたなら、それを自分の中に取り込む為には良い方法であるのかもしれない。
しかしこれは子供に限らず、大人であっても同じこと。本でも番組でも人でも、何かとの出会いを自分の中に刻む為には、それを反復し、咀嚼して、大切に仕舞い込むという手順が必須である。
それだけの手順を踏めるだけの余裕が自分にあるか。いやむしろ、そういう手順を意識しているか、という問題なのか。

一つ読んでアハハと笑って、身体のどこかがすっきりする。気分転換のミントキャンディーのように、旅行の時にカバンに入れて持ち歩く種類の本である。

戯言
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by senrufan | 2006-02-27 14:29 | Trackback | Comments(6)

健全なる全身

スターバックスのGreen Tea Latte
ミルクと抹茶にメロンシロップが入って甘味たっぷり、どこか懐かしい味がします。

二度と頼みません。

* * * * *

【読書】
ビアズ・アンソニイ著「カメレオンの呪文」を読む。魔法の国ザンスシリーズの1巻目。
またファンタジーが読みたいなーと思って、でもシリーズ物が多いので、とりあえず1作目を数冊入手してみたうちの1冊。前置き長い。

住人の誰もが何かしらの魔法の力を持つ国、ザンス。25歳を過ぎても魔法の力がない者は、ザンスから追放される。
しかし青年ビンクには全く力が現れることがないまま、もうじき25歳の誕生日を迎える。自分の中に果たして魔法の力があるのか、それを見つける術を求めて旅に出たが、その過程で出会った生物や人物と共に、ザンスという国の真の背景を探ることになる。

ファンタジーに限らないだろうが、主人公の冒険というものは、そのまま自分探しの旅であることが多い。そして様々な苦難を乗り越えて成長していく主人公の姿が、読者にどれだけ共感を抱かせることができるかというのが、その作品の力を問われる主要なポイントだ。
本書はまずその点でとても良い。冒険の過程で魅力的なキャラが沢山出てくるのだが、その邂逅の一つ一つで短編が書けるような緻密さがある。派手なアクションに走ることなく地道に張り巡らせた伏線が、後でゆっくりと、しかし重く意味を持って姿を現す。

さて、ザンスから追放されて行くところは、マンダニアという隣国になるのだが、これが実は我々側の現実社会を模している。
ザンス側から見れば、魔法が使えないタダの人間なんて、見下す対象でしかなく。確かに、魔法が使えればなあ!と幾度となく思うこちら側の私だが、勿論それは役に立つものでなければならないのは当たり前。例えば爪の色を変えられるだけ、なんていうのじゃ意味がない。
ほんの些細な事だけに限られた魔法ならば、むしろ自分の手でやった方がいいのじゃないか。そんな程度の魔法にプライドを賭けて、運命までもが決まる国って、それってどーよ。というのがマンダニア側の言い分で。

ビンクは場面場面で必死に考える。実はその”考える力”こそが彼の財産に他ならない。頼れる魔法がない場合、できることは自身の持つ他の力を伸ばすこと。これがどれだけ大事なことかというのは、いわばマンダニア側に属する人間だからこそ感じることなのかもしれない。
高い知能指数を持ち、幼くして大学まで進む能力を持っていても、それを意味のある能力にする為には、年齢と共に得られる精神の成熟性が必要になるように。能力に見合うだけの道徳性を備えようとすれば、自分の身体で学ぶことにも大きな比重があるべきで。
バランスのとれた人間になる為に大切なのは、心と身体の両方に跨る経験と熟考だ。ビンクの旅は、そんなことも教えてくれる。

願ったところに移動できるとか。明日のテストの問題がわかるとか。お金がどっからともなく沸いてくるとか! えーとやっぱりやっぱり、過去の失敗を全部消してくれるとか!!
そんな力を持ってたらどんなにいいかと思うけれど、それだけじゃだめなんだよ。
凡人の私はちょっとニガワライして、そんなメッセージを受け取った気分に浸る。
自分が本当にやりたかったことを見つけたビンクは、まだまだ旅を続ける予定。

戯言
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by senrufan | 2006-02-26 13:00 | Trackback | Comments(0)

認め難くともそこに在る

目薬をさそうと、薬を手に上を向いた。

天井からぶら下がったクモの巣がライトを反射していた。


何故彼女が夜中に掃除機を出す羽目になったのか、という理由。

* * * * *

【イベント】
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カレッジにて行われたゴスペルコンサートに行ってきた。
去年と同様、今月はカレッジのBlack History Month。ダンスや講演など、盛り沢山のメニューの中、ゴスペルクラスのコーラスが参加するコンサートは今日。ゴスペル師匠も出演するし、去年の楽しい思い出があるので、うきうきしながら行っちゃったよ。

去年はゲスト多数、レクチャー色々、フィルム上映まであったけど、今年はもっと落ち着いた、カレッジのドクターやゴスペルグループを中心にシンプルな構成。
去年の盛り上がりを見ている私は、正直今年は物足りない感は否めなかったが、あれから数回ゴスペルコンサートに行った分、去年より随分とノレたよ。そしてこれは、一緒に行ってくれた友達のおかげでもあり。やっぱり隣の人がしーんとしてると、小心者の私は手を膝の上に置いているしかないもんね。

バプティスト教会の牧師さんであり、カレッジの学生である方が司会の一人をつとめられた。
この方が語る時、センテンスの終わりにほぼ必ず「Amen」とおっしゃる。最初は「Ay,men!」かと思い、随分とラフなお方だなー若いだけある牧師さんだなーなどと、頭の中に「天使にラブソングを」を思い浮かべながら微笑んで聞いていた。いっぺん死んどけ自分。
さらに教会のコーラスグループの指揮もなさったのだが、これが非常にアクティブに動き回られ、途中で上着は脱ぐわ、メガネをはずして床に落とすわで、メガネを踏んだらどうすんだとハラハラしながら手拍子した。

しかしいつも思うのだが、黒人の人って、リズム感と音感の遺伝子を生まれつき全員持っているのではなかろうか。特にそういう場ばかりを見ているから余計に思うのだろうけど、とにかく体の動き一つ、発声一つとっても、どこかが違うような気がするよ。
あの密度の高い、独得の伸びのある歌声は、いつ聴いてもわくわくさせられる。腹の底から何かが湧き上がってくるような。
終わった後の高揚感は、味わうたびに病みつきになってくね。

戯言
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by senrufan | 2006-02-25 14:00 | Trackback | Comments(0)

目に見える歩みはないものの

アメリカでのオリンピック放映は、当たり前だけどアメリカ選手中心でちぇっ、なので、いつも結局母にNHKの総集編のビデオをもらっていた。
今回は気力がなくて、はなから全然見てなかったのだけど、女子フィギュアは荒川選手の金メダルのニュースを聞いて、ベッドにノートPCを持ち込んで、Webで映像を見た。
終わった瞬間、跳ね上がって喜んで、思わずベッドの上で「イナバウアー!」


そのままベッドから落下した。

* * * * *

【パン作り】
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今日は、余っていたチョコチップを入れたパンを作ってみた。

昨日のリベンジというわけではないけれど、ちょっと慎重になって、機械半分・手ごね半分で生地を作ってみる。やっぱりこちらの方が安心できるのは、私の基本がアナログだからか。
二次発酵や成形など、まだまだ課題は山積みのまま。

次回、チョコチップパンを作るにあたっての注意事項
 : チョコチップは細かく砕いてから混ぜよう
 (理由1)チップが大きすぎると、パン1個あたりに混ざる数が少なすぎるから
 (理由2)手ごねの時、チップが外に飛び出て吹っ飛ぶから

事前に考えればわかることだろう、というのがわからないのが私なんだ。
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by senrufan | 2006-02-24 17:06 | Trackback | Comments(4)

虫の知らせか嘲笑か

【パン作り】
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出来るかなーと思って作ってみた。ツナマヨコーンとミートソースをのせて焼いたパン。
教室で習った中の、ロールパンの生地の成形を変えて、上を切って発酵で開いたところにのせてみた。

失敗作以外の何物でもなかった。

最初の生地からまず失敗。分割して丸めている間にショートニングの欠片が出てきたし。
丸めもいつも以上に上手くいかなかったし。
具をのせる為に入れた切れ目も、もっと深く入れた方が良かったし。
最終成形もヘタ過ぎて、焼いた後の形が崩れてたのがトドメだった。

お嬢にはウケたけど、私はガックリ。何がって、成形はともかく、生地は何が悪かったのかがわからないのが一番困る。
肩を落としつつ、おやつ代わりにパンを食べ、お嬢を連れて医者に向かったのであった。

思えば、この辺りでもイヤーーーな予感は続いていたんだな。

戯言
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by senrufan | 2006-02-23 12:04 | Trackback | Comments(2)

その一回の拍手の為に

【イベント】
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サーカスというのかパフォーマンス軍団というのかいまだに良くわからないのだけど、とにかく行ってきたよ、Cirque du Soleilのサンノゼ公演。
カナダはケベック郊外のストリートパフォーマンスグループから始まったというこの団体。名前は「太陽のサーカス」という意味のフランス語。

数年前のサンノゼ公演では、冒頭が中○雑技団だった。アジア系の女の子達が、二重関節かと思われるような演技を次々と見せてくれて、そのせいかあまりフランス色を感じなかった。
しかし今回は、最初から最後までフランスだったなーというのは、ただ流れ続けていたフランス語で思わずその気になっちゃったからなのか。

シルクドソレイユが行うショーは数種類あって、今回サンノゼで催行されたのはCorteo。イタリア語で葬列のことらしい。
ピエロが自分の葬式を夢見ていて、それを天使が見守っている。そんな設定で進むショーは、アクロバットやジャグリング、タイトロープなどの通常サーカスでもお馴染みのプログラムが交互に出てくるのだが、それが途切れることなく、一つの流れに乗って舞台上に次々に現れる。
ユーモア満載、スリル一杯、そしてちょっぴりの切なさ加味のショーで、堂々と胸を張るパフォーマー達が眩しかったよ。手が痛くなるまで拍手した。

続きの戯言
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by senrufan | 2006-02-22 14:08 | Trackback | Comments(2)

則天去私

お嬢、ようやく熱とオサラバできたかなーというところ。
去年の4月、本当に久々に熱を出した彼女を前に、まともな体温計すら常備してないという醜態をさらした私。
あれからちゃんと体温計を買った。全て消費期限が切れていた子供用の薬も買いなおした。
今回の病気は、おっしゃ、どんと来ーい!の勢いだった。


取り出した体温計は、電池が切れていた。


結局活躍したのは、またもやピジョンの赤ちゃん体温計chibionクン。お嬢はすっかり扱い方を会得して、サッ(出す)、ピッ(スイッチ)、グッ(わきの下)の三動作も鮮やかなエキスパートぶり。
彼とのお付き合いも早11年。一回も故障も電池切れもなし。びば、めいどいんじゃぱん。

* * * * *

【読書】
b0059565_17392968.jpgb0059565_17394126.jpg養老孟司著「まともな人」「こまった人」の2冊を読む。雑誌「中央公論」の連載をまとめてあり、時事は苦手と言い切る養老先生が、日々気になる世間の事柄を取り上げた評論集。

先生の本の感想を書くのは、いつも困る。この本のように、内容が多伎に渡る場合は更に困る。なぜって、私が感銘を受ける箇所があまりに多いのだ。
「学習とは文武両道である。脳で言うなら知覚と運動である。よって教育用ビデオ、あれはある種の経験ではあるが、学習ではない」
「情報は固定しているが、人は生きて変化していく。それを諸行無常という」
「現代人が抱えているのは、心ではなく、身体の取り扱いの問題である」
2冊で約450ページからこんな風に抜き出していけば、きっと200ページぐらいになるかもしれない。節操なさ過ぎというか、どんだけ頭悪いんだよって話ですかこれ。

先生の他の著作でも唱えられているが、「脳化」「都市化」という言葉がある。
先生によれば、この現代社会というものは、イコール脳化社会であるという。人間が脳の中で考え、意識下で理解できることのみを正当とする。意識的活動だけを「正しい」とするので、起きている=意識のある間の自分は「正しい」と思い込む。そこに現代社会の根本的問題があるというのが先生の主張だ。
以前先生が出た番組で、「1日10分でいいから、人間が作ったものではないものに接するべきだ」とおっしゃっていたのを思い出す。どうしようもなく大きい場所に行きたくなるあの気持ちの源は、ここにあるのかとも都合よく考える。

もう一つ、先生が何度も唱えられていることが非常に興味深い。それは、「かけがえのない自分などというものはありえない」という、ある意味誤解を招きやすい主張であるが、それは説明の道筋を辿れば実に明快だ。
人は変わる。一瞬前のその人は、すでにこの瞬間のその人ではない。なのに「変わらない」「個性を持った」「かけがえのない」自分があると思うから、ただ悪口を言われただけで刃傷沙汰が起こる事態になる。しかしそう言うと、それを逆手にとって、「昨日金を借りたのは俺じゃない」などと言い出す人がいる。それを昔の人は「約束を守る」ということで解決していた。現代では「自分に忠実なだけ」の人が増えているから、不良債権も増えるし離婚率も高くなる……まとめるとこんな感じか。
自分の本質というものが確固として存在し、それは変わらないのだとすると、「教育」や「経験」を受け入れる意味を見出せるだろうか。「変わらない」なら必要のないことと考えるのではないか。一番危惧すべきところはここにあるのだろう。
先生の意見全てに賛成の意を覚えるわけではないし、何冊も追っかけていると、どこかに矛盾があるような気がしてならないのだけど、それも「変わる」先生を「変わる」私が追っかけていると考えれば、納得できるのか。とにかく、先生の物事に対峙する角度に憧れる。

自分の周りで、尊敬し憧れる人は沢山いる。しかし実際のその人を知らず、著作を読んで尊敬の念を抱く人と言えば、私がすぐ思い浮かぶのが、養老先生と曽野綾子氏の両氏である。
おそらくそれはお二人にある、「分相応」「人はいずれ死ぬ」「諸行無常」「領分」といった姿勢に惹かれているのだと思う。
生臭い、我欲の強いものが目立つ中にいることは、意識せずともどこかに疲労がたまる。自分という存在にそこまでプライドと自信が持てることは大したエネルギーだと思うが、私が憧れる人は常に真逆の位置にいる。また憧れるということは、自分にないが故だということも知っている。
今のお二人の年齢に追いつく頃に、そのような姿勢を自然と持てるようになれたらどんなにいいかと思う。しかしその自信は欠片もない。
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by senrufan | 2006-02-21 17:38 | Trackback | Comments(0)

信頼という絆

【映画】
b0059565_16155981.jpg映画「Nanny McPhee」を観に行って来ました。映画館で予告編を観た時から、お嬢が絶対行くと主張していた映画です。いわば現代版メリー・ポピンズといった趣きで、母子二世代続いてのポピンズファンとしては行かいでか!と、鼻息荒く待っていました。

舞台はイギリスの片田舎。1年前に妻を亡くしたブラウン氏には、7人の子供がいます。が、ひどい悪戯で次々とナニーを追い出してしまい、その数なんと17人。
次のナニーが見つからずに頭を抱えるブラウン氏のところに、突然やって来たのがナニー・マクフィー。いつも杖を持ち歩き、大層醜く無口ですが、子供達の悪戯などどこ吹く風で見事にかわし、子供達もいつしか彼女を必要とするようになっていきます。
怖い伯母様からの横槍やブラウン氏の再婚騒動を通して、ナニー・マクフィーから与えられる”レッスン”を乗り越えながら、ブラウン一家は本当に辿り着きたかった姿に近づいていきます。

不思議な力を持つところはメリー・ポピンズと同じですが、キャラクターは大いに違うナニー・マクフィー。まずその外見の醜さで圧し、さらに目をじっと見つめることで、何も言葉を発することもなく、子供達に言うことを聞かせます。しかし怖がらせて従わせる躾かというと決してそうではなく、むしろその子を見通す目を子供自身が見返すことで、その子の内部にあるものに自分で気づかせるような。
彼女が与える”5つのレッスン”は全て生活の基本ルールですが、それを頭ごなしに押し付けるのではなく、子供達が自らそれが必要なことだと理解して選びとるように仕向けていきます。
言葉を発することがほとんどない彼女が、その静かな声で「Think(考えなさい)」と言う時。それは、「自分がどう振舞って、どんな結果を招いたのかを思い出しなさい。そうすれば次にどうすればいいかがわかります」という彼女の子供達への後押しです。彼らの中にある力を信じているからこその言葉に、子供達、特に長男のサイモンは全力で応えます。

原作となったのは、ミステリー作家のクリスチアナ・ブランド著「Nurse Matilda」(日本語訳「ふしぎなマチルダばあや」)。この本を元にして、アカデミー主演女優賞と脚色賞のダブル受賞者であるエマ・トンプソンが脚本を書き、さらに主演女優も務めています。
ブラウン氏役のコリン・ファース、「Finding Neverland」のケリー・マクドナルドに加えて、個人的に大ヒットだったのが、アデレード伯母様役のアンジェラ・ランズベリー。「ミス・マープル」や「ジェシカおばさんの事件簿」で大好きだった方なので、再会がとても嬉しくて。映画出演は約20年ぶりという独得の風格のある演技は、ブラウン氏が全く頭が上がらない伯母様にふさわしい迫力でした。
更に奇抜な衣装やメイクアップなど、見所は沢山。

ナニー・マクフィーが最初に子供達に述べたことは、
「あなた達が私を欲しくなくて、でも必要とするなら、私はここにいます。あなた達が私を欲しくて、でももう必要としないなら、私は去ります」
最初は「絶対に必要となんかするもんか」と言い切る子供達でしたが、彼女の力を目にするにつれ、いつしか叫んだ言葉は、「Nanny McPhee, we need you!」でした。
彼女を必要としなくなった時。それはその一家が、自分達の力と愛情で家庭を守ることができるようになった時です。そしてそれは、ナニーの仕事の終わりをも意味します。

後に残すものは幸せと笑顔と、きっと沢山の涙。ナニーという仕事が社会的に重要な地位にあったイギリスだからこそ生まれたと思える、暖かくて素敵な映画です。

戯言
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by senrufan | 2006-02-20 16:07 | Trackback | Comments(8)

その輪郭をなぞるには

昨夜36度台まで下がったので一安心したのだけど、やっぱり今日も引ききってはおらず。
楽しみにしていた友人一家とのランチ、今日もまたまたキャンセルと相成りました。
せめて休みの間で良かったと思う私と、せっかくの休みなのにと悔しがる彼女との、内温のコントラスト。

* * * * *

【料理】
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何か食べたいものはあるかと聞いた私に、お嬢がリクエストしたのはミートソース
久しぶりの肉めにゅうで、久しぶりに肉を買ったら、レジで合計金額を聞いてのけぞりそうになった。肉って高かったんだね…!

その家庭の味がある料理は色々だけど、ミートソースもそんな料理の一つではなかろうか。いつもはレシピに頼りっきりの私も、これは適当に気分で作る。
玉ねぎ、セロリ、にんじん、ピーマン、マシュルームを定番の具として、豚ひき&牛ひきを各1ポンドずつ入れて大量に作り、小分けにして冷凍する。保存食、保存食。
味付けはコンソメや赤ワイン、ケチャップなどに加えて、トマトジュースやピューレを使ってみたり、ソース類を加えてみたり。今日はトマト水煮缶をどかんと入れて煮込んでみた。

つわりの頃、なぜか急に母のミートソースがどうしても食べたくなって、実家に押しかけたことがある。あの時に基本レシピは聞いたのに、食べた味だけ記憶していて、肝心の材料はすとんと抜け落ちていて。母に再度聞いてみても、彼女自身がやはり適当に作っているので、明確なレシピはいまだになく、ただなんとなくあの味に近づけるように、色々と入れてみることを繰り返している。

そんな未完成のままの我が家の味。食べたお嬢は一言、
「いつもの味と違ったね」
彼女にも、期待した味があったらしい。
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by senrufan | 2006-02-19 11:35 | Trackback | Comments(4)