時代が生み出すものがある(上)

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公明党の結成大会、委員長は原島宏治(1964年)
プロ野球第一回新人選択(ドラフト)会議(1965年)

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【アクティビティ】
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ルネッサンスの天才と言えば、この人ありき。イタリアのレオナルド・ダ・ヴィンチです。

以前、家族でサンフランシスコのミュージアムまで、ダ・ヴィンチ展に出かけ、大変楽しい時間を過ごしたのですが。
今度は近隣の市のミュージアムで、別な形の展覧会が開催中。
大のダ・ヴィンチファンのお嬢が、見逃すわけはありませぬ。仲良しRogiさん母子と一緒に、お出かけしてまいりましたとも。




タイトルは、「Leonardo:500 Years into the Future」
その中身は、ダ・ヴィンチをメインとして、更には15世紀の芸術家・建築家のFilippo Brunelleschiと、その頃の科学者達の業績をテーマとしています。

よって展示は、絵画、彫刻、建築モデル、様々な機械の模型など、彼らの残したノートブックから復元されたオリジナル作品が、壮観なまでに勢揃い。
また展示だけでなく、ワークショップという形で、レオナルドについて学べる場所もあり。
このミュージアムは、現代技術の粋を、子供にわかりやすく伝える・体験させるという貴重な場所で、いかにもシリコンバレーらしい魅力に溢れているのですが。
そんな彼らのプロデュースによる「レオナルド」は、前回の展示会とはまた違った形の面白さを、大いに提供してくれています。


14世紀後半から15世紀にかけて、様々な芸術家・建築家・科学者によって生み出された、技術や発明の数々は。現在のように、アートやサイエンスといった、各々の分野に分けられることなく、混在となったものでありますが。
それらが全て、現代における技術の発展の基礎となっていることに、驚きの念を覚えずにはいられません。

以前に見たレオナルド展で、たった一人の人間が成し遂げた、功績の大きさに驚嘆したものでしたが、今回のように、「レオナルドとその同期」という形で集められたものを通して見るとそれは、ルネッサンス、という時代そのものへの、脅威と感嘆の思いに変わります。

科学も化学も芸術も。そんな区別さえ無い時代。
神、という存在が身近だったその頃は、確かに何かの恩寵を受けた時代であったのか。
そんな考えさえ浮かびます。


あまりの膨大なその内容は、ここに記すだけのスペースも気力(…)もありませんが、とりあえずワークショップと展示の2つに分けて、個人的な記録としてとどめておきたい、と思います。
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[In Leonardo's Workshop, and Others]
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1. Mirror Writing

ダ・ヴィンチは左利きとして知られていますが、ルネッサンスの頃には珍しかった上に、「右から左へ書く」という彼の奇癖(?)は、レオナルドの鏡文字として、更に衆知のところです。
その理由は明らかではありませんが、「アイディアを盗まれるのを防ぐ為」というのが、最も有力な推測でしょうか。

ここでは、鏡の前に紙を置いて、それに写るように文字を辿って書きます。
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2. 遠近法の体験

穴を通して、人形を見ながら、ボードに写生していきます。
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3. Shadow Garden

大きなスクリーン上で、流れる水のように降ってくる様々なイメージ。
このスクリーンの前に立ち、自分の影を写すと、天井に設置されたカメラから、コンピュータに情報が伝えられ、降るイメージがその影をよけるように、または寄り添うように、瞬時に変換されて映し出される仕組み。

こうやって、スクリーン上を飛び回る蝶を、自分の手にとまらせたり、
皆で協力してダムになって、流れをせきとめてみたり、と色々と遊べるようになっています。

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4. The da Vinci Dilemma:Moving the Master (Live Stage Show)

レオナルドの弟子2人が、マスターとその発明を語りあう、という設定で、丁々発止のコメディー会話を繰り広げます。
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5. The Paintings

イタリアはフィレンツェの、ウフィッツィ美術館から貸し出された、2点のオリジナル絵画です。
共に、ダ・ヴィンチの未完成絵画を元にして、弟子によって描かれたもの、とされています。
真っ暗な小部屋に入っていくと、対面するように2枚の絵が掛けられていて、係員が個別に説明してくれる、という形での鑑賞。


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Anonymous after Leonardo da Vinci:Leda and the Swan

この絵に向かい合いながら、ゆっくりと足を進めます。その時、絵の中のLedaの爪先や胸元を注視していて下さい。
貴女がどこに立とうと、彼女は私達の正面に向かい合って見えるのです。



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Gian Giacomo Caprotti, known as "SalaÏ":The Virgin and Child with St. Anne

遠景を見事に描くことで、絵の中に立体感と奥行きを生み出しています。
また、登場人物の足が、こんがらがって見えることでも知られているとか……(だっけ)(おい)

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次回は、模型&パネル展示について。
おそらく、ほんとに字ばっかの記録だけ。(芸なし)

ところで、冒頭の写真は、Rogiさんのお嬢さんがマイカメラで撮ってくれたものです。おねだりした私の為に、わざわざ撮って送ってくれたのです。
大好きなこの1枚、彼女に心からの感謝を送りつつ、どうか自慢させて下さいませ。(本当にありがとう!>私信)


The Tech Museum of Innovation
Leonardo: 500 Years into the Future
September 27, 2008 - January 4, 2009
201 South Market Street
San Jose, CA 95113
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by senrufan | 2008-11-17 13:35 | Trackback | Comments(6)
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Commented by nikkeilife at 2008-11-20 01:47
ワーイ!又も興味深い展覧会のご紹介有難うございます。実は去年Miyukiさんの記事を読みメトレオンのダヴィンチ展に行ったんです。毎年感謝祭の週末には北カリフォルニアへ行っているので今回もこの展覧会へ行ってみます!

しかし高校生でダヴィンチファンとは凄いですね。私なんか存在は知っていたものダヴィンチコードを読むまで余り興味ありませんでした。(恥)
Commented by Miyuki at 2008-11-20 11:16 x
*アヤコさん
えええ、そんな前から見ていただけてたですか! ああ、こんなつまんない記事でも書いてて良かった~~(うるうる) 私は逆にアヤコさんの記事で、DCに行きたくてたまりません~。実は娘が4月に修学旅行でDCに行って、それ以来くすぶっていたのですが、燃え上がってしまいました。どうしましょう(聞くな)

あ、娘と一緒です! 彼女も本格的にファンになったのは、ダ・ヴィンチコードを読んでからなんですよ。今でも愛読書の一つらしいです。
Commented by マミィ at 2008-11-21 01:00 x
ここにも「ダ・ビンチ・コード」からレオナルド・ファンがおります。こんな楽しいワークショップを体験できる展覧会とはニクイですねぇ。

ところでマイ・エンジェルMiyukiさん、お願いですからThe Paintingsのリンクを有効にして、その立体感と奥行きを私にも体験させてくださいまし。ちゅっ。
Commented by senrufan at 2008-11-21 08:59
*マミィさん
マミィさんもファンでしたか~、嬉しいなあ♪ アメリカのミュージアムは体験型が多いので、特に子供にはありがたいことです。

おお、すみません、マイ女神さま、これはリンクじゃなくて、ただ下線を引いただけであったのです~。でも折角だから、ミュージアムのHPから、画像を借りて、貼り付けてみましたです。こんなものでいかがでしょうか? (んーむむ)(姉さまのちゅを堪能中)
Commented by マミィ at 2008-11-21 15:55 x
おお、こちらこそすみません、すっかり勘違いしておりました。下線が引いてあるともうすぐリンクへ・・・と思ってしまう、これも職業病の一つでせうか(笑)

わざわざ画像を貼ってくれてありがとう。ふむふむ、面白い。これでよ~くわかりました。感謝だす。
Commented by Miyuki at 2008-11-22 12:32 x
*マミィさん
わはは、職業病の表れでしたか! なんて笑ってられない、たぬき親父のあれこれ。

いえいえ、私も最初、画像を貼ろうかどうしようか迷ってたので、背中を押してくださって嬉しかったです~vv


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