If you want respect, you gotta earn it

パンの日、大陸発見記念日(Columbus Day)
コロンブスが新大陸を発見して、サン・サルバドル島に上陸(1492年)
大政翼賛会、発会式(1940年)
浅沼稲次郎刺殺される(1960年)

* * * * *

【学校】
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お嬢が現在とっているクラス、Living Skills
彼女が時折話してくれる内容全て、日本育ちの私には興味深くてたまらない。
中でも特に面白いと思ったものは、彼女に詳細を聞いている。でも彼女は毎日忙しいので、なかなか構ってもらえないんだ……(俯いて小石を蹴る)

先日聞かせてもらったのは、男女の意識教育についての一端。
これもなかなか面白かったので、聞き取った断片を記録してみようとの試み。そして、見事に挫折したという試み。(虚)
あ、関係ないけど、冒頭の写真は、彼女が自分で作った、ヴィーガン仕様の栗クッキー。中には甘栗が入ってるの。んまかった。



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1. 男は強くあらねばならない

(資料 : 「Tough Guise」

マフィア映画を発端として、男性の凶暴・強引・マッチョなイメージが作られ、その後は黒人達がそういうイメージを目指すようになり、後には白人達も続いた、という流れがある。

男らしさとは、大きさと力と筋肉。
尊敬とは、人から怖がられるだけの力を持てば得られるもの。
暴力的な男らしさは、文化的模範。
女性とは、鑑賞するための物体だ。

いつしか流れの中で、このような意識が男性内に生まれ広がり、男性であるが故に、自分を無敵だと思い込むようになる。
そのような自意識は、傲慢な態度、そして危険を顧みない行動に繋がり、結果的に飲酒運転や暴力沙汰などを起こし、死に至る道筋をひいている。


2. 女はセクシーであらねばならない

(資料 : 「Too sexy, too soon」

セクシーで細くなりたい、という願望。これが、年々低年齢化してきている傾向が見られる。
例えばお風呂場で、「私はみっともない! もっと細くきれいになりたい」と泣く、8歳の少女。ティーンエイジャーならともかく、8歳でなぜそこまで?

痩せたい、きれいになりたい、という願い。それに比べて、自分はみっともない、という劣等感。
これが行き過ぎると、摂食障害などの深刻な問題を抱え込むことになる。


3. おもちゃの人形で刷り込みを

男の子向けのフィギュア。
昔のフィギュア、例えばスターウォーズのシリーズなどでは、俳優の現実の体型に近かったが、これが年々現実離れしていく傾向にある。
より逞しく、筋肉が発達し、無駄な脂肪がない体型に傾いている。

その手の人形の身体の各部を計り、比率を割り出すと、米国男性の平均身長に合わせれば、二の腕は周囲26.8インチ(約67cm)あることになる。
プロ野球選手の中で、最も上腕が太い選手でも、20インチ(約50cm)が限度。こういったフィギュアが、いかに現実離れしている体型か、というのが良くわかる。

女の子向けのフィギュア。
バービーこそ、見るからにこのような体型はありえない。
例えばあの細すぎるウェスト、12インチ(約30cm)を実現しようとすると、いくら脂肪がなかったとしても、実際には肋骨を数本抜かなければ成し得ない。

バービー人形に関する批判は、細すぎるモデル問題と平行して、近年高まりを見せている。


4. メディアが作るイメージ

(資料 : 「Killing us softly 3」

平均的なアメリカ人は、一日のうち、3,000もの広告を目にしているという。
広告とはメディアの土台であり、現在の理想を反映するものだ。

その中で、今の女性のイメージについては、以下の言葉に代表される。
「The more you subtract, the more you add.(体重が減るほど、イメージがアップする)」

最近になってようやく、細すぎることが問題となってきたスーパーモデルのように、メディアが助長する女性のイメージは、刷り込み効果が強いものだ。
こういった広告を通して、女性とは、何かの主体から、ただの鑑賞的物体になりつつある、との指摘もある。

また、男女の役割決定においても、少なからぬ影響を及ぼしている。
例えば子供服メーカーの広告で、男の子のモデルは両足を開いて、しっかりと仁王立ちしたポーズ。逆に女の子は、少し斜めに立ち、小首を傾げたポーズをとりがちだ。
加えて、あまりに一般化してきた性と暴力の描写の問題もあるだろう。
調査によれば、殺人犯の85%が男性であり、レイプ犯にいたっては、99.8%までが男性である。
*-*-*-*-*-*-*-*-*

以上のようなことをつらつらと聞いていて、連想したのは、ずっと前に読んだ本での、リチャード・ギアの言葉でね。思わず遥か昔の読書感想を読んでみて、ちみっと記憶をリフレッシュ。

彼がインタビューで、米国社会で”弱み”を見せることは許されない、と語った裏には、米国人としては勿論、男性として保たなければならないイメージの意味もあっただろう。
遠い西部劇の昔から、「力」への信仰が強い米国では、こういったメディアの刷り込み効果は、その男性観を更に強めるものであり。
同時に、口でも巧みに表現できなければならない、という教育によって、タフであり、強い力があり、尚且つ論争も受けて立つという、そんなスーパーマンが究極の理想かな。
米国人について、「絶対謝らない、自分の非を認めない」と憤る日本人は多いけれど、こんな価値観にも理由の一つがあるのでは、と感じるんだよ。

日本では、力や技があっても、同時に寡黙・謙遜であることが美徳であったりするので、ここが分かれ目となってるか。
あ、でも最近の日本のヤクザも、義理人情どこじゃないチンピラが増殖してるから、結局は同じ流れを辿りつつあるのかな。


そして女の子。
「若いうちからのダイエット→摂食障害」の話は、耳にするたび涙が出ちゃう。だってオバチャンだもん(殴) お嬢と同じ年頃と思うと、胸が痛くて辛いのだ。
きれいになりたい気持ちの根本は、男の子の「力があれば尊敬される」と同様に、「きれいであれば人気者になれる」みたいな思いがあるのだろう。

だけど、痩せている=きれい、ではないことを。思い込んでしまった子達に、どう説明すればいいんだろう。
ダイエットとは、痩せるためのものではなく。本来は、健康になるためのものなのに。
何より、食べ物が周りにあることの幸せを。食べることがどんなに嬉しいものかということを。
自然にそのまま受け入れて、笑顔でいてくれればいいのになあ。今、その時しかできないことに、常に前向きに向き合ってほしいのに。


とりあえず、これからもお嬢には色々と教わって、こんな感じでまとめていきたい、などと目論んでる母である。新しいネタ元として重宝しよう(殴)
しっかし、なんで大人のクセして、こんなにまとめ方がヘタなんだかなーー!!(怒)(自らに蹴り)
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by senrufan | 2008-10-12 12:45 | Trackback | Comments(14)
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Commented by まきりん♪ at 2008-10-14 14:21 x
お久し振りです~

今回のトピは同じく北米在住の私にとってとても興味深い内容でした。
男子のそれは典型的ですが、女性の細く、セクシーにっていうのはその子によるなあって感じたのは、ここがカナダの田舎のせいかも。ボディ・イメージのゆがみは都市部に行くほど深刻なようです。

またの執筆を楽しみにしています。
Commented by Alice at 2008-10-14 15:39 x
理想に近づく努力自体はいい事でもその理想をどうやって作り上げていくのかが難しい世の中になってきている様な気がします。 メディアや人気の行方じゃなくて、本当の自分を見つめてその中から理想を築き上げていければ、摂食障害や無意味な暴力行為をしなくても「素敵な自分」に出会える様になってくれるかもっと思います・・・
Commented by ayumin_moo at 2008-10-14 15:48
何をおっしゃる、充分なレポートでございます~!
高校でこんなに深い所まで勉強するというのが、また日本とは違うところですね。
今日、ちょうどアダルトスクールで先生が「若者がステロイドを使って体を大きく逞しく見せたがるのは、社会的に認めてもらいたいからだ」ということを言っていて驚きました。体が逞しいと社会的に認められるの???Miiyukiさんのおかげで、その理由がわかりました。昔からの固定観念が、今の時代にも受け継がれてしまっているのですね。
女性の痩せたいという願望、これも行き過ぎた先は恐ろしいものです。私は痩せている=セクシーとは思わないんですがねぇ。

読んでいて、学生の頃、女性教授がフェミニズムについてピーチクパーチク言っていたのを思い出しました。私はフェミニズム論者ではありませんが、「男性はこう、女性はこう」と決め付けるのも好きではありません。もっと良い方向で、それぞれの特性を生かしていけばいいのに、どうして極論に走ってしまうのだろう。。。

今後も、このシリーズを楽しみにしていますね♪
Commented by lachlan at 2008-10-15 04:42 x
Miiyukiさん、勉強になりました=。ウチの子はBoysなので、学校でのあれこれは 話してくれません。
男性は「力」への信仰が強い=弱みを見せられない と言うことは判り易いです。
何はともあれ、アメリカに住む人々の外観は人種的に、日本とは比較できないほど バラエティが多いですよね。(日本よりずっと!) 人々の内面も 個性が認められる社会ですよね。
先日、本屋さん店頭に「エプロンをして家事をこなす男性」の写真集が置かれていました。 「これ、どんな意味?」と独り事を言った私なんですが、
現在でも、男はこうあるべき・女はこうあるべき という考え方がアメリカにはあるのですか? 私は英語をよく理解できないので、米国にいても刷り込み被害を受けない^ー^;)けど、メディアによる刷り込み感は ありますか?
Commented by shina_pooh_at_sfo at 2008-10-15 05:25
中学の頃、太っていたがゆえに男の子にいじめられたんですよね、、、大学になって、自然に痩せて、自分にもちょっと自信がついて、初めて彼氏ができて、みたいな。やはり太っているよりは痩せてるほうが人生ハッピーなことが多いように思います。(個人的には。自己満足も含めて。)要は、過剰になりすぎたり、痩せることが人生のすべてみたいになってしまうことが問題なんですよね。特に、思い込みの激しい思春期に。そこはやはり、親がメディアから守ってあげなければ、正しい道を教えてあげなければいけないんでしょうかね。

で、そんなに痩身を気にする一方で、肥満比率の高さにぬくぬくとしてしまう面白い国。何事も極端というか。
Commented by すれっぢ at 2008-10-15 09:50 x
ありますよね~、メディアからのイメージで作られたものって。
でも北米はまだ日本より許容性が広いのではないかな~と感じることも
あるんですが。日本では結構容姿にかんすることが身近な話題になりますが、下手にアメリカやカナダで「あんた太ったんじゃない?」なんて言おうもんなら、訴訟問題になりかねないですもんね。あ、北米人は思っても
言わない術を身につけてるだけか??でも北米で容姿のことは大人の世界ではあんまり言わないですよね。日本では結構そういう話題が多くてちょっとびっくりしました。
Commented by Miyuki at 2008-10-15 12:16 x
*まきりんさん
改めて、お帰りなさい! どですか、もうすっかり平常運転ですか?

都市部へ行くほど、うん、それもあるでしょうね~。それは日本と変わらないかもね。あと、同じエリアでも、「場所」によりますよね。学校に集まってるお母さん達には感じなくても、オフィス街に行けばおおっ、みたいなね。
Commented by Miyuki at 2008-10-15 12:26 x
*Aliceさん
さすがAliceさん、シャープな視点! ほんとにその通りだと深く頷きました。真になりたい自分とはどういう人間か? 自分が本当に正しいと思うものはなんなのか? それこそが原点、とわかってる人は少ないでしょうし、ましてや若いうちには難しいこと。早くトンネルを抜けて、「素敵な自分」に会ってほしいですねえ。
Commented by Miyuki at 2008-10-15 12:33 x
*ayuminさん
果たして高校生達がどこまで理解しているかは不明ですが(笑)、こおゆう授業があるのがいいですよね~。
ステロイド話も大納得。銃がどうしてもなくならないように、マッチョ信仰もかなり根強いものなんだなあ。
私も、痩せてる=セクシーとは思わないんですよ、ほんと。むしろアスリートの人の身体に惹かれるばかり。でも、こればっかりは個人の美意識と価値観なので、批判はできないのですが。どうか健康が一番ということだけは忘れないでほしいですよね!

ほぉ、フェミニズムの。あれも一番過激だった頃は、極端な見方の人が多かったように思います。学問にせよ宗教にせよ、それを盲信することは危険ですよね。真面目な人ほどその傾向が強く、摂食障害などに走る人にも、生真面目な人が多いのですよねえ、これが……(ため息)

え、これ、シリーズだったんだ!(焦)(ぷれっしゃー)
Commented by Miyuki at 2008-10-15 12:49 x
*lachlanさん
男の子は何も話さない分、愚痴もこぼさないのがいいですよねえ♪
私こそ、全然TVを観ないので、メディアについては無知この上ない人間でございます(恥) それでも全くの個人的感想としては、おっしゃる通り、バラエティに富んだ国なので、その分極端な人も中間な人も日本の何倍もいて、更に許容量も数倍なこと。というより、「まず自分」が確立しているので、人がどうあろうと気にならない、という面も大きいこと(笑) なので、メディアにはまる人ははまるし、はまらない人は全然、なんだと思いますね~。
男女の役割などについてですが、白人女性は強い・旦那様は奥さんを大事にするものと思っていたら、実は結構シビアで、妻には仕事を持つか、何か自己実現に邁進することを要求する厳しさがあったり、家計はしっかり夫が握ってて、実は妻は自由がないのだ、という話もちらほらと。私のようなグータラ主婦は、とてもやっていけないなあ、と思ったことがあります。なので、アメリカ人と浮気するなら、その点を良く確かめてからの方が良さそうですね!(死んでこい)
Commented by Miyuki at 2008-10-15 12:58 x
*shinaさん
うんうん、shinaさんが体重管理に厳しいのは、そおゆう体験を通してのことなのですね。そしてその通り、それが全てになってしまった時から危険ゾーン。健康のありがたさ、食事の楽しさ、そういうものが見えなくなってしまった時が怖いのです。それは、外部からの影響を断つのも大事な方法でしょうが、↑でAliceさんが指摘してくださったように、本質を見る目をどこまで養っているか、が一番大きいと思うのです。何かにはまって抜けられなくなる人は、生真面目で思い込みが強く、自分に自信がない人が多いので。

そう、じゃあこの肥満率の高さは何!?、というのがまた面白くてね~(笑)
Commented by Miyuki at 2008-10-15 13:04 x
*すれっぢさん
アメリカって、ニュースキャスターなどの地位が日本より数段高く、その分影響力も大きいですよね。でもその分、そうでない人に構わないのも大きく。それも、個人主義が強いから、自我が日本より数倍強いから、他人も気にならないんだ、というのが持論です(笑) その代わりに、自分のエリアに入ってきたものには、日本よりずっと攻撃的というか、過敏な人も多いような。なので、容姿のことは見て見ぬふりをするしか!
なるほど、日本でその手の話題が多い。そうかあ、膝ポンですわ。すれっぢさんの日本訪問記、ネタがいくらでもあって楽しい~♪
Commented by kNachu at 2008-10-20 15:06
Miyukiさん、急にピーナッツバターチョコを思いついて作ったのですが、お嬢様の栗のクッキーがとってもかわいくて、印象的で、形を真似してしまいました。こちらのブログを紹介(リンク)しつつ栗型チョコの写真を載せてもいいでしょうか?不快に思われたら、作り直して別の形で写真を撮ってレシピは載せようと思います!!ところで、いろいろレストランも探訪していらっしゃるのですね。私の行きたいと思っていたところもたくさんありました。何でも真剣に、前向きに取り組んでいらっしゃる姿勢が素敵です!
Commented by Miyuki at 2008-10-21 08:28 x
*Nachuさん
なんと、そんな勿体無い! というより、娘がうらやましい!(おい) 本人が聞いたらすごく喜びます~。こちらこそ、こんなものでよかったらぜひお願いします。早くNachuさんの新作を拝見したいです~♪
一目ぼれしてしまったNachuさんにそんな温かい言葉をいただけて、むちゃくちゃ感激しております。ううう、クリスマスと正月が来たようですーー(舞い上がり中) 私の方も、ブログで拝見したJudahliciousに行ってきたのですよ、うふふ。すごく美味しかったです、情報ありがとうございましたvv


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