百読は一体験に如かずして

時刻表記念日、折り紙供養の日
わが国初の時刻表が出版される(1894年)
立教大学登山隊、日本人初のヒマラヤ登頂成功(1936年)
銀座と新宿で土曜歩行者天国開始(1974年)

* * * * *

【アクティビティ】
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「マクロビオティックは、いつから始めたんですか?」
「え、えーと、知ったのは3年ぐらい前ですが、ある程度本格的には、まだ1年にもならないかも……」
「どこで勉強されたんですか?」
「……通信教育を始めたばかりで、あとはネットと本だけです……」

所詮、私は、こんなもの。

料理もお菓子も、教室のようなところでちゃんと教わったのは、2年ほど通ったパンのクラスと、単発のお菓子レッスンのみ。
そんな、「実は正しく知りません(威張る)」というトンデモ主婦が、とうとうマクロビオティックの料理教室に参加できることになったのだな。




講師はサンフランシスコにお住まいの、川瀬ゆき枝先生。ご自宅でお料理教室を開かれていて、ご本も出していらっしゃる。
わざわざこちらまで来てくださるという貴重な機会、目も心も開いて向かって、しっかり焼き付けていかないと。
ちなみに、こんなありがたい教室を企画してくれて、更に自宅を教室用に提供してくれたのは、マクロビ仲間のリーダー、pyonさんです。(感謝の平伏)


楽しみな本日の献立は、
ハーブライス
かぼちゃのスープ
ベルペッパーの詰め物、トマトソース添え
野菜のサラダ風マリネ
ナッツとオートミールのクッキー
すでにヨダレが出ております。(出すな)

集まった生徒さん7名で、先生の指示を受けながら、手分けして材料の下ごしらえから始めるよ。


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皆さんの間を周りながら、穏やかに、そして的確に指導して下さる先生。自分の作業もあるけれど、どんな言葉も聞き逃したくなくて。
例えば、まな板と包丁を、使うごとに拭くこと。
調理前の材料は、全て別々にしておくこと。
陰陽を考えた野菜の切り方。
一つ一つは些細なことでも、それぞれが集まって料理の形になった時、一番良いものになるように。

生徒さんは全員、自宅でマクロビをやってらっしゃる方ばかりなので、元々の知識もある上、手際もすばらしいもので。
作業の合間をぬって、汚い手のままでカメラを握り(……)、皆さんの手元を撮っていく。
野菜を、材料を大事に、という気持ちを込めながらの手つきが、見ているだけで心を温かくしてくれる。

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炒める時は、動きは最小限に。
混ぜる時も、調味料がじっくり行き渡るように。
手早さも必要な料理だけど、緩急をつけるべき箇所がある。

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便利な沢山の道具類も、時間がある時とない時で使い分けて。ひいては、その時に作りたい料理によって使い分けて。
なければないで構わないけれど、あればもっと嬉しくなる。そんな道具についても教わって。

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出来上がった料理を盛って、皆で囲んだ丸いテーブル。
出来たての、穏やかで柔らかい力がいっぱいの、色とりどりの料理を前に座ってみれば、優しく嬉しい笑顔だけ。

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ハーブライスは、分搗き米に雑穀を混ぜて炊いたご飯に、きのことハーブ類を混ぜたもの。
先生お手製の紅生姜も入って、出すぎず程好い刺激になる。

三色そろったベルペッパーに、玄米ご飯や玉ねぎ、セロリ、ズッキーニ、コーンなどを混ぜて詰める。晩夏を惜しむような野菜類が勢揃い。
スタッフィングの混在とした味の良さに加えて、じっくりグリルされたベルペッパーがとろとろで、それぞれでも十分な美味しさに。

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蒸したかぼちゃを、丁寧にざるで裏ごしして。出汁で煮込んで、味つけは塩と白味噌だけ。
葛粉が入って、シナモンをふって、こんなにも温かい力に溢れたスープになって、身体をゆっくりと流れていく。

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玉ねぎ、人参、セロリ、キャベツにズッキーニ。そして今回初めて教わった野菜、watermelon radishも。
塩揉みしただけでこんなにも美味しいのは、野菜に本来の力があるからで。梅酢ベースのドレッシングが、ほんのり味の衣をつける。

大好きなオートミールのクッキーは、これまた大好きな「噛みしめるほどに美味しい」スイーツ。甘味として、米飴とメープルシロップが入ってはいるけれど、少なめなので、粉とオーツの、そしてナッツとドライフルーツの味が、一噛みごとにじわじわと沁みてくる美味さだよ。


「いただきまーす!」の声の後、実は一口か二口を味わっただけで、すぐさま持参のお弁当箱に、せっせと詰め替え始めた私。そなの、お嬢の迎えがあって、早めに帰らなくてはならないの。
待望のランチタイムが始まって早々に、テーブルでごそごそ・がたがた、全く迷惑だったらありゃしない。
おまけに、内心は涙ダーダーだったし。あああ、帰りたくないよぉ、皆さんとお話ししてたいよぉ。

などという、わがまま&迷惑いっぱいの退席となったけど。先生から、そして皆さんから、教わったことは両手にいっぱい。
今まで本やネットで、”言葉”で読むだけで作ってきた料理が、実際はこんなやり方だったのだ、と目の前で見せてもらえることは、なまじ今までやってきた回数があるだけに、余計にどっしりと心に響いたよ。
料理教室や学校は沢山あるから、その場所ごとのやり方があるのは承知しているけれど。そのうちの一つを、”型”として実物を目にすることが、どれだけ役に立つことか。
今までほとんど行くことのなかった教室の類いだけど、良い教室に辿り着けたら、一回でもこれだけの収穫があるのだなあ、と実感する。


そして、一番の収穫は。
技術は元より、「そこに込めるもの」について。
言葉にならない、その必要のない、温かい知識をいただいたことでありました。

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by senrufan | 2008-10-05 12:54 | Trackback | Comments(10)
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Commented by shina_pooh_at_sfo at 2008-10-08 06:40
「正しくは知りません」だなんて。Miyuki さんは私の知っている誰よりも探究心旺盛で勉強熱心な主婦でございます。思い込んだら突き進む。素晴らしい姿勢、見習いたいです。(言うはやすし。)

仰るとおり、マクロビを勉強されている生徒さんばかりですから、お料理だけならレシピを見れば作れちゃうんですよね。でも、こういう教室で習うのは「お料理の作り方」ではなくむしろ「野菜や素材への思い入れ」とか「同じ目標を目指す方々との会話」だったりするんでしょう。気持ちも満たされてすごく楽しそうな様子が伝わってきました。マクロビは厳しいけれど、、、ヘルシーな(あんまり油を使わない)ベジタリアン料理教室があれば行ってみたいなぁ。
Commented by Miyuki at 2008-10-08 12:46 x
*shinaさん
いやいやいや、絶対shinaさんの知ってるMiyukiさんって、私じゃありませんって!(大汗) 突き進み体質だけは一緒のようですな。ただ私の場合、「堕落方向」に向かって、なんですが……

そなんです、とにかく、いくらでもマクロの話ができる・聞けるというのが、何よりの! 普段、家族や友人といる時の楽しさと、まだ別種の楽しさがいっぱいの場所でしたよ~vv ベジタリアン教室、いいですねえ。私もこちらの教室に、一度行ってみたいのですけど、これがなかなか。習ってその後作るかどうか、と考えるとなあ。
Commented by マミィ at 2008-10-08 16:29 x
使い込んだ木のまな板や、使い勝手の良さそうな素朴なざるや、清潔なふきんや、何人でもいらっしゃいなおひつや・・・そんな台所用品たちに懐かしさを感じました。さぞや美味しく楽しいときを過ごしたのだろうな~。
Commented by Miyuki at 2008-10-09 12:35 x
*マミィさん
はい、自宅を提供してくれた彼女は、きちんとマクロビの学校に行っただけあって、道具もバッチリなんですよ~。おかげで、これまた勉強になったです。欧米のキッチン用品も大好きですが、日本の道具もいいですなあ♪
Commented by ayumin_moo at 2008-10-14 02:08
毎度、遅れたコメントですみません。
すてきな料理教室ですね。マクロビをしていない人が食べても美味しそうなメニューばかり。ベルペパーの詰め物、ぜひ習ってみたいです。
そして、「温かい知識」という言葉にじ~んと感動。掛け替えのない宝物ですね。Miyukiさんが丁寧にレッスンを受けられたことが伝わってきました。
ますますマクロビ仲間の輪が広がり、勉強も楽しくなりそうですね。
その知識を分け与えていただくことを楽しみにしています♪(こらっ)
Commented by Miyuki at 2008-10-14 09:43 x
*ayuminさん
いいのいいの、立ち寄ってくれただけで嬉しいのvv(本音)
ayuminさんも、川瀬先生のお教室に出られたことがあるんですよね。その時のメニューも、きっと美味しかったのでしょうね~。ベルペッパーの詰め物、すでに2回リピしてます。んまいです!
はい、またもや宝物をいただきました。先生といい、ご一緒する方といい、ほんとに私は恵まれてて。なので、それをムダにしちゃいかーん、と意気込むのですが、すぐに腰砕けになってしまう、このクラゲ体質を早く改善したいものでございます……(涙)
聞き上手なayuminさんに甘えて、ついつい語ってしまう私をお許し下さい。今度はayuminさんに、野外でのサバイバル食事の極意についておうかがいしなければ。(真顔)
Commented by ayumin_moo at 2008-10-14 15:58
私もぜひ教室に参加してみたいのですが、まだ参加したことはないのです。友人が月に1回参加していてとても身になるお教室だと言っていたので、私も友人を募ってお願いしたいなぁと思っていたところです。
ベルペッパーの詰め物、真似して作ってみようかなぁ。写真で見ると、中身を詰めたベルペッパーを焼いてから蒸している感じでしょうか。(妄想)
サバイバルメニュー、よろこんでお話ししますよ~。飯ごうを持って待っていてください。(笑)
Commented by Miyuki at 2008-10-15 22:13 x
*ayuminさん
おお、勘違いでしたね、失礼致しました~。私からもお薦めしたい、楽しい教室ですよ♪
スタッフィングペッパー、その通り、まずは詰め物をした側から焼いて、ひっくり返してじっくり焼いて、といった感じです。れっつ・とらい!
えーと、飯ごうって、キャンプ用品売り場にあるんですよね。(財布を握り締めつつ)
Commented at 2009-08-08 00:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by senrufan at 2009-08-11 06:13
*非公開コメントさま
わあ、気がつくのが遅くてすみません! なるべく早くメールさせていただきますね~、お待ちくださいませ。


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