その差は埋めるべきものなのか

清掃の日、みどりの窓口記念日、畳の日
西南戦争終結、西郷隆盛自刃(1877年)
国鉄指定席の予約「みどりの窓口」オープン(1965年)


ファンら「感動をありがとう」、王監督のホーム最終戦

王貞治監督が退任されましたね。ずっと昔から尊敬していた方のお一人なので、寂しい、という一言では言い表せないほどのしみじみした感情を、じんわりと噛みしめているところです。

王さんを見ていると、なぜかいつも自分の父を思い出します。ちなみに、まだ元気です。(殴)
外見も中身も、それほど似ているわけではないのに、なぜか。

思うに、長島のような天才ではないこと。が、非常に努力の人であること。
どこか、運に恵まれない悲しさがあること。しかし、最後には必ず誰の記憶にも残る人であること。
純粋な日本人ではないが故の辛さも多々あったことと思われるのに、現役時代も監督になっても、どれほどの苦労をされたかと思うのに、そういうことについては決して多くを語らないこと。

世の中には、天賦の才というものを持つ人達が、確かにいて。それは努力で得られるものではないがために、ますます光り輝くものですが。
そういう人に憧れてやまない気持ちと同時に、自分がそうでない、ということを認める辛さと遣り切れなさを、凡人はただ噛みしめるだけで終わりがちな中で。
ならば、こういう道を選ぶのだ、と心に決めただけでなく、その道を最後まで真っ直ぐに歩き通すことが、どれほど大変で、どれほどの精神力を必要とするかは、すでに凡人中の凡人には、想像を超えたものであります。


王さんがやり遂げられたこと。そしてイチローを始め、多くの選手に、「王監督の為なら」と思わせるだけの人でいらっしゃったこと。
そんな偉大な王さんの姿勢に、どこか父の面影と重なるものを感じながら、チームや成績を離れたところで応援し続けてまいりましたが、それも本日で一旦終わりになるようです。

これからどういう形で野球と関わっていかれるのか、また新たな気持ちで声援を送る日を、楽しみに待ちたいと思うのです。

* * * * *

【レストラン】

早く書かなきゃいけない日記があるのだけど。書きやすいレストラン記録を先に書いてしまう。
これをヒトは、逃避と呼ぶ。その別名、負け犬なり。(あああああ)

なんてゆう個人事情を吹き飛ばしてしまうほど、可愛いayuminさんとの遠足は、またまた楽しいの一言に尽きたのだ。




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行ったのは、なんとマクロビオティックのレストラン。アメリカのマクロビ初体験。
場所は、HPではOaklandとなってるのに、なぜか検索するとEmeryvilleの表示になるところ。しかも、今まで探検したBerkeleyからも結構近いところ。
ayuminさんのスーパーナビで、今回も問題なく辿り着け。駐車運の良さも相変わらず。

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開店直後に入ったので、まだ人もまばらな頃。店内は簡素な内装で、お茶や水もセルフサービス。

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メニューを選ぶのも比較的簡単。
基本的に、その日のスペシャルメニューの、普通盛りバージョン($12.10)か小盛りバージョン($10.20)の2種類。それに、アラカルトが数品ある。
普通盛りにして多めに持ち帰るか、小盛りにすべきか、迷っていた私は、オーダーの時に咄嗟に決めよう、なんて思っていたんだが。オーダーを聞かれることもなく、いきなり普通盛りバージョンが運ばれてきちゃったよ
おいおい、私らがアラカルトを頼むつもりだったらどうするんだ。ま、いいけど。

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まず運ばれてきたのが、セットのうちのスープ。Vegetable-Bean Miso Soup
味噌汁というよりは、味噌風味の野菜スープ。ほんのり甘めで適度なコクの野菜ポタージュに、ふんわりと優しい味噌がうまく溶け合ってるよ。
ちょっと肌寒い時だったので、身体がやんわりと温まる感じが嬉しい。

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そして、今日のセットが一皿で。これがアメリカのマクロビか(思い込み)、と目を見張ってしばし鑑賞。

内容は、
・Brown Rice
・Pinto Beans with Spice
・Sauteed Burdock, Carrot, Daikon and Cabbage
・Greens with an Amazing Sauce
・Salad with our Vinegrette
はてさて、どのような味付けか。どきどきしながら食べてみよう。


まずは、玄米ご飯から手をつける。うん、すばらしく、べちゃべちゃダネ!(にっこり)
こおゆう炊き方でいいんか、アメリカ。日本人の好むご飯とは感覚が違うのかもしれないが、いくら玄米大好きな私でも、これを毎日食べるのはちと辛いかも。
と、いきなり軽いカルチャーショックにあったものの、おかず類はどれも美味しかったよ。

豆の煮物は、独得のスパイスの香りが豊かで、煮方も程好く。ブラウンソースがうまく絡まって、ついつい食べ進んでしまう。

ごぼう・にんじん・大根・キャベツの炒め煮は、思わず笑顔になってしまうほどの大胆な野菜の切り方。ささがき、とは、形が笹の葉に似ていることからつけられた名前であるけど、これは大きさまでが正に笹。
でもその大きさのわりに、しっかり火は通ってて、むしろ柔らかめに近いほど。醤油味もしっかり沁みている。
アメリカでのごぼうといえば、戦時中の米国人捕虜収容所での話をついつい思い出してしまっていたけれど、アメリカ人も食べてくれるようになったんだなあ、と妙なところに感心する。

Amazing Sauce、なんて大層な名前がついたドレッシング。食べてみると、これがさっぱりしてて酸っぱくもなく、確かに結構なお味でね。
チャードのちょっとクセのある風味が、このソースで緩和されて、むしろ快いアクセントになってるよ。

ピンク色をしていることから、ビーツが入ってるのでは、ぐらいは見当がつくものの、それ以外の材料がわからない。なので、ウェイターのお兄さんに聞いてみたところ、野菜を数種類に、パンプキンシードを混ぜてあるんだって。そうか、これはアレだったのか。
自分でもパンプキンシードのドレッシングは作ったことがあったくせに、全くわからなかったという、味覚さえも3秒記憶の自分を暴露。(……)

もう一つのサラダは、ミックスグリーンに、ちょっと甘酸っぱいクリーミードレッシング。これは特に目新しいものではなく、普通通りに食べました。

レジとウェイター兼任のお兄さんが、私達のテーブルに来ては、
「おいしい?」「かんぺき?」
なんて、日本語で聞いてくれちゃって。
どこで習ったの、と聞けば、浦和に1年住んで、英語の先生をやってたことがあるんだって。


去年の冬に、数軒訪れた日本のマクロビレストラン。そこでいただいた料理と、このレストランの料理を比較してみると。
まず、日本の方が断然繊細。それは、野菜の切り方や出汁のとり方などの基本の部分から、味付けや盛り付けに至るまで。
別にそれが悪いわけではないけれど、日本のレシピでマクロビ生活をしている私には、まずはその差が目についた。

そして、全体的に味付けが濃い目。
でもこれは、外食として大勢のお客さんに出すことを考えれば、至極もっともなことであって。ましてや、元々日本人より濃い味好みの人が多い米国だったら、こちらの方が良いんだろう。

あとは、玄米の量がちと気になったかな。
というのは、マクロビの標準食のガイドラインでは、一日の食事量の50~60%を、未精白の穀類から摂ることが望ましい、とされているので、日本のマクロビレストランでは、セットメニューであれば、玄米ご飯が半量を占めていたんだよね。
ここのセットは、見た目からして半量以下、だよなあ。あ、でもサラダが2種類あるから、カサはあっても、実際に量れば半量になってるのか?
まあ、一日の中で帳尻を合わせれば良い話だから、パンやパスタも沢山食べる米国であれば、問題ないことなのかもね。


米国でマクロビ生活を送るにあたって、考えれば迷う材料が幾つかある。
例えば、身土不二を重んじれば、日本では食べない方が良いとされる食材でも、ここでは積極的に摂った方が良いのか、とか。
気候の差を考えれば、塩分や水分バランスはどう変えればいいか、とかね。
だから、日本のレシピにこだわらないで、こちらのマクロビレシピを少しずつ取り入れていった方がいいのかなあ、なんて考えたりもしてたけど。

今日一通り食べてみた後で。やっぱり感覚が違うなあ、と思ったのが正直なところだったんだ。
十分美味しくて、安心できる味であったことは疑いないのだけれど。日本流の味付けに慣れてしまっているからかもしれないのだけれど。
日本のマクロビレストランに行った時の、薄味なのに十分に感じられた、あのしみじみと感動するような優しさが、このお店では、そこまでは感じられなかったのだな。

体質の差。新陳代謝の差。身体に合う食材の違い。
人種偏見云々とは全く離れたところで、確かに差があると感じる、こういう瞬間が時々ある。


一旦そうやって実感してしまうと、じゃあアメリカンマクロビは習わなくてもいっか~、なんてすぐ単純に考えてしまうんだが。(基本、逃避体質)
このお店ではクッキングクラスも開催してて、内容を見たところでは、教わりたいメニューがちらほらと。
味付けは自分で工夫するとして、こちらならではの食材の使い方には、変わらず興味があるので、一度こういったものにも参加してみたいなあ。それとも、図書館で本を借りた方が、安上がりでベターかな。(どこまでも逃避体質)


私達が入った後、切れ目なくお客さんが訪れて。テーブルも結構埋まってたし、持ち帰りオーダーのお客さんは更に多かったよ。
こおゆう料理を好む人達がちゃんといる、というのを目の前で見ると、思わずにまにまと嬉しくなってしまうのはいつものこと。

レジのところでは、ホームメイドのスイーツも売っていた。
お嬢へのおみやげも兼ねて、クッキーを2枚買ってみる。Black Plum Pecanと、Chocolate Chip。どちらも甘さはメープルシロップで、チョコの方はキャロブチップも入ってる。
両方とも、ベーキングソーダとベーキングパウダー入りで、ここでもやはり、日本のレシピとの差を感じたのであった。
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Manzanita Restaurant
4001 Linden Street
Oakland(Emeryville), CA 94608
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by senrufan | 2008-09-24 11:05 | Trackback | Comments(10)
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Commented by Alice at 2008-09-26 14:17 x
全く同感です!!! 私が初めてマクロビって聞いたのはアメリカンマクロビで味も素材の組み合わせもなんとなく「ふーん」程度のものだったんですが、Miyukiさんのブログで和風の本当のマクロビに出会って衝撃を受けたのを良く覚えています。最近になって紀伊X屋さんでいろいろ買ったマクロビ本もすごく美味しいレシピがたくさん載っていて、ほんとに米式マクロビと和風マクロビの違いをはっきり感じています。

が!Millenniumと言うSFのVeganレストランは心から美味しかったです。 晩御飯のみの営業なので、ちょっと不便なんですが、ハレの日に美味しくVegan料理が食べられて、私はとても大好きなお店です!
Commented by さく at 2008-09-26 15:19 x
>日本の方が断然繊細。

まあ、これはマクロビに限らず、すべてにおいてそうなんでしょうが、この皿からはみ出しそうな盛りつけが、すべてを物語っていてこれはこれで微笑ましいです。(笑)
玄米の炊き方、みゆきさん、教えてやれ。


>『カンペキ』

もいいね。この間友達にユースフルな日本語を教えてくれ、
と言われたので、とっさに苦しい思いつきで「最高」「最低」を教えたんだけど、以来そんじょそこらで「サイコー!!」「サイテー!!」と叫んでいるのでうるさくてかないません。
「完璧」にすれば良かったかしら。
Commented by frogfreak at 2008-09-27 03:46
見た目、バークレー的、中、社員食堂?
すっきり簡素なお店ですね。笑
玄米、写真で見てもべたべたなのがわかりますね~。
アメリカ人はべたべたなほうが好きなんでしょうか?
確かに、日本ではご飯の比率が高いですよね。うちのダンナですら、ご飯は何かかけるものがないとあまり食べられないといいます。ご飯はサイドデイッシュなんでしょうねぇ。文化の違いだなぁ。
Commented by Miyuki at 2008-09-27 11:19 x
*Aliceさん
わー、賛同していただけますか、心強いです~! これはもう、どちらが良いという話ではなく、どれが自分の身体に合うかのことなので、日本の家庭料理をベースに育った私達には、日本レシピの方が合うのでしょうね。ただ、欧米マクロビって、日本の食材を、おおっ!と思うやり方で調理してくれたりするので、そういうのは積極的に真似していけたらいいですねえvv

そしてレストラン情報、大大大感謝でございます~~!!(抱きつき攻撃!) ディナーオンリーもなんのその、私もどこかハレの日を選んで、絶対行ってみたいです! どんなご飯に会えるのか、今からわくわくしちゃいますよお♪
Commented by Miyuki at 2008-09-27 11:24 x
*さくさん
微笑ましい、うん、その感想わかるぞ~。でもがちがちマクロビより、ずっといいよねえ。
玄米の炊き方、教えるから、その代わりにレシピを教えてください、という押し売り方式でやりたいね!(笑)

ほほう、最高・最低とは、いいものを選んだじゃないか、さすがだわ♪ あとは何が良いかのう。ちなみに最もユースフルな日本語は、「どうも」だと思わない?
Commented by Miyuki at 2008-09-27 11:28 x
*frogfreakさん
わははは、またもや的確な描写、ありがとうです! そなの、テーブルや椅子がね、会議室仕様なの(笑)
お店を出た後で、ああいう玄米が好きなの?と聞いてみればよかった、と地団駄踏んだですよ~。ふっくらよりべちゃべちゃが好きなら、問題ないですもんね。でも欧米人って日本人より唾液の量が多いのに、あれでいいのかなあ。しかし、そのサイドディッシュというところに、思わず膝ポン。うーむ、これはやはし再訪して、直接聞いてみるしかないなあ。

あ、ところでメール届いてますか?>思いっきり私信
Commented by Chico at 2008-09-27 20:49 x
玄米ご飯がべちゃべちゃっていうのは、かなり悲しいですね。(笑)
リゾットと思って食べてみる。(いや、無理か、、、)
アメリカのキッチンで働いているけど、日本と比べるとやはり大雑把かも。
みじん切りは、”大”粗みじん切りだしね。(笑)
私は日本のマクロビを試してみたいです。
Commented by Miyuki at 2008-09-28 09:46 x
*Chicoさん
はい、なかなか悲しい体験でした(笑) リゾットと思いたかったのですが、だったらもうちょっと、こう、ねえ、みたいな!
そうだった、Chicoさんは目の前でアメリカ流調理を体験されていらっしゃるのでした。これはもう育った環境の違いでしょうか、それとも料理修行の過程で、そういう形でしか教えないのでしょうかね? 日本の和食レストランでの修行をしてもらったら、どんな感想を持つのかなあ。
Commented by ayumin_moo at 2008-10-05 15:08
コメントがとっても遅くなってすみません!
先日は、とってもとっても楽しい1日をありがとうございました。(ぺこり)

私にとって、レストランで食べる初めてのマクロビ食。たしかに、思ったより味付けが濃い目に感じました。そこはきっとアメリカ流なのですね。
皆さんから不評のべちゃべちゃ玄米、実は私はけっこう気に入っていたりして。ご飯はやわらかめが好きなので、あのくらいべちゃべちゃでもオッケーです。(笑)野菜が大きめに切られている分、野菜の味を楽しめて、ソースも想像がつかないほど凝っていて、目にも舌にも楽しいお食事でした。
このところ、ジャンクフードで汚れてしまった私の体と味覚。。。ゆるゆるマクロビでも始めようかと考え中です。(笑)
Commented by Miyuki at 2008-10-06 10:22 x
*ayuminさん
とんでもない、こちらこそハードな自転車旅行の前日にお付き合いいただいて恐縮です~。改めて、とっても楽しい時間をありがとうございました!!

うん、おうちの玄米と似ているとおっしゃってましたよね(笑) 主食ゆえ、皆さんそれぞれのこれだ!というこだわりがあるものだから、意見を集めてみたら面白いだろうな~。そう、ソース凝ってましたね~。サラダに関してはさすが欧米、と思いました。
なんの、あれだけの旅をされてきたんですから、すでにデトックス済み! むしろがんばったayuminさんご夫婦、ごほうびに美味しいものをいっぱい食べてほしいなあ♪


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