母国は舌にも心にも

長崎原爆の日、世界の先住民の国際デー、ハリ・灸の日
「士農工商四民の斬髪勝手たるべき事」の太政官布告発布(1871年)
国産ジェット機初飛行(1956年)


北京オリンピックが開幕しましたね。

観ているのが米国TV(NBCです)なので、当然米国選手中心の報道になるわけですが。
応援するのが日本人選手の私達、がんがんオリンピック放映を録画して、日本人選手が出るところを探して早送り→鑑賞・応援、なんてことをしております。

今日、家族3人で観ておりました時に。

水泳の北島選手の予選で、アナウンサーが、
「彼は前回のオリンピックで、小さなドルフィンキックを連発したんですよね、あれは違反だったんですよね」
「違反だったんですよね」
「違反だったのにやったんですよね」

体操の内村選手の演技中に、アナウンサーが、
「日本がまた優勝できると思わない人も多いでしょうが、ベテラン選手にプレッシャーがかかれば、まあ、ありうるかもしれませんね」


お嬢:「……NBCにブラックメール送っていい?」
私 :「許す。殺れ



こんな導火線の短い私達ですが、全ては愛国心のなせるワザ。
ぐゎんばれ日本っっっ!!!

* * * * *

【レストラン】
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私がグルメ師匠と仰ぐ、やまばとさん。
とっても久しぶりにお会いできることになって、嬉しさのあまり舞い上がって踊って周ってピルエット。ほんとです。
お嬢がいない時だったので、初めてディナーをご一緒させていただいたんだよ。




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相変わらず、素晴しいアンテナをお持ちのやまばとさん、地中海系のカフェを見つけてくださって。
見かけは気どらない佇まいで、入ってみたら、すとんと落ち着く雰囲気。家庭料理が良く似合う系。

私達の席からはシェフの姿は見えないけれど、一人きりのウェイターさんが、すんごく良い人でね。ちょっと小太りで穏やかで、薄いブルーの目が印象的。

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初めて訪れた、クルド料理のレストラン。
地中海らしく、カバブがメインとして並んでいたけど、私達が惹かれたのは、前菜やパスタの品々。
それぞれから2種類ずつ頼んで、カバブは今回は遠慮した。ウェイターさんが、「いいチョイスだね! 僕の好物だよ」と言ってくれたので、ますます高まる期待感。


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出されたパンは、自家製のフラットブレッド。でもしっかり厚み。これが外側さくさく・中はもちもちで美味しいよ。
添えられていたのはヨーグルトソース。酸っぱいソースが良く合って、沢山食べたくなったけど、あとの料理にもつけて食べたかったので、ここはぐっとガマンの子。

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2種類頼んだ前菜のうち、1つ目はNiskan
レッドレンティル豆をピューレ状にして、ねぎとトマトソース、パプリカ、ガーリック、そしてオリーブオイルと混ぜてある。

レンティルはどうやって食べても大好きなんだが、これはまたいい取り合わせ。コクがあるのにしつこくない。見かけはこってりだけど、全然油っこくないよ。
パンを取っておいて良かったよー。パンにのせて食べたら、一段と美味しいんだよー。

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2つ目はRehan
茄子・ビーツ・トマト・赤ピーマンを煮込んだものに、フェタチーズとナッツ、ペストソースがかけてある。横で大きな顔をしてるのは、焼いたラージマシュルーム。

全部を一度混ぜ混ぜしてから、ぱくっと一口。うん、とろとろに柔らかくなった野菜類に、ナッツの歯応えが加わって。
野菜の甘味、フェタのアクセント、ペストソースのコク。ジューシーなマシュルームも揃って、どれを食べても、どこをすくっても、美味の連続。

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Pasta and Risottosの欄から選んだ2つ、うち1つ目はBorani
ひよこ豆とbulgur(挽き割り小麦)で作ったお団子が、チャード・挽き割り小麦・トマトを、ヨーグルトとパプリカで煮込んだソースに、どーん!とのってるよ。

お団子はカリッと揚げてあって、でも油っこさは全然感じない。ヨーグルトのさっぱりソースが、更にまろやかな味にして。
下のシチューの何て美味しいこと。バルガーウィートがとろみをつけて、チャードのしゃっきり歯ざわりが時々顔を出す。
バルガーは我が家の常備雑穀で、もっとレパートリーを増やしたかったところなので、これは嬉しい出会いだなあ。

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2つ目のKeledosh
barley(大麦)とひよこ豆、細切れラムの煮込み料理。スパイシーなチリとミントで味付け。

柔らかなラムは、全くクセがなく。チリとミントという取り合わせが、夏にぴったりで食欲増進、増進。
大麦がぷちぷち・ぐにゅぐにゅと、口の中ではじけるような、すごく面白い食感で。これはどの種類の大麦を使ってるのか、調理法はどうなのか、聞いてみればよかったなあ。時々炊いてるけど、こんな食感にはなかなかならないんだ。


とにかくとにかく、美味しいの一言。さすがやまばとさん、またもや大当たりのレストラン。(大感謝)(更なる尊敬)
メインメニューのカバブやラビオリは試してないので、人によっては口に合わないかもしれないけれど、私達が今回食べたものは、他では食べられない美味メニューばかり。

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そしてね、もう一つのこのお店の名物は、やっぱり青い目のウェイターさん
飲み物は水で、と言った私達に、まずはアイスティーのサービス。ここですでに感激して。
更に、デザートをオーダーしようか迷った末に、結局とらないことにしたのに、またまた店からのサービスとして、差し入れしてくれて。ドライアプリコットに、アイシングに似たハチミツの甘いソースとナッツをかけたもの。
地中海系のデザートは、甘さがすごく強いのだけど、これはアプリコットがベースのおかげか、自然な甘味として食べられて。

食べている時に、うるさくない程度に声をかけてくれるたび、「美味しいです!」と目をきらきらさせながら答えていた私達だけど。いかんせん胃袋の容量は決まっていて、どうしても食べきれないでお持ち帰り。そしたら、
「美味しいと言ってたけど、もしかして気に入らなかったの?
と、心配そうに聞かれちゃって。
ちょっとしょんぼりな様子の彼に、とんでもない、ただ胃が小さいだけです、だから全部持ち帰ります、家で家族にも食べさせたいの、と必死に弁明しちゃったよ。

カメラを持つ私に、良かったら2人の写真を撮ってあげようか、と言われて、どうせならあなたと一緒に3人で、なんて言ってみて。
じゃあオーナーに頼もう、と彼は言って、外のテーブルに座ってた、アロハシャツ&短パン姿という、ほんとにオーナーですか、と聞きたくなる、とってもラフなカッコの男性に頼んだよ。いやー、レストランのオーナーって言ったら、スーツ姿で葉巻をくわえてるんだと思ってたよー。(イメージ貧困)


店の名前のSilanとは、クルド語でローズヒップのことだそう。
青い目の彼に会いに、今度はランチもいいね。ラップサンドがあるんだって。


Cafe Silan
867 Santa Cruz Avenue
Menlo Park, CA 94025
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by senrufan | 2008-08-09 10:44 | Trackback(1) | Comments(19)
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Tracked from shina_poohな日.. at 2008-09-05 04:50
タイトル : No.536 クルドの青い目をした彼に会いに Cafe ..
いつも魅力的なレストラン情報を発信してくれる Miyuki さんからもたらされた興味深いお店。メンロパークのメインストリート Santa Cruz Ave 沿いにあるクルド料理のレストラン Cafe Silan。 クルド(Krud)ってどこだろう、地中海料理っていうくらいだから地中海に面しているのかな、と調べてみたら、"クルドはトルコや中東の各国に広くまたがって生活する、独自の国家を持たない世界最大の民族集団" だという。知りませんでした。。。 お店はこじんまりしていて、隣のベ...... more
Commented at 2008-08-11 13:21
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by peartree22 at 2008-08-11 14:23
たった今、北島選手に感動したばかり。
そちらは時差が大きいので、観戦大変でしょうね。
それにしてもNBCのいったい誰!?ブラックメール、私も送ろうかしら(笑)。
野菜と雑穀、豆の料理、レパートリーが少なくてひいひい言っている私は目を凝らしてみました、読みました。Miyukiさんの文章だと味も想像できるんですよねー。想像できるのがまた酷でもありますが(涙)。
そちらのレストランだと素敵なサービスの方に出会える確率が高いので、うらやましい限り。あー、わたしもその青い目の方のサービス受けてみたいです・・・。
Commented by shina_pooh_at_sfo at 2008-08-11 14:34
どれも「何て読むの?」の連続な料理名ですが、そういうお料理こそ Miyuki さんの的確な解説に導かれ、頭の中で味を再現。うぅぅ、、どれも食べてみたい。一番惹かれたのは3品目の Borani でした。「チャード・挽き割り小麦・トマトが、ヨーグルトとパプリカで煮込んだソースに乗ってる」こういうのこそ家ではなかなか再現できない独特なスパイスや味付けがあるでしょうから。

青い目の彼に会いに、私も行ってみたいと思います♪
Commented by マミィ at 2008-08-11 15:10 x
昨日の車内のラジオで流れた北京情報
「期待のBenjamin Darbelet は惜しくも怪我のため金メダルを日本選手ウシシバに譲った」
それを聴いたフィ
「あぁ、なんだ、残念だな~。絶対に金が取れると思っていたのに、怪我をしちゃったんだ。そのおかげで日本は金が取れたんだよ。よかったね。」
これらフランス人のコメントには、ふんっ!とノーコメント。その後テレビのダイジェスト版を見た後の私の叫び。
「ばかもん!バンジャマン選手は怪我のせいで金メダルを逃したわけじゃない、内柴選手との戦いに負けて怪我をしたんだろが!フランスは銀で上等だ。思い知ったか、わはははは。それにだな、ウシシバじゃなくてウチシバだ!ノルマンディだからって、許せん!」

いやはや、どれもこれも美味しそうなクルド料理。クルド料理とかトルコ料理とか、さっぱりわからないのですが、Miyukiさんのレポートで一緒に食べた気になれて心は満足!

いつの日にかギリシャ旅行へ行ってみたいな~と一人つぶやく朝。
Commented by すれっぢ at 2008-08-11 21:57 x
こちらはオリンピックマイナー国。でもTVではMiyukiさんが見てる
のと同じNBCも見られて、中継する種目の差が出て面白いです。
水球をず~っとやってたけど、なんで??(笑)

クルド料理となると、材料・料理方法共に全く知識も想像もつきません。
トルコやギリシャと通じる感じもうけるけど、またちょっと違うようだし。
豆料理が多いのはチョイスでしょうか?それとも元々豆をよく使う料理
なのかな~?
Commented by しいら at 2008-08-11 22:37 x
で、、さぁ・・・
みゆきさぁん。青い目のウェイターさんのお写真は?
何度もスクロールしなおしちゃったけど、やっぱ肖像権の問題?
似顔絵なんつーのもいいですねぇ(笑)
すんまっせん、オリンピック観戦に出遅れてて~~~
Commented by やまばと at 2008-08-11 23:56 x
これが青い目の“イケメン”だったら、警戒心が邪魔をしてしまって
かえってくつろげなかったに違いないおばさん(一名)としては、
彼の体型がそのまんま暖かい人柄をあらわしているような、という一言を
付け加えさせていただきたく(笑)。
そして、後から考えるとあのカジュアルな格好のオーナーは、
奥から出てきたタイミングからして、実はキッチン担当で、仕事が一段落して
シェフの白衣(←正式名称は?)を脱ぎ、夕涼み中だったのかもと
(あくまでも想像の限りです)…。


Commented by Chico at 2008-08-12 07:25 x
どのお料理も私のツボです~♪
バルガーやバーレイの食べ方、真似させてもらいたいくらい。
うちの野菜不足夫婦にもってこいのレストランって感じです。
ちょっと遠いのがなぁ、、、。
Commented by しいら at 2008-08-12 09:23 x
やまばとさん♪解説ありがとう!
私が勝手に想像した青い目のウェイタ-さんのイメージ画像没にいときまっす(笑)
Commented by senrufan at 2008-08-12 10:21
*鍵コメさま
初めまして、そしてお知らせありがとうございます!!
やってくれましたね、北島! こちらのTVで、「彼は今夜、日本のヒーローになりますね」と言ってましたが、その通り、彼こそヒーロー。たまにはいいこと言うじゃんNBC(笑)
おっしゃる通り、誇りであり、栄誉であり、心の底から褒め称えたい偉業だと思います~。
Commented by senrufan at 2008-08-12 10:28
*ちゃんさま
ちゃんさまも思わずガッツポーズ!でしたでしょ?(笑)
時差はありますが、ハードディスクが勝手に録画してくれるので、都合の良い時に観ております。なので、結果は先にネットで知るという、あはは。
あ、ブラックメール、連名にしましょうか。(おい)
青い目の方ね、ほんとにあったかいおじさまで、なんでも日本人の友達がいらっしゃるらしく、それで私達にもつい親近感を、とおっしゃってました。日本人で良かった♪ トルコには親日派の人が多いと聞いたことが。
日本にも、もっと地中海系レストランが増えればいいのになあ。絶対口に合うと思うんですが!
Commented by senrufan at 2008-08-12 10:32
*shinaさん
はい、読み方はわかりませんー! なので、オーダーは指差し呼称(笑)
確かに独得のスパイスもあるのでしょうが、意外と調理法はシンプルなのでは、と思うのです。シンプルに、ただ野菜の旨味を出して、という感じなんじゃないかなあ。だから自分でも作ってみたくて、そろそろレシピ本を探そうかと。でもこっちのレシピブック、苦手なんですよね……写真が少ないから(涙)

ほんわか~、いい人~、といったおじさまですよvv
Commented by senrufan at 2008-08-12 10:36
*マミィさん
おおお、ゆってください、ゆってください!! 「譲った」とは何たる言い草! 実際やってみなきゃわからんだろーがっ!
とわめきつつ、フィさんの前ではおっしゃらない姉さま、えらいな~~(うるうる) やっぱりアタシは修行が足りなさすぎでございますぅ。

ギリシャ、私も行ってみたいのですー! あとトルコも! でもその前に、ノルマンディーが一番ですな。(きっぱり)
Commented by senrufan at 2008-08-12 10:45
*すれっぢさん
おお、そちらでもNBCでしたか! じゃあ一緒にあのアナウンサーを呪いましょう(ヤメロ)
水球はね、アメリカでは結構人気のスポーツなのですよ~。

クルド民族の主な地域は、トルコ・イラン・イラク・シリア、かな。特に多いのがトルコなので、トルコ料理とはかなり共通部分があるようで。そして地域的に、ギリシャ料理の影響も。なので、地中海料理でメジャーなHummus(ひよこ豆のペースト)などもメニューにあるんでしょうね。あとは羊肉かなあ。
Commented by senrufan at 2008-08-12 10:48
*しいらさん
そなんです、ブログには顔写真はのせないのですアタシ。ミクシィならのせてもいいんですけどね、すみません~! でもやまばとさんの解説にあった通り(笑)、小太り・ほんわか・ちょっと頼りなげ・でも優しさいっぱい、みたいな、愛すべきおじさまでしたよん♪
Commented by senrufan at 2008-08-12 10:53
*やまばとさん
すんごく的確なご指摘、ありがとうございましたーー!!(爆笑) ほんとにそですね、あれでハンサム・スレンダーだったら、私は目も見られなかったかも。って、ナニゲにひどいことゆってますが!
ほほぉ、オーナーに新説ですな。もしそうだったら、あのラフな服装はとっても納得なんですが。ところで調べたところ、あのオーナー(だと思いますが)、バーリンゲーム、ロスアルトス、そしてメンロパークにもう一軒と、なんと4軒ものレストランのオーナーだそうですよ。ますます、そんな金持ちにはとても見えない……
Commented by senrufan at 2008-08-12 10:55
*Chicoさん
美味しそうでしょー、実際とっても美味しいですよー♪
私も雑穀大好きなわりに、いつも料理がワンパターンなので、これは真似してみたいのです。お時間のある時に、どうぞおいでませ、北方までvv
Commented by frogfreak at 2008-08-13 10:44
オリンピックの解説、ほとほと腹が立ちますね。
水泳でアメリカが入賞しなかった時、優勝選手のことなんてこれっぽちも触れずに、負けたアメリカ選手の敗因解説ばかりしてたり、もう、イヤ~っ!
オンラインでマイナー競技もビデオが見れると聞いたのですが、色々インストールしたりが面倒くさくて結局、途中でやめちゃいました。

クルド料理ですか。
地中海料理ってすごくケバブ・肉!ニクー!てイメージですが、これは美味しそうですね。
青い目のおにーさんの写真も見たかったっす。
Commented by Miyuki at 2008-08-13 12:23 x
*frogfreakさん
おー、こちらにも同志がいてくださった! いやあ、改めて日本のオリンピック放送って、フェアで礼儀正しいよなあ、と思ったです。
競技、多すぎてとても見切れませんよね、おまけに日本人は滅多に映らないし(涙) なので、結局毎回実家に、日本でのオリンピック総集編を録画してもらって送ってもらう、という羽目になっています……

肉食民族の米国ですから、どうしてもカバブがメインにきちゃいますが、実は野菜料理がとても美味しいのですよね、地中海♪ おにーさんというより、立派なおじさまで、小太りで前頭部がかなり後退気味な方なんですよ~(笑)


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